Shoka:は今、常設に向けて改装工事の真っ最中。
そんな中、使わなくなったクローゼットの中を整理する棚を田原より譲り受けた。
これを機に今まで見てみぬふりをしていた自宅のクローゼットの中を
一気に二部屋分片付けようと思い立った。
さあ、片付け開始!
実際とりかかると、何とものにあふれていることよ。
自分のためこむ習性を目のあたりにし、驚いた。
まるで冬眠する動物のねぐらみたいな空間だな、と苦笑いした。
でもすぐに、いやいや違うと思い直した。
冬眠前の動物がわっせわっせと、一生懸命にねぐらへとたくさんの食物を運び込むのは
長い冬を越すためのものであり、それは生きてゆくための本能だ。
絶対的に必要な、もの。
私の持ち物を見回すと、不必要なものも結構ある。
そんなものたちと、日常で大事にしているものとが混在し、クローゼットはごった返していた。
あふれた「ものたち」で、身動きがとれなくなるような感覚。
そろそろ身軽になろう。
自分にちょうどいいサイズの風通しのいい暮らしへ。
いざ!
ダンボールを3箱作った。
フリーマーケット用、処分用、1年後用。
てきぱきと仕分けしていく。
一度は大事にしようと思って手に入れたもの。
誰かが、またこのものたちで楽しんでくれますようにと、フリーマーケット用の箱へときれいにしまう。
今までありがとうと言いながら、少し胸が痛んだ。
前に飲食店をしていた頃の細かな消耗品や資料などは、この際処分しようと決めた。
うるうる
処分しきれず、かといって使う頻度の少ないものは1年後用の箱へ。
これは来年もう一度、行き先を考えるとするか。
最近の整理しきれてない書類や領収書などは、沖縄の古い飯籠にひとまず入れておく。
ばさっと、この辺はあまり気にしない。時間が空いた時に整理しよう。
外は夏まっさかり。
私は室内でクローゼットのいろいろと格闘すること一日半。
だんだん片付いてきた。
どんどん整理してゆくと、気持ちまですっきりしてくる。
なんだか楽しい気分になってきたぞ。
前回田原が書いたカレンドのお手入れの記事、
家事が遊びに変わる瞬間が楽しいと書いていたな。
それがすごくよくわかる。
うんうん、と一人うなずきながら首に巻いた手ぬぐいで顔をふく。
最後の仕上げ。
布をきれいにたたみ、文具も仕分けした。
あとは取り出しやすいようにしまうだけ。
暑さも忘れて没頭した。
お気に入りのストールは陰干ししてからしまう。夜に風にあてるだけでもいい。
ものたちと格闘しながらふと思った。
ここ4、5年は、少しずつものの選び方やそれに対する姿勢が変わってきたな、と。
自分の暮らしに楽しさや美しさをもたらしてくれて、そのもの自体の背景が見えてくるような、もの。
そしてやはり永く愛せる、もの。
感覚的な好みももちろんなのだが、出会った時に暮らしの中でいきいきして使われているところを想像できること。
そんな自分の「ものさし」ができてきた。
このガラス戸棚には大好きな日常使いの器が並べている。
丁寧に扱うが、もちろん時には欠けたり折れたりも。
真ん中のカップからのぞいた安藤雅信さんの小さなれんげ。
持ち手がぽきっと折れた時はショックで反泣き状態だったが、
金継ぎを施してもらい、ますます愛おしい存在に生まれ変わった。
消耗品にも我が家のロングセラーがある。
食器洗いや洗濯、拭き掃除、体だって洗えちゃう万能選手「松の力」
これは使い始めて一年ほどだが、大活躍。
原液をうすめ、ベランダのローズマリーを入れて毎日つかっている。
そして、アレッポの石けん。
実家にいた頃から、切らした事の無い愛用品。
浮気も多少したが、結局のところこれに落ち着く。
香りが土と森のようで、いつまでも嗅いでいたくなる。
寝る前にくんくんと嗅ぐと、安眠安眠。
私の片腕、暮らしの友人のような道具たち。
今回大掃除を終えて、さっぱりすっきり軽やかに。
自分にとって本当に必要なものと、そうでないものが明確に分かった。
整理整頓って、たまに必要だな。うん
風通しのよくなったクローゼットの中身は、新鮮でいきいきしている。
。。。。。。
そんな軽やかな気分なった翌日、きましたきました筋肉痛。
結構夢中になって掃除してたから、背中なんて鉄板級です。
そんな中、ちょうどタイムリーな連絡が!
「明日ヨガいかない?」と、Roguiiのみかちゃんからのお誘い。
みかちゃんのお姉ちゃん、tenのさんちゃんも一緒に。
よしよしよし。
運動不足のわたくし。
さらに筋肉痛のガタピシな全身をのびのびゆるめたいと、久しぶりのヨガへと出かける。
からだに、気持ちに
新鮮な空気をたっぷり注ごう。
いざ、ろみちゃんこと新垣ひろみさんがやっている、ヨガ教室「SHANTI SVASTA」へ。
http://www.yoga-svasta.com/
「私、笑えるヨガ教室にしていきたいんだ」
なるほど。
明るくいつも周りに元気を伝染させていく、ろみちゃんならではのこの一言。
いいな、笑えるヨガ。
皆でリラックスして、一緒に大きな笑顔になる時間。
笑いは、体も心も解放させてくれる。
さてさて!
ろみ先生。はじめてくださいな。
伸びたり、縮んだり。
お母さんと一緒にちびっこも参加。
みんな真剣。
けれど空気はリラックス。
ヨガは普段使わない部分を目覚めさせてくれる。
進めてゆくと、徐々に細胞単位でぼわーっと開いていくのがわかる。
これは日々の暮らしの中でもリンクするなと思った。
仕事の時にはキュッと集中。
休憩のお茶の時間は、ゆるゆるぽかーんと間抜け顔。
伸びたり、縮んだり。
そして私の中にある「いろいろな細胞」を、伸びてる時も、縮んでる時も思いっきり全部使ってあげたい。
きっとその先には、解放という感覚が生まれるはずだ。
そんなことを思いながら、私の体はポーズを決めようとプルプルグラグラ。
「自分の核を感じて」と、ろみ先生。
息を吐くとき、お腹の奥を意識すると体の中心がわかり、ぶれなくなるそうだ。
柔軟な身体、けれど軸はしっかりしている。
確かに軸を常に意識することで、不思議と安定した動きになっていく。
鉄板だった背中もいつしかやわらかくなっていた。
みんないい汗をかいてゆるゆるになったところで、ヨガは終了。
さあ、みんなでお昼ごはんをいっただきまーす!
皆でわいわい楽しい時間。
体がのびのびした後に、食べるご飯は格別だ。
目覚めた細胞達も喜んでいるような気分になる。
おいしさも倍増だな。
そして友人たちと一緒に食事をするって、やっぱり幸せ!
ごちそうさまでした。
掃除も、ヨガも、何だか似ている。
余分なものを流して、すっきり身軽。
なんと風通しのよいことか。
ああ、気持ちいい。
梅雨が明けて本格的な夏が始まったこの1週間。
家も、身体も、そして気持ちも大掃除!
空も海も一番輝くこの季節。
みなさんはどのような時間を過ごされましたか?
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Shoka:の改装工事も始まり、8月31日から新たに常設としてスタートする空間も、着々と形になっています。
ブログは、楽しく更新していますので、ぜひのぞいて見てくださいね。 http://shoka-wind.com
ひとまずは8月3日から始まる企画展「赤木智子の生活道具店」でみなさまと再会出来るのを楽しみにしています。
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「赤木智子の生活道具店」
2012年 8月3日(金)~12日(日)
「日日是好日」をモットーとしているという、赤木智子さんは、
エッセイストで、塗師 赤木明登さんの伴侶。
家族とお弟子さんたち、次々と訪れる来客を迎える輪島での暮らし。
新潮社から出版されている「赤木智子の生活道具店」を読んでいると、
食べること、着ること、住まうこと、
そのすべてを支えてくれている生活道具たちと、
まるで友人のように共に暮らしている
赤木家の様子が生き生きと伝わってきます。
大好きなものと暮らしていると、一日一日が特別に感じられる。
智子さんが選んだとっておきの生活道具たちを迎えて、活気ある夏到来!
全国で人気の「赤木智子の生活道具店」沖縄で初めての開催です。
入荷するラインナップは以下のものです。
みていてわくわくしませんか?
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及源の南部鉄フライパン
早川ゆみのスカート
白木屋伝兵衛のちりとり・ほうき・たわし
上泉秀人の大きな湯飲み
小野哲平の小皿
花月総本店の原稿用紙とカード
mon SakataのTシャツと小物
大村剛の小さな片口
安藤明子のよだれかけとガーゼもの
晴耕社ガラス工房のコップ
リー・ヨンツェの角皿
野田琺瑯の洗い桶
ギャラリーONOのガベ
井畑勝江の湯呑み
佃眞吾の我谷盆
ヤオイタカスミの子供服・ワンピース
輪島・谷川醸造の「塩麹くん」「米麹みるくちゃん」
秋野ちひろの金属のかけら
広川絵麻の湯呑みと蓋物
岩谷雪子のほうき
村山亜矢子の塗り箸
而今禾のパンツ・スカート・ワンピース
壺田亜矢のカップと片口
新宮州三の刳りもの
丸八製茶場の加賀棒茶
高知谷相の和紙
輪島のほうき
赤木明登のぬりもの
輪島のお菓子
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