CALEND OKINAWAで連載をさせていただいてからいつの間にか5年目を迎え、回数も50回を超えました。切りのいいところで「勝手に50回記念!」ということにして、はじめてHADANAの「お庭」の紹介を。
HADANAでは住宅の庭から幼稚園や宿泊施設など、環境に合った植栽をご提案・施工させていただいております。今回は個人邸の首里のHさんのお庭から。設計はアトリエスクエア1級建築士事務所の大場浩一郎さん。以前に読谷村の住宅で庭づくりを担当させていただき、そちらを設計された大場さんに庭を気に入っていただいたご縁でお声がけいただきました。
施主のHさんと大場さんと打合せを重ね、ご要望のマニラヤシを中心に、南国の大きな葉が広がるゆったりと気持ち良い庭が仕上がりました。庭で和らげられた光、植物が知らせる風の動き、雨が葉に落ちる音。それらは五感にやさしく響き、暮らしに豊かさをもたらせてくれます。
エントランスには迫力ある「ダシリリオン」を。
オブジェの様な存在感が建物をさらに引き立てます。
貫禄の佇まい。自然界だけが創り出すことができる形や色。植物が一鉢あるだけでその場の雰囲気ががらりとかわります。
玄関に入ると1958年にデザインされた有機的なフォルムのルイスポールセンの名作「アーティチョーク」の大きな照明が迎えてくれました。
こちらは↓1月に訪れたスリランカのジェフリー・バワの庭「ルヌガンガ」の屋外リビングに吊るされていた「アーティチョーク」。苔むしていて、中を覗くと蔦が絡まっていました(笑)。時代や場所を越えて愛されているデザインですね。
↓こちらは野菜の「アーティチョーク」元は野生のアザミだったそうですよ。品種改良され現在のこの姿に。
そっくりでおもしろいなあ。どんな植物や野菜もデザインとしてもほんとうに良く出来ていますよねー。とどんどん話がそれてしまいます(笑)。
広々としたリビングルームにはのびやかに葉を広げる「ディクソニア」を。
リビングルームや和室、キッチン、どこにいても 窓越しの緑の風景が目に入ります。
中庭にはこんなコーナーも。
大型のインコのスペース!残念ながら、インコ君ははまだ引っ越しして来てなかったのですが、動物好きの施主のHさんのお話を聞いていると楽しくなって、ちょうど持っていた流木を利用して止まり木をつくってみました。こんな仕事のような遊びのようなこともしながら、たのしい庭づくりをさせていただきました。
色鮮やかなクロトンですが、落ち着きのある壁の色に品よく収まりました。
庭の存在を大事にされる建築家の大場さんにも、施主のHさんにも、喜んでいただける庭づくりとなりました。
住む人の生活と植物の成長のバランスを考えながら、自分の庭を大好きになってもらえる。そんな庭づくりをすることがHADANAの役割だと思って今日も庭をつくっています。
設計:アトリエスクエア1級建築士事務所 大場浩一郎さん
http://www.at-square.com
施工:米元建設工業株式会社
http://www.yonemoto-k.co.jp
庭:HADANA
http://www.hadana-g.com
http://hadana.ti-da.net
https://www.facebook.com/hadana.g
文・写真 葉棚達也・由真