@那覇市西
沖縄子育て応援サイト きらきら http://kirakira-okinawa.com
2012.06.08
2012.06.07
文/写真 関根麻子
どんな季節にも、その季節にしか訪れない宝物のような瞬間がある。
寒くて足が冷たくて眠れない、なんて冬の夜はお気に入りのレッグウオーマーを重ねてぬくぬくホッとする喜びがあるし、
うだるような暑さの夏の日中パーラーを見つけ、ビールにするか、ぜんざいにするかを迷う喜びもある。
日々の暮らしのなか。
今ここにある季節を楽しむということ。
私は焦りんぼであるがゆえ、毎日の時間に流されそうになった時や心がざわついた時、
すっと意識するようにしている。
その季節その時を、五感を開いて感じながら、自分なりの楽しみ方を見つける作業を。
それを大事にしたいなと意識する。
季節を楽しむ瞬間は、衣食住を基本とした暮らしの中には、数えきれないほど転がっている。
ただそのたくさんある中で1つだけ選ぶとしたら、やはり私は「食」を選ぶだろう。
食材を丁寧な姿勢でこしらえ、季節にあった楽しみ方で器にそっと盛る。
そうすると、「いただきます」という言葉も何だか重みを増してくるような気がする。
台風も去って、梅雨もあと少しで明ける。
本格的な夏を前に、毎年恒例の梅ジュース作り。
ついでにすももジュースも一緒に仕込む。
梅酒は古酒状態のものがたんまりあるため、今年はジュースのみ。
ころころとまんまるなお尻に、きれいに切り込みを入れ、きび糖と交互に詰めてびっちり埋めたら、
あとは毎日振りまぜながら、おいしくなぁれと声をかける。
10日ほどでもう飲める。
食は丁寧に向き合えば向き合うほど、本当に美味しくなるものだ。
人に見られたら少し恥ずかしいが、静かに声をかけることも大事と、私の持論。
最近、金継ぎから帰ってきた安藤雅信さんの鉢器。
これに梅ジュースを氷とともに。
酒のように昼間からちびちび飲むのが、今の暮らしの中でもっとも粋なものと感じている。
つまみは、あがらさー(黒糖カステラ)
最後に、しわくちゃになった甘酸っぱい梅を、かりかりとかじるのがささやかな幸せ。
器選びは、季節を感じながら自分のその時の気分にあわせる。
冬は温かみを感じるざっくりした土ものの器が多く登場するが、やはり今の季節は自然と白い器やガラスが多くなる。
凛とした空気を漂わせて、涼しげな風をくれる。
ある日の朝早い時間。
これにはちみつをかけてぐるぐるかき混ぜて食べると、エネルギーがふつふつ湧きだす。
最近のお気に入り、朝の定番になりつつある。
簡単だがグレープフルーツをむく作業が、この朝食全体に気持ちをそそぐ事ができ、食べる時間を豊かにする。
実はかなりの大盛り。午前中を気持ちよくしてくれる満腹感。
姿勢が正される美しい安藤雅信さんの器に、さじは口当たりのよいフォルムと渋い錫仕上げの木漆工とけしのもの。
器選びも、丁寧に。
より豊かな時間が待っているから。
夏野菜ピーマン。
赤いピーマンをじっくりじっくり炒めてペーストにし、こしらえた冷たいスープ。
ゆっくりと時間をとって作るものから生まれる味は、とてもありがたい気持ちになる。
コロンとした薄地のヨーガンレール ババグーリの陶器に盛る。
器が手に触れれば、ひんやりと。貫入が美しい。
その季節、その気分で、お茶にも小鉢にも、カレーのルーを入れることもある。
ぺろりと一杯、ごちそうさま。
ハンダマサラダをおおやぶみよさんのガラスボウルに。
光を吸収し、放つ、みよさんのガラス。
冬の時期は、漆にサラダを盛る事が多かったが、今の季節、やはり涼しげでいいな。
ハンダマはもともと好きな食材であったが、鉄分豊富で女性にいいらしいと聞いてから
ほとんど毎日食べている。
以前読んだ本で、一人だから適当でいいやという食事の仕方を作者が怒っていた文述があった。
自分の体を大事にできない人は、他の人のことも大事に出来ないというのがその理由だった。
豪華にするとか、絶対自炊しなくてはいけないとかいうことではない。
質素でもいい、少しでもいいから、自分や誰かの手が感じられる丁寧に作られたものを「食べる」ということを楽しむ。
はっとした。
時間がないから今日はご飯いらないや、などと言っていた自分に猛反省した。
それからはおかゆ一杯の時も、サラダだけという朝も、料理する時間、器に盛る一瞬を意識するようになった。
もちろん楽しんで、気負い無く。
食事を丁寧に豊かにする時間をつくるよう心がけるということが、こんなにも楽しいものだとも気づいた。
大家さんが丹精込めて育てているうずら豆をいただき、グリーンオリーブ、ソーセージで蒸し炊き。
お酒にもよくあう。
夜は、一日ありがとうという感じで、どどーんと大皿に盛る。
最近我が家で一番登場の多い三谷龍二さんの白漆。
外側は黒漆だが、内側が白で微妙なグラデーションの料理に、品を与えてくれる。
三谷さんは、器が欠けたり漆がはげてきても無償でお直しをしてくれるそうだ。
そうした真摯な対応も、器と食事の関係をより豊かにしてくれる。
気持ちのよい時間をともに過ごす、料理と器。
お風呂あがりのビールも美味しい。
季節を楽しみ、その瞬間を楽しめる食事のありかたで。
宝物と呼べる時間がある日々の暮らし。
みなさんの食卓にも、たくさんの宝物時間が訪れますよう。
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Shoka:だより
Shoka:は常設展準備のため、8月までは裏方仕事。
NO BORDER,GOOD SENSE の企画展の時には県外からもたくさんのお問い合わせをいただきましたこと感謝しております。
その時には時間が無くて対応出来なかったお問い合わせに、やっと応えられる様になりました。
ブログにて、お問い合わせの多かった商品について記事をアップしています。
数は少ないのですが、通販にも対応出来るものもありますので、どうぞホームページをご覧くださいませ。
http://shoka-wind.com
***************次回の企画展*************************
8月3日(金)~12日(日)
「赤木智子の生活道具店」
エッセイストで塗師 赤木明登さんのパートナーの赤木智子さんが、輪島で暮らす生活の中で出会った使い勝手のよい生活の道具たちを集めた、全国で人気の生活道具店が沖縄で初めて開催されます。
衣食住、どの分野も、こんな風だと使いやすいなあ、道具の使い手ももっと楽しく生活を支えられるんじゃない?、この人の作るこの道具は最高にいい、そんな智子さんの視線が感じられるセレクトです。
私たちもわくわく、待ち遠しいです。
夏の再会までは、こちらカレンド沖縄の連載と、Shoka:のブログをお楽しみ下さいませ。
Shoka: 田原あゆみ&関根麻子
2012.06.07
@CAFE UNIZON
2012.06.06
学校法人 沖縄科学技術大学院大学学園では、今年9月新装オープン予定の恩納村キャンパス内カフェ・レストランの委託先を募集します。 設備は大学で用意し、飲食業の経験があれば、個人やグループでの応募も可能です。企画競争説明会を以下の通り実施します。
・企画競争説明会
開催日時:6月13日(水)15時
開催場所:沖縄科学技術大学院大学 講堂(沖縄県国頭郡恩納村字谷茶1919-1)
・企画提案書の提出先及び提出期限
提出先:沖縄県国頭郡恩納村字谷茶1919-1 学校法人 沖縄科学技術大学院大学学園 調達セクション
提出期限:6月20日(水)17時
尚、当日来られない方も、お問い合わせや応募はできますので詳しくは同大学ホームページをご覧ください。
http://www.oist.jp/node/6329
2012.06.06
アンジーが、カリフォルニアから日本へ来たばかりの頃、携帯で撮った写真をfacebookに載せることは、家族や友達と連絡を取るための簡単なコミュニケーション手段の一つでした。自分が撮った写真をすぐに載せられるfacebookはメールやスカイプより簡単でたのしく、本物のカメラの代わりにiPhoneのInstagramを使って写真を撮っていくうちに癖になりました。
ゴールデンウィークに屋久島で撮った写真をアメリカの新聞社へに送ってみたところ、その写真がLA Timesの記事として掲載されました。はじめは、アメリカにいる人たちだけが、彼女の撮った沖縄の写真に興味を持つと考えていましたが、沖縄の人にも見てもらい、そしていつかアメリカでも写真展を開催したいというのが彼女の夢です。
昨年9月に友人から勧められて行った沖縄県立美術館のイベントで、写真家の北島敬三さんが若手写真家の作品を評価する「ポートフォーリオレビュー」を開催していました。写真家として成功している彼に自分の写真を認めてもらえるのか確かめたかったアンジーは、規定サイズ以外にも様々なサイズや iPhoneで撮った(3インチ四方)写真も数枚持って行きました。その時のiPhoneの写真をそのままのサイズでプリントするようアドバイスをくれた北島さんの言葉は、写真展を開きたいと思っていた彼女にとても大きな自信を与えました。
iPhone Instagram写真展『I ♥ 沖縄』はアンジーの32歳の誕生日の6月22日(金)から24日(土)までの3日間、那覇市内のTasuichiギャラリーで開催されます。
写真展では3インチ(約7.6cm四方)の合計320点の作品が展示されます。彼女が過ごしたこの一年半の沖縄生活で理解しようとしたものや発見したものなど、アンジー・ブリッツキーが捉えた「沖縄」をご覧下さい。
【関連イベント】
6/22 (金)18:00-22:00 オープニング・パーティー 料金1500円(1ドリンク&1プリント込み)
6/23(土)13:00-20:00 アーティスト・トーク(14:00-16:00 入場無料 英語と日本語で)
6/24 (日)13:00-18:00 フォト・ワークショップ(13:00-15:00 参加料無料 高校生対象 要予約)
ワークショップのご予約 brzyckia@gmail.com
Tasuichi
GALLERY&SHOP +1
那覇市銘苅199-1 A-101
TEL 098-927-5380
2012.06.06
2012.06.05
1年間のワークショップを通して、北中城(沖縄)にあるカフェ&ベーカリーPloughmans Lunch Bakeryの庭をパーマカルチャー的ガーデンに作りかえてしまおう! というワークショップシリーズの2回目。
今回のテーマは「コンポスト」。
生ゴミをたい肥化してくれるコンポスト。
生ゴミがゴミじゃなくなる!
臭いや虫もなどもない、快適なコンポストライフを送りましょう。
ワークショップの仕上げに、ダンボールコンポストを作って、お持ち帰りできます。
開催日:2012.06.09(土曜日)
時間:15:00〜約3時間
会場:Ploughmans Lunch Bakery(北中城村安谷屋)
参加費:2,000円(ドリンク&ダンボールコンポスト付き)
※15名限定のワークショップになります。前もってご予約下さい。
【問合せ・申込先】098-979-9097(プラウマンズ・ランチ・ベーカリー)
2012.06.05
2012.06.05
リン・ティルマン・著 晶文社 ¥2,500(税別)/OMAR BOOKS
― 小さな書店で生まれるもの ―
本屋って実際やってみてどうですか?と、仕事柄聞かれることが多い。
大抵、楽しいけれど大変ですよ、とありきたりな事しか答えられないけれど、もっと具体的に知りたい方にはこの本を読むことをお薦めします。
今回ご紹介する本はその名も『ブックストア』。
「ブックス・アンド・カンパニー」というニューヨークに実在した独立系書店の軌跡を追った物語。
女性店主のジャネット・ワトソンと店員、常連客、作家や著名人たちの言葉をもとに構成されたノンフィクションだ。
友人のリビングルームのような家庭的な雰囲気と文学作品と詩に重点を置いた品揃えで地元民はもちろん作家たちにも愛されたこの本屋。
冒頭には作家ポール・オースター、序文にはウディ・アレンがこの本屋に言葉を寄せている(映画「世界中からアイ・ラブ・ユー」にこの本屋が出てくるそう)ことからも、ブックス・アンド・カンパニーがその街の人々にとって大切な場所だったことが分かる。
店の誕生から店の裏側まで20年の歴史を余すことなく綴った本書。
時代錯誤と言われながらもジャネットと店員の長年に渡る奮闘と個性的な客たちとの温かな交流が胸を打つ。
トルーマン・カポーティやマイケル・ジャクソン、スーザン・ソンタグなどの有名人のエピソードも面白いけれど、アメリカの書店業や出版業に関することがよく分かるのもこの本の魅力。
本が日本と違うシステムで作られていることやリーディング(本を出した作家は営業で自作を朗読して各地の書店をまわる)の様子も垣間見れる。
小さな書店の抱える問題や苦労がどこも同じなのだと共感するところも多くとても励まされた。
本に関わる仕事をする人たちに対する、大変な想いをしてなぜそこまでするのか、という問いへこの本が全て答えてくれる。
また一人の女性の人生記として読むことが出来るのもおすすめ。
この本を読んで、本屋というのは特別な空間だとつくづく思う。
特に本を愛する人にとって本屋は聖域のような場所なのは万国共通。
たくさんの本に囲まれた中に身を置くと何故か神聖な気持ちになる。
また一度お互いの好きな本について話をしたら秘密を共有した気持ちになるから不思議。
ブックス・アンド・カンパニーが愛されていたその大きな理由の一つは本を通して生まれていたその親密感だったに違いない。
それはその場所で出会う人々の過去も現在も、そして未来も含んでいるから。
ある一書店の物語。読み終わると今までとは本屋の見方がきっと変わるはずです。
OMAR BOOKS 川端明美
*OMAR BOOKSでは6月5日より「Oyaji展」を開催
眞榮田文子、高安イクミ、宜壽次美智による「おやじ」をテーマにしたグループ展。
立体、平面作品、グッズ販売。
sobelabo、フクロク亭によるおやじをテーマにしたお菓子の販売もあり。
期間:6月5日(火)〜6月17日(日・父の日)
場所:OMAR BOOKS
OPEN 14:00~20:00
http://www.facebook.com/events/390577954322061/
OMAR BOOKS(オマーブックス)
北中城村島袋309 1F tel.098-933-2585
open:14:00~20:00/close:月
駐車場有り
blog:http://omar.exblog.jp
2012.06.04
7月14日(土) - 7月22日(日)
OPEN 10:00 – 13:00 / 15:00 – 19:00 CLOSE 13:00 – 15:00
@ガーブドミンゴ
http://www.garbdomingo.com
はじめての海外Paris・Franceでのグループ展から三ヶ月
いつでも深呼吸をするように新しい世界をとりこんできた縄トモコが
世界でひとつだけのフワリと心躍る作品をお届けします。
作家在廊日14sat・15sun・21sat・22sun (平日も午後3時より在廊)
2012.06.04
「うちのピザの特長は、惜しみなくチーズを使っていること!」
1ピース持ち上げれば、オーナーの恵子さんの言葉にきっと納得する。ふんだんに乗せられたチーズがとろけ、具が流されてこぼれ落ちそうになるのを、もう片方の手で受け止めて口に運ばなければならないから。チーズの濃厚な味わいだけではなく、ふんわりとボリュームのある生地も魅力。
「生地はもちろん手づくり。東村大国林道の天然水を使用しています」
一口食べたら忘れられないその味わいに、本部町の人気店「花人逢 (かじんほう)」を思い出す人は少なくないだろう。
「花人逢は義姉が始めた店。私も4年ほど働いていました」
東シナ海を見渡せる高台にある花人逢。緑に囲まれた自然豊かな環境ではたらきながら、「こんなに素晴らしい景色や空気は、都会に住んでいる人にこそ味わってもらいたい」と、恵子さんは毎日考えていた。
「じゃあ、あなたが那覇にお店を開いたらいいさ!」
義姉に言われた一言に、
「・・・そうかなぁ? ・・・そうねぇ」
それまではまさか、自分がピザ屋をやることになるとは思いもよらなかったと恵子さんは笑う。
花人逢にはないが「私ぜんざいが大好きなのよ!」。氷が溶けても味が薄まらないようにと濃いめに味付けされたぜんざいとふわふわの氷、せんべいのしょっぱさとのバランスが絶妙。「ぜんざいだけ食べにくるお客様もいるくらいよ」
恵子さんは自身が経営する美容室で20年間美容師として働いていたが、ともに美容師である長男夫婦に店を譲った。
「親としてはとても嬉しかったですね。自分の店を子どもが継いでくれのは最高のしあわせ」
そうして、すでに人気店となっていた花人逢を手伝いに行くようになった。
「本当に素晴らしい場所にあるんですよね。海も緑もあってすごく癒される。観光客の方で近くに宿をとっていればすぐに来られるけど、那覇のひとたちはそうは行かないでしょう。いつもコンクリートに囲まれて生活している都会の人たちにこそ、気軽にこの雰囲気とピザを楽しんでもらえたら良いのになと思うようになって」
5年前の2月、那覇市与儀の自宅一階を改装してに店をオープンさせた。
水だけでなく素材すべてにこだわり、手づくりを心がけている。
「できるだけたくさん野菜が摂れるようにサラダはたっぷり。使っている野菜の種類も多いですよ。また、ドレッシング、ピザ、ひらやーちーのタレにはにんにくを使っています。その方が味もいいしヘルシー。みんなに健康でいてほしいからね。もちろん、私もずっと元気で長生きしたいさ(笑)」
オリジナルメニューの開発にも余念がない。
サラダの種類を増やすべく、今年登場したのが「そばサラダ」。
「サラダに麺類を合わせたくて、うどんやそうめんなど色々やってみたんだけどそばが一番おいしかった。中でもよもぎそばは色合いも綺麗だし、クセもないからサラダにぴったり。湯通しして油もしっかり抜いているから、さっぱりして食べやすいですよ」
つるりとしたよもぎそばに、ばーすぬ家特製ゴマドレッシングがマッチ。野菜も山盛りでこれだけで一食分はあろうかというボリュームだ。
「アボカドとキウイを足し、まろやかさと甘さを出しました」
ヵい
広々とした縁側と庭の緑も見事だ。
「お客様を緑で癒してあげたいので、庭づくりや花の世話にも力を入れています」
「ピザはテイクアウトもできるから、いうなればばどこでも食べられるでしょ?でも、緑を見ながらぼーっとする時間が特に女性にはとても必要だと思うわけ。私もそうだったけれど、みんな色々と大変なことがありますよね。仕事、育児、嫁姑問題、ご主人との関係…。毎日忙しいしつらいことも沢山ある。そういう時にうちにきて、庭を眺めながらおいしいピザを食べて欲しい。ちょっと息抜きをして、また元気になって明日から頑張れるように。だから、ピザはもちろんだけど庭作りにもこだわっているんです。休みの日には日がな一日庭いじりしていますよ」
「花は必ずいつか枯れるでしょう?その時はいつも声をかけるようにしているんですよ。『ご苦労さんねぇ。長い間私たちを、みんなを癒してくれてありがとうねぇ』って」
笑顔が印象的で、まさに花のように明るい恵子さんにもつらい時期があった。ちょうどその頃、仕事の研修でメンタルケアについて学ぶチャンスがあった。
「子どもが小学3年生と5年生の時でした。美容室を従業員にまかせて、本土へ1年間勉強しに行ったんです。『子どももまだ小学生なのに、今行くんですか?』とも言われたけれど、今やらなきゃだめだ!って」
そこで学んだことが、家庭でも店づくりでも生かされている。
「一番大事なのは感謝の気持ち。昔はわじわじーすることも多かったけどね。今はすべてがありがたいと思うようになりましたよ。だから今はとても幸せ。
うちの店名は、次男が小学生の頃に野球のコーチに『お前は左利きだから(元阪神の外国人選手の)バースに似てるな』と言われていたので『ばーすぬ家(=バースの家)』と付けました。その次男がいずれこの店を継ぐと言ってくれていて。食品を扱う仕事で全国を飛び回っている次男が継いでくれれば、新メニューも色々できそうですね。これから楽しみです。私は陶芸でもやろうかしらね(笑)」
那覇の住宅街に位置。一歩入ると沢山の花や緑が出迎えてくれる
仲がいいのでいつもお嫁さんと間違われるというスタッフのようこさん(左)と。「本当に良い子で大好きなのよ、息子の嫁にしたいくらい。息子達もようこさんも既婚者だから無理だけどね(笑)もちろん息子のお嫁さん達もとっても良い子よ!」
料理の撮影後、おいしさの理由を尋ねてメモをとっていると、
「あい! ぜんざいも溶けてきているさ。どうぞ先に召し上がってください、できたてのうちに。しゃべるのはいつでも大丈夫ですから、食べ終わったら声をかけて!」
もあい場所として店を利用するひとも多いというが、
「うちはラストオーダーが夜8時までなんですけど、夜のもあいだと7時くらいからしか始まらないでしょう?だからそういう時は延長して10時くらいまで開けたりするんですよ」
感謝だけでなく、思いやりにもあふれた店。だから居心地が良い、だからひとが集まる。庭の緑だけではない。恵子さんの思いやりに、そして優しさのこもった料理に私たちは癒される。
写真・文 中井 雅代
ばーすぬ家
那覇市与儀2-12-19
098-855-7097
open 11:00~21:00(ラストオーダー20:00)
close 火曜、第4月曜
2012.06.04
@MIX lifestyle
2012.06.03
眞榮田文子、高安イクミ、宜壽次美智による「おやじ」をテーマにしたグループ展。
立体、平面作品、グッズ販売。
sobelabo、フクロク亭によるおやじをテーマにしたお菓子の販売もあり。
期間:6月5日(火)〜6月17日(日・父の日)
場所:OMAR BOOKS 北中城村字島袋309 1F
OPEN 14:00~20:00
tel.098-933-2585
http://www.facebook.com/events/390577954322061/
2012.06.03
2012.06.03
これは、いいです。
このキラキラしたポスターからして、「恋も仕事も頑張って女子力UP!!」とかいう映画だったら、正直げんなりだなあ、などとネガティブな気持ちいっぱいで臨みましたが(だったら見るな、って感じだよねww)
本当にこれは、「そうなの、そうなの」と言いたくなるような、珠玉のセリフがあちら、こちらに出てきます。
みんな一生懸命もがきながら生きていく、それでも前に進んでいくのだ。
確かにみんな美女ばっかりで何の苦労もないんじゃないの???って感じはあるんですが、それぞれのエピソードが、本当によくわかる。
働く女子(女子という言葉の乱用は私もあまり好きではないが、ここはあえてつかわせてもらう)は、誰もがいつも不安なんだと思う。
結婚していようが、子供がいようが、いまいが。
専業主婦だって、そりゃみんなブルーにもなる。
いつも楽しい、うれしい、ばっかりがあればいいけど、つらくて、もうどうしようもない不安な日があるからこそ、うれしい、楽しいがとても幸せに感じられるんだと思う。
映画なんだけど「あ~、みんな同じなんだ」と私は思った。
きっと、みんな同じなんだよ。
この映画は4人の「ガール」ズ、のお話である。
何歳まで「ガール」なのか??と思うが、私は今でも英語で言えば、「Girl」と呼ばれているし、「Boy」じゃないから「Girl」でいいじゃないか。
みんな頑張ってる。頑張るしかないから。
この4人のエピソード。もともとは短編小説を一つにまとめているので、個々のエピソードがちゃんとしている。
私は、シングルマザーの板谷由夏の演技に何度も涙した。この息子役の子供がいいのよ。
頑張りすぎるな、とまわりから言われる。
父親役も母親役も、こなさなくてはいけない、と彼女は必死だ。
「頑張るって決めたんだから、頑張らせてよ!」
あ~、私はシングルマザーじゃないし、まずは、マザーでもないけど、なんかわかるなあ。
麻生久美子演じる、平井孝子。女性でありながら管理職に昇進。
まわりの男性の風当たりも強い。
要潤演じる今井。も~、いやなやつなんだ。
女だって頑張って仕事をしたっていいじゃないか。真剣に身体張って、仕事をする。
私は根性なしなので、もっとゆるくやりたいけど、やるときは、やってきた。
なんか少し、いろいろ思い出して、ここにも感情移入。
吉瀬美智子、このひとやっぱりきれいねえ。
一回りしたの新入社員に心奪われるんだけど、こんだけきれいだったら、ひとまわりでもふたまわりでもどんどんいっちゃえよ、と思うんだけどね。
香里奈は、とりあえず、なにやってもかわいい。足がかっこいいんだなあ。
服が年相応ではない、といわれる役なんだけど、この人も、これだけかわいいんだからずっとそれでいってちょうだいとは思ったが、さすがにちょっと微妙なのもあったよね。
この映画、驚くべきは檀れい。
このひと、ひとりでいろいろかっさらっていっちゃってます。
痛い人かと思いきや、なんとまあ、かっこいい。
「きっとあなたがここにいる」
というキャッチフレーズのこの映画ですが、本当にいますよ。
あなたも、きっとあなたの、大好きな女友達も。
前を向いて、さあ、行こう。
女子として、頑張って、迷いながら、それでも、幸せでいたいから。
女子ってやっぱり素敵☆
you go girl!!!
KEE
<ストーリー>
大手広告代理店勤務の29歳シングルの由紀子(香里奈)は、恋人(向井理)はいるもののどうもしっくりいかず、仕事も不調だった。30歳を目前にして焦りばかりが日々募っていく。だが、不動産会社に勤める友人の聖子(麻生久美子)や、文具メーカー勤務の容子(吉瀬美智子)、シングルマザーの孝子(板谷由夏)らも同じように悩んでいた。
<キャスト>
香里奈(滝川由紀子)
麻生久美子(武田聖子)・・・由紀子の大学の先輩
吉瀬美智子(小坂容子)・・・由紀子の友達
板谷由夏(平井孝子)・・・由紀子の友達。バツイチ、子持ち。
上地雄輔(武田博樹)・・・聖子の夫
要潤(今井哲夫)・・・聖子の部下。聖子と対立。
林遣都(和田慎太郎)・・・容子の会社の後輩。
波瑠(北村裕子)・・・聖子の部下
加藤ローサ(安西博子)・・・由紀子の取引先
向井理(森本蒼太)・・・由紀子の恋人
檀れい(光山晴美)・・・由紀子の会社の先輩
<沖縄での上映劇場>
シネマQ
098-951-0011
那覇市おもろまち4-4-9 那覇メインプレイス2F
HP:http://www.startheaters.jp/cinemasq
2012.06.02
小島麻由美、SLY MONGOOSE、THE HELLO WORKS、スチャダラパー、ピラニアンズ、ネタンダーズで話題のギタリスト・塚本功の久々の沖縄ライブが決定。 アンプに直結したシンプルなスタイルから繰り出される唯一無二のギター・サウンドにビリビリと心震えること必至。県内からは以前に共演を果たしたクロネコリズムらが参加。
日/6月15日(金)
場/PLaYer’S CAFE
出演/塚本功・クロネコリズム・and more…
料/前売 1500円 当日1800円(要1D)
時/開場20:30 開演21:00
問/PLaYer’S CAFE 098-929-1169
http://kuronekorhythm.ti-da.net
kuronekorhythm@gmail.com