coquelicot(コクリコ)気負わなさが魅力、ナチュラルだけどロマンティックなアクセサリー

 
例えば、「パールのピアスを作りたいから材料を買いに行こう」じゃなくて、可愛い素材を見つけたときに、とりあえず買っておくんです。
そうやって集めた材料を見てから、何を作るか決めます。
「これだ!」ってひらめく時もあります。
 
いざ材料を探そうとしても沖縄だとなかなか可愛いのを見つけれないので、気に入った素材は前もって買っておくんです。
 

 


 
– – – ものづくりのことになると負けず嫌いに 
 
もの作りは小さい頃からずっと好き。
小学生の時は母から編み物を習ったり、ポーチを作ったり。
中学生になったら洋服をリメイクするのにハマって。
他にも、雑誌に載っている好きなファッションの切り抜きを集めたりして、ファッションにもすごく興味がありました。
 
高校で進路を決めるとき、「IDA(インターナショナルデザインアカデミー)」の存在を知り、ファッションデザイン科に通いました。
 
ここではファッション関係のビジネスについてなども一通り勉強できるんですが、私が一番好きだったのはやっぱり物作りの授業。
普段はそんなに熱いタイプじゃないんですが、このときばかりは他の生徒よりも速く仕上げようと頑張ったりしていましたね。
 


 
– – – 働きながらのものづくりが性に合ってる気が
 
ものづくりで食べていける人はほんの一握りしかいないということは知っていたし、また、元々そういう願望もありませんでした。
専門学校時代、バイトをしながらちょこちょこ物を作って、バイト先のお店に委託販売してもらったりしていました。
その活動が少しずつ広がって、coquelicot(コクリコ)の土台ができあがった感じです。
卒業後、アパレルで働きながら同じように製作を続けてきました。
 
私の場合は、外で働きながら物を作る方がバランスがとれる気がします。
ずっとおうちにこもりきって製作するのではなく、外にも出たい。
その方がお客様の反応も見られるし、新しい情報も得られるし。
 
でも今は作りたい物が増えちゃって、やってみたいことが沢山あるんです。
アクセサリーだけじゃなくて服もまた作りたいし、去年のクリスマスはアクセサリーの溶接に使うガスバーナーをプレゼントしてもらったりも(笑)
 

 
– – – アイディアはお客様や可愛い女の子から
 
今は特にコンセプトは設けないようしています。
というのも、友人と二人で半年の期間限定で創作活動をしていたのですが、その時にコンセプトにとらわれすぎて、なかなか前に進めないという経験をしたので。
 
基本的には自分が好きなように、思いつくままに作るんですが、身につけてくれる人のことを想像しながら作ることも多いですね。
実際によく買ってくださるお客様を思い浮かべて、「こういうのがお好きかもな」と考えたり、雑誌に出ている可愛い子をモデルに、「こういうのつけたら似合いそうだな」とか。
 

自宅のクローゼットの中が製作現場。
 

 
– – – 今後力を入れたいのは子ども服
 
coquelicotを立ち上げたのは今年の1月なので、まだ半年くらいですね。
徐々に評判も良くなって来て、すごく嬉しいです。
よく行くビーズ屋さんの店員さんからも、
「coquelicotのアクセサリーをつけてる子、見たよ〜」
と言っていただいたりして。
実際に多くの方に手にとって頂けるようになってきて、それを実感できる時がやっぱり一番嬉しいですね。
 
これから作りたいのは子ども服。
一回だけ作ってみたんですが、お店に置いたらすぐにお客様が買ってくださったんです。
それで「もっと作ってみよう」と思って本を買ったり調べたりしてたんですが、そこで途切れちゃってるので。
本格的に作ってみようかな?って思ってます。
実は、昔は保母さんになりたくて。
子どもが大好きなので、楽しんで作れそうな気がします。
 

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クッションカバーもお手製。「出張で海外に行ったとき、可愛いタッセルがあったので沢山買っておいたんです。」
 
ものづくりに携わる人の中には、「これで食べていきたい」と奮闘している人が少なくないのに、coquelicot の梓さんは「私はお外でも働きたいかな。」と意外なお答え。
「ものづくり」と「可愛いもの」がずっと好きだったから、梓さんが coquelicot を立ち上げたのはきっと自然な流れだったのだろう。
肩の力がふっと抜けるような、自然体が魅力の coquelicot のアクセサリーは、今では多くの女性達をひきつけている。
 
「10代から40代まで、幅広い年齢層の方が購入してくださいます。」
 
ナチュラルなのに個性的、ロマンティックで少しだけノスタルジックなcoquelicot から生まれる子ども服が、今から楽しみ。
 
「子ども服だけじゃなくて、他にも作りたい物が沢山あるんです。
やりたい事が多すぎて、困ってます。」
 
クローゼットの中にしつらえた「仕事場」から、今日も新たな作品が生まれている。 
 

写真・文 中井 雅代

 
 

coquelicot(コクリコ)
<取り扱い店舗>
Favori(ファボリ)
宜野湾市新城2-44-18
098-988-3171
Open 12:00〜21:00
年中無休
ブログ:http://favori.ti-da.net
 
Coqu(コキュ)
那覇市松尾2-12-36 1-B
電話:090-7460-6126
Open:11:00〜20:00
Close:月曜日
HP:http://majolie.ocnk.net
ブログ:http://coqu.ti-da.net
 
jiji cafe(ジジ カフェ)
098-987-7515
沖縄県中頭郡北中城村字島袋1422-3
Open:11:30~24:00(LO 23:00)
Close:木曜日
駐車場 有
HP:http://www.jijicafe.com