ビン food「自分たちが食べたいもの・みんなに食べさせたいもの」を追求した、おいしい幸せをビンに詰めて。

ビン food

 

県内各地で行われる「市(手作り市)」に出店する際、一番人気の酵素ジュース。その時の旬の果物を使って作る。もちろん、県産、無農薬、特別栽培にできるだけこだわって。「今回はいちご、スナックパイン、ハヤトウリ、甘夏で作りました。昨日のできたてがありますよ。今日は暑くて酵素日和!」

 

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炭酸水で割ると夏にぴったりのドリンクに。

 

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嬉しいのは、酵素がたっぷり摂れることはもちろん、何よりおいしいこと。すっきりとした優しい甘みがあり、ついおかわりを要求したくなるほど。また、カラフルな色合いも見ているだけで幸せな気分に。

 

「子供にあげちゃうとそれこそきりがない、ゴクゴク飲んじゃって。でも子供は酵素沢山持ってるから、飲ませるのは主に元気がないときだけ。このジュースが必要なのは私たちのほうだから(笑)」

 

1瓶の原液で約2〜3リットル、約15〜20杯分の酵素ジュースが作れる。

 

「疲れがとれますよ、これ飲むと」

 

おいしくて酵素たっぷり、最高のパワージュースだ。

 

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こちらも人気の生姜シロップ。「県産の無農薬の黒糖と自然栽培の島生姜、そして花見(はなみ)糖を使っています」炭酸水で割るとジンジャーエールになる。

 

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市販のジンジャーエールを飲み慣れていると、こちらで作ったものを一口飲んだら驚くだろう。生姜のスパイシーな香りと味がしっかり主張する大人のジンジャーエール。病み付きになるその味わいに、市でドリンクを飲んだ人の多くが原液であるシロップを購入するというのもうなづける。

 

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「カプチーノにしてもおいしいんですよ。ホイップ豆乳を上に乗っけて、シナモンをかければできあがり」

 

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ジンジャーカプチーノという名前をきいて意表をつかれたが、飲んでみると想像をはるかに超えたおいしさに驚嘆した。

 

「そう、すごくおいしいでしょう? 私たちも大好き!冬はホットジンジャーにしてもすごくおいしいですよ」「基本的に自分たちが食べたいもの、飲みたいものを作ってるんです」と笑うのぞみさんと恵子さん。

 

ビンfoodの商品開発のきっかけは、のぞみさんが炭酸飲料に夢中になったことだった。 

 

 

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原液を作る時に残った生姜。「このままでも食べられます。というか、このまま食べるのもすごくおいしい」

 

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ヤギのミルクを使い、煮詰める。「ヤギのミルクは白の絵の具みたいに濃い白色、だけど黒糖と生姜を入れて煮るとこんな色に」

 

「最初、市販の炭酸飲料にハマってたんです、友人と。なにかにつけ飲んでて。沖縄って暑いからつい甘い炭酸が飲みたくなる。でも、食べ物のことは割と気にするタイプなので『こんなに飲んでていいのか?』って。『じゃあ、自分でジンジャーエール作ってみるよ』って言って、作ってみたらけっこうおいしくて、それが始まり

 

そのジンジャーエールを作るときに生姜を大量に使うんですけど、それを利用してミルクジャムも作ってみようと思いついて。その頃、子供がフラダンスを習っているところで恵子ちゃんと仲良くなって、彼女が生姜が好きっていうので試してもらったら気に入ってくれて」

 

「私も結構食べ物にうるさいので(笑)」

 

「二人になってからはオリジナリティを出すために黒糖使ったり、そこから試行錯誤して今の味に。恵子ちゃんが味に敏感なのでアドバイスしてもらって。そうしていたら友人がある日『おいしいから売ったら?』って。それで何の許可がいるのかとか調べて」 

 

そうして約1年前、ビンfoodが発足した。

 

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ミキサーにかけ、裏ごしをしてさらに煮詰めると、子供にも人気のタイプのヤギミルクジャム、ヒージャー・ジンジャーに

 

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生姜シロップを作る時に残った生姜を県産はちみつで煮詰めてつくる「ハニージンジャー」

 

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タルトに乗せればクセのないさわやかな生姜の風味がおいしいスイーツに

 

「ヤギのミルクはそのまま飲むとすこしクセがありますが、ジャムにするとコクが出ておいしいんです」

 

「また、母乳に近く、牛乳に含まれる主要アレルゲンを含まないため、牛乳と違ってアレルギーがほとんど出ないと言われています」

 

妊娠・出産を経験し、食に対する考え方が変わったと言う。

 

「妊娠して子供が小さいうちは色んな食生活を試しました。一通り学んでみましたね。マクロビとか。自分なりに色々と気づくことがあり、今はわりとゆるゆる。化学調味料や白糖は極力摂らないようにしていますが、何よりも安心しておいしく食べられるというのが基本です」と恵子さん。

 

できるだけ身体に良く、そしてもちろんおいしいものを。それは二人にかぎらず私たちみなが願うことだ。

 

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左:沖縄有機生姜ジャム ミルクジンジャー 右:有機生姜みそ

 

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「安全でおいしいツナが食べたくて。沖縄近海産のマグロを使い、厳選したハーブとともに水煮に」

 

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自家製有機玄米麹の麹クリーム。「砂糖は使ってないのに甘いんですよ、甘酒みたいな味。ヨーグルトに入れるとすごくおいしい! あとはパンやスコーンに合わせても」

 

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最新作のオリジナルブレンドスパイス塩、アラビアンマース。

 

「名前は…イメージで付けました(笑)中近東系の料理が好きなので、クミンの香りを効かせてアラビア風味にし、沖縄らしさを加えるためにウッチンも入れました。豆腐につけて食べてもおいしかったな〜。普段はおにぎりにすることが多いかな。子供もよく食べますよ」と恵子さん。

 

「うちなんか、ステーキを焼くと主人が『アラビアンマース出して』って。上からぱらぱらふりかけたり、ちょんちょんとつけたり。何にでも合うんですよ、これ。そうそう、パスタにも」とのぞみさん。

 

 

ビンfoodのこだわりは、安全性とおいしさ以外にも。

 

「市販品を見て『?』と思ったことを大事にするようにしています。たとえば、香料が入っているだけで生姜が入っていないジンジャーエールに疑問を感じて本物のジンジャーエールを作ったり、成分表示に沢山の添加物名が並んでいるのが不思議でそれらを使わずに作ったり、からだに良いとは言われるけれどおいしくないものをおいしくつくったり」

 

今後は、そういう「?」を多くの人と共有したいと言う。

 

「ゆくゆくは、農薬、添加物や放射能についても購入してくださった方が深く考えるきっかけになったら嬉しいですね。そのために、酵素や麹などの手づくりワークショップを始めたいとも考えています。その拠点としてのビンづめショップを始めたいな、と」

 

「ある程度満足できる形になったら、次は同じような志をもつ地域の人、特に若い人たちやお母さんたちが事業を始めたいと思ったときの手助けをしたいと思っています」 

 

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左から恵子さん、のぞみさん

 

これからメニューが増える予定は? と尋ねると

 

「あります、画策していますよ色々と」

 

とにやり。

 

「世界のマースシリーズも良いね~とか。やりたいこと、作りたいものは色々あります」

 

「そうそう、今店舗も探し中だしね」

 

のんびり、おだやかな話口調のふたり。けんかしたことは? と訊くと「え〜、ありませんよ〜。…今のところ(笑)」「あはは! のぞみちゃんとケンカ…想像できないな〜」

 

今回は撮影の都合でのぞみさんの自宅の台所で作業したということもあり、手分けして商品を作る二人の姿は、商品製作現場というよりはむしろ、お母さん二人が家族のために丁寧にごはんを作っているような雰囲気。

 

「ねえ、今度あれ入れて作ってみようか〜?」「あ、それ良いかも〜。おいしそう」

 

穏やかな空気が流れるキッチンで、ふたりのものづくりは進む。

 

「優しい気持ちで作らないと、おいしいものって作れないと思うんです」

 

なるほど、だからビンfoodの食べ物はどれもこんなにおいしい。

 

ビン food
南城市
HP:http://binfood.jp
ブログ:http://binfood.ti-da.net
通販:http://www.hatoko.co.jp/SHOP/12609/list.html

 

<販売店舗>
atelier+shop COCOCO
がんじゅう駅・南城
まちぐゎ~cafe naminami
miyoshi-ya
てぃーだの家