2013 5月

 

全世界116カ国、クラブ数1万3500、37万人が会員として関わる89年の歴史あるトーストマスターズhttp://www.district76.org/ja/ わが首里トライリンガルトーストマスターズクラブは2012年、初のミーティングを沖縄国際センターにて行い、わずか1年足らずで、トーストマスターズ・インターナショナルよりフル・チャーターを認定となりました。

 

うちなーぐち・日本語・English で「リーダーシップとコミュニケーション向上」を目指す三言語トーストマスターズです。

 

今回のチャーターシップ認定により当クラブもトーストマスターズインターナショナルの正式な一員という事になり、そのセレモニーでは、アルフレッド・マクルビー在沖米国総領事と、東京からトーストマスターズの日本統括・川内和子ディスクリット76ガバナーも祝辞を頂きます。

 

月2回の例会、5/5(日)と5/195(日)15:00〜の我が” 首里トライリンガルトーストマスターズクラブ “に参加して、この記念すべきセレモニーへ出席、トーストマスターズの感動を共にいたしましょう!  

 

 

開催日:6月2日
時間:13:30 p.m. ~
場所:『万国津梁館』(2000年サミット開催会場 名護市喜瀬1792番地)

 

http://toastmasters2012.ti-da.net/e4699227.html

 

 

 

2013 5月

 

 

 

2013年5月31日(金)から6月9日(日)まで桃原優、間渕瞳による陶芸展「陶ふたり展」を開催します。

 

 
沖縄県立芸術大学を卒業し2年。
読谷村の「むら咲むら」内の陶芸工房でこつこつと作陶を続けてきたふたり。
大学卒業後、初めての展示会となります。

 

桃原は口縁や胴のフォルムが自由でのびのびとした器や愛嬌のあるシーサーを。
間渕はおおらかなカタチと色のシンプルな器を並べます。

 

それぞれ、作風が異なるふたりの陶芸展、ぜひ足をお運びください。

 

 

桃原 優(とうばる ゆう)
1988年 沖縄県生まれ
2011年 沖縄県立芸術大学 陶芸コース卒業

 

間渕 瞳(まぶち ひとみ)
1988年 長崎県生まれ
2011年 沖縄県立芸術大学 陶芸コース卒業

 

++++++++++++++++++++

 

桃原 優、間渕 瞳

 

「陶ふたり展」

 

 
期間: 2013年5月31日(金)~6月9日(日)
時間: 11:00~19:00(会期中無休/入場無料)
場所: gallery shop kufuu( http://www.kufuu.jp ) 沖縄県宜野湾市大山2-22-18
TEL: 098-890-4095

 

作家在廊日:
桃原 6月1日(土)、9日(日)
間渕 6月2日(土)、8日(日)

 

2013 5月

 

 

目にした瞬間に引き込まれ、たちまちその世界の住人になってしまう、そんな紙ものたち。

 

トレジュール

 

 

第一印象、「この商品はどこからきたのだろう、きっとどこか外国の・・・」
と、勝手にそう思い込んでしまうが実はメイドインジャパン。
「ATELIER.encle d’encle 紙モノのアトリエ アンクルダンクル」の商品たちだ。

 

 

「パラフィン紙袋8色セット」

 

 

トレジュール

 

 

シルクスクリーンで印刷し、パラフィン紙と再生紙を合わせて作った小さな紙袋は
鮮やかな色合いなのに、印字との組み合わせからかとてもシックだ。
ところどころにかすれやにじみがあるのは、一つずつ手刷りしているからだろう。
プチギフトにも華やかさがプラスされる。

 

 

トレジュール
気にいったコーナーをディスプレイしても

 

 

「ホワイトレター バード(レターセット)」

 

 

tous les jours

 

 

みてみて。
細部がうれしい。

 

 

トレジュール

 

 

便箋の縁取りに愛嬌を感じる。

 

 

トレジュール

 

 

開封する前の封のくるんとした後ろ姿にほっこり。
鳥の絵がひそんでいるのに小さく歓喜。
これがアンクルダンクルからの私たちへの素敵な演出だ。

 

 

「パレットカード」

 

 

トレジュール

 

 

「プレゼントのように言葉を送りたいときに」と、商品紹介に書かれた文章がとても印象的だった、スライドさせてメッセージを書くカード。
混ざり合った色彩がきれい。
インテリアとしてお部屋に飾ってもいいだろう。
カードを飾る。ふと視線をやった時、カードの中の思い出がよぎる。
しまいがちのカード類にそんな役割があるのもいいんじゃない?

 

 

トレジュール

 

 

すべての作品において作者の行き届いた心遣いを感じる。
最後の決めどころである包装の美しさが物語る。

 

 

トレジュール
すべてがギフトのよう

 

 

美しく整えられた箱を眺める。
最初の「素敵なものに出合ったなあ、嬉しいなあ」という思いから
ほどいてみて「ほら、やっぱりいい」という得意な気持ちへ。
その後はゆるやかに満ちる。じわじわと心にもたらされる嬉しい充足感。

 

 

トレジュール
トレーシングペーパーを用いたレターセット

 

 

心動かされるものとの出合いのほとんどが、私の場合は偶然だったりするわけですが、その偶然も自分の関心のある事にアンテナを張っていたり発信しているからもたらされるわけで、となると必然なのか。
いずれにしろ、めぐりあわせというのは本当にありがたいものだ。

 

 

アンクルダンクルの作品を見ているうちにふと、「この発想はそもそもどこからくるのだろうか」と思った。
作者の青島さんに聞いてみると、これまでたくさん旅した事が関係していると教えてくれた。

 

 

見た事ない街、見た事ない景色、触れた事のない文化や生活。
実際に目で見て刺激を受けたイメージをつなぎ合わせて作品を形にしていると。

 

 

トレジュール

 

 

ヨーロッパ諸国、トルコやモロッコ、南太平洋の島など、これまで作者が旅して得たかけらがここにあると思うとまた興味深く感じた。

 

 

トレジュール
2色のカードセット。
リボンつきはブックマーカーとしても

 

 

「 ATELIER.encle d’encle 」の紙モノが、手間を惜しまず、丁寧に形作られたということは、見て、手に取れば必ずだれもが感じるはずだ。
「長く愛される商品になりますように」と作品に託した作者の思いが、皆様のもとにも届きますように。

 

 

ATELIER.encle d’encle
http://encledencle.com/

 

写真・文 占部 由佳理(tous les jours店主)



tous les jours(トレジュール)
那覇市首里儀保町2-19
098-882-3850
open:水~土
12:00-18:00
(変更あり。毎月の営業日をブログでお知らせしております。)
blog:http://touslesjours.ti-da.net


関連記事:ひとつ先のくらしを提案するtous les jours(トレジュール)

2013 5月

 

時代小説家・池波正太郎氏のエッセイ『チキンライスと空の旅』
池波氏の視点で日常・非日常を旅してみませんか?

 

朗読:諸見里杉子(沖縄Voice Labo.)

 

チケット:¥1500
予約:沖縄ボイスラボ070-5816-3587
book cafe Bookish 879-7282

 

※5/28~31の4日間 池波作品古書市開催(ちはや書房さん協力)
※イベント特別メニュー予約販売
酒を愛し、食通だった池波氏をイメージし、季節を感じる梅酒と、
おつまみプレートを予約の方に当日お出しします。
梅酒+おつまみプレート ¥1000(お酒がダメな方はご相談ください)
梅酒 数量限定 1杯¥500 

 

 

開催日:5月31日(金曜日)
時間:開演:18:30 開場:19:00
場所:book cafe Bookish(浦添市前田2-20-16 2F)
http://bookish.ti-da.net/

 

2013 5月

文/写真 関根麻子

 

Shoka:

 

 

 

ひとつひとつ。
異なっているのに、切り離されているのに、どこかとどこかが繋がっている。

 

 

ひとつひとつ。
記憶の断片、浮かび上がる景色、どこかとどこかが繋がっている。

 

 

 

私達もどこかとどこかで、繋がってゆく。

 

piece,peace !

 

 

 

 

Shoka:

 

 

 

雨しずく、しとしとと。
そんな日もちょうちょのバッグを持って、長靴姿でお散歩。
赤や黄色、道ばたの花を愛でよう。

 

sanpo bag

 

 

 

 

Shoka:

 

 

アイス珈琲とサンドウイッチ、新しい水着を入れ海へ。
梅雨の晴れ間に、新しい記憶が生まれる。

 

basket bag

 

 

 

 

Shoka:

 

 

進めるところまで。
one mile、徒歩の旅。
素敵な場所を見つけたなら、休憩してぼーっと空でも仰ごうか。

 

one mile bag

 

 

 

Shoka:

 

 

少しだけ格好つけて、背伸びして。
くっと上を向いて歩き出せば、口元には笑みがこぼれだす。

 

うさぎ クッション

 

 

 

 

Shoka:

 

 

幾重にも連なる。
その日その瞬間を刻んだ物語が布をつたい、続いてゆく。

 

piece, bag

 

 

 

 

Shoka:

 

 

 

欲しい本、明日したいこと、気になった歌詞。
何か好きな事。他愛のないこと。
ひらひらひらと、綴ってゆこう。

 

choucho note

 

 

 

 

Shoka:

 

 

日常に起こる
ひとつひとつに
ありがとう

 

日々何気なく使っているありがとう、という言葉。
実はそんな言葉が出てくる毎日って、とても幸せなこと!
peaceful days

 

 

Thank you very badge

 

 

 

 

Shoka:

 

 

 

いよいよ18日(土)からミナ ペルホネン のかけらを集めた10日間の展示会「piece,peace !」が始まります。

 

 

ひとつひとつ名前のついたミナ ペルホネンのテキスタイル。

 

ひとつの服が生まれ、そこからまたひとつのかけらが生まれる。
さらにそのかけらからは、確かなかたちがやさしく産声をあげる。
変化してゆく、かたちというものが
そこに在る。

 

 

 

思えば私は少し前まで「変化する」ということに少し臆病だった。
振り返ってみると、それはとてももったいないことだったなと感じる。
変化することはちょっと勇気のいることでもあるけれど、たくさんの発見がある。
自分の中の眠っていた感覚がむくむくと眼を覚ますことを実感出来るのだ。

 

 

えいやっと勇気を持って、心をそよがせ軽やかに進んでゆくこと。
そして、それがまた変化して続いてゆくこと。
何だか心がわくわくしませんか。

 

展示会「piece,peace!」に届いたものたちを眺めていると
そんな気持ちになってきます。

 

 

Shoka:

 

 

 

Shoka:

 

 

 

たくさんのpiece,から紡がれたpeace。

 

そこからまた変化する自分だけのpiece,に、ぜひとも会いにいらしてください。
みなさんの新しい物語を!

 

 

 

 

ミナ ペルホネンの「piece,peace !」は18日(土)~26日(日)(期間中無休) まで。

 

 

 

 

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Shoka:

 

piece, peace!

 

 

ミナ ペルホネンのカケラを集めた10日間
2013.5/18~26  期間中無休

 

piece,bag や one mile bag・リメイクTシャツやうさぎクッション・Thank you very badge など.
ミナ ペルホネン ピース,ならではのアイテムたちが並びます。

 

 

 

 

 

 

 

Shoka:

 

Shoka: 沖縄


暮らしを楽しむものとこと
Shoka:


http://shoka-wind.com


沖縄市比屋根6-13-6
098-932-0791

2013 5月

 

5月5日のパンと焼き菓子マルシェに続くマルシェに是非ご参加ください!!!
今回はノンジャンル(どんな種類の出店も可能です)で、テーマを南国と決めて、
みなさんにその趣旨に合う内容で出店していただきたいと思います。

 

カラフルで美しい、南の国らしい素敵な一日になることを願って企画をすすめています。
皆様のご応募をお待ちしております。 

 

お問い合わせはhiya.yamazato@gmail.com、
または098-867-7847までお願いいたします。
詳細をお送りいたします。 

 

開催日:6月29日(日)、30日(日)
時間:11:00~16:00
場所:にぎわい広場
http://www.facebook.com/hiyamikachikeikaku

 

2013 5月


 
卵、砂糖、小麦粉、乳製品不使用。ヘルシーなのにデリシャスなロースイーツと
新鮮野菜、果物で作る酵素いきいきドリンク・スムージーでダイエット、健康UP講座
 
開催日:5月29日(水)
 
時間:午後1時30分
 
場所:Next cafe
宜野湾市上原1-5-13
 
内容:ノ―シュガーのローチョコブラウニー&スムージーレッスン
 
講師:ローフードマイスター 吉澤直美
 
参加費:3000円(スムージー、スイーツ試食付き)
事前予約制
 
問・予約申し込み
098-892-5090(Next cafe・ハッピーカルチャークラブ)
la-porte@mco.ne.jp
http://nextcafe.ti-da.net/
 

2013 5月


 
Kidsファッション、どんなところにこだわっていますか?
わが子のおしゃれ・着こなし、子供服についてのランチトーク!
Stylist Romiさんと一緒にゆんたくしましょう!
 
ゲスト:Stylist Romiさん
 
開催日:平成25年5月29日(水)
時間:11:30~13:00
場所:沖縄ガールズスクエア(那覇市松山1-3-18 フォレシティ松山3F)
参加費:ランチ代 1,000円
定員:6名
お申込:: info@girls-okinawa.jp
 
タイトル「Kidsファッションランチ会参加」として、お名前・メールアドレス・お子様の年齢と性別を記入の上、お申込願います。
折り返し、確認のメールをお送りします。
 
尚、もし、紹介いただけるお子様の着こなし写真って感じの画像がございましたら添付してお送りいただけましたら幸いです。当日みなさんにみていただけるよう準備したいと思います。
 
http://www.girls-okinawa.jp/2013/05/29/%E3%82%8F%E3%81%8F%E3%82%8F%E3%81%8F-kids%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%81%E4%BC%9A/?logout=1
 

 

2013 5月


 

 
玉城朝薫によって創始された組踊は、「朝薫五番」などの著名な演目以外にも県内各地においてそれぞれの地域を舞台とした組踊が多く伝えられ、伝承や研究などの活動が行われています。
本公演では、今も県内各地に伝承されている組踊の中から、本部町字瀬底の「村遊び」で上演されている組踊「伏山敵討」を紹介いたします。
また、首里の王府で演じられていた組踊がいかにして村々へと伝播していったのかについて、有識者によるシンポジウムを行い、地域の芸能に対する理解を深める機会といたします。

-演目-
【シンポジウム】午後2時~
 「村々に伝播した組踊」
 
  コーディネーター/大城學(琉球大学教授)
 
  パネラー/仲田善明(元 小中学校校長)
         宜保榮治郎(国立劇場おきなわ運営財団常務理事)
 
【第一部】午後3時~
 
 舞踊 「恩納節・金武節」・・・大城綱徹・大城尚樹
 
 舞踊 「四つ竹」・・・小島亜喜乃・湧川彩
 
 舞踊 「瓦屋・述懐」・・・仲田真也・大城俊一
     「獅子舞」・・・大城祥太・大城王寛
 
【第二部】午後4時~
 
 組踊 「伏山敵討(ふしやまてぃちうち)」
 
 [立方指導]宮城達彦・玉城弘信・島袋安司
 
 [地謡指導]大城米雄
 
【出演】 本部町字瀬底有志
 [配役]
  富盛大主・・・大城拓也
  若按司・・・知念辰也
  母親・・・大城元治
  天願の按司・・・内間優
  狩人・・・大城謙
  亀千代・・・仲宗根瑛二
  平安座大主・・・金城建太
  石川・・・大城明仁
 
 [地謡]
  (歌・三線)上間克美・大城次男・玉城利和・内間清彦・大城直人・内間清作
  (箏)舞踊/上間節子  獅子舞/下地睦子  組踊/野村時子
  (笛)仲田治巳
  (太鼓)大城誠
 
 [解説]
一名「富盛大主」。作者不詳。組踊に最も多く見られる仇討物で、県内各地の村踊りで最も多く上演されている演目です。天願の按司一行の行進で見られる「寄り足」と呼ばれる特殊な足使い、マルムン(間の者)とのやりとり、若按司と富盛大主による武術の手並披露、最後の合戦など見どころ満載です。
 
 [あらすじ]
主君・棚原按司を天願の按司に滅ぼされた富盛大主は、主君の奥方と若按司を連れ落ち延びます。天願の按司が本部山へ狩りに出るという噂を聞きつけた富盛大主と若按司は、仇を討つため先回りして山中に身を潜めます。そうとは知らずに本部山に出かけた天願の按司一行は、途中であった狩人から山中に富盛大主らがいることを聞き、好機とばかり急きょ富盛大主らの隠れ家を襲うこととします。
 
※演目、出演者等は都合により変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください
 
公演日:2013/05/26(日)
 
開演時間:14:00
 
場所:国立劇場おきなわ 大劇場
 
入場料:一般3,000円 (全席指定)
 
お問い合わせ:国立劇場おきなわチケットカウンター 098-871-3350
 

2013 5月


 
題しまして、『流求茶館主催 みんなで台北!おさんぽツア~』
5月31日(金)からの2泊3日。
 
専用バスで、要所要所までは茶館メンバーと現地ガイドがご案内。
 
その場所で楽しむのもヨシ。ちょっと足を延ばしてコースをはずれてもヨシ。
時間までは、どうぞお好きなように・・的なのんびり台北の街をおさんぽ気分でブラブラ。
そんなユルユルな感じのツアーです。
 
夕飯はみんな一緒に食べて、「あっち行ったよ、こっち行ったよ」的なお喋りにハナが咲き、
夕飯の後は、またみんなそれぞれ夜の街へくり出し思い思いの過ごし方を。
そんなツアーをイメージしております。 
 
期間:5月31日(金)・6月1日(土)・2日(日)の2泊3日
 
場所:那覇国際空港~桃園国際空港~台北市内観光
 
料金:59800円(燃油サーチャージ等すべて込み込み)
 
お申込み:流求茶館 TEL098-862-3031
 
http://ryukyuchakan.ti-da.net/e4723312.html
 

2013 5月


 
モノを受けるカタチが「うつわ」になってゆく。
 
普段は磁器の作家として知られる赤嶺 学ですが、
今展では(2008年11月に行なった「 EDGE 」以来5年振りの)
土もの(陶器)のみの展になります。シンプルに、掌で水を口元に
運ぶ時に作る凹みのイメージから「うつわ」を再考して行きます。 
 
期間:2013年5月31日(金)~6月9日(日)
 
時間:10:00~19:00 会期中無休 / 入場無料
 
場所: 陶・よかりよ 那覇市壺屋1−4−4 1階
  ☎098−867−6576
 
http://www1.ocn.ne.jp/~yokariyo/

 
 

2013 5月

 
トミヤマユキコ・著 リトルモア ¥1,400(税)/OMAR BOOKS

 

子どもの頃、よく母がホットケーキを作ってくれた。何の特別な工夫もない、ごく普通のシンプルなもの。妹や弟も一緒に、いつものおやつとして何気なく食べていた。その当たり前のようにあった記憶が、少なからず違う色合いに変わったのは友人の話を聞いてから。

 

以前、幼馴染のその友人と会って思い出話になったときに、うちのホットケーキの話が出た。彼女の記憶の中では、うちで食べたホットケーキがものすごく美味しかったらしい。

 

「そんなに?」とこちらが疑うように聞くと、「あの美味しさは忘れられない」そう熱を込めて言う彼女の表情からお世辞ではないことが伝わった。どうやらそのときのホットケーキは彼女がこれまで食べた中で上位に位置するものらしい。それがまた何だか面白い。

 

あの私にとっては普通のホットケーキが彼女にとっては特別なホットケーキになっているとは。
つい最近までそのことを全く知らなかった。

 

きっとみんなそれぞれ、自分の理想のパンケーキというものを心の中に抱いてるのかもしれないと、この『パンケーキ・ノート』を捲りながらその友人の話を思い出した。

 

よくぞここまで集めました、というようなバラエティに富んだパンケーキの写真の数々。
著者のパンケーキ好きがあいまって、主に関東、関西のお店を食べ歩いて出来上がったこの本。
大きなバターの塊が載り、たっぷりシロップがかかった厚めのホットケーキから、薄めのクレープのようなブリティッシュパンケーキに、ベリーやアイスのてんこ盛りがあれば、品よく野菜が添えられたものまで、100のパンケーキが集められている。

 

ところでよくパンケーキ好きの間で話題になるのが、パンケーキとホットケーキの違い。この本でもちゃんとそのことについて、ページの合間に挟まれる「パンケーキコラム」の中で触れている。
それによると、パンはフライパンのパンで「平鍋のこと」。だからパンで焼かれているケーキはみな「パンケーキ」なのだそうだ。
というわけで、ホットケーキもパンケーキの仲間。お好み焼きも。

 

他にもイギリスではパンケーキ・レースというのがある、などパンケーキミニ知識も面白い。

 

また、パンケーキのデコレーションの参考にも使えるこの本。見ていてもとても楽しい。

 

本の後半には、「ミックス粉篇」「ブックレビュー篇」も収められていてお得感が満載。
おそらく誰もが思い出す「ちびくろサンボ」のほかに「たのしいムーミン一家」や「東京奇譚集」(村上春樹・著)にもパンケーキが出てくることを紹介していて再読したくなってしまった。

 

今日もどこかで誰かが、ボウルに粉を入れてしゃかしゃかと音を立てて混ぜ合わせ、熱くなったフライパンで焼いているパンケーキ。
思い思いのトッピングを載せてそれを食べる子どもや大人たち。
驚くほどの枚数になるそれはきっと、幸せの証、とも言える食べ物かもしれない。

 

OMAR BOOKS 川端明美

 


OMAR BOOKS(オマーブックス)
北中城村島袋309 1F tel.098-933-2585
open:14:00~20:00/close:月
駐車場有り
blog:http://omar.exblog.jp