特徴的なフリンジとリボンでそれとわかるミネトンカのモカシン。
高いデザイン性だけでなく、ラバーソールが実現する履き心地の良さ、ハンドメイドならではの丈夫さから、店内で試着している人の姿が途切れることがないほどの人気。
新作でも古着テイストが味わえる、ハリウッドランチマーケットのアイテム。
「着た時の感じも最高に良いんです。
古着のデザインを元に作ってはいるけれど、昔の型で作るとダボっとしてしまうので細めにアレンジしたり、生地も良いものを使ったりと、細部までこだわって作られています。
例えばネルシャツって定番アイテムですけど、ハリウッドランチマーケットのネルシャツは、他のものとはどこかが違う。着る人だけでなく、見る人にもその違いはわかります」
定番ものだけれど、スペシャル。そんな服がここには揃っている。
オープンして4年目になる。オーナーの内間さんは、以前「アメリカ屋」で働いていた。
「その時に『物の良さ』について学びしました。いつかは自分の店を、と思っていたので、
アメリカ屋で培った価値観で商品を選んでいます」
本当に良いものを沖縄の人に知って欲しい、そして選んで欲しい。
ブランドセレクトの基準は「歴史があること」。
「ハリウッドランチマーケットは日本のブランド。そして、日本で最初に古着屋を営んだ会社でもあります。また、古着風のアイテムだけでなく、藍染めなど日本の伝統技術を生かしたもの作りにも定評がありますし、服に対する熱い想いが感じられる素晴らしいブランドです」
歴史があるということは、長い間人々に指示され続けているということだ。
「でも、ブランドのみにこだわっているわけではありません。古着も少し置いていますし、アクセサリーや小物、最近では本も扱っています。」
内間さんが店を開いた本来の理由は、歴史あるブランドを知って欲しいから、ということ以外にある。
「お客様と店員という関係性を大切にしたかったから。最近では何でもネットで買う方が増えていますよね。そうすると、店頭で店員に服のことを尋ねてそれに答えるというようなやり取りがなくなっていく。それは寂しいな、と。だから、実際に商品を買わなくても、お店に来て頂いてやりとりできるだけでも嬉しいんです。
様々な選択肢があるなかで、わざわざ店に足を運んでくれるという行為はすごくありがたい。だから、来てくださった方を少しでも楽しませる店作りがしたくて、内装も外装もほぼすべて自分で手がけました。」
「洋服に関しては国内外問わず素晴らしいブランドが沢山ありますから、
沖縄のお客様にもっと紹介していきたい。実は、県内のブランドや紅型のような伝統技術にも興味があるんです。まだまだこれからですが、いつかオリジナルでジャケットやデニムのパンツを作れたら嬉しい、それが夢ですね。」
内間さんが一から造りあげた店には、ひっきりなしに常連さんが顔を見せる。男性客、20代のカップル、30代の子連れファミリー・・・年齢層も性別もバラバラ。しかし、その誰もが店に入って最初に内間さんの姿を探し求める。
「お〜、久しぶり〜。」
「元気? この間はありがとね〜。」
内間さんが求めていた対話がそこに生まれる。
お客さんの年齢層がバラバラなのは、世代を超えて愛される「良いモノ」が置いてあるしるし。そして、絶えずお客さんが訪れるのは、対話を大切にしたいと思っているのが内間さんだけではないという証でもある。
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