見つめられながら眠るベッドルーム、モノレールの往来を眺めるバスルームL’abbraccio(ラブラッチョ)仲村さんのもうひとつの家


 
ドアを開けた私たちを迎えるのは、
海外から取り寄せたというインパクト満点の壁紙。
 
「ベッドの向かいに貼ってあるから、
寝るときちょっと落ち着かないよね。
沢山の目に見つめられてる感じで。
それがまた良い。
…ちょっと変態チックかな?(笑)」
 

 
ラブラッチョのオーナー仲村さんのお部屋は、
ベッドルームとバスルームだけのシンプルなつくり。
 
「風呂に入って寝るだけの場所。
でも、僕が寝泊まりするのは週末くらいかな。
他にも部屋があるので。
ここは友達が来たときに使ってもらったりしてます。」
 

 
鮮やかな青いタイルが一面に敷き詰められたバスルーム。
 

 
「ラブラッチョでも同じ形のタイルを使ってるけど、色とりどり。
こうして単一色にまとめるのも良いでしょ?」
 

 
モノレール駅からほど近い立地の3階。
バスルームからは、モノレールも道行く人々も丸見えだが…
 
「窓がマジックミラーになってるから大丈夫(笑)
こちらからは見えるけど、外からは見えない。
マジックミラーにするまでは入浴時にブラインドを下ろしてたんだけど、
たまに忘れちゃってさ(笑)
いやー、あぶなかった。
 
でも、結構気持ちいいんですよ、
この眺めを見ながら風呂に入るのは。」
 


 
赤い扉には、自転車のハンドルをドアノブ替わりに。
 
外国の雑誌などからイメージを固めたという仲村さんの部屋は、
男の遊び心が凝縮された空間。
 
「ここにバスタブ置いちゃう?」
「バスルームとベッドルームを区切る窓、
透明にしちゃうわけ?」
「青一色の中で、トイレのタイルだけ市松模様?」
 
と突っ込みどころ満載なのだが、
ご覧の通りの統一感、そしてスタイリッシュさ。
 
願わくば一度是非、お泊まりしてみたい。
マジックミラーだと知っていても、
お風呂に入るときはドキドキすること間違いなしだけれど…。 
 

写真・文 中井 雅代