日常の中に特別なものを mina perhonen

写真・文 金城 由桂

 

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朝の風の香りがなんとなく変わり始めている。
9月も後半となると、日差しはわずかに和らいで秋の台風の湿気に包まれたり、時折乾いた風が吹いているのを感じると、ああもうすぐ秋だな。と感じさせてくれる。
早く秋のこっくりとした色の服や、長い袖が手首のあたりでクシュっとなる秋の装いをしたいなと感じるのです。

 

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9月といえば、各ブランドの次のシーズンのコレクションの時期でもあります。
先日伺ったmina perhonen のコレクションは2017のSS。
なんだか秋を待ちわびているのに、もう来年の春夏のコレクションとは、まだ気持ちが追いついていかないのも正直なところなのですが、いち早くみなさんに素敵なものをご紹介できるよう受注してまいりました。

 

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東京出張のもうひとつの目的は、南青山にオープンしたmina perhonen の新しいスペース “call”へ行く事。

 

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ライフスタイルのショップとしても、実にmina perhonen らしい素敵なお店でした。

 

服に始まり、インテリアファブリックや家具等も出しているmina perhonen ですが、call には独自のブランドだけでなく、心惹かれるいろんなものづくりの方々の作品がたくさんありました。

 

以前、デザイナーの皆川明さんがこのようにお話していたのを何かで読んだ事があります。
「お金を払ってものを買うのは、そのものを自分の労働と交換する事です。だから、これがあれば一生うれしいと思えるくらい素敵なものじゃないともったいない。call ではそういうものだけを扱っていきたい」

 

ブランドと通ずる信念で選ばれた、真価を見極められたものたちなのだな、と感じながら見ていくとまた、見たこともないような新しい作品と出会ったり。
木工、陶器、ガラス、カトラリー、オブジェなど、ここでしか出会えないような特別なものがずらり。
特別なものというのは、作家さんにあえて値段や機能の制約を設けず自由に作ってもらうよう発注してのびのびと制作してもらったものだから、作家の普段の展示会では見られない特別な作品があるというわけです。

 

アンティークの器や、かわいい人形などもいて、たくさんのわくわくが詰まった場所です。

 

「特別なものを大切にしながら日常の中で使う」

 

そんな言葉がぴったりな、mina perhonen ならではの空間でした。

 

隣には、日本・世界各地から寄せられた食材が並び、カフェも併設されています。
席を取るときに渡されたのは ame と描かれたプレート。待っている間もわくわくしてしまう不思議なプレート。
日も暮れたら関東は涼しく、テラスで心地良い風に吹かれながらお茶を頂きました。

 

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帰る前にトイレに寄ったら、二つの扉。
そこにはこんなかわいい標識が。これで、迷わずトイレまでたどり着けました。

 

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出張から帰ってきて、またお店に並ぶ mina perhonen の服に触れると
こんな想いで作られた服たちがとても愛おしく感じるものです。

 

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優雅に咲き誇るこのテキスタイルは、身に着けても優雅で美しいスカート。

 

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お店にはドレスも届いています。

 

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繊細な刺繍であしらわれたお花は、刺繍した後に生地に縫い付けられていて、歩くと花びらが風になびくよう工夫されています。地自体もベージュの生地に黒い刺繍がされたりと、何度も異なる糸で刺繍を重ねた贅沢な服です。

 

21年続く mina perhonen は
ブランドを始める当初、皆川さん本人の心で描いていたのは「特別な日々の服を」という言葉。
日常という時間が満たされる服を作れば、人は長い間その服に愛着を感じてくれるだろうと思った、と言います。
着る人、使う人にとって
心の自由や高揚を生む「特別な日々の服」

 

21年経った今もそれは変わっていないことが mina perhonen の服を見ればわかります。

 

長い年月をかけて共に過ごし馴染んでいきながら、喜びのある服。
特別なものだったものが、日常の暮らしを彩ってくれるという豊かさ。

 

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こだわって大切に作られたミナペルホネンの生地たち。
服だけでなく、バッグなどもあります。

 

ハリのある生地なのでものが入ると立体感がかわいいショルダー。
体に沿うようサイドにタックがついています。

 

銀杏、からし、カレー、おちついた黄色の秋の色。

 

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押し麦みたいな、リングイネパスタみたいな。。
向きが変わったり、目の細かさが変わったり、いろんな柄がジャガードコーデュロイで表現されています。

 

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いろんな柄がパズルのようにコラージュして、空から見下ろす景色のように組み合わせた “land pazzle” というテキスタイルです。
山脈やその間を流れる川、大地が生み出した凹凸を感じさせてくれます。

 

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ああ、そうだ。
離陸して、見下ろす島のあの風景を思い起こさせる。

 

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ネイビーは、男性が持ってもかっこいいと思います。
mina perhonen から秋や冬のおしゃれが楽しくなる服がたくさん届いています。
やっと寒さを感じて探し始めた頃にはアイテムがもうなくなっていることが多いので、ぜひ今の時期でチェックしておいてくださいね。
まだ暑い日々は続いていますが、比屋根の丘Shoka: までどうぞ遊びにいらしてください。

 

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今日も良い1日を!

 

 

 

 

 

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ただいまのShoka:

 

 

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○ミナ ペルホネン、ARTS&SCIENCE、humoresque、ヨーガン レール、トリッペンなど秋冬のアイテムがぞくぞくと入荷中です。革小物のアイテム、ブーツなどは今の時期、充実しています。

 

○2016年8月から営業時間が11:00 ~ 18:00へ変わりました。
少し早めのオープン時間になったので、きっとご旅行中の方や子育て中のママさんたちにもご都合か良いかなと思っています。詳しくはこちら
どうぞ、宜しくお願いします。

 

○Tavi Shoka:
Shoka:オーナー田原あゆみが自分の足で回って、自分の目で見つけてきたヨーロッパ、主にパリのアンティークを紹介しています。

 

絵本からとび出してきたようなキノコの版画や、古くに特殊な印刷で仕上げられた一枚。
お皿やカトラリーなどもどれも素敵なものたちばかり。
ヨーロッパの地からShoka:へたどり着いて続々お店に並び始めています。

 

「アンティークは誰かに見出され、愛されたからこそ受け継がれてきたものです。時間という篩にかけられて、残ってきたものには確かな魅力があるのです。そんなものを自分で見て回り集めてきました。ヨーロッパの銀製品や、手仕事を生かしたものたちには独特の雰囲気が詰まっていて、暮らしの中で使うと独特の景色が美しいと感じます。暮らしの中に、時間を超えたストーリーを迎えることも愉しいことだと感じます」

 

 

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暮らしを楽しむものとこと
Shoka:
http://shoka-wind.com

 

沖縄市比屋根6-13-6
098-932-0791(火・水曜定休)
営業時間 11:00~18:00