『 日々 hibi 29号 』(番外編)暮らしそのものがハイセンスな台湾、iphone撮影の写真も素敵! スタイリスト・伊藤まさこさんの旅日記。

日々 hibi 29号
アトリエ・ヴィ・編/発行    ¥1,155/OMAR BOOKS 
 
― 文化が生活に根付くと ―
 
2013年の幕開け。
気持ちを新たにしている人も多いことでしょう。
こういう一年の始まりには、今までとちょっと違うところに目を向けて自分の中に新しい風を入れる作業をしてみるのもいいのでは。
普段なら手に取らないものに触れたり、行ったことのない場所へ出向いたり。
 
今年は本をたくさん読もう、と思っている人も今までとはちょっと違うジャンルに挑戦するのもまた良し。
 
そこで、いつもここでは「本」を取り上げていますが、今回は『日々』という本と雑誌の中間のような冊子をご紹介します。
 
「アトリエ・ヴィ」さんという小さな出版社から3~4か月ごとに発行されているこの『日々』。タイトルどおり、毎回日々の暮らしをいつもよりちょっと豊かにしてくれる内容。
どちらかというと書籍、というより雑誌扱いながら広告が一切ないことに、作り手の情熱が伝わってくる。
 
毎回テーマを絞って丁寧に作っていることに共感をおぼえて、お店開店以来わずかながら取り扱わせて頂いている。
 
で、今回は創刊8年目の番外編ということで、通常よりページが厚め。それも「台湾」特集!台湾というと何故かおめでたいイメージがあるのでお正月気分もあって楽しくページを捲った。
料理・雑貨のスタイリスト、伊藤まさこさんの現地の人との交流が日記風に綴られている。
 
日々
 
いわゆる観光地ではないところ、その土地で生活している人の暮らしぶりが見ていて楽しい。
私自身、旅をするときどうしてもそういう部分に目がいってしまう。
原色がまぶしいちょっと傾いた郵便ポストだとか、商店街につるされた飾りだとか、古びたアパートの鉄柵の形だとか。
もちろん食べ物も。
朝の市場の汚れた屋台で湯気を上げるお粥なんてたまらない。
  
日々
 
それにしても写真のせいもあるけれど、台湾の人はハイセンスだなあと毎回感じる。
ある特定の分野の中で突出した才能をあちらこちらで目にする。文化というものがちゃんと生活に根付いているからだろう。
そして何より街も人もエネルギーに溢れている。
 
i phoneで撮影された写真も豊富なので、特に食べ物や身の回りのものを魅力的に撮るにはどうしたらいいんだろう?という人には撮影の仕方の参考になりそう。
 
旅する気分が膨らんでくる一冊です。



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