八重岳のおうち大自然に囲まれた飾らないロハスライフを満喫する家

沖縄のおうち
 
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本部町にある「八重岳ベーカリー」を営む小原裕輔さん、祐子さんご夫妻。
(取材記事は近日公開予定☆)
 
ご自宅へは、店の裏手にある丘を登ること徒歩1分。まさに職住近接。
 
「僕が沖縄に移住した当初、この家には他の方がお住まいだったのですが、どうしてもここに住みたい!と思っていたんです。しばらく沖縄を離れていた間に空き物件になり、戻ってきてすぐこちらに住むようになりました」
 
ヤンバルの自然に囲まれた家。
広い庭からは東シナ海も見える。
 
祐子さんがお茶を淹れる間、裕輔さんは海を眺めながら体操。
香りの良いハーブティーは外のカウチで。
豊かな緑から音もなく複数の蚊が飛んでくるが、裕輔さんはまったく意に介さない様子。
 
「だって、外の方が気持ちいいでしょう」
 
家の間取りはダイニングキッチンとリビングの仕切りがない1ルーム。
奥様の料理の腕前を物語るように、キッチンには食材や調理器具、センスの良いお皿がふんだんに。
 
かごは天井からつるし、掃除用具は壁に。
クローゼットや箪笥といった大型収納はなし。
衣類以外はほとんど見せる収納なのにさっぱりした印象なのはきっと、本当に好きなものだけを置いているから。
 
沖縄のおうち
 
今回なんと、心優しいお二人のお誘いがあって夕飯のお相伴にあずかることに。
 
料理担当は祐子さん。
 
「裕輔さんはパン担当なんです」
 
沖縄のおうち
 
手際よくカットされた八重岳ベーカリーのパンもテーブルに運ぶ。
 
「いつもの夕飯はもっと少なめ。
お腹いっぱい食べて眠るより、夕飯を控えめにして眠った方が翌日スッキリ目覚められるんです。
そのかわり朝食は沢山たべますよ。その量を見たらきっと驚くと思います」
 
沖縄のおうち
 
八重岳ベーカリーの黒パン、トマトとバジルのパスタ、シークワーサーのソーダ割りという素朴ながら贅沢な夕食。
夜の虫の声を聞くともなく聞き、外から吹き込んでくる心地良い初秋の風を感じながら、話に花が咲いた夜。
 
「沖縄といえば海」というイメージだったし、海の近くでくらせたらとも考えていたけれど、山でのくらしもいいものだなぁ。
八重岳の小原家でひとときをすごし、心からそう思った。
 

写真・文 中井 雅代