2012 6月

ユッカヌヒーアート展
アイデアにんべん作
 
琉装すがたのユーモラスなおじい(中にはにーにーも?)たちが箱の中でひしめき合う様子が可愛い作品。
ひょうきんな面々をつぶさに観察していると、少しいかめしい顔のおじいもいれば、にっこり微笑んでいるもの、ちょっと困った顔もあれば大笑いしているものもいて、見ていて飽きない。
帽子の色や着物の色ごとにわけて並べたくもなるし、机の上でころころと転がしてみたくもなる。
 
この作品、その名も
 
「ジーマーミ・リューキューオーチョー」
 
そう、おじいたちの正体はジーマーミ(落花生)。
作り方も丁寧に記してあり、自分だけのジーマーミ人形を作りたくなる。
 
ユッカヌヒーアート展
増田良平さん作 
 
陶芸家、増田良平さんによる作品「あなたが好きです」。
取っ手をくるくる回すと、花束を持った男性がお腹を軸に回転する仕組み。
ほかにも、馬を乗りこなす女性や飛行機ごっこに興じる二人をモチーフにしたおもちゃが並ぶ。
 
ユッカヌヒーアート展
 
その何ともいえないほのぼのとした雰囲気や、シンプルなのに奥深く、ついじっと見入ってしまう魅力は、氏のつくる器にも通じる気がする。
 
ユッカヌヒーアート展
 
取っ手は回すときにちょっと力を入れないと回らないし、その動きもスムーズというよりはぎこちないのだけれど、そこが良い。
悲しいときやいらいらしてしょうがないときにその取っ手を回せば、なんだかすべてがどうでもよくなってきそうな気がする。
 
ユッカヌヒーアート展
 
壺屋焼物博物館で行われている「ユッカヌヒーアート展」は今年で9回目を迎える。22名の作家による大人も楽しめる作品が展示され、最終日にはイベントも行われる。
 
主催者である張り子作家の豊永盛人さんは、沖縄の古くからのならわしである「ユッカヌヒー」にちなんでアート展を企画したと語る。
 
ユッカヌヒーアート展
中村真理子さんによる張り子
 
ユッカヌヒーアート展
 
「昔は旧暦の5月4日であるユッカヌヒーには、ハーリーが行われる会場に玩具市が立ち、琉球張り子をはじめとしておもちゃが並んでいました。子どもの健やかな成長を願っておもちゃを買い与えるという習わしがあったんです。昔はおもちゃの専門店がなく、その日が年に一度の玩具購入の機会だったんですね。
多種多様なおもちゃが溢れる現代ではこの風習もほとんど消えかけていますが、今の時代に僕たちなりのユッカヌヒーができないかと思い、企画しました」
 
県内の作家に声をかけ、「ユッカヌヒー」というテーマだけを伝える。何をつくるかは作家にすべて委ねているという。
 
「ですから必ずしもおもちゃをつくるとは限らないわけです。絵であったりオブジェであったり。誰が何をつくってくるかというのは毎年楽しみですね」
 
ユッカヌヒーアート展
 
豊永美菜子さん作の枕。女の子や犬や亀はそれぞれとりはずし可能で、アイピローにもなるすぐれもの。
 
澄んだ海を見下ろすように立つ少女、浜辺を駆ける犬、海を泳ぐのは七色に輝く亀。
静かな佇まいの中にシュールな魅力が光る作品。
 
「隅にいるのが私、後光が差しているのは娘(笑)」
 
先日、言事堂で行われた個展の油絵作品が印象的だったが、今回も油絵の具を用いたペインティングが独特な雰囲気をかもし出している。
 
ユッカヌヒーアート展
 
「実は、今回は油絵の具を使わずにつくろうと思って、搬入時までは絵の具での塗装はしていなかったんです」
 
小学校の時から使い慣れた油絵の具を封印し、天然染料で染め、刺繍を施して完成させていたが、出展前日にはたと気づいたことがあった。
 
ユッカヌヒーアート展
 
「搬入時に他の出展者の方々の作品を見たら、みなさん作品の中でしっかり自分を出し切っているのに、私のは自分が無い!って…。みなさんにお見せするのが恥ずかしいって思って、そのまま家に持ち帰って塗りまくったんです。
『こんなお上品なのアカン!もっと悪趣味にしなきゃ!』って(笑)
私が好きなテイストは良い意味でえぐみがあるというか、見てすぐ納得するようなものではなく、一見『何これ?』と思うようなのもの。
今回は油絵の具を封印するつもりだったけど、搬入時に『やっぱり私には絵の具しかない!』と気づきました。
今は自分を出し尽くした感じ。満足しています」
 
ユッカヌヒーアート展
奥野美和さん作のフェルト作品
 
ユッカヌヒーアート展
安里ミカさん作のかぶりもの。真ん中の筒は一体なんなのか? かぶってからのおたのしみ
 
「ユッカヌヒー」という共通のテーマはあるものの、アーティストたちの表現はかぎりなく自由。
「子どもの日」にふさわしく、遊び心あふれた作品が並ぶ。
 
ユッカヌヒーアート展
土田政一郎さん作。地デジ移行の際に印象に残った看板などを見て制作
 
ユッカヌヒーアート展
福地政光さん作
 
ユッカヌヒーアート展
 
シキヤ ヒデモリさんは16年ほど前から海辺のゴミを拾い集め、作品を制作している。
作家本人を知るひとたちは作品を見て声をそろえる。
 
「シキヤさんにそっくり!」
 
ユッカヌヒーアート展
 
ユッカヌヒーアート展
 
ユッカヌヒーアート展
吉田俊景さん作
 
ユッカヌヒーアート展
風に吹かれてくるくると翼が回る
 
ユッカヌヒーアート展
紅型作家・賀川理恵さん作
 
ユッカヌヒーアート展
佐藤大地さん作
 
ユッカヌヒーアート展
髙橋健二さん作
 
ユッカヌヒーアート展
 
豊永盛人さん作のカルタ。世界の童話をモチーフにしている。
 
「5歳と2歳の子どもがいるので、一緒に遊べるものをと思って」
 
ユッカヌヒーアート展
 
ユッカヌヒーアート展
 
思わず目を細めてしまう愛らしい画風だが、添えられた文同様、大人をにやりとさせるほんのりとした毒気がたまらない。
 
ユッカヌヒーアート展
外国人観光客も多数おとずれ、一枚一枚を指さしながら「これはシンデレラ?」「あれはジャックと豆の木ね!」と盛り上がっていた
 
増田さんのおもちゃをぎこぎこ回しながらふと考える。
幼いころはちょっとしたことがおもしろくて、毎日のようにお腹が破裂するくらい笑い転げたり、我を忘れるくらい何かに熱中したりしていた。
本を開けばすぐにその世界に入っていけて、気づけば窓の外が暗くなっていたし、疲れを知らず延々と縄跳びで遊んだりもした。
そして、感情はこの上なくシンプルだった。
 
楽しいか、楽しくないか。
 
おとなになった今、気づけばまわりには楽しさ以外の尺度があふれていて、「義務(〜べき)」や「常識(ふつうは〜である)」にがんじがらめになっていることもある。
 
「ユッカヌヒーアート展といえど、展示内容は大人向けかもしれません」
 
と盛人さんがおっしゃっていた意味がわかった気がした。
 
子どもにはあえて提示し、促す必要のない「遊び心」「シンプルに楽しむ気持ち」。
おとなたちが一生懸命遊んでできた作品たちが、おとなになった私にあの頃の気持ちを思い出させてくれたから。
 

写真・文 中井 雅代

 
ユッカヌヒーアート展
@壺屋焼物博物館
那覇市壺屋1-9-32(平和通りから壺屋やちむん通りに入ると、入り口にあります。)
 
6月19日(火)〜24日(日)
10時〜18時まで(最終日の日曜日は17時まで)

*24日の日曜日は人形劇、カルタ取り大会、プール写真、ドラム演奏、ダンス、シャボン玉など楽しいイベントやります。
*日曜日にイベントもやってみます!
*駐車場は、有料パーキングをご利用ください。桜坂劇場隣の青空駐車場が近くて安くおすすめです。
 
HP:http://toy-roadworks.com/news/2012/06/13/694.php
 

2012 6月


 
お好きな塩で、オリジナルの塩麹づくりを楽しみませんか?
塩の基礎知識を学んだあと、お好きな塩をチョイスして、 オリジナルの塩麹づくりを楽しんでいただきます。
塩で変わる塩麹の味わいを、是非お楽しみください。
前回の講座の様子 → http://blog.saltlabo.com/?eid=69018
 
開催日:2012年7月1日(日) 
時間:10:00~12:00
参加費:3,500円/人(400g×2種類の塩麹お持ち帰り付き)
場所:沖縄男女共同参画センターてぃるる3F生活実習室
  (那覇市西3-11-1 地下に無料駐車場あり)
お申込みは、メールまたはお電話にて。
メール:Shiho_Aoyama@saltlabo.com
電話:090-1211-3645
ブログ:http://blog.saltlabo.com
 

 

 

2012 6月


新井敏記・著 スイッチ・パブリッシング ¥2,100/OMAR BOOKS
 
― 心が満たされていく豊かな写真集 ―
 
台風が近づいている。これもまた夏が近づいている証拠。
今回は、じめっとしたこの蒸し暑さを忘れさせてくれるような涼しげな写真集をご紹介します。
  
雑誌「SWITCH」や「Cyote」を創刊し、編集長として編集にたずさわってきた著者による本作。
仕事柄旅をすることが多い著者がアラスカを訪れるようになって10年以上。その長い旅の間に出会った人々の現在の暮しと風景が美しい写真とシンプルな文章で構成されているこの本。
  
とても豊かな本だなあと思う。
耳を澄ますとたぷたぷと水がたゆたう音が聞こえてきそうな小さな町の暮しと自然。読む人に笑顔を向ける人たちは皆満たされた表情をしている。
  
内容は、南東アラスカの小さな入り江にあるフロートハウス(水上に浮かぶ家)に暮らすジョン(66歳)とその長年の友人ピート(84歳)の暮らしぶりを伝える一章と、シトカという小さな町にある、ケイラスB&Bという素朴なペンションを営む先ほどのピート夫婦の生活とアラスカの自然を収めた二章から成っている。
  
水上に組まれた手作りのフロートハウス。
アラスカの水先案内人ジョンによる手作りの家。
船着き場を兼ねたデッキで読書したり昼寝をしたり。
こんなところで飲むコーヒーはまた一段と美味しいんだろうなあ、と憧れてしまう。
20歳近く年の離れた友人ピートもこの家を訪れる。
 
夏の水先案内人
 
この大の男二人が作る朝食がまた素敵。
かりかりに焼かれたベーコンとアラスカ風パンケーキと具のたくさん入ったオムレツ。
老齢にさしかかった二人の子供のような仲の良さが微笑ましい。
大きな窓ガラス一面に広がるのは光に反射する揺れる水面。
窓際には細かな生活用品が無造作に並ぶ。
自然に抱かれた静かな生活。
  
一方、B&Bでは長年連れ添った老夫婦の穏やかな日々が綴られる。
椅子に深く腰を下ろし、サンタクロースのような真っ白な立派なひげを蓄えたピートのうたた寝する様子。
出会った頃の若い頃や苦しい時期もあったと回想する妻バーサ。
ぽつぽつと明かりの灯り始めた海辺の町の夕暮れ。
 
人生の晩年を迎えた人々の平穏な日々を綴ったこの本。
アラスカの厳しい自然とともに生きてきた人たちの顔に刻まれた深い皺が言葉以上に語ってくれる。
年を重ねるということは悪いことじゃない。
 
これからの季節におすすめしたい。
夏のまだ涼しい早朝や就寝前にページを開くのもいい心満たされる一冊です。

OMAR BOOKS 川端明美




OMAR BOOKS(オマーブックス)
北中城村島袋309 1F tel.098-933-2585
open:14:00~20:00/close:月
駐車場有り
blog:http://omar.exblog.jp
 

2012 6月


 
表現者達が集い、つながり、作品を披露する場でもあり 、
アーティストやクリエイターの方のプレゼンテーションは、創作のインスパイアの源や想い等など、メッセージ様々なテーマでおしゃべり頂きます。
日本語で「わいわい話す」とか「会話の声」を意味するこの「ペチャクチャ」このイベントの主な目的は、交換と創造を促すこと。
会場のいたるところで様々な交流が生まれ、ジャンルを超えてアイデアを分かち合いネットワークを拡げることができる場なのです。 ビール片手にワイワイと大人の学習発表会をイメージして下さればと思います。
 
皆様のご来場を心より御待ち申し上げます。
 
開催日:2012年6月30日(土曜日) 
開場:19:30 
開演:20:20
場所:COTONOHA artspace+cafe(コトノハ アートスペース プラス カフェ) 宜野湾市赤道1-5-7 
 
 
プレゼンテーター

嘉数 義成 (ファッションデザイナー)
儀間 徹 (建築家)
内山 依津花 (作家)
豊里 友行 (写真家)
平岡 昌也 (画家)
普久原 朝日(写真家)
国場 政志&アラン アフィシャル (写真家& 版画家)
知念 結菜&エリン シャーク (アーティスト)
 
入場料1,000円 
(ご飲食代は別途お支払いとなります。)
 
チケット販売オンラインサイト&詳細 
http://shop.cotonoha.com/?pid=44399262
 
 
問い合わせ:info@cotonoha.com
 

2012 6月


 
★★本物のジャズとホールのコラボレーション★★
 
毎年コザに来られる名ピアニスト辛島文雄さんとそのトリ​オによるジャズライブ。
限りなく生音で聴く本物のジャズ​と、とっても素敵な沖縄市民小劇場あしび なーホールが生​み出す音響空間(アコースティックス)をドウゾ!
辛島さんは本場ニューヨークでかの名ドラマー“エルビン・ジョーンズ”と長らく 活動した凄腕ピアニストです。
ダイナミックで駆け抜けるようなピアノスタイルと気鋭の若手ミュージシャンに よるトリオは疾走感たっぷり!
また、あしびなーホールを活かした音づくりに音響スタッフも腕を振るいます。
本物の音楽とホールとのコラボレーションをここコザにて、ぜひお楽しみください。
 
ロビーではカクテルもご用意しています。
 
【日時】
6月29日(金) 
18:30~ ウェルカムタイム(ドリンク@ロビ​ー)
19:30~ 開演
 
【出演】
辛島文雄(pf.)(http://www.pit-inn.com/karashima/)
楠井五月(bs.)
小松伸之(ds.)
 
【場所】
沖縄市民小劇場あしびなー(http://koza-ashibina.com)
 
【料金】
前売¥2,500 / 当日¥3,000  (1​ドリンク付き)
 
【チケット販売】
・電話予約: 098-934ー8487(沖縄市民小劇場あしびなー)​までど うぞ。
・販売所:沖縄市民小劇場あしびなー コザ・ゲート・アパートメント 高良レ コード デパートリウボウ(パレットくもじ)
 
【お問い合わせ】
沖縄市民小劇場あしびなー 098-934-8487
 
【主催】NPO法人まちづくりNPOコザまち社中
【制作】NPO法人ひと・まち・づくりNPO琉宝
 

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2012 6月

Day1
沖縄スナップ
Tシャツ:NEIL BARRETT(ニールバレット)
パンツ:Dsquared2(ディースクエアード)
 
沖縄スナップ
ストール:LOUIS VUITTON
 
沖縄スナップ
サンダル:Yves Saint Laurent(イヴ・サンローラン) 

 
沖縄スナップ
帽子:coeur ripe(クールライプ)
 
沖縄スナップ
ブレスレット:Bottega Veneta(ボッテガ・ヴェネタ)とTATEOSSIAN LONDON(タテオシアンロンドン)の重ねづけ
 
沖縄スナップ
サンダル:LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン) 
 
 
Day2
沖縄スナップ
シャツ:THOM BROWNE(トム・ブラウン)
パンツ:kolor(カラー)
ブレスレット:CHAN LUU(チャン ルー)
 
沖縄スナップ
時計:CHAUMET(ショーメ)
 
沖縄スナップ
スニーカー:LANVIN(ランバン)
 
 
Day3
沖縄スナップ
Tシャツ:kolor(カラー)
ジレ:Christian Dior(クリスチャン・ディオール)
パンツ:KRIS VAN ASSCHE(クリスヴァンアッシュ)
 
 
Day4
沖縄スナップ
シャツ:Dsquared2
Tシャツ:Abercrombie & Fitch(アバクロンビー&フィッチ)
 
沖縄スナップ
ネックレス:SHAMBALLA(シャンバラ)で買ったトップと教会で買ったトップをミックス
 
沖縄スナップ
ベルト:Dsquared2
 
沖縄スナップ
ブレスレット:不明
 
沖縄スナップ
ブーツ:is-ness(イズネス)
 
 
Day5
沖縄スナップ
Tシャツ:HOLLYWOOD RANCH MARKET
パンツ:PHENOMENON(フェノメノン)
 
沖縄スナップ
ネックレスに通したリング:LOUIS VUITTON
 
沖縄スナップ
ベルト:NEIL BARRETT
ブレスレット:バリで買ったシルバーブレスとCHAN LUUを重ねづけ 
 
沖縄スナップ
スニーカー:Sergio Rossi(セルジオロッシ)×PUMA
 
Day6
沖縄スナップ
パーカー:LOUIS VUITTON
Tシャツ:COMME des GARÇONS(コム・デ・ギャルソン)
パンツ:BEAMS
 
沖縄スナップ
サングラス:LOUIS VUITTON
 
沖縄スナップ
バッグ:LOUIS VUITTON
 
沖縄スナップ
時計:LOUIS VUITTON
 
沖縄スナップ
ブレスレット:MIANSAI(マイアンサイ)
 
沖縄スナップ
サンダル:HENRY & HENRY(ヘンリー&ヘンリー)
 

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

 
「まず、『今日はこれを着たい!』と思うキーアイテムを一着決めます。それに合わせて他のアイテムをコーディネートしていくのですが、最後にバランスを整えるとき、必ず何らかのアイテムを引くのが僕なりのルールです」
 
「引き算コーデ」をこころがけると、やりすぎ感やはりきり感が出るのを避けられる。
 
「でも、昔は逆にいろいろ足してバランスを整える『足し算コーデ』をよくやっていました。その当時は今よりずっとモード寄りのスタイルが好きだったんですよ」
 
年齢を重ねるにつれ、少しずつカジュアルなスタイルが好きになり、購入するアイテムのブランドも洋服のラインも大きく変化していった。
 
「モード寄りだったころは身体もがりがりだったんですが、今のスタイルが好きになってからは身体のラインが綺麗に出るほうがいいかなと思い、体重を少し増やしてジムに通うようになりました」
 
なんと、服の好みの変化に合わせ、体型まで変えたという。
 
「今もジム通いは続けています。年をとると必要以上に肉がつきやすくなりますから」
 
30代半ばを過ぎた今、好きなアイテムのテイストは
「遊び心があって楽しそうな服」
お気に入りのブランドは Dsquared2(ディースクエアード)。
彼の着こなしを見ると、コーディネートを楽しんでいるのがよくわかる。
シックな雰囲気のDAY1、カラフルでポップなDAY6、ハットでアクセントをつけたモノトーンコーデのDAY3…
一日として似通ったコーデがなく、見る度にころころと雰囲気は変わるが、そこには不思議とはっきりとした共通点が見受けられる。
カジュアルではあるがダボつかせない。
サンダル、短パン、スニーカーなどで抜け感を出す。
帽子、ブレスレット、時計、チョーカーといった小物でアクセントを加える…。
 
「今のスタイルが好きになって10年以上になります。
今後も大きく好みが変わることはないんじゃないかな?と思っています。
好きなスタイルのベースは決まっているので、何か変化があるとしてもそこに少しアレンジを加えたりという程度じゃないでしょうか」
 
好みがはっきりしていてブレないから、一枚の服を長く着られる。
そのためにもしっかりとしたブランドのものを選ぶようになる。
 
「10年以上愛用しているアイテムもあります。
途中で着ない時期が続いても、あるとき急に身につけたくなるということもよくありますね。
例えばDAY1のサンローランのサンダルは、ここ4〜5年くらいしまいこんでいて履いていなかったのですが、今年になってまた履きたくなり、久しぶりに引っ張り出してきました」
 
ハイブランドのアイテムともなると値段もはるが、長い目で見ればさほど高い買物というわけでもなくなる。
 
 
好きなテイストが定まらない時期を終えて自分スタイルが定着してきたら、ハイブランドに挑戦してみては。
まずはバッグやサンダルなど小物類から。
選ぶ際は、流行を追いすぎていないできるだけベーシックなものを。
時を越えて愛用しつづければ味も加わり、自分スタイルに欠かせないアイテムになる。
 

写真・文 中井 雅代

 

2012 6月


 
毎月18日はオハコルテの[oHaco]の日。
新作タルトの登場やフルーツのご試食など、
旬のフルーツをお楽しみいただける日です。
 
今月は夏が旬、瑞々しいフルーツ『メロン』をふんだんに使ったタルトと、
しっかり焼き込んだパインの香りとジューシーさが自慢の『焼きパインのタルト』が登場です。
 
またoHacoの日限定、お買い上げ頂いた会員さま全員、ポイントを2倍おつけします。
当日ご予約いただいたお客さまも対象です。
 
開催日:6/18(月)

場所:オハコルテ全店舗
  港川 098-875-2129
   松尾 098-866-4454
  小禄 098-851-3215
http://www.ohacorte.com
 

2012 6月


 
世界遺産の屋久杉を使った屋久杉ジュエリー、
沖縄の木で作られた手作り家具などの
独特な色や模様、木の魅力を知ってもらう良い機会になればと思い、
ご案内申し上げます。
 
会期:2012年6月26日(火)~7月2日(月)
時間:10:30~19:00
   最終日は勝手ながら午後5時にて閉場させていただきます。
会場:沖縄三越 5階ギャラリー
ホームページ:http://grain-okinawa.com
ブログ:http://grain.ti-da.net
 

2012 6月

ソウル・サーファー
 
さわやか!!
 
またもやハワイに行きたくなること間違いなし、の1本。
 
この映画は海のみの勝負でグルメは一切映りません。
このお話は実話をもとにした文部科学省選定作品で、健全なお話です。
 
ベサニー・ハミルトンという片腕のサーファーをご存知でしょうか? 私はこの映画で初めて知りました。
来を有望視されながら、サメに襲われて、片腕を失う。
命が助かっただけでも奇跡なのに、彼女は、サーファーとして大会で優勝することに挑戦する。
こんなに強い精神力と、挑戦するパワー、そしてそれを実現するということ。
どれだけ大変かは想像すらできない。
 
ベサニーという人には、素晴らしい家族がいる。本当に全面的に彼女を愛し、支える。どんな選択を彼女がしようとも、家族はそれに向かって団結してすすんでいく。
 
決して強制もしないし、突き放すこともない。
 
この距離感が、彼女の強さのひとつ。何があっても自分を愛し、支えてくれる家族がいれば、どんなことにでも挑戦できる気がする。
しかも、この家族は、みんな素晴らしいチームワークをみせる。彼女がどうしたいのか、と彼女の気持ちをまず最優先。なかなかできることではないと思う。
 
主演はアナソフィア・ロブ 。
 
ソウル・サーファー
 
ソウル・サーファー
 
スポーツ万能とはきいていたが、サーフィンの経験はなし。
しかもベサニーとは体格がまったく違う。
ベサニーと並ぶと、違いは歴然。
 
ソウル・サーファー
 
実際のベサニーもスタントをこなしているが、明らかにスタント、というのはわかる。
 
ソウル・サーファー
 
それでもベサニーの繊細な心の動きや、強さを表現するには、アナソフィア・ロブのような演技がたしかな若い女優が必要だったのだろう。
彼女はたった1か月の特訓でサーフィンを習得した。
 
ソウル・サーファー
 
ソウル・サーファー
 
この家族は、信仰心も厚い。神を信じることはすごい強さになる。どんな試練も神の御心のまま、という考え方なので、乗り越えられるのだろう。
 
この映画のサーフィンシーンは本当に見事です。
 
私は、サーフィンは全くの素人ですが、本当に美しい。
 
ベサニーの親友、アラナは、あのジャック・ニコルソンの娘、ロレイン・ニコルソン。彼女はサーフィン実際にやるのかな?サーフィンシーンがアナソフィア・ロブよりリアルだった気が。。
 
ソウル・サーファー
 
親友もベサニーをバックアップ。

それにしてもベサニーの冷静なこと。私だったら泣き叫んで、もう全然ダメダメになりそう。
それもこれも、家族あってのことなんだろうね。

デニス・クエイドとヘレン・ハントが両親役。さすがに老けててびっくりしたがヘレン・ハントは実際にサーファーらしく、ベサニーの母親とも実際に交流があるらしい。
二人の兄もとっても素敵です。
 
ソウル・サーファー
 
ソウル・サーファー
 
伝道師役でアメリカンアイドル出身のキャリー・アンダーウッドが出ています。
さりげない演技がなかなかいいです。
 
ソウル・サーファー
 
ベサニーは、自分のことだけでなく、人を勇気づける存在になる。もうなんなのかしら?という素晴らしいyoung ladyです。
家族があってのことだけど、なかなかできることではない。
 
あきらめずに挑戦する。そして結果を出す。
 
そんな一歩踏み出す勇気を与えてくれる作品です。
 
そして、ハワイ!!!行きたいわ~~~~。美しい!!

ケイティ・ペリーの歌う「Firework」もいいですよ。
 

 

KEE


 
<ストーリー>
透き通るような美しいハワイの海を愛し、幼少時代からプロのサーファーになることを目指してきたベサニー(アナソフィア・ロブ)は、13歳のときにサメに襲われ左腕を失う。絶望した彼女はサーフィンを断念し別の道を歩もうとするが、どうしてもサーフィンをあきらめることはできなかった。そして、家族に支えられながら想像を絶するような特訓を重ね、再びプロを目指す。
 
<キャスト>
キャスト
アナソフィア・ロブ
デニス・クエイド
ヘレン・ハント
ロレイン・ニコルソン
キャリー・アンダーウッド
 
<沖縄での上映劇場>
シネマQ
098-951-0011
那覇市おもろまち4-4-9 那覇メインプレイス2F
HP:http://www.startheaters.jp/cinemasq
MIHAMA 7 PLEX+ONE
098-936-7600
中頭郡北谷町美浜8-7
HP:http://www.startheaters.jp/mihama7plex

2012 6月


 
カフェで、ライブハウスで、映画館で、図書館で……小説を「その場」で書き、読むという、作家いしいしんじさんの独自のパフォーマンス「その場小説」。
 

その日の、その町の、その場の空気や雰囲気を取り込みながら、一篇の小説が出来上がっていく過程を体験できると話題を喚び、これまで日本の様々な町の様々な場所で行われてきました。
 
記念すべき50回目となる「その場小説」は、初めての沖縄での開催。夏の沖縄の夜、どのような物語が生まれてくるのか、ご期待ください。
 
<日時>
2012年6月29日(金)
18時30分開場/19時開演
 
<場所>
「サワディー」
沖縄県那覇市安里388 栄町市場西口
098-884-0111
 
<入場料>
1000円(ワンドリンク付)
 
<定員>
30名
 
<お申し込み方法>
sonoba@gentosha.co.jpまでメールにてお申し込みください。
「その場小説@那覇栄町市場」に参加希望の旨と、お名前、参加人数、住所、電話番号を明記してください。
お申し込みはこちらからの返信のメールが届いたところで、完了となりますのでご注意ください。
なお定員になり次第、締め切りとさせて頂きます。
 
<お問い合わせ先>
幻冬舎第三編集局
いしいしんじさんその場小説@那覇栄町市場事務局
03-5411-6211
 

2012 6月

天八 本マグロカツバーガー
 
「糸満限定の『本マグロカツバーガー』、いつも気になってたんですよね〜。糸満で獲れたマグロならきっと新鮮でおいしいだろうな〜って」
 
天八 本マグロカツバーガー
天八 本マグロカツバーガー
 
「わ、できたて! オーダーしてからカツを揚げてくれるんですね」
 
天八 本マグロカツバーガー
 
「こんなに高さがある! 豪華〜」
 

 
天八 本マグロカツバーガー
 
「想像以上にめちゃくちゃおいしい!
本マグロカツの揚げ加減が絶妙。
衣はさっくさくだけどマグロの身にはジューシーさが残ってて…こんなの初めて。
次は友だちも連れてこよう。 ぜひ食べさせてあげたい!」
 
天八 本マグロカツバーガー
天八
糸満市西崎町 4-19-1
open 10:00~19:30
 

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

 
バリンボー
 
「これ、知ってます? 沖縄そばの麺を揚げたシンプルなお菓子なんですけど、これがめちゃくちゃおいしいんですよ〜! 値段もかわいく一袋50円」
 
バリンボー
 
「塩味とカレー味の二種類があって、どちらも病みつきになるおいしさ。いつもここに試食品が置かれてるんだけど、もう延々と食べちゃう(笑)」
 
バリンボー
 
「そばを揚げただけっていうシンプルさが良いんですよ。揚げ菓子だけどクセがないし、パリパリとした歯応えも最高。適度な塩っけがあって酒のおつまみにももってこいだし。よし、今日はカレー味にしよう〜」
 
バリンボー
うまんちゅ亭
糸満市西崎町4丁目19−1
098-840-8780
 

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

 
パーラーぜんざい屋
パーラーぜんざい屋
 
「高校生のとき、友達4〜5人と一緒によく通ってたんですよ〜。ここのぜんざいとそばが大好きで!」
 
パーラーぜんざい屋
 
「麺がつるつる! こちらのそばは食べやすいから観光客の方にもお勧め。味もわりとあっさりめだし。ソーキも4つ乗ってて豪華! 」
 
パーラーぜんざい屋
 
「そばにかまぼこついてるって珍しくないですか?
糸満ならではって感じですよね」
 
パーラーぜんざい屋
 
「ん〜、あちこーこー!
やっぱり糸満かまぼこはおいしい〜。
ぎゅぎゅっと締まった感じで歯応えがあるところがいいんですよね」
 
パーラーぜんざい屋
 
「実は、こちらに来るのは高校時代以来初めて。
おばさん、変わらないなぁ〜」
 
パーラーぜんざい屋
 
「何? 久しぶりなの? じゃあぜんざいも食べていかんと〜」
と、オーナーの上原さん。
 
「はい!お願いします。
こちらのぜんざいは氷がふわふわしていて、豆の甘みもちょうど良くて大好き」
 
パーラーぜんざい屋
 
「練乳はどうする?」
「お願いします」
「じゃあ、たっぷりかけてあげようねぇ〜」
 
パーラーぜんざい屋
 
以前は、カウンターの上にゆで卵が山盛り置かれて売られていたという。
 
「高校生だったころ、こちらでゆで卵とぜんざいを食べるのが日課みたいなものだったんですよ。ゆで卵、今はもう売ってないんですか?」
「時代が変わったからね。今の高校生はみんな菓子パン買っているさ。ゆで卵出しても売れんわけよ」
「そうなんだ…。なんだか寂しいなぁ」
 
パーラーぜんざい屋
パーラーぜんざい屋
 
「うん、おいしい〜! 昔と変わらない味ですね。
甘すぎない豆に練乳がよく合う。
やっぱりここのぜんざい好き。また通いつめちゃおうかな」
 
パーラーぜんざい屋
パーラーぜんざい屋
糸満市糸満989-83
090-9406-2103
open 11:00~18:00
不定休

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南浜公園
 
「潮崎ビーチ沿いにある南浜公園。
住宅街のすぐ脇にあって、アクセスが便利なのが良いんですよね。
駐車場もたくさんあって100台以上停められるし。
眺めがいいからウォーキングや犬の散歩してる人、よく見かけます」
 
南浜公園
 
「奥のほうには子どもが遊べるアスレチック遊具もあるし、子連れで来ても楽しそう。飛行機が飛来するのも見えるんですよ」
 
南浜公園
南浜公園
 
海の向かいには市役所が。
 
「他市町村の友だちからはよく『すごく立派な市役所だね〜』と驚かれます。
実は庁舎の南側の壁と屋上一面に太陽電池システムが備えられていて、国土交通大臣賞である『環境・省エネルギー建築賞』も受賞したんですよ。
デザインも素敵なので糸満市外から来られたらぜひ間近で見てほしいな」
 
南浜公園
南浜公園
糸満市潮崎町 4-29
 

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お魚センター
お魚センター
 
「糸満と言えばやっぱり魚。
刺身を買うときはよくこちらで買ってます。
刺身だけじゃなく貝や魚の切り身にお寿司もあって、魚介類ならなんでもそろう。すごく便利な場所」
 
お魚センター
 
「しかも値段も安い!
あ〜、お昼食べて来たのにまた食べたくなっちゃう」
 
お魚センター
 
一貫50円の寿司バイキングも。
 
「通路わきのベンチに座って、買ったそばから食べてる人をよく見かけます。
新鮮だからすぐ食べたくなる気持ち、わかるな〜」
 
お魚センター
 
「それぞれ特色ある魚屋さんが何軒もつらなってるから、いろいろ物色するのがまた楽しいんですよ」
 
お魚センター
 
「サザエに牡蠣。どちらも新鮮で大きくておいしそう!」
 
お魚センター
 
「さざえは茹でなきゃ食べられないし…。牡蠣ならこの場で食べられるけれど、実はわたし、食わず嫌いなんです…。せっかくだから挑戦してみようかな」
 
お魚センター
 
「へ〜、牡蠣ってこんなにクセがないんですね!もっと苦みがあるのかと思ってた、おいしい〜。いままで食べてこなかったのが勿体ないくらい。
今度は家族のぶんも買って、おうちで牡蠣パーティーしようかな」
 
糸満お魚センター
糸満市西崎町4丁目19
098-992-2803
 

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海人(うみんちゅ)のまち、糸満。
古き良き沖縄の面影が色濃く残るまちで昔と変わらぬ味を提供し続けるパーラーもあれば、特産物を利用したバーガーのように近年考案されたメニューを楽しめる店も。
また、大規模な商業施設も新設されている。
 
「どんどん開発が進んで、道が広くなったり新しい道路が通ったりと交通の便はだいぶよくなりましたね」
 
糸満生まれ糸満育ちの彼女も、那覇で働き始めたのをきっかけに糸満市外で過ごす時間が増えてきた。
 
「でも、できたら将来もずっと糸満に住めたらいいな〜って思いますね。
糸満のどういうところが好きなのかときかれると、具体的な答えを返すのが難しいのですが…。とにかく落ち着くんですよね。のんびりした雰囲気が好きなのかも」
 
海、川、畑、丘と自然に囲まれたのどかな土地、そして素朴な人々。
糸満はまさに、沖縄県外の人が抱く沖縄像に近い土地かもしれない。
名所旧跡には事欠かない地域ではあるが、ぜひ小さな商店や地元の人があつまるビーチにも立ち寄って欲しい。
沖縄のナマの暮らしがそこにある。