2013 5月


 

 
「いただきます」から世界を変えよう!
おいしくて、少し世界が変わって見える映画祭
桜坂劇場にて5月17日(金)~19日(日)まで開催!
 
上映作品
世界が食べられなくなる日
Planeet
未来の食卓
聖者からの食卓
モンサントの不自然な食べもの
よみがえりのレシピ
 
会場:桜坂劇場
 
日程:5月17日(金)~19日(日)
 
チケット料金:一般前売り券1200円 当日券1500円
         小学生 前・当日共1000円 
         幼児 前・当日共600円
 
お問い合わせ先:桜坂劇場 TEL098-864-9555
        浮島ガーデン TEL098-943-2100
 
映画祭を記念して浮島ガーデンではランチ・タイム(バーガーとシェイクのハッ
ピーセット)、ディナー・タイム(たこ焼きやタコライスなどのB級グルメ)、
でーじま~さんスペシャル・プレートを作りました。
19日(日)は毎月恒例のハルサーズ・マーケットを映画祭とコラボで行います。
覆面バンド、タイモーズも出演しますよ~☆
 
 
 
浮島ガーデンでの「ハルサーズ・マーケット」や「スペシャル・プレート」につ
いては「浮島ガーデン」のブログをご覧ください。
 ↓
http://ukishima.ti-da.net/e4726585.html
 

2013 5月

写真/文  田原あゆみ

 
Shoka: 沖縄
 
 
5月18日から始まるミナ ペルホネンの企画展、「piece,peace!」に向けて、私はミナ ペルホネンとの出会いと、そこからもたらされた影響について思いを馳せてみた。
 
様々な記憶の断片が頭の中に浮かんでくる。
バラバラに存在しているその欠片をかき集めて、そこから感じるもの、Shoka:や私の生活の中にもたらされたものを拾い集めてみたいな、と思ったのだ。
 
欠片を集めて、つないでゆくといつか一つの絵になるだろう。
それはまだ先のことだろうが、そこへ到る過程をこの記事で意識してみたい。
 
 
 
人との出会いから人生に受ける影響は大きい。
人は日々出会いと別れを繰り返しているが、そこから大小様々な影響を受け続けている。
 
もしかしたらそれは生身の人との出会いだけではなく、時間軸を越えた著作物を通しての出会いかもしれないし、絵画や彫刻を通して触れる誰かとの間接的な出会いかもしれない。
その出会いの前と後では、人生の質が変わるような、そんな出会いが私たちの人生にはちりばめられている。
 
 
私も、様々な人からあらゆる影響を受けて今がある。
ミナ ペルホネンのデザイナー、皆川明さんも私に大きな影響を与えた中の一人だ。
 
 
Shoka: 沖縄
 
 
HPを見ているだけでも、
国内外での年2回のコレクションの製作と発表
白金台店と京都店で行われている予約会
様々なデザイナーや作家とのコラボレーションによる製作と、その展示会
Shoka:のようなギャラリーや百貨店との企画展やトークイベント
と、かなりの仕事量をこなしていることが分かる。
 
その一つ一つを見ていても、それにまつわるデザイン、企画、制作、展示とかなり多忙な日々を送っている人だ。
きっと分身したいと思うことがよくあるのだろうな、と思ってしまうほど。
 
 
1分1秒も惜しいだろうと思えるような時間の流れの中で暮らしている皆川さんなのに、対面するとその時間はゆっくりと流れているように感じられるのが不思議だ。
頭の回転の速い人だし、決断も早い。
けれども、言葉を選んで意識して紡ぐせいか、ゆっくりと話している感覚になる。
 
そして、出会っている時間にとても誠実に対峙しようとする人だから、その時間の中に共に「居る」という感じが場にいる人々の中に充ちるのだろう。
向き合っている今に集中すると、その時間の画素数が上がるような感覚になる。
 
例えば、サインをお願いされるとゆっくりと丁寧に絵を描いてくれる。
サインに並ぶ人の列を見て時間配分をすることもなく、向き合っている「今」に集中してそこから湧いてくる感覚をペンでなぞっているように見える。
 
 
Shoka: 沖縄
 
「さらさらっと書けるのに、どうして、そんなにゆっくりとサインをするのですか?」
 
ある人に質問されて、
 
「さらさらっと書くと2~30秒で終わるかもしれないけど、意味なく流れる2~30秒より、意味のある3分の方がいいと思うんです」
 
 
この言葉に、この人の生きる姿勢が集約されていると私は感じています。
 
 
 
 
Shoka: 沖縄
forest parade と名付けられている37種類のモチーフが連なるこのレースは、皆川さんが描いた絵の線一本一本を 職人さんがスキャナーで読み込んで、プログラミングされた後水溶性の紙布に刺繍される。
一本の針が37のすべてのモチーフを仕上げるのに3日かかるというほど時間を重ねて仕上げられた後、布を溶かして花や木や鳥達のレースが仕上る。皆川さんは「機械と僕と職人さんのコラボです」と。

 
 
 
今起こっていることの中にちゃんと居る、ということ。
 
目の前で起こっていることをきちんと見て、感じて、思考する。
そしてそこからぶれずに発信し、ものや人と交流する。
 
これは中々大変な事。
外からも中からも情報が溢れ来る現代の生活の中では、頭は過去の出来事に釘付けで、身体は先を急ぎ、心は未来へ飛んでと、バラバラになっていることの方が多いのだから。
 
その慌ただしく流れている日常の中で、きっと私たちはバラバラになった自分の感覚や思考が一つになる地点を、いつも無意識に探しているのかもしれない。
 
 
 
記憶を辿りながら書いていて、ああそうか、と思うこと。
 
皆川さんが、ちゃんと「今」に居て発信しているから、私達はその言葉に引き込まれるのだと。
友人の結婚式に出席した時に、同じテーブルに同席したことがきっかけで皆川さんと知り合ったのだが、その時の皆川さんのスピーチに引き込まれて、私はミナ ペルホネンに興味を持った。
 
言葉はほとんど覚えていないが、その時に感じた自分の感覚はよく覚えている。
皆川さんがスピーチしている、その場と時間に時間に釘付けになったのだ。
その場に誠実に向き合って言葉を紡いでいる姿そのものに感動したのだ。
 
 
サインをしてもらっている人達もきっと同じような感覚になるのだろう。
受注会で皆川さんに出会った人も。
 
誰かが自分の存在にちゃんと向き合ってくれている、その経験は時間の多少を越え喜びに繋がっているのだ。
 
 
 
 
Shoka: 沖縄
 
piece, peace!
 
 
 
ミナ ペルホネンはテキスタイルから作っているアパレルのブランドの一つだ。
ただ、テキスタイルには詩のタイトルのような名前がついていて、服を作った後のハギレも最後まで大事に使い切るという姿勢は他に類を見ない。
 
その様々な形のハギレ達を使って、クッション・バッグ・服・小物等を作っているのが piece, という企画だ。
そこには、本当に胸踊るようなものたちが溢れている。
 
 
 
Shoka: 沖縄

photo by Koji Honda

 
小さなハギレたちはバッヂになって、誰かにつけてもらうのを待っている。
その一つ一つに名前があって、表情も少しずつ違う。
 
 
 
Shoka: 沖縄

photo by Koji Honda

 
 
ハギレを組み合わせて作られたバッグ。
こうやって大切に使いきられる背景には、プロダクトの生まれるところから未来まで、きちんと向き合う真摯な姿勢が感じられる。
 
 
 
Shoka: 沖縄
 
 
 
このうさぎクッションもまた同じように、平面のハギレへ思いやるきもちが吹き込まれて形が出来たのだろう。
今は、うちのかわいい姪っ子のうさぎちゃんになった。
 
 
 
Shoka: 沖縄
 
このpiece,のデニムは、私の親友のお気に入りだ。
 
自分自身で居ることを受け入れて、今に誠実に向き合って発信する時、一人の人間の存在は個人を越えるんだとつくづく思う。
皆川さんがミナ ペルホネンを通して表現するものとこと、どこをどう切ってもやっぱりミナ ペルホネンなのだ。
 
 
 
 
Shoka: 沖縄
 
Shoka: 沖縄
 
 
 
 
5月18日(土)から26日(日)まで Shoka: で、ミナ ペルホネンの piece, の企画展を開催します。
 
piece,bag や one mile bag・リメイクTシャツやうさぎクッション・Thank you very badge など、
ミナ ペルホネン ピース,ならではのアイテムたちがShoka:に並びます。
 
 
それから、開催に伴って、5月17日に皆川明さんと一緒にバッグを作るワークショップと、同日夜にはトークイベントをすることになりました。
 
パソコンや本を前にして、机上で学ぶことよりも、人から直接学ぶことの方が学ぶことは深くてその後も広がってゆくと私は信じています。
一方的に与えられる情報よりも、場の空気・表情・物腰・言葉・声の響きなど、場を共有することで得るものは半永久的にその人の中で育つものです。
 
自分に目覚めて、今を大事に行きている人は種を撒く人なのかもしれません。
いつか発芽する環境が育った時に、芽吹いてその人とともに育ってゆく。
 
もしかしたらもう種は自分の中にあって、その環境に光を注ぐ人の、と言った方がぴったりなのかもしれません。
 
 
 
私の文章を読んで、行きたい!と感じた方は是非時間を作っていらしてください。
時には思い切って行動に出ないと中々、変化を促すような体験は得られないことも多々あります。
がんばって!
 
 
詳細は以下のようになっています。
 
 
自分が暮らした時間の断片がいつか一つの絵になろうと、集まっている。
その過程こそがとてもすばらしいと思います。
 
私のような行き当たりばったりのタイプは、今目の前にある欠片を作り続けて、ある日気づいたら一つの絵が出来ている、そんな感じなのかもしれません。
 
皆川さんは、未来を描ける人の一人。
その未来の欠片を意識しながら一つずつ作っている、そんなふうに私からは見えます。
 
 
それもまたとても興味深く、感動的で人の生き様ってそれぞれきれいだなと思うのです。
 
 
 
 
Shoka: 沖縄
 
 
 
「piece, peace! 皆川明氏トークイベント」
 
日時 5月17日(金曜日)
時間 19:00開場
トーク 19:30~21:00
会場 Shoka:
参加費 500円(駐車場からのタクシーの送迎代金込み)
*トークイベントの方はまだ定員に達していないため申し込み可能となっています*
 
お申し込み方法
1.参加者名(全員のお名前を書いてください)
2.連絡先(ご住所・携帯電話番号・メールアドレス)
3.「トークイベント参加希望」と必ず書いてください。
 
 
 
申し込み先 Shoka:スタッフ 金城由桂  pocaaan@gmail.com までメールにてお申し込みくださいませ。
 
以下の点にご注意ください
◯必ずメールにてお申し込みください。
 
◯Shoka:の展示期間中はお子様連れも大歓迎ですが、トークイベントに集中していただきたいことから大人のみの参加とさせていただきます。ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
 
◯お席に座れる人数が限られております。床に座布団を敷いて参加する可能性があることを予めご了承ください。
◯以前口頭で参加希望を伝えてくださった方も同様にメールにてお申し込みいただけますようお願いいたします。
 
◯お申し込みメールを送った後、営業日の2日以上が経っても担当からの返事がない場合は、090 9566 4963 金城までご連絡ください。店休日をはさむ場合は連絡が遅くなることがあることをご了承下さいませ。
 

Shoka: 沖縄      
 
暮らしを楽しむものとこと
Shoka:
 
http://shoka-wind.com
 
沖縄市比屋根6-13-6
098-932-0791
 

2013 5月

 
 
昨年開催した、猫毛祭り今年もやってきました。
期間中は作品展示に加え、猫毛作品キットや猫毛フェルト本をはじめ
猫にまつわる小物や本のバザールも開催します。
又、18日(土曜日)13:00~15:00は猫毛フェルト人形ワークショップを
同日、19:00~21:00は余興タップリの猫毛的パーティーを開催します。
お申込み、お問い合わせは 
mail:bookish-hon@nirai.ne.jp TEL:879-7282
までよろしくお願いします。 
 
期間:5月14日(火曜日)~26日(日曜日) 月曜日定休・開店時間中
 
場所:book cafe Bookish
 
http://bookish.ti-da.net/
 

2013 5月


 
日曜の朝、一緒にヨガと瞑想しませんか?
初夏のさわやかな空気を感じて、
こころもからだも内側からリフレッシュしましょう。
深く大きく呼吸することで交感神経系と副交感神経系を刺激します。
からだが堅くてもだいじょうぶ。
初心者の方でも無理なく始めていただけるようデザインされています。
ひとつひとつの動きをゆっくりしたテンポで時間をかけて行います。
お席に限りがございます。
どうぞお早めにお申し込みください。 
 
開催日:2013年5月12日(日曜) 
 
時間:瞑想レッスン:午前9時15分~10時15分
    ヨガレッスン:午前10時30分~11時30分
 
参加費:ヨガ・瞑想 各1500円
 
場所:奥武山総合運動場 武道館 2階 修養室
 
お申込:paul@sheshayoga.com
 
http://www.sheshayoga.com/
 

 

2013 5月

仕事のお守り
ミシマ社編 ¥1300(税)/OMAR BOOKS

 

GWが明けて、また仕事だなあと鬱々とした気分になっている人へぜひご紹介したいのがミシマ社さんの新刊、『仕事のお守り』。

 

白地に金文字で箔押しされ、本物のお守りのような装いをしたコンパクトな佇まい。
働く人のためのお守りとしての本、とは面白いことを考えるなあと表紙を捲ると、巻かれた帯の内側にくすっと笑える仕掛けも。

 

その軽やかな印象とは異なり、中身はしっかりと重みのある言葉がたくさん詰まっている。
目次を見ると一章ごとに、「パワーをもらう―勇気と元気」「不安一掃―厄除け」「仕事をする体力―身体安全」「本番で力が発揮する―集中と脱力」「伝える、受けとる―メディア力」「ひとにやさしく―包容力と温かさ」他等、項目が立てられ、ミシマ社が関わってきた著者の方々の言葉や、古今東西の名著から数々の金言が収められている。

 

この本が手元に届いたその日、夜眠る前に読み始めたらこれがまずかった。
含蓄ある言葉に刺激されて眠気が飛んでしまい眠れなくなってしまった。

 

まず最初のインパクトのある言葉。

 

「社会のためになんか役立たんでよろしゅうございます」

 

今年で83歳になられる在野の思想家・渡辺京二さんという方の言葉。

 

よく、役に立つ人になりなさい、あるいは仕事をしなさい、と言われるけれど、こうきっぱり言い切られると、ちょっと考えてしまう。それってどういうこと?
でもこの渡辺さんの歩んできた道を辿ると納得。

 

渡辺さんはまたこうも言う。「無理に自分を作り変えようとしない」

 

いわゆる自己啓発的な本で似たようなことが書かれているけれど、前者と他著の間には明白な違いがあるのもこの本を読むとよく分かる。

 

言葉は不思議で同じことを言うときでも、誰の口から発せられたかで全然違うものになってしまう。
自らの経験から出てきた言葉には嘘がないから信用できる。
信頼に値することば。
どうせ本を読むならそういう言葉にふれていたい。

 

働く人が何かに行き詰ったときに、その傍らにそっとあるといいような金言たちが集められた本。
内田樹、山田ズーニー、平川克美、山口ミルコ、上阪徹、木村俊介など仕事の達人たちやビジネス書の腕利き書店員の方々、総勢16名による「行きづまったときに効く」エッセイも収録。

 

 
読み終わると、心が楽しいと感じるままに仕事をやっていていいんだ、という安心感に満たされると同時に、また楽しく働こうと明るい気持ちが湧いてきた。

 

新緑の季節に新しい風を吹き込むような本著。
おすすめです!

 

OMAR BOOKS 川端明美

 


OMAR BOOKS(オマーブックス)
北中城村島袋309 1F tel.098-933-2585
open:14:00~20:00/close:月
駐車場有り
blog:http://omar.exblog.jp

 

2013 5月

 
 
身近にあるもので「あったらいいな」を形にする手芸教室。
捨てていた物達を見直し、リメイクしながら、簡単、おしゃれに、
物づくりへの関心を深めてみませんか?
月1回のワークショップと、自由創作クラスが受講できます。
 
ワークショップ
5月 牛乳パックと古紙 de 再生紙

 
5月のワークショップでは、牛乳パックと古紙で再生紙を作ります。また、その他にも、身近なもので再利用できるペーパークラフトを紹介します。
 
自由創作クラス
 
ワークショップ受講後に、きっと「もっとこんなの作りたい」と思うはず!各自で材料を持ち寄り好きなものを作ります。 

開催日:2013年5月25日(土)
 
時間:14:00~16:00
 
場所:沖縄ガールズスクエア(那覇市松山1-3-18 フォレシティ松山3F)
 
受講料について:
月会費 2,500円
 
kuroberika工房ワークショップ参加費(材料費込み)
 
自由創作クラス *1dayガールズスクエア利用分(材料費別)
 
Kuroberika工房のオリジナルネタ帳プレゼント
 
定員:10名様
 
お申込 : info@girls-okinawa.jp
タイトル「Kuroberika工房5月参加」として、 お名前・メールアドレス・を記入の上、お申込願います。 折り返し、確認のメールをお送りします。
 
http://www.girls-okinawa.jp/2013/05/25/kuroberika%E5%B7%A5%E6%88%BF%E3%81%AE%E6%89%8B%E8%8A%B8%E6%95%99%E5%AE%A4/
 

2013 5月


 

 
パワースポットでもある住吉公園は唯一街中で自然なままの森が残されている貴重な空間です。
 
お子さん連れ大歓迎!日頃小さなお子さんがいてなんとなくヨガクラスに参加しずらいママさんも、ゆったりのびのびヨガタイムを満喫していただけます。 
 
鳥のさえずりや風の声に耳を傾けながら、木々からの癒しエネルギーをチャージさせてもらいましょう。 
 
開催日:5月18日(土曜日)
 
時間:14:00~15:30
 
場所:首里住吉公園 モノレール側駐車場に15分前に集合
 
連絡先 ヨーガアムリタ 大橋彩子
     male  flawaa.saiko@ezweb.ne.jp
ブログ http://amurita.ti-da.net/e3446022.html
 

 
 

 

2013 5月


 
日常の中にある静寂と予感
 
自然の様と人の心を重ねかたちを刻んだ
 
石の彫刻・インスタレーションの展示です。
 
沖縄での初個展となります。
お時間がよろしければ是非。 
 
期間:2013年5月13日(月)~18日(土)
※15日(水)は開学記念日の為休み
 
時間:9:00~19:00開催日と時間
 
場所:沖縄県立芸術大学 崎山キャンパス 彫刻棟 演習室
903-0814
沖縄県那覇市首里崎山町4-212-1
tel/fax:098-882-5046
 

 

2013 5月

おとなりや

 

旬の県産野菜をたっぷり使ったタルティーヌ。
沖縄の日差しを浴びてすくすくと育った野菜の、勢いのある風味が楽しめる。
素材にもこだわり、卵や乳製品を使っていないので菜食主義の人々からも人気だ。

 

素材にこだわっているのはタルティーヌだけではない。

 

おとなりや

 

ナポリピッツァのようにふんわりとした生地が特徴的なフォカッチャ。
その生地にも卵や乳製品を使っておらず、エキストラバージンオリーブオイルを練りこんでいる。

 

小麦は北海道産と九州産、黒糖は宮古産、野菜はほとんどが沖縄県産で、そうでなければ九州産か北海道産のものを使う。

 

パンの生地からは、優しい小麦のかおりが漂う。
食感はもっちりとしてやわらかく、決して硬くはない。
「天然酵母を使っている」と知らされていなければ、その事実に気づく人は少ないだろう。
天然酵母を使って焼いたパンの多くから感じられる、独特の酸味もない。

 

「酸味や硬い食感が嫌いなわけではないんです」
と、店主の齊藤さんは言う。

 

「自分用に買うときにはハード系のパンを選ぶこともありますし、酸味のある酵母パンも好きです。
ただ、自分の店ではできるだけクセのないパンを作るように心がけているんです。
その理由は子どもにも食べてほしいから。
天然酵母を使っても、作り方次第で酸味を押さえることはできるんですよ」

 

おとなりや

 

おとなりや

 

おとなりや

 

おとなりや

 

おとなりや
レーズン酵母に自家製ハイビスカスエキスを混ぜて使っている。

 

「当店のパンはすべて天然酵母で焼いていますが、まずはレーズン酵母と粉を混ぜて1日置くんです。
そして新しい粉に種を加えて混ぜ、また1日置く。これを1週間続けます。
発酵が進むと中性から徐々に酸性へと近づいていき、旨味と共に酸味も増していくのですが、その発酵度合いをどれくらいで止めるかによって酸味の程度も変えることができるのです」

 

天然酵母の発酵度合いにまでしっかりこだわる齊藤さんだが、追求しているのは、パンのおいしさだけではない。

 

「心がけているのは、店に並ぶパンを見て『面白い!』と思ってもらえること。
そのためにできるだけ沢山の種類を並べるようにしています。
店のドアを開けた瞬間に色んなパンが目に入ると、それだけでテンションが上がるでしょう? そういうのが結構大事だと思うんですよ。

 

それにパンって毎日のように食べるひともいますし、週に何度も来店くださる方もいます。それなのにラインナップがいつも同じだとつまらないじゃないですか。お客様には味だけでなく、品揃えの豊富さでも喜んで頂きたいんです」

 

おとなりや

 

おとなりや

 

おとなりや

 

おとなりや

 

クロワッサン、サンド、バゲット、デニッシュ、ベーグル、ライ麦パン、クリームパン、フランスパンにフォカッチャ…。
齊藤さんが言う通り、店内には確かに色とりどりの野菜や果物に彩られたパンや、シンプルながら美しい佇まいのパンが所狭しと並び、食べる前から視覚的な幸せに包まれる。

 

また、陳列棚の向こう側にはオープンスタイルのキッチンが設置され、齊藤さんがパンを作る姿を間近に見ることもできる。

 

「味覚だけでなく、五感でパンを味わってほしいという想いからこのスタイルにしました」

 

おとなりや

 

おとなりや

 

齊藤さんは手際よく生地を成形し、その上に新鮮な野菜を乗せていく。やがて大型のオーブンが開き、中からこんがりと焼けたパンが出てくると、香ばしい匂いが店内に立ちこめる。
おとなりやではパンを購入する前から、様々な角度でパンを楽しめるのだ。

 

26歳で店をオープンさせ、2013年で30歳を迎える若き店主・齊藤さんの風貌は、一見するとパン屋というよりスポーツ選手のように見える。

 

「昔はボクサーを目指していました」
という言葉にも、意外性を感じるどころか「やはり」と得心した。

 

おとなりや

 

おとなりや

 

料理好きな両親のもとで育ち、齊藤さん自身も幼いころから日常的に料理を楽しんでいた。

 

「小学生のころからパンやお菓子を作っていました。兄も姉も料理好きだったし、家族みな料理することが当たり前という家だったんです。
作る工程も楽しいし、完成品を両親や友達にあげたときに喜んでもらえるのも嬉しかったんですね」

 

自宅で料理を楽しむ傍ら、齊藤さんはスポーツにも夢中になった。
柔道やラグビーに熱心に取り組み、高校に進学するとボクシングを始めた。

 

「かなり勇ましい部活動をずっとしていましたが、その間もパンは焼いてましたよ(笑)。さすがに友達にあげたりすることは少なくなりましたが、完全に趣味になってました。
高校卒業後はボクサーを目指して宜野湾のジムに通い始めたのですが、生活費を稼ぐため、空いている時間に読谷のパン屋でアルバイトをするようになりました」

 

パン屋でのアルバイトの後にボクシングの練習に励むという生活が2年ほど続いたが、忙しさのあまりそのどちらに専念することも難しくなり、齊藤さんは自身の進路について疑問を抱くようになった。

 

「これで良いのかな? と感じ始めたので、一旦どちらとも距離を置いてみようと考えました。そうすれば本当に大事なことが見えてくるんじゃないかな、と思ったんです」

 

パン屋を辞め、ジムを退会し、齊藤さんはしばらく沖縄を離れてみることにした。20歳のときだった。
沖縄から北海道までを自転車で走破、その後はバックパッカーとして半年ほどアジア諸国をまわった。

 

「帰国後『職探ししないとな』と考えたとき、やたら目についたのがパン屋だったんです。やっぱり自分はパンを作りたいんだと深く実感しました」

 

北海道で修業を始めた齊藤さんは、さまざまな規模やスタイルのパン屋で修業を積んだ。

 

「最初に働いた所がすごく有名なパン屋で、高い技術を備えた職人も沢山いたので、パンの持つ可能性や未来をワーッ!と見せられた感じでした」

 

パン作りに没頭する日々が始まった。

 

23歳で結婚した齊藤さんは、24歳のときに誕生した第一子がきっかけで、パン職人として転機を迎えることになる。

 

おとなりや

 

「息子には小麦、卵、乳製品のアレルギーがあることがわかったんです。
それはつまり、これまで僕が作ってきたパンを食べさせることができないということを意味しました。
このままでは、自分の店を持っても我が子にパンを食べさせてやれない。それがものすごくショックで。

 

そもそも、僕らが子どもの頃にはアレルギーを持っている子というのは少数派でしたが、今では割とよく聞かれるようになりました。それはなぜか? もともとの原因は? 疑問に感じて色々調べて行くうちに、それまで気にしていなかった添加物や農薬のことが気になるようになったんです。

 

息子が生まれるまではずっと、安全性より技術を優先してパン作りを学んでしましたが、パンの作り方も価値観も180度変わりました。
子どもは父親のことをしっかりと見ているだろうし、息子に胸を張って食べさせられるようなちゃんとしたものを作りたいと思うようになったんです」

 

26歳で沖縄に戻り自身の店をオープンさせた齊藤さんは、パンに使うソースや具材もできあいのものは使わず、すべて一から手作りするようになった。

 

「既製品だとどうしても不必要なものが入ってしまいます。『自分の子どもに食べさせられるパン』。それが店で出すパンの基準になりました」

 

素材へのこだわりは強いが、齊藤さんの姿勢にストイックという表現はふさわしくない。

 

「ヴィーガンやベジタリアン対応のパンもありますが、そこまでこだわっていないものもあります。
全員が全員おいしいというパンを作るのは難しいけれど、10人に9人くらいはおいしいと言ってもらえるものを作りたいし、なにより子どもたちに喜んでほしいですから」

 

おとなりや
店では物々交換も行っている。無農薬野菜などを持ち込めば、パンを交換することができる。「こうして取り引きできる農家さんが増えたら、いずれマルシェなども開きたいと思っています」

 

おとなりや

 

齊藤さんの想いはしっかり客に届いていると言えるだろう。
店には子連れ客が多い。
そして、食に対するこだわりを感じさせる人ばかりでなく、ただ純粋に「おいしいパンを買いに来た」という雰囲気の人が多いように感じた。

 

齊藤さんにとって、パンがからだに優しいということは大前提なのではないだろうか。
素材にこだわるのは当然のこと。それを満たした上で9割の人がおいしいと感じるパンを作る、しかも様々な種類で。

 

それはとても難しいことのように思えるし、実際に難しいことなのだろう。
しかし、おとなりやではそれが見事に実現されている。
どれでもいい、おとなりやのパンを1つ食べればそのことを実感するはずだ。

 

写真・文 中井 雅代

 

おとなりや
おとなりや
読谷村字瀬名波633-2
TEL/FAX

 

098-958-6260
open 10:00〜18:30頃まで(売り切れ次第閉店)
close 木・日

 

 

 

 

 

 

 

 

ブログ http://asian1026.blog51.fc2.com

 

 

2013 5月


 
5月27日〜6月2日の1週間、宮沢和史プロデュース「食」企画イベントの開催が決定。
宮沢和史が旅した地へ食と音楽でご案内いたします。
第1弾のテーマは、「ブラジル」。
ブラジルの国民食であるフェジョアータ(黒豆と豚肉の煮込)はもちろん、
ブラジルで最も人気のあるビーフの部位ピッカーニャ(日本ではイチボとよばれる部位)を使った串焼きなど、ブラジルから取り寄せた食
材で本格的な家庭料理が味わえます。またブラジルの定番デザートのアサイーや、ガラナジュース、そしてブラジル国民酒「ピンガ」もご
用意いたします。
 
また今回のブラジルフェアー期間中にはみやんちオープン以来初となる“宮沢和史トーク&ライブ”も開催します。
 
是非この機会にブラジルの美味しい料理と素敵な音楽に包まれたみやんちへお越しください。

メニュー内容
○ ピッカーニャ(串焼き焼き肉)
○ フェジアータ(肉と豆の煮込み)
○ ムケッカ(ブラジル式シーフードシチュー)
○ エンパディーニャ(ブラジルの揚げパン)
○ ファロッファ(ブラジルの副菜キャッサバ料理)
○ キンジン (ブラジルの伝統菓子)
○ アサイー
 
ドリンクはガラナジュースや、ブラジルの国民酒「ピンガ」などソフトドリンク、アルコール類も楽しめます。
(お食事はブッフェスタイルを予定しております)
 
期間:2013年5月27日(月)〜6月2日(日) 要予約 
※28日(火)・29日(水)は定休日です。
 
会場:みやんち STUDIO&COFFEE
〒904-2174 沖縄県沖縄市与儀1丁目29番22号 tel:098-923-1382
 
“宮沢和史 トーク&ライブ”
5月27日(月)・6月1日(土)SOLD OUT、
5月31日(金) 開場18:00、お食事スタート18:30〜、ライブスタート19:30〜(終演予定21:00)
チケット料金:¥5,000(税込・座席番号付)※チケット料金には「ライブチャージ」+「お食事&1ドリンク」が含まれます。
 
“ブラジリアンナイト”  宮沢オススメのブラジル料理と宮沢選曲のブラジル音楽をご提供致します。
5月27日(月)・5月30日(木)・6月2日(日)19:00〜(L.O.21:00)
お食事料金:\3,000(税込)※料金にはお食事とドリンクが含まれます。詳しくはオフィシャルサイトまで。
 
☆共に要予約 
みやんちオフィシャルサイト http://miyanchi.jp
 
お問合せ:みやんち STUDIO&COFFEE 098-923-1382
(11:00〜17:00、定休日の火曜・水曜は除く)
 

2013 5月

 
 
cafe GREEN GREEN×Link Ringのコラボレーションイベント。
ベジフル(ベジタブル&フルーツ)ビューティアドバイザーのLink Ring上原克子さんをゲストに迎え、スキンケアの基本と、美肌を保つのに必要なお野菜や栄養素、スキンケアの方法などを学んでいくランチ会です。
 
その季節ごとに変わる空気のコンディション、その都度起こるトラブルの回避。様々な知識、お手入れの方法などをご紹介いたします。
 
説明や仕組みをしった後には、cafe GREEN GREEN特製&イベント限定のランチプレートを召し上がっていただきます♪
 
沖縄県産のお野菜にこだわって作ったベジプレートです。
 
当店人気の県産のオーガニック野菜とフルーツ飲みを使用し、本来持っている酵素をさらに発酵させた「酵素ジュース」ももちろんお飲みいただきます♪
 
当日は、講習後にランチタイムを持ち、その中でも上原さんにご質問もしていただけます。
 
皆様のご参加、心よりおまちしております♪
 
ご予約&ご質問は直接cafe GREEN GREENまでお願い致します。

Tel:098-935-0039
mail: cafe@greengreen.jp 
 
cafe GREEN GREEN
http://www.greengreen.jp
http://www.facebook.com/cafegreengreen
Hairmake&Vegefru LinkRing
http://link-ring.com/
http://www.facebook.com/LinkRing.HairmakeVegefru
 

2013 5月


 
ミナ ペルホネンの皆川明氏をお迎えして、ミナ ペルホネンのハギレを使ったバッグを作るワークショップと、トークイベントを開催します。
 
全国でも中々参加する事の出来ないワークショップです。みなさんどうぞ時間を使ってご参加下さい。ミナ ペルホネンはテキスタイルを最後まで大切に使いきる為に、piece,というブランドと空間を作りました。そこでは様々な形のハギレを使ってバッグや、ぬいぐるみ、パッチワークの服や雑貨を作っています。大切につくって大切に使う、その思いが基盤になっているせいか、ミナ ペルホネンのテキスタイルやプロダクトからは喜びや楽しさが伝わってきます。
 
今回はより多くの方に皆川さんに触れて欲しくて、2回のワークショップと、夜にはトークイベントも計画しています。3回目のトークイベント、前回は「俯瞰するということと、生きる力」について触れましたが、今回はどんな時間になるのか私も楽しみです。ものづくりをしている方も、より楽しんで暮らしたい方も、女性も男性も、興味のある方は是非お申し込みください。

Shoka:田原あゆみ

 
 
 
「皆川明さんと一緒にミナ ペルホネンのハギレを使って、私だけのバッグを作るワークショップ」
 
 
日時:5月17日(金曜日)
午前の部 09:00~12:00(定員30名)
午後の部 14:00~17:00(定員30名)
 
場所:Shoka:
住所:沖縄市比屋根6-13-6
参加費:¥5750(piece,バッグ材料費¥5250+お菓子とお茶代金¥500)
申し込み受付:4月30日~5月8日
 
お申し込み方法
1.参加者名(申し込みは一人につき一回.ご本人さまのみとさせていただきます)
2.参加希望の部(午前か午後かを必ずご記入下さい)
3.連絡先(ご住所・携帯電話番号・メールアドレス)
 
 
 
「piece, peace! 皆川明氏トークイベント」
 
日時:5月17日(金曜日)
   19:00開場 トーク19:30~21:00
会場:Shoka:
参加費:500円(駐車場からのタクシーの送迎代金)
 
 
 
お申し込み方法
1.参加者名(全員のお名前を書いてください)
2.連絡先(ご住所・携帯電話番号・メールアドレス)
3.「トークイベント参加希望」と必ず書いてください。
 
 
 
申し込み先 ワークショップ・トークイベントともにShoka:スタッフ 金城由桂  pocaaan@gmail.com までメールにてお申し込みくださいませ。
 
以下の点にご注意ください
◯必ずメールにてお申し込みください。
◯Shoka:の展示期間中はお子様連れも大歓迎ですが、ワークショップに集中していただきたいことから大人のみの参加とさせていただきます。ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
◯お席に座れる人数が限られております。床に座布団を敷いて参加する可能性があることを予めご了承ください。
◯申し込みがかなり来ることが予想されておりますため、完全抽選とさせていただきます。
 
◯以前口頭で参加希望を伝えてくださった方も同様にメールにてお申し込みいただけますようお願いいたします。
◯ご予約のメールをいただきましたら、こちらから返信後に指定口座への参加費のお振込を以て予約確定とさせていただきます。
◯抽選日は5月9日。発表は5月10日より順次メールにてご連絡差し上げます。お電話によるお問い合わせはお控え下さるようお願い申し上げます。
◯お申し込みメールを送った後、2日以上経っても担当からの返事がない場合は、090 9566 4963 金城までご連絡ください。