写真・文 金城 由桂
こん こん こん。
humoresqueと書かれたガラスの扉をたたいてみましょう。
この扉の向こうに広がる世界は、まだ見た事のない世界かもしれません。
humoresque(ユーモレスク)は、ドボルザーク作曲の「humoresque」からブランド名を取ったという、着心地の良い日常着のブランド。
旋律が小気味良い、あの曲です。
きっと皆さん一度はどこかで耳にしているはず。
さらっとした風が通り抜けたような、木漏れ日の下でまどろんでいる時のような
そんな軽やかさが、初めてユーモレスクのお洋服に袖を通した時にも感じました。
ゆるやかに見えるけれど着るとスッキリしていて、きっとパターンがとても良いのですね。
春がきて、夏がきて、秋が向かっている、沖縄は今そんな時期です。
振り返る彼女も、わずかに感じる秋の気配を見つめているのでしょうか。
春も夏も着心地の抜群なユーモレスクの魅力には、その時々感じているのですが
秋を目の前に、お店に届いたユーモレスクの服は
きれいなシルエットと細やかなディテールが目を惹きます。
初めに感じた軽やかさだけではなく、奥ゆかしさや知的な雰囲気が漂っています。
アンティークのボタンやレースがあしらわれていたり。
少し長い袖が手首にくしゅくしゅっと。
着てみると、鏡に映る自分に少し照れて戸惑ってしまう。
女性で良かったと思える不思議な服。
それがユーモレスクなのかもしれません。
素材の多くはカシミヤ、ウール、コットンなど上質な素材で、その肌触りにうっとりしてしまうのです。
先ほどカーディガンと合わせた V-neck one piece は、一枚で着ると背筋が伸びる上品な一着。
上はウールコットンのレースになっていて、内側に折られたプリーツのスカートの組み合わせはシックな雰囲気です。
中にブラウスを着たり、ジャケットと合わせたりと心がうきうきしますね。
秋になるとサンダルから革の靴やブーツに履き替えたくなりますね。
stand collar one piece とショートブーツを合わせてみました。
奥ゆかしさを秘めたクラシカルな服です。
ボタンはアンティークのものが使われていてこだわりが感じられます。
良いリズムで並んでいます。
バンブーリネン素材のこのワンピースは、前を開けてコートとして着てもいいでしょう。
沖縄では真冬以外は長い期間使えそうな優れものですね。
ダークカラーが増えてくる秋に、やわらかいクリーム色のワンピースはより魅力的に感じさせてくれます。
お洋服の魔法は着てみるまでなかなか、かかりにくいのです。
素敵な服に身を包むと、新しい自分と出逢えます。
たとえ、こんなの着た事ないと思っていても。
鏡に映る自分と出逢うと、心は弾んで、やる気がどんどん出てくるのです。
ユーモレスクは、2012年滝本玲子さんと渡辺由夏さんの2人でニットのブランドとしてスタートしました。
本当に自分が着たいものを良い素材で作りたいという想いを語るデザイナーの渡辺さんは
その佇まいがなんともユーモレスクの雰囲気そのもの。
奥ゆかしくて、知的な雰囲気で、女性らしい魅力が溢れる素敵な方です。
他にも、ここには載せられなかった上質なニットの服や秋と冬を楽しめるいろいろなアイテムが入荷しています。
HPでどんどんご紹介していきますので、ぜひ覗いてみて下さいね。
ユーモレスク以外にも、ミナペルホネンやヨーガンレール、ARTS&SCIENCEなど
大人の魅力的な日常着がたくさんお店に届き始めています。
魔法使いは、素敵な服を着て鏡を見てごらん。と耳元でささやきます。
素敵だなという服を着てみると、今まで知らなかった、というか前までの自分とは少し変わっていて新しくなった自分に出逢う事も多いのです。
好きな服を着てみて、鏡に映る素敵な自分ににっこり。
心がうきうきして、やる気がむくむく。
ぜひ比屋根の丘のShoka:へ遊びにいらして下さいね。
きっと魔法使いはすぐそこであなたを見守っています。
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暮らしを楽しむものとこと
Shoka:
沖縄市比屋根6-23-6
098-932-0791(火曜定休)
営業時間 12:30〜19:00