沖縄の宝・伊江島小麦の「ヴィーガンちんびん」

浮島ガーデン
 
浮島ガーデンでは冷やし中華や自家製酵母パン、
ピザ、クラッカーにも伊江島小麦を使用しています。
と言うと、よくお客様からは「伊江島に小麦があったの?」と驚かれます。
 
「むじぬふ=麦の粉」と方言で呼ばれる
貴重な貴重な全粒小麦、伊江島小麦。
無農薬で風味があって、安心とおいしいがそろった国産小麦の最高峯ですよね。
 
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そんな伊江島小麦をお母さんの代から作っている
イージマヤー産業・大城さんに話を聞くと、
伊江島では100年以上前から江島神力(えじまじんりき)という種類の麦を
栽培していたそうです。
最近はニシノカオリという九州由来の小麦も作っているそうですが、
江島神力はやはり香りが高く味も良いということで、
大城さんは江島神力をメインに栽培しているそうです。
確かに大城さんの小麦は風味豊かで一度食べたらクセになる味。
しかも全粒粉なのですこぶる体にいい!
 
でも残念なことに伊江島では小麦を栽培する農家さんが
今どんどん減っています。
というのもこの数年続く鳥の被害はかなり深刻で
収穫を前にほとんどすべて鳥たちに食べられてしまうため生計が成り立たず、やむを得ず別の作物にシフトしているというのが現状のようです。
私も2年前に小麦を栽培したとき、ほぼ全部食べられてしまい
とってもガッカリしました。
これが本業ならガッカリどころでは済みません。
 
大城さんにその話をしたら
「私は食べられても大丈夫、鳥の食べる分も作っているからね」と
軽やかに笑っていました。
 
小麦は意外と手がかからない作物で、
年を取った人たちが難儀せずに栽培できるとあって、
大城さんは儲からないのを承知で島の仲間のために続けているとも言ってしました。
確かに麦を収穫してから干して粉にして、
さらには麺になるまでの過程を見学させてもらうと、
これはこの金額では見合わない。
 
鳥も人間もおいしさの輪でつなぐ大城さん。
その結いの心がイージマヤー産業のむじぬふには詰まっている…
大城さんの豊かな味わいの伊江島小麦を一度召しあがってみて下さい。
クセになりますよ~
 
今回は
うちなークレープ、ちんびんをむじぬふたっぷりで作ってみました。
卵も牛乳も使わないヴィーガンちんびん。
試みにニンジン粉を入れてみました。
すっごく簡単でおいしいです。冷やして食べてもGOOD☆
 
「ヴィーガンちんびん」
 
<材料>
伊江島小麦 50g
地粉(中力粉)50g
豆乳 200cc
水 50cc
菜種油 大さじ2
黒糖 適量
塩 小さじ1/4
 
 
<作り方>
1 粉と塩をふるいにかけておく。
 
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2 豆乳と水、菜種油を混ぜ合わせたものを①に少しづつ流し入れ、かき混ぜる。
 
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3 つぶ感を残した黒糖を入れてさっと混ぜ、油を敷いて温めておいたフライパンでゆっくりと焼けば出来上がり~☆
 
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Text by 中曽根直子(浮島ガーデン フードデザイン)




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