2010 12月




日程が決まってブログで告知をすると、あっという間に定員に達する人気の料理教室がある。
主催者は野菜ソムリエの資格を持つ大城しま子さん。
場所は自宅のキッチンだ。



最初にチーズケーキを仕込む


教室を始める前は、友達と定期的に自宅で料理を楽しんでいた。
それをブログに掲載したところ
「自分も参加したい」
というメールが多数届くようになった。

自宅で料理教室を開くのが夢だったが、
「実現させるのは定年してからかな、と思っていました。
思いがけないタイミングで夢がかないました。」



はし袋も手づくりすると楽しい。

酢を混ぜいれ、鍋で炊く。つややかに炊きあがった酢飯に甘酢しょうがを混ぜる

糸を巻かなくてもおいしくできるローストビーフ。フライパンで焼いてからオーブンへ


長女なので小学校くらいから料理を手伝わされていたが、
特に料理が好きなわけではなかったという。
結婚して毎日作るようになってから、
「自分は料理が好きなんだ」
と実感、
安谷屋純一氏主宰のエスカル・クッキングスタジオに通い始めた。


「習い始めるとすごく面白くて。
安谷屋先生がとっても素敵なんです、食に対する想いも私と似ていたし。
私、食卓が大好きなんです。
おいしいものを食べたらみんな笑うじゃないですか?
子どもも、元気がなくてもおいしいものを食べたら
『また明日から元気に学校行こう』
って思えるから、そういうのが好きで。
料理自体よりもそのことを伝えたくて、教室を開いたと言えるかもしれません。」



おせちならではの飾り切りの特訓も

色合いが可愛い大根と菊のハニーレモン。紅白なますの変わり種

テーブルセッティングが学べるのも、スマイルキッチンならでは


食卓には必ず花を添えて


ブログ読者なら「食卓が好き」という大城さんの発言はすぐに納得できるはずだ。
大城さんのブログには毎日の食卓の様子がつづられているが
毎日多忙をきわめているに違いないのに、
いつも栄養のバランスがしっかり考えられた、彩りの良い、
そして何より、それはそれはおいしそうなメニューが並んでいるからだ。


「家族に『今日のご飯なに?』ってきかれるのが一番好きなんです。
それほど私のご飯を楽しみにしてくれてるってことでしょう?
よ〜し、じゃあ今日は何を作ってあげようかな?
って、すごくやる気になるんです。」


毎日の献立に頭を痛めている身としては、驚きの発想。



レンコンの梅肉煮。冷蔵庫で日持ちするのもありがたい一品


沸騰はだしをとるときのタブーとされるが、ぐつぐつ沸騰させることでおいしくとれる秘伝の方法でとっただしで作るお雑煮。

腰が曲がるまで、と、長寿を願って入れる海老。均等に湾曲するようにつまようじを差す。この一手間で仕上がりがぐっと違ってくる。

ぶりの照り焼き


「私が通っていたエスカル・クッキングスタジオでは
『食卓こそは幸福の舞台』
という理念を掲げていて。
まさにその通りだなって思うんです。
問題を抱えた子も、おいしいものを食べると正常に戻るらしくて。」


料理は美味しく、見た目も美しく作れれば、もちろん素晴らしい。
でも、大城さんが最も大事にしているのはその部分ではない。
味覚や視覚にうったえる部分だけではなく、きっと、
美味しいごはんを家族で楽しく食べることで生まれる雰囲気、豊かな時間の流れ。
心に作用し、記憶に残り、ふとした時に自分を支えてもくれる、
優しく穏やかな時間と空間を、何よりも大切にしているのではないか。



ローストビーフを薄くスライスし、


一口大に握ったお寿司の上に載せ、さらにつぶつぶマスタードでアクセントを

カジュアルだけれど品がある、プレートおせちのできあがり。



大城さんのそんな姿勢は、料理教室にも反映されている。


手順を間違っても、上手に切れなくても、大城さんが生徒を注意することはない。


「全然大丈夫ですよ」
「失敗しても良いんです、練習ですからどんどんやってみてください」


大城さんの食卓や人柄に憧れるのだろう、生徒は県内各地から集まる。


「この間は離島から参加してくださった方もいらして。
すごく嬉しかったですね。」


ブログを見て申し込む人がほとんどだが、


「一度参加するとそれからはずっと、って人が多いんじゃないでしょうか。」
と、生徒さん。


みな、shimashimaスタイルに魅了されるのだ。



黒豆入り抹茶チーズケーキ。9等分にして、

金ぱくを載せるとぐっと高級感と季節感が増す


大城さんのように、365日、いつも素敵な食卓を家族と楽しむのは、やっぱり自分にはムリ?


「そんなことありません。
ランチョンマットと箸置きを使うだけでも全然違うんですよ、
是非やってみてください、ぐっと食卓が素敵になりますから。」


人気ブロガーの野菜ソムリエは、温かい笑顔が素敵な、飾らない女性。
自分のペースで気負わず楽しんでと、
背中を押してもらったような気持ちになった。

写真・文 中井 雅代

 

shimashima’s smile kitchen
開催はブログにて告知
blog:http://beji.ti-da.net/

 

2010 12月




惜しげもなく柔らかな光が降り注ぐ空間。
建てもののどこにいても見下ろせるたっぷりとした広さの中庭には木が植えられ、
自然の豊かさや息吹を感じながら過ごすことができる。


この贅沢な空間はなんと建築事務所の一角。


「二つの棟を廊下で結んだデザインになっています。提案型住宅なんですが、壁に窓が無く、外から見るとまるで要塞のような形。その分、中庭から風と光を採りいれています。中庭や吹き抜け空間は本来無くても良い空間ですし、中庭を作らずにひっつけて作れば予算は大幅にカットできますが、空間の豊かさを考えると、棟を離して中に庭を作ると上から光を採りいれられますし、木が育つ様子を一年中見られるので、心も豊かに過ごせます。」


豊かな空間と光を感じる家、
おそらく誰もが憧れる住宅のあり方だが、そうなると土地も費用も大幅に上方修正しなければならないのでは?


「当事務所が80坪、それを30坪で実現できないかというと、できるんです。」


30坪でもデザインをあきらめず、そのうえ心豊かに暮らせる空間を実現できるとは。
急に身近な話として聞こえてくる。



最上階からは空ものぞめる


数々の公共・商業施設等の建築を行う国建に25年勤めたあと独立、もとは工務店だった紀建設を先代の社長から引き継ぎ、11年前に設計部を立ち上げた。
設計と施工を分担し、別々の会社で行うという一般的な形態とは異なり、
お客に会ってから鍵を渡すまでの一連の流れをすべて紀建設が担っている。
設立30周年を迎え、建築件数は200件近くにのぼっている。


代表の佐藤圭吾氏について
「ものづくりに対する心意気や思いは誰にも負けない」と
設計部主任の伊波さんは言う。


「少しでもひっかかることがあるとダメ、納得いくまでとことんやるというのが私どものスタイルです。何か問題が起こったとき、職人もここまでやって家主さんも納得してるから、まあいいか、ということにはならない。とにかくしつこい(笑)妥協したりしません。ですから、職人も社長の姿を見つけると『わ〜っ!』って(笑)」


細かなところにも手を抜かず妥協をゆるさない姿勢に信頼を寄せ、依頼する客も多い。


しかし、そういうスタイルを貫けば、自ずとコストも割り増しになる。


「時間もコストもかかりますが、それをお客様にご負担いただくわけにはいかないので当社が負担します。一般的には6ヶ月で終わる工事に7〜8ヶ月いただき、完璧な状態でお渡しします。」


その洗練された建てもののスタイルから「高いんでしょう?」とよく訊かれるという。


「確かに安くはありませんし、安売りするつもりもありませんが、実は、べらぼうに高いということもないんです。」


オープンハウスで実際に坪単価をきき、想像よりかなり低い金額に驚いた。


「そう感じて頂ければ嬉しいですね。デザインや空間性をそこまで深く追求なさらない方は、他の建設会社にご依頼された方がお得ですが、ご依頼いただいたら精一杯全力投球で取り組みます。予算額はまったく関係なく、込める気持ちは同じです。」





着工するまでにかかる時間も年々長くなっているという。


「10年前は、初めてお会いしてから着工まで4ヶ月かからない方もいらしゃいました。今は初めてコンタクトをとってから入居まで平均2年かかります。インターネットが普及したので色々な情報を入手、選択肢も広がるので、そのぶん悩まれるようで。最長6年という方もいらっしゃいました。」


初めて事務所を訪れた人に必ず言う事があるという。


「家を建てようと思ったら早い方が良いと、お話しています。その一番の理由はお子さんの成長。産まれてすぐに家を建てれば20年一緒に住めるけれど、中学生のお子さんだと大学で県外に出られたら3年しか一緒に住めない。ある程度お金を貯めてから、という方もいますが、この話をするとみなさんハッとなさって。」


家を建てるまでに支払う賃貸料や土地にかかる税金など、金銭面ばかりを気にしていたので、子どもの成長という新たな視点にまさにハッとする。
いったん家を離れれば、子どもにとって家は「住む」ところではなく「帰る」ところになってしまう。
家を建てることそのものが目的になってはいないか?
主人公はあくまでも「家族」、家はその背景に過ぎない。
資金繰りに頭をいため、理想の家を追求しているうちに、いつのまにか主人公の影が薄くなっているというのは、よくある話のようだ。


と言っても、「焦って建てろ」という意味ではない。


「ご夫婦の考え方が一つでないと家はできないし、どちらかが突っぱしっても絶対にうまくいかない。お二人の意思が合ったときに良い土地がふっと見つかったりといった巡り合わせもありますし。」


最近は土地から購入する人も多い。


「土地選びも色々と難しいので、同行することも多いです。この土地だとどういう家を建てられるかという専門的なことまではお客様は判断できないので。」


県内どこへでも土地選びに同行してくれる建築会社は多くない。
設計が始まる前からお付き合いを始めてくれるのは、何とも心強い。


「建築会社選びというのは恋愛と一緒、巡り合わせもあります。初めてお会いするときはいわばお見合い。フィーリングもありますので、良いなと思って頂ければお付き合いさせて頂きます。」


依頼の大半が紹介によるものだという。
誠実な対応と、できあがった家に満足した施主が、知人友人に勧めてくれるからだ。


「ご紹介は一番ありがたい。宣伝・広告にそれほど力を入れていないので、口コミで広がるのはとても嬉しいです。」





紀建設のデザインする建てものは、どれもスタイリッシュで洗練されているが、個性が強いかというと、そういうわけではない。


「私たちが建築するのは箱でしかないんです。その中に好きな家具やインテリアを入れてご自分の好みに仕上げていくもの。しかし、人の好みは5〜6年で変わることが多い。アジアンが好きだからといって雰囲気を統一して作り込みすぎると、好みが変わってしまった時に対応できなくなります。」


建てものそのものだけでなく、家具や将来の好みの変化のことまで考慮しているという。


空間表現に個性はあるが、仕上げ材に個性を持たせない事で、どんな家具やインテリアも調和する、フレキシブルな家になる。


最近ではリノベーション(建物の大幅な改修)にも力をいれている。


「20~30年前にご両親が建てたものをリノベーションしたことがあるのですが、新築よりも割安で、しかも高級な家ができました。躯体を作らないで済む分費用が浮くので、キッチンも新築よりだいぶ良いものを入れられますし。」


一戸建てだけでなく、中古マンションのリノベーションも?


「行っています。二戸を一戸にまとめたことも。
リノベーションは機会があればどんどんやりたい。スタッフも若いですし、様々な可能性を追求していきたいですね。」


あちこちに建つ古いマンションの中に、紀建設の手によって美しくよみがえった物件が、ひっそりと潜んでいるかもしれないのだ。
自分の目指す空間を、より低価格で手に入れられるリノベーション、
検討の余地は十分にある。





紀建設が目指すものとは?


「かっこいいとかおしゃれといったことではなく、お客様にどれだけ満足していただけるかが第一。こういうスタイルの会社なので、『この手のひとたちの物件しか建てないんだろう』と思われがちなんですが、そういうことはありません。お客様のご要望はすべてとりいれたいと思っていて、あくまでも満足が第一。
そして、私たちを選んでいただいたからには、空間をどれだけ豊かに表現できるかといった付加価値をつけることが2番目。
家は竣工した時点で完成ではなく、その先を作って行くのはお客様ご本人。私たちは箱の提供者でしかないので、10年〜20年後、どうやって幸せに、豊かに暮らして行くかというのはお客様の課題といえるかもしれません。建てたその後を見届け、時が経てばメンテナンスや塗装なども引き受ける、それが使命だと思っています。」


機能美にあふれるシンプルなデザインの裏には、家に、施主に対する熱い想いが隠れている。


実際に紀建設が設計、施工し、すでに暮らしをスタートさせているお宅へも取材に行ったので、近く掲載予定。
それはまさに、どんな細かいところにも手を抜かない、隙のない「ものづくり」を具現化したおうち、お楽しみに。

写真・文 中井 雅代

 

KI-KENSETSU Projects(株式会社 紀建設)
沖縄県宜野湾市字宇地泊642
TEL 098-890-6225 ‎FAX 098-890-6227
HP:http://www.ki-kensetsu.jp/top.html

 

2010 12月

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2010 12月

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「ヴィンテージ」「海・川が近い」「デザイン」、
物件をくくるカテゴリーがなんともユニーク。


「不動産屋の情報発信の仕方は昔から決まってるんですよね。
駅やバス停から何分、間取り、築年数・・・
どれも明確な数字で表されるものです。
でも、それ以上の良さが絶対にあると思うんです。」


数字で表すことのできない物件の魅力を
抜群の感度でキャッチしてとりそろえた不動産屋がある。



古謝さん(右)とスタッフの沢岻さん


代表の古謝淳也さんは、不動産屋で10年以上勤務し、独立。
自分たちの目線や感度で「面白い」と思える、こだわり物件ばかりを紹介する不動産屋を始めた。


例えば、「借り手と共に改装する物件」。
築年数45年以上の古い外人住宅、
改装が決まっているけれど、その前に借り手を募集。
借り手の意見をとりいれつつ、オーナーさん負担で改装を行うという驚きの物件。
つまり、賃貸だけれど、借り手の好みを取り入れたおうちを「作れる」のだ。


「費用は借り手負担で、好きに改装していいよ、という物件は時々ありますが、
オーナーさんが負担する事例は初。
見えないお客様の好みを想像して改装するのと違い、
相手が決まっているというメリットもある。
借り手としても、細かい希望まで考慮してもらえる。
改装を丸投げするのではなく、
借り手とオーナーでその過程を共有するという、参加型の改装ですね。」


言われてみれば確かに、両者にメリットのある企画、
斬新だが、効率的でもある。


他にも、
ふすままでピンク色の部屋、公民館がおまけでついて来る家、境界線も定かでない広大な敷地にぽつんと建つ古民家・・・
他の不動産屋ではまず見かけない、
売り文句だけでも「なにそれ?!」とのぞいてみたくなる物件ばかり。


また、賃貸や売買物件だけでなく、宿泊施設の紹介も。
(もちろんもれなくマニアック!)
物件紹介ページをクリックするのがこんなに楽しいホームページは初めて。





入居者のその後を追う「取材ノート」という企画も斬新。


「単純に、『元気かな?』って気になるんです。親心みたいな感じですかね(笑)
ご紹介したおうちで、お客様が笑っててくださると嬉しいし。」


スタッフ側からのアプローチだけでなく、お客様側からも。


「物件関連の用事がなくても電話をかけてきてくださったり。
『ブログ見たよ〜』なんて(笑)」
と、沢岻さん。


「多くの不動産屋では、契約後にお客さんから電話がかかってくると怖くて取れないんです、クレームなので。」
と古謝さん。


確かに、契約後に不動産屋に電話をかける用事はまずない。
しかしディ・スペックでは、成約はゴールではなく、むしろ、おつき合いの始まりだという。





「女性でも気軽に入って来られる不動産屋を目指してるんです。
ほら、不動産屋さんってなんだか怖くないですか?
女性一人ではなかなか入れないっていうか。」


笑いの絶えない事務所は、とてもオープンな空間。
ここならふらりと立寄りたくなる。
ディ・スペックは、インテリアショップ「MIX life-style(ミックスライフスタイル)」の二階に事務所を構える。


「建てものがハードだとしたら、インテリアや雑貨などのソフトもここでそろいますから、成約後のお付き合いが長く続くんですよ。
『元気ねー?友達つれてきたよ〜』『これ、旅行のお土産、食べて〜』なんて、
皆さん気軽に来てくださって。」


これまではショップに来たついでに、と立ち寄る人が多かったが、
最近はその逆、ディスペックに来たついでに、インテリアショップをのぞいて帰る人も増えてきたという。


「求める人に応えることが使命」
だと言う古謝さん。


成約の9割くらいは県外の方、海外からの問い合わせも多いが、
沖縄にだって「スペシャル」を求めている人はきっと少なくない。
自分の感性に「ぴぴっ」とひっかかる物件を求めてアンテナを張っているひとの「求め」に応えるため、
今日もディ・スペックはスペシャルな物件を求め、沖縄を駆けまわっている。

写真・文 中井 雅代

 

ディ・スペック株式会社
宜野湾市新城2-39-8 MIXlife-style 2F
098-893-5015
open 10:00〜19:00
close 水曜日
HP:http://www.dspec.jp/index.html
blog:http://orange.ap.teacup.com/dspec/

 

2010 12月

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伊志嶺隆写真展 「島の陰、光の海」
那覇市民ギャラリー

 

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2010 12月


 
こんなジョーロで水やりしたらきっと楽しい!
原毛のカラフルなバッグを持ったら、ウキウキルンルン気分も上がる。
 
どこでもお目にかかれない、
東南アジアから西アフリカにかけての
民族色豊かな雑貨が所狭しとならぶ雑貨店Lamp(ランプ)。
 

 
沖縄には他県に比べて
アジアン雑貨屋が多いらしいけれど、
ランプは仕入れが独自。
それ故のこの品揃え。

 
現地に買い付けはもちろん、
各国出身のお友達から仕入れていたり、
現地の人に制作オーダーしたりと、多彩なルート。
 

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中でも一押しはモロッコのランプ。
部屋の雰囲気がガラリと変わる。
小振りな物もあるので取り入れやすい。
 



 
ちょっとしたプレゼントを探しているときに
ピッタリなものが豊富にあるのも嬉しい。
 

素朴感が味の麻糸や、チープ感がかわいいグラス、
ルームシューズにもなりそうなソックス。
どれも色使い、質感が、日本にはないので特別感がある。
きっと驚きとともに喜んでもらえる。

 


 
クリスマスプレゼント選びが終わったら、
新年を気持ちよく迎えるための大掃除!
 

玄関マット、バスマットを新調しようか、
アフリカンな生地を使って模様替えしようか、
やる気倍増。
 


 
店内にカフェも併設しているので、
優柔不断さんにも安心。
お茶しながらゆ〜っくり悩めます。
関連記事:カフェLamp

 

 


Lamp cafe+zakka (ランプ)
沖縄県那覇市松尾2-3-25  アーバンヒルズ1F
098-863-2491
営業時間 12:00 〜 22:00
定休日 月曜 火曜 
駐車場 近くにコインパーキングあり
ブログ: http://chapi3hanaku.ti-da.net

 

2010 12月

対談メンバーとこどもデータ
スミレ:4年生(ユリ)、1年生(ナオ)、乳児(サクラ)
シズカ:4年生
ユメコ:幼児(2歳)
**************************


スミレ ユメコちゃんさ、お義母さんもとっても大事にしてるさ?それってとっても良いと思う。お義母さんとでーじ仲良いさ?してからとってもかわいがられてるさ?


ユメコ そう?私はお義母さん大好きだけど・・・


スミレ ユメコちゃんのお義母さん、この間会ったとき、ユメコちゃんのことでーじ大好きって言ってたよ?!しかもとっても素敵なお母さんさ〜。


ユメコ うん、そう、でーじ素敵なお義母さん。


スミレ 録音しればよかったね、お義母さんの発言(笑)


ユメコ そんな風に言ってもらってるとは思わんかった〜嬉しい〜


シズカ 嬉しいね、わかるわかる〜


スミレ だから旦那さんもでーじ好きだはずよ、ユメコちゃんのこと。
本土から親兄弟置いて沖縄に来てくれたことに感謝もあると思うし、自分の親をとっても大切にしてくれてありがとうって気持ちもあると思うわけ。
でも、お互いそれを言わなかったら、「そんなこと思ってるかな?」と思うさ。
だからユメコちゃんの気持ちも同じと思うよ、旦那さんに言わないと伝わってないと思う。
ユメコちゃんさっき、「良い旦那さん、上等旦那さんと思う」って言ってたさ?(参考記事:子どもが生まれてからの夫婦のはなし


ユメコ うん。それを積極的に言葉にしたほうがいいんだね。


スミレ みんな幸せになるために結婚したんださ、だから幸せになりたいよね。
こんなことあらためて言うと恥ずかしいけど(笑)





ユメコ 子どもが生まれる前にやっとけば良かったことってある?


スミレ 旅行かな・・・生まれてからも行ったけど(笑)それでももっと沢山行っとけば良かったかも・・・


ユメコ 子どもができてから海外は行ってない?


スミレ 行った(笑)


ユメコ (笑)そうだよね、生まれても行けることは行けるよね。
旅行か・・・それぐらいだよね、私も思いつかない。子ども生まれても何でも出来る気がする。


シズカ 習い事とかでやりたいことがあったら、やっといたほうが良いかも。
私、着付け習ったわけ、結婚前に。それは習って良かったと思った。


スミレ え〜、すごい!似合いそ〜!


ユメコ カッコいい!


シズカ 今でもとっても助かってる。一番下の妹の成人式も私が着付けしたわけ。今は大人の晴れ着は難しいけど、子どもの晴れ着くらいはできるかな。だからやって良かったなって。





ユメコ 子どもを保育園に入れるタイミングって何だった?


スミレ うちは共働きだから。


ユメコ 育休終わったら、って感じ?


スミレ うん。タイミングって・・・3歳くらいから入れる幼稚園のタイミングの話かな?
そういうのって本土とも違うし、沖縄の中でもそれぞれ違うもんね。
小学校入る前に3年間通わす幼稚園の話ったらまた別だけど、私たちは共働きだから保育園に入れないといけないさーね、だからちょっと違うかもね。


ユメコ 保育園は入れて良かったと思う?


スミレ うん。1歳くらいから預かってくれて、トイレトレーニングとかも全部保育園が教えてくれるし。


ユメコ そうそう、うちも。


スミレ 季節の行事とかもしっかり教えてくれるし、昼ご飯を保育園で食べるから栄養面も・・・


ユメコ そうそう!(笑)保育園で上等なご飯出してくれるから、たまに、夜少し野菜足りない日があっても「良いかな!」って。でーじ保育園さまさまだよね。


スミレ さまさま。色んな人に抱っこしてもらって色んなひとに叱られて、人間性育てるのにも良いはず。


ユメコ 保育園を選ぶ決め手はなんだった?


スミレ 保育園見学行った時に先生とか、預けてる他のお母さんに話聞いたりしてから。この基準が正しいのかわからんけど、保母さんの入れ替わりが激しくないところが良いと思う。


シズカ そうだね。


スミレ 保母さんに優しい保育園は、保母さんと雇用主がうまくいってるってことだから、子どもにもきっと温かいかなーって。シズカちゃんは?


シズカ 私もそうかも。でも、当時は預けることに必死だったから・・・。
娘が通ってる保育園は妹たちがずっと行ってた保育園だわけ。だから私としては親しみある。実際に入れてからも雰囲気が温かい。昔からの先生もずっといるし、若い先生達も入り交じって、先生どうし年代別でかたまる事もないから、それがすごい良いと思う。


ユメコ 先生達が仲良く、うまくいってるってことは、子ども達にとっても良いよね。


スミレ 横峯式の横峯先生が言うには、3歳まではそういう基準で選んで、ほんとは3歳なったら小学校の準備をしてくれるところを選びなさいって。この間の講演会で言っててから。
あい、これは今までになかった視点だな〜って思って。サクラちゃんの保育園はどうしようかね〜って旦那さんと話してる。


ユメコ うちの保育園、モンテッソーリ保育を実践してて、教育理念がしっかりしてるわけ。もともと旦那さんもモンテッソーリやってる保育園行ってて上等だったってから、同じ理念なら良いかもねって、第二希望に書いたらそこに決まって。第一希望は通らなかったわけだけど、結果としてはそこに入れて良かったって思ってる。
先生達が向学心があって、内地で開かれるモンテッソーリの勉強会に定期的に参加して勉強してるわけ。で、持ち帰った知識を私たち親に落とし込みもしてくれるわけ。


スミレ へ〜!すごいね!


ユメコ だいたい土曜日に保育園で希望者をつのって勉強会をしてくれるんだけど、その間は子どもも預かってくれるし。


スミレ、シズカ え〜、良い〜!


ユメコ 保育園では「おしごと」って呼んでるんだけど、発達段階に会わせた課題、例えばボタンどめとか、ふたを開けるとか、パンチで穴をあけるとか、そういうおしごとを登園したらすぐやるわけ。
ある程度の基準に達して来たら、隣の一つ上のクラスとも自由に行き来して、少し難しいおしごとも自分で選んでからできるわけ。本人の意欲に任せて。最初は先生が教えてくれるんだけどさ。
で、できないことができてくるから子ども達も楽しいみたいで、朝からでーじ静かだわけ。「ぎゃー!」とか無いわけ。


スミレ ええ、良いんじゃない?!


ユメコ 前から預けてるお母さん達が、「こっちの保育園上等よ〜」「急用があって保育園に行くと、みんな静かでお利口さんでびっくりする」「他の保育園の様子とは全然違う」って。あいうえおとかも幼稚園に入る前にやるわけ。


スミレ サクラちゃん、そこに行かせてみようかな?


ユメコ ぜひぜひ!タオル一枚敷くのもさ、すごい丁寧に上手にお上品に、くるくるくる〜ってやるわけ。先生のお手本もそんなだわけさ。それを子ども達も見てるから、やっぱりおうちでも上手にくるくる〜ってまるめるし、今、うちの子の趣味、タオル畳み(笑)


スミレ それ、しつけでーじ上等じゃない?!すごいね、ありがたいね!





スミレ 保育園ってさ、上2人預けてから思ったんんだけどさ、
親が保育園に協力したら、でーじ返ってくるよね、子どもに。
やっぱ人間だからさ、例えば運動会の片付けをお父さんが最後まで頑張ったりとか、
うちとか旦那さん体育会系だからさ(笑)
そしたら「お父さんいつもありがとうね〜」ってから、子ども達によく返ってくるわけ。
だから役員とかも大変だけどお願いされたらやって。出来る範囲でしかできないけど・・・そしたら全部子ども達に返ってくる。だから、みんなお互いさまなんだなーって。


ユメコ だよね、みんな人間だもんね〜


スミレ うん、人間だもん。


ユメコ そういう意味では体育会系の旦那さんっていいよね(笑)


一同 良いよね〜(笑)うんうん。


ユメコ せかさなくても、促さなくてもやるから。


スミレ 腰が軽いよね。





子どもを持とうと思ったきっかけとかタイミングってある?


スミレ 私にとっては「結婚イコール家庭を持つ、家族」ってイメージだったから、結婚したらすぐできた。


シズカ 私は早く子どもも欲しかったけど、仕事もしっかりやりたかったわけ。昔からやりたかった仕事だったし。ある程度経済的に自立できるくらいまで結婚は・・・と思ってた。


スミレ じゃあ結婚をちょっと延ばしたって感じなの?仕事頑張るから結婚ちょっと待って、って?


シズカ うん。旦那さんは就職してすぐ、23〜24歳とかでも結婚して良いって思ってたみたいだけど、私はちゃんとしたかったわけ。自分の中で納得したかったわけ。


ユメコ うん、わかる気がする。


シズカ 結局そうこうしてるうちに27歳くらいになって。それくらいまでは仕事やろうって思ってたから。


ユメコ じゃあその頃には一区切り、納得できるまでやったって思った?


シズカ うん。自分の中では良いんじゃないかなって。自分いつも中途半端だわけ、何事も。


スミレ 全然!でーじかっこいいけど〜。結婚を「ちょっと待って、仕事をしっかりやりたいから」って、すごい、シズカちゃん。


シズカ でも、結婚したら子どもはすぐ欲しいって思ってた。


ユメコ じゃあ、出産のっていうよりも結婚を決めるのにきっかけとかタイミングがあったんだね。


スミレ 私、二人目のときは結構考えた。育休もらって復帰してまたすぐおめでたって、なんか言いきれなくて。だから二人目は結構あいだがあいてしまった。今となったら年子でも良かったな〜って思うけど。職場の人もみんな二人目はとても悩むみたい。復帰したばかりで、子どもの風邪とかでしょっちゅう帰るのに、今「妊娠しました〜」っていうのはへんなーって。


ユメコ そっか。1人目と2人目以降ではまた違ってくるね。
ねえねえ、子どもをもって生活はどう変わった?


シズカ 時間を有効に使うようになってきたかな。それまではだらだらしてたところを、だらだらできなくなったっていうか。手を抜く所は抜いてるけどね。でも、一日の中で自分だけの時間を持つようにしてる。


ユメコ いつ?


シズカ 朝なるべく早く起きるわけ。5:45くらいに目覚ましセットして。30分くらいコーヒー飲んだり、本を呼んだり。


ユメコ あ〜、そうなるのが私の夢!目標!夜も早めに寝てる?


シズカ うん。11時までには寝てる。10時半とか。


ユメコ ちゃんと目覚ましセットして起きてるんだね、自分の時間をつくるために。


シズカ そう。朝そんなゆっくり新聞読んだりコーヒ−飲んだり、自分にはできないと思ってたんだけど、今ではその時間がすごい大事だわけ。


スミレ シズカちゃん時間の使い方上手だよね。娘ちゃんをお迎えするスイミングの待ち時間にも本読んだり。大切な読書タイムって言ってたさ。


シズカ そう。120円のコーヒー買ってからさ。


ユメコ マックで?


シズカ うん。お迎えタイムに。
まあでも、朝は子どもが起きて6時過ぎたら戦争だけどさ(笑)弁当〜!朝ご飯〜!てから(笑)だから、朝のその30分がとっても貴重。


スミレ 私は前まで自分のためだけに100%時間もお金もつかってたのが、自分ができることしかやらなくなった。やらないことを増やした。
それまでお付き合いで行ってた飲み会の2次会は行かなくなったし。
でもさ、楽しい事の方が多くない?子ども生まれると。付き合う人も増えるし、広がるし。家族ぐるみの関係も増えるし、いとことか姪っ子とかも増えるし。


ユメコ 生んでから悪く変わったことより、良いことの方が多いね、確かに。世界が広がったってかんじ?


スミレ そうだね、広がった。楽しい!

<続く>

2010 12月

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『メディア芸術』ってよくわからないぞ:沖縄編
日時:2011年1月9日(日) 14:00 〜 17:00 (13:30 開場) 
http://mediag.jp 

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