<<注意!!ネタばれあり!!(鑑賞予定の人はスルー推奨☆)>>
これは素晴らしい映画です。
実話といいますが、どこまで実話なんでしょうか?すごい話です。
サンドラ・ブロック、オスカー主演女優賞とりましたね。
うれしいです。
この映画はコメディではないですが、笑えるシーンもかなりあって、サンドラ・ブロックもそこまでシリアスな感じはしなかったんですが、よかったです。
何がすごいって、彼女の南部アクセント。
南部の白人の女性もこんな風なアクセントで話すんだなあ、と感心しました。
もともと彼女は南部出身のようですが、いつもの話し方とは全然違います。
かなり練習したようですが、お見事です。
この映画のモデル、マイケル・オアーにこんな話があったとは全く知りませんでした。
今はNFLのボルチモア・レイヴンズのスター選手です。
タックルというポジションですが、タックルで花形選手というのも珍しいですよね。
私はディフェンスのポジションにあまり詳しくないのですが、マイケル・オアーは現在はライトタックルじゃなかったかな?
映画の中ではレフトタックルです。
1月の新人月間MVPもとりましたね。とにかくすごいパワーのある選手です。
サンドラ・ブロック演じる、リー・アンというひと。
こんな人が本当にいるんですね。
コーチよりも素晴らしいアドバイスをする(笑)
本当かなあ??
ここが結構笑えます。
途中でマイケルの出身のエリアのプロジェクトで、啖呵をきるところがあるんだけど、しかもギャングに向かって。
あれって大丈夫?
まあ、彼女自体セレブなので、いくらギャングでも白人のセレブ相手にヘタなことはできないからあんな感じだったのかしら?
普通、銃で撃たれるんじゃないか?って思いましたが。。。
リー・アンの家族がまたすばらしい。
夫はタコベルなどのファストフード店を80件以上も経営する実業家。
ティム・マッグロウが好演。このひと、カントリーの大スターなのに演技もできてすごいよね。
リー・アンのいうことをいつも尊重する素晴らしい夫です。
マイケルも受け入れる。
娘も息子もすごいです。
本当にすごいよ、この家族。
素性もしれない黒人の男の子を心から家族として受け入れる。
娘役のリリー・コリンズ。
子役から出たティーンのスターですが、すごくかわいい。
そして息子、S.J役のジェイ・ヘッド。
わざとらしいぐらいの熱演ですが、盛り上げてくれます。
マイケルのラガーシャツを「デカイ 蜂みたい」と言ったとこは爆笑。
爆笑シーンはいろいろあって、結構笑った。
家庭教師役のキャシー・ベイツが面接で、
「私は民主党支持です」
と言ったところも笑ったけど、だれも笑ってなかった。
南部の白人はほとんどが共和党支持と言われているので、ちょっと皮肉な感じなんだよね。
トゥーイー一家が、ミシシッピ大学に多額の寄付をして、彼をプロフットボール選手にするためにひきとったのでは?と映画の中に出てきます。
しかし、実際はどうなんだろうか?美談すぎるよねと妙に勘ぐってしまいますが、映画としては非常によかったです。
マイケルを演じたクイントン・アーロンも大変好感が持てます。
KEE
<ストーリー>
父親の顔も知らず、母親とは引き離され、家も寝る所もない、ひとりぼっちの黒人少年、マイケル・オアー。凍てつくような真冬の夜、Tシャツと短パン姿で歩いていた彼に、声をかけたひとりの白人女性がいた。彼女の名はリー・アン。夫と娘と息子の4人家族には広すぎる豪華な邸宅に、マイケルを招き入れる。最初は、憐れみだけだった。しかし、リー・アンはマイケルの瞳の中に、お金では決して買えない輝きを見つける。初めての自分の部屋、初めての自分のベッド、初めての愛し愛される家族に喜ぶマイケル。リー・アンと家族はマイケルから、すべてに感謝しながら生きる幸せを教えられる。
マイケルの後見人になったリー・アンは、学校の成績が悪い彼の隠れた才能を発見する。アメリカン・フットボール--大きいけれど敏捷な肉体と、仲間を危険から守る保護本能に秀でた心は、このスポーツにぴったりだった。”家族”の応援のもと、マイケルはたちまち注目の選手となり、あらゆる有名大学からスカウトが訪れる。だが、進路をめぐってマイケルは、”母”が自分を引き取った理由に疑問を抱き、言い争いの末に家を出ていってしまう。果たして彼らは、本当の家族になれるのか、それとも--?
<キャスト>
リー・アン・テューイ – サンドラ・ブロック
ショーン・テューイ – ティム・マッグロウ
マイケル・オアー – クイントン・アーロン
スー夫人 – キャシー・ベイツ
コリンズ・テューイ – リリー・コリンズ
S・J・テューイ – ジェイ・ヘッド
バート・コットン – レイ・マッキノン