ワンピース オールドマンテーラー
靴 ジャックパーセル
Day2
ワンピース パラスパレス
靴 さちばるまやー
バッグ 小さな和み
Day3
トップス Y’s
パンツ コンジュペイエ
靴 ジャックパーセル
鞄 マムート
Day4
トップス fog linen work
パンツ 45rpm
靴 さちばるまやー
Day5
トップス ヌノモノワークス
パンツ Quatre
ストール エバムエバ
「今日はmiyagiyaに行くから、宮城さん驚かせよう」「首里城への散歩のときは、カメラ好きな、カメラおばさん小僧にしよう。歴史好きじゃなくてカメラ好きってのがポイント(笑)」「犬の散歩はね、でかTシャツにスパッツ!」
ちょっとおかしなテーマを掲げて、毎日のコーディネートを楽しむのは、大学で幼児保育を教えるかたわら、保育士としても働く羽地知香さん。羽地さんのおしゃれは、遊びごころに溢れている。もちろんそれはTPOをわきまえた上でのもの。
「大学に行く時は、もちろん先生がテーマです。シャツとスカートという組合わせが多いです。かっちり目とか、きれい目とかが基本にあるけど、そこに自分らしさをプラスしちゃってます。好きで集めちゃってるお気に入りのブローチを胸につけたりね」
講義で教えるのは、もちろんカリキュラムに沿ったもの。だが羽地さんは、その一環として学生たちに、おしゃれの大切さも伝えたいという。それは保育士としての経験からくるもの。
「保育園でもね、ちゃんとお化粧してると『先生口紅かわいいね』って、2歳とか3歳の子どもたちが言うの。マネキュアしてると、それもかわいいねって。小さな子どもでも、ちゃんと見てるんですよね。だから仕事の現場でもおしゃれって大事じゃないかな」
その気持は学生たちにもしっかりと届いているようで、すごく関心を示してくるという。
「おしゃればっかりして保育が出来ないようじゃ本末転倒だけど、汗だくのTシャツを着替えるのもそうだし、シャツひとつでもアイロンかけてピシっとするだけでも違いますよね。可愛く、綺麗にしている素敵な先生は、子どもたちの目にも素敵に映ると思うんです。そうなると格好だけではなく素敵な保育をしたい、こどもの笑顔がもっと見たいって思うようになるんですよ。憧れの先生って大切なんですよ! 汗が出たらハンカチで拭くとか、何気ない事が大切なのではと 学生にも伝えます」
TPOの違いに関わらず、羽地さんが目指すのは女優のもたいまさこ。彼女のような雰囲気を纏いたくて、メガネも手に入れた。
「この丸メガネはね、オプティコ具志堅で買ったの。お店の人は、似合わないと思うよってアドバイスくれたんだけど、私が、『もたいまさこになりたいんです』と言うと、『そうか!それならオッケー!』って許してくれました(笑)」
見た目の感じも似ているけど、よくよく考えると、真面目さと茶目っ気を併せ持っているところがもっと似てるかも。羽地さんの毎日のコーディネートを見て感じるのは、ファッション性でなくて人間性。こういうおしゃれを、きっと大人のおしゃれと呼ぶんだな。
写真/金城夕奈(編集部)