PORTRIVER MARKET(ポートリバーマーケット)沖縄を心地よく楽しむための衣・食・住のいいモノ発信!

ポートリバーマーケット

 

「この格子柄のやちむんは、一翠窯さんにお願いして特別に作ってもらったんです。水玉模様が多い一翠窯さんには珍しい柄なので、手にとられる方が多いですよ。やちむんを扱う店は他にもあるけど、地元の方がうちで『やっと手頃なのみつかったー!』とか『人気の工房のやちむんが揃ってるから、あちこち巡る手間が省ける』って、選んでいかれたりします。やちむんに限らず、何か一つでもお気に入りのモノがあるとワクワクしますよね。そんな、暮らしにプラスしたら楽しくなりそうなモノを幅広く集めたくて」

 

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糸満の自然栽培で作ったソラマメと沖縄の海水、県産島唐辛子で作った〈あるむんじゅくい〉の豆板醤。

 

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PORTRIVER MARKETには、麦島美樹さんと哲弥さん夫婦が選び抜いたモノがずらりと並ぶ。その中でも特に目を引くのは、沖縄のモノ。やちむんの他、紅型や読谷村の紅芋チップスまで多彩に揃う。店内では特製フルーツスムージーをオーダーできたりも。これらは全て、ふたりが沖縄で惚れ込んだモノたちなのだと美樹さんはいう。

 

「東京から移り住んできて、沖縄にはいいモノがたくさんあることに気づいたんです。やちむんや琉球ガラスとか昔ながらの雑貨もですけど、食べ物もいいモノがいっぱいあるなって。特に沖縄って、フルーツがすごくおいしいから、ここでドラゴンフルーツやマンゴーなど県産の旬のフルーツで作ったスムージーをお出ししています。他にも、自然栽培ソラマメで作ったこだわりの豆板醤など、沖縄の素材を使った食べ物もいろいろ置いていますよ」

 

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もちろん、沖縄のモノだけではなく、アメリカの生地で作ったオリジナルブランドのピアスがあるかと思えば、ドイツのオーガニック洗剤も。国内外の上質なモノがボーダレスに集まっているのだ。

 

「いろいろありますけど、自分たちが実際に使ってみてすごく良かったモノを置くっていうのが、うちの基準なんです。そういうを集めたら、たまたま多国籍になっちゃいましたね。sonettは、オーガニックの基準が厳しいドイツの洗剤で、顔も髪の毛も、全身洗えるんですよ。使い心地がいいから、おうちでも毎日使っています。サイザル麻を編んで作ったカゴバックは、50年は長持ちするケニアのモノ。使えば使うほど、柔らかくなって、いい味がでてきますよ。こういう、東京では割と手に入るけど、沖縄ではあまり見かけないモノたちも、喜ばれています」

 

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衣・食・住問わずいろんなモノと出会えるようにしたのは、ふたりが大手セレクトショップで働いた経験から、ひとつの場所でモノに出会う楽しみを知ったから。哲弥さんは言う。

 

「この店を始める前は、僕たち東京のBEAMSに勤めていたんです。そこでいろんなモノを見て、一つの店の中に何でもある楽しさを知りました。もともと洋服が好きで、服飾関係の仕事に関わりたいと思ってたんですけど、店に入ってみると、輸入品や雑貨などいろんなモノを幅広く取り扱っていたんです。ショップの中には、洋服はもちろん、オリジナルの食器があるかと思えば、お菓子なんかも並んでて。そういえば、沖縄のタンナーファークルとか久米島の味噌クッキーなんかもありましたね。見ているだけでおもしろいし、洋服を探しにきたつもりが、なぜか、カトラリーを買ってたりとか、意外な展開の楽しさがあったりして。それから僕は、洋服以外の雑貨や食品にも興味が出て、質のいいモノを使っていくうちに、生活をより楽しめるようになったんです」

 

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様々なモノと出会える喜びを知ったふたりは、震災後、自分たちの店を出すために沖縄に移住。経験をいかし沖縄のいいモノを選び抜き、PORTRIVER MAEKETを開いた。ただ、哲弥さんが目指すのは、地元に根付く“商店”のように、誰もがふらりと訪れる気軽な場所なのだという。

 

「ポートリバーマーケットって名前をつけたのは、店を商店のように気楽に立ち寄れる場所にしたかったからなんです。ほら、商店って、生鮮食品があれば日用品もあったりと、いろんなモノがお店にありますよね。うちも、ジャンルにこだわらずにいろいろ置いているんで、生活用品を買いにくる人がいれば、ピアスを選ぶ人がいたり、スムージースタンドのように使う人がいたりと、もうチャンプルーなんです(笑) 衣・食・住に関わるモノが、なんでも選べる楽しさってあるなって思って」

 

 

 

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オリジナルのロゴマークが入っているKlean Kanteenのパイントカップ。持参すると、アイスコーヒーやスムージーが割引になるサービスあり。

 

ふたりの目利きで集めたモノに引き寄せられて、店には、旅人やうちなーんちゅ、老若男女問わず、いろんな人が集まってくる。

 

「空港から直接うちに来てお土産を買っていく観光客の方も多いですよ。『たくさんいいモノがあるから、沖縄に着いたらここに直行して、先にお土産を買っておくと、後の旅行が楽になるんだ』ってみなさんおっしゃってくれますね。地元のお客さんだと、うちのパイントカップ持参でスムージーを飲みに来る近所のお子さんとか、オーガニックの石鹸を定期的に買いに来るおばあちゃんもいらっしゃいます」

 

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otamaのクロスヘアターバン。素材は、リネンガーゼ、ダブルガーゼ、ウールガーゼ。

 

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PORTRIVER MARKETにあるモノたちは、オリジナル商品から輸入雑貨まで幅広くジャンルにとらわれない。共通していることは、この店のモノが生活に加われば、うちなーんちゅは、生活にワクワクがプラスされ、観光客は、沖縄の旅がよりカラフルに色づくということ。麦島夫妻の夢は、ますます楽しく広がっていく。

 

「あと一部屋追加してスペースを広げて、もっとやちむんを増やしていく予定なんです。他にも、店から飛び出して、いろんな場所でポップアップストアも企画しています。去年、東京でやってとても盛り上がったんですよ。これからも、いいモノをもっといろいろ発掘して、沖縄の方や観光客の方に紹介していきたいです」

 

写真・文/伊波さおり

 

ポートリバー
PORTRIVER MARKET
浦添市港川2-15-8 #30
098-911-8931
Email:portrivermarket@gmail.com
OPEN
9:00~18:00 (mon,wed,fri)
12:30~18:00 (tue,thu,sat)
CLOSE Sun&Public Holiday
http://www.portrivermarket.com