素材一番、大人の夏のトラベルコーデ5DAYSシルク、コットン、父の着物を直したワンピ

Day1
沖縄スナップ
ワンピース:不明(銀座三越で購入)
パンプス:フェラガモ

 
 
Day2
沖縄スナップ
ワンピース:BARNEYS NEW YORK(バーニーズニューヨーク)
 
沖縄スナップ
バッグ:フェラガモ
 
 
Day3
沖縄スナップ
ワンピース:父の着物を姉が仕立て直してくれたもの

 
沖縄スナップ
白珊瑚と赤珊瑚のネックレス:国際通りで購入
 
 
Day4
沖縄スナップ
トップス:MaxMara(マックスマーラ)
パンツ:不明
パンプス:Camui(カムイ) 
 
Day5
沖縄スナップ
ワンピース:姉が仕立てたもの
 
沖縄スナップ
赤珊瑚のネックレス:国際通りで購入
 

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服を選ぶときの一番のポイントは「肌触り」だという正美さん。
 
「コットン、リネン、シルク、カシミア・・・天然の素材が好き。化学繊維が入ってるとタグを見なくてもすぐにわかるの。
化繊の服を着ちゃうとね、からだが呼吸困難になる気がしちゃう」
 
苦手なのは、身体を束縛するラインの服。
 
「自分のからだをいじめてるように感じるものは身につけないんです。だからピアスもしないし化繊も身につけない。束縛もいやだからしばりつけるような服も好きじゃないし、社会のしがらみも(笑)。
服でもなんでも、開放的で自由で遊びがあるものが好きなんです」
 
石垣島出身の正美さんは軽井沢出身のご主人と結婚。
当時、ご主人は上から下まで黒い服を着ていたという。
 
「それで私、夫の服をぜんぶ捨てちゃったの(笑)。『地球の色を着なさい』って言って。地球にはこんなに美しい色で溢れているのに、どうしてそんな暗い色を着ているの? って」
 
沖縄スナップ
 
今は花柄のシャツを着こなすご主人。
 
「彼女のセンスを信じているので(笑)。
彼女の買物を見ていると、そんなに頻繁に買うわけでもないし、高価なものだけを選んでいるわけでもないので、こちらからアドバイスすることは何もありません。迷っていたら『迷うなら、今日は買わないほうがいいんじゃない?』と言うくらい」
 
 
前職を早期退職し、8月に浦添にワインバーをオープンしたばかり。
オーナーとして夫婦で度々沖縄へ足を運ぶ。
 
「服も食べ物も生き方も、常にナチュラルでいたいと思っています。
年齢の制約も考えません。年配だから、なんて思わない。
十代の子が行くようなお洋服売り場でも、可愛いと思ったらそれを着て堂々とランチに行っちゃう(笑)。
でも、本当に好きなものだけを買うんです。『とりあえず』では買わない。
素材、色、柄、シンプルなラインと条件が揃っていたら即決、500円の服でも買っちゃいます」
 
 
着こなしはその人の生き方をそのまま映すのだなぁと感心すると同時に、自分のことに置きかえて考え、ぴりっと気持ちが引き締まる思いがした。
ブランド品でも500円のセール品でも、自分の好きなもの、そうでないものが瞬時に判別できるのは、求めているものがはっきりしているから。
ゆるぎない自分があれば、服も生き方も迷わない。
 
 
*正美さんご夫妻が営むワインバー
「ガーデン軽井沢」
浦添市経塚476番地 スタービル3階
 

写真・文 中井 雅代