アムステルダム自転車さんぽ。

幼なじみのmikioがドイツから送ってくれた「ダッチデザインウイーク」の写真とmikioのハマりっぷりを見て(笑)「おーここ行ってみたい!」と思ったのが2年前。なんとか貯めたマイレージを航空券に換え、行ってきましたオランダへ。
アイントホーフェンで「ダッチデザインウイーク」(こちらはblogでちょこっと載せています)、街の規模や人のおおらかな雰囲気が思いのほか気に入ったアムステルダム。街のレンタサイクルショップでオンボロ自転車と盗難防止の重くて頑丈な鎖を借りて、サドルを思いっきり下げ、つま先がなんとか地面につくのを確認し、運河の両岸の樹々が紅葉に染まる美しいアムステルダムの街を駆け抜けました。

 

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水の都 絵画のような景色。
ボートハウスもたくさん碇泊していて、船上にかわいい花壇や庭園も。

 

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アパートからすぐの通りで、月曜朝の蚤の市。

 

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カフェではたくさんの人が朝の時間を楽しんでいました。

 

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宿泊先の小さなアパートは、ブリセン運河にほど近い情緒豊かな住宅街の一角。「バルコニーでは静かにお話してね」と大家さんに鍵をもらいましたが、時折、自転車を漕ぐ音や、道行く人の足音が聞こえるくらいで本当に静かでした。部屋の窓からは、お隣の屋敷の、品よく設えられた庭やインテリアがなんとなく目に入ります。
こっちの人って、ほんとうにカーテンを閉めないんですね。人通りが多くてもちっとも気にもとめず、開けっ放しです。電球の明かりが灯った食卓の風景は美しく、映画のよう。共通するのはどの家にも花や緑があり、人がいる気配や生活感こそが美しく、インテリアの成熟度には目を見張るものがありました。すべてを新しいもので揃えたような空間ではなく、受け継がれたものを大切にし、新しいものと古いものがミックスされています。日本にもせっかく昔から受け継がれてきた、風土に合った暮らしがあるのに、大事にしないともったいないなとアムステルダムでつくづく感じました。

 

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野菜のスムージーやドライフルーツを買って、もぐもぐしながら、ぶらぶら朝の散歩。

 

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お店の人や雰囲気がとても素敵で居心地がよかったお店。

 

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この日は最高の天気に恵まれ、アムステルダムから列車とバスで2時間弱、オランダのちょうど真ん中、おヘソのあたりにあるデ・ホーヘ・フェルウェ国立公園へ。サンドイッチをリュックに詰めて、公園内の森や砂漠、水辺を自転車で走りながら1日のんびり過ごしました。

 

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前をゆっくり走る自転車の前輪側には、大きな木でできた荷台。そこには慣れた様子でまっすぐ前を向いて座る大型犬の老犬が乗っています。水辺に自転車をとめたファミリーは老犬と共にピクニックに来たようです。おばあちゃんやおじいちゃんを乗せた、前輪に車椅子が合体したような大きな自転車もたくさん見かけました。この気持ちの良い青空の下、みんなほんとうににこにこと楽しそうでした。

 

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国立公園の中のとても人気の高いクローラーミュラー美術館。

 

 

 

 

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またまた自転車でアムステルダムの街を駆け抜けて、やってきたのはアムステルダムの今を感じるde KAS(デ・カス)。公園の中にある植物園を改装した四方を緑に囲まれたレストラン。

 

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契約農家と併設する温室で育てられた、その日に採れたオーガニックの食材。提供される料理は、日替りの一種類のコースのみ。燻製のポテトのスープにはじまり、野菜の味には力強さを感じ、それぞれが絶妙な火加減で調理されています。感動的で刺激的、そして目にも美しい料理。こんな幸せな感覚を噛みしめながらいただいた食事でした。

 

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人工島のボルネオ島には個性的な住宅が並び、ひとつひとつ見るのが楽しすぎて一向に先に進めません(笑)。

 

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最初に宿泊していたアパート周辺とはまったく違う雰囲気の東側へ移動しロイドホテルに泊まってみました。
1921年にロイド船舶会社によって建てられたこのホテルは、刑務所や少年院などにもなったという歴史を経て、オランダを代表する建築家集団MVRDVがリノベーションを手がけ、現在のロイドホテルに。1つ星から5つ星まであり、それぞれの客室はリチャード・ハッテンなどによるデザインでかなりクレージー?シュール?(笑)な部屋もあるみたいです。僕たちが泊まった部屋には服をかけるフックが廊下に30個くらいついて(結構便利でした)いましたが、三角屋根の天窓が気持ち良い、いたっておとなしい部屋でした。他のクレージーな!?部屋がとても気になったのですが、見せてもらう時間がなく、最終日の早朝にホテルをウロウロ探検してホテルを後にしました。

 

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自由に本や雑誌が読める図書館。

 

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1階のレストランから最上階まで吹き抜けになっています。

 

 

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3つ星の部屋のひとつ(ホテルのサイトより、比較的おとなしい部屋)

 

 

 

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5つ星の部屋のひとつ(ホテルのサイトより)

 

 

 

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2つ星の僕たちの泊まった部屋(ね、けっこうフツーでしょ。ちょっと残念なような笑)

 

 

 

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情緒あふれる美しい町並み、モダンな建築の数々、気持ち良い公園の散歩道、気さくで親切な人々、子どもの笑顔やのんびりとした犬の表情、家々の窓から垣間見える美しい暮らし、そして「ヨーロッパの庭」と呼ばれるオランダは、その名のとおり花と緑が暮らしにとても根付いて、愛情がこめられたいろんな庭を見ることができました。でもまだまだ見たいところと未練をたっぷり残して後にしたアムステルダム。またいつの日か。

 

つづく。(blogにて)

 

 

 

文・写真 葉棚達也・由真

 

 
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