吉田

写真/我喜屋 若子 文/沢岻 久子

 

デイスペック

 

今日もいい日だったな、と思えたのは入居者のその後を取材した帰り道のこと。

 

言葉を交わす事で、心が通い合ったような気がしたからなんだかうれしくて、ひとりにんまりしてしまう。

 

私の場合、もともと取材形式が得意ではないため日常会話や余談の延長に質問を加えたキャッチボールといった感じ。物件探しや契約、引渡しまでのサポートはもちろんですが引き渡し後の長いおつきあいを考えると、入居者との会話や交流はすごく大切。何事にも人が関わっているから、出来事の裏側にいる人間が知りたいし、人間がいちばん面白い。仕事であってもなくても、わたし自身がその人の小宇宙に興味があって。むしろ、こういったやり取りをこの仕事の醍醐味とさえ思っている。

 

私たちディスペックは沖縄不動産文庫というウェブサイトの運営と不動産全般を取り扱うちいさな不動産屋さん。不動産探しや生活のいろいろなヒントになればと「入居者のその後」を取材してウェブサイトで公開しています。

 

今回取材したのは沖縄市大里の小高い丘にある外人住宅を借りている「ちゅらばな」さん。取材をしたいという私たちの申し出に「いいですよ」の即答で昨日の今日という異例の早さで取材が決定しました。

 

デイスペック

 

5月も下旬にさしかかろうという頃。久々の取材ではりきっていた私たちは、約束の時間に20分も早く着いてしまい、のんびり準備でもしていようと車内でゴソゴソしていたら、建物から出て来た2人の女性に笑顔で「どうぞ、どうぞ」と中へ招かれました。

 

この物件のご案内や契約を担当していない私は、この日が契約者と空間との初対面。ドアを入りご挨拶を交わしたところで、例によってぐるっと空間を見渡す。
なるほど、、、嬉しくなりました。空間に触れた瞬間、分かる事があるんです。「空間を楽しんでいる」「建物が喜んでいる」

 

使う人が気に入って楽しく利用してくれてると、その空気感をまとった空間は居心地が良くて、特別な能力も立派な根拠もないけれど、直感が働くのです。

 

良かった。嬉しい。とはしゃぐ私を穏やかに迎え入れてくれたのは「ちゅらばな」代表の杉島さんと代表・企画の上地さん。沖縄で栽培し、沖縄で乾燥させた正真正銘の沖縄紅茶を卸、販売されています。

 

デイスペック

 

この建物、以前はオーナーがカフェをしていた築50年近いコンクリートブロック造の外人住宅。これまで見てきた数々の外人住宅の中でも、かつてない程の状態の良さに驚きました。オーナーが愛情を持って丁寧に維持されただろう事は、直接聞かなくとも伺い知れます。その空間を改装する事なく内容だけを入れ替え、ほぼそのまま利用されているのが「ちゅらばな」さん。

 

店内にはいくつかのテーブルと椅子があり、カントリー調木製棚には沖縄紅茶や茶器が陳列されている全体的に女性らしい印象の空間には、紅茶をメインに小物やお花等が控えめに添えられているだけで、派手な看板や主張の強い色も使われていません。

 

デイスペック

 

ひとしきり店内を見回したあたりで「まずはモーニングに美味しい紅茶をいれましょうね」と杉島さんの声。お気遣いなく、、、という私たちを横目に、カウンターでは既に上地さんが茶器を取り出してきて紅茶を入れる用意を始めていました。

 

「茶葉もこうしてきちんと量を計ります」とまず茶葉を計量器で計り、その茶葉をガラスポットへ入れてから、これまた決まった温度のお湯をゆっくり注ぎます。頃合いをみてその紅茶を磁器のティーポットへ移し入れるのですが、もう出ないんじゃないかというぐらいポットを傾けた時「この最後の一滴がゴールデンドリップと言って凄く大切なんです」と一滴一滴を絞りだすようにじっと待ちます。

 

紅茶は入れ方次第で旨味よりもエグみが出たりして、本当の紅茶のおいしさがが出せないらしくこうしてここでお客様に見えるようにして、入れ方も教えているのだそう。使っている道具はホーローのケトルだったり、ガラスポットだったり、磁器のカップであるのにガチャガチャと物音をたてずに丁寧に取り扱う一連の動作が美しい。

 

デイスペック

 

「紅茶はもちろん農薬不使用で、ハーブティーのハーブも直接の農家さんを訪ねて仕入れています。紅茶の梱包作業なんかもこの奥の部屋で福祉施設の方に手伝っもらっています。農家さんや福祉施設のいろんな手を渡ってきた沖縄紅茶は愛情いっぱいで本当に美味しいんです。仕入れた紅茶を全て販売するには、企業とのコラボレートが不可欠だと思ってね。以前から知り合いだったブルーシールさんへ提案して、沖縄紅茶のミルクティーアイスを試作限定販売したら2週間で完売したの!おかげさまで今年から琉球ロイヤルミルクティーとして本格販売が始まりました」と嬉しそうに話す杉島さんの話を聞きながら、つい私たちもつられて口角が上がっちゃいます。

 

この時点でもう何度「へぇー」と言い、もう何度深く頷いただろう。初めて知る紅茶ワールドに、赤ベコになっていた私たちはここでハッとした、、、取材しなきゃ!

 

デイスペック

 

デイスペック

 

デイスペック

 

中央の大きなテーブルでようやく取材風なやり取りが始まったのは、建物に入ってから既に30分も過ぎた頃。テーブルの上には、ボイスレコーダーとIphone、今では主役を奪われたノートとペン。それと、紅茶とシフォンケーキと紅茶アイスのセット。さぁさ始めましょうか、と言ったものの紅茶の良い香りが赤ベコを誘います。ふかふかのシフォンケーキと溶けそうなアイスが赤ベコの目を奪います。私たちのよだれが見えたのでしょうか、、、「まずは熱いうちに紅茶をどうぞ。アイスも溶けない内に食べて下さい、本当においしいから」と天使の甘いささやきに抵抗する事も遠慮する事も忘れて、まずはいただく事としました。

 

急に押し掛けてきて、お忙しい時間を頂戴するというのに、こんなにもてなされる取材ってあるんだろうか。美味しすぎる!素敵すぎる!

 

デイスペック

 

そうこうしながら取材らしきやり取りでは、物件探しの苦労や物件の決め手、利用方法などを聞ききとり、時には余談に走りながらも沖縄や紅茶や不動産についての想いや考え方を交わしました。
これまでも何度か取材をしていますが、考え方や言葉選び、方言や訛や身振り手振りがみんなそれぞれで面白い。余談になればなるほどその人が表に出て来て、それに触れる事が本当にたのしい。

 

ほとんどの場合はこちらが質問してお答え頂く感じですが、今回は物件の決め手を聞くと「2秒!2秒もかからなかったかな。車降りてすぐ、ここにしようって!」「環境は良いし、景色もいいし、バリアフリーだし、全ての条件が揃っていたからね。妥協はひとつもないですよ」「オーナーさんが貸せてくれたこの棚も、照明も、大型コンロも全部気に入っています。パーフェクト!」と言葉が溢れ出すように出て来て、物件のメリットからインテリアで気に入っているポイントまで。ひとつの質問で3つ分の答えが出ちゃった感じ。

 

ご本人たちが気に入っていて、嬉しくてそうなるのだろうけど、不動産業務をしていて私自身これがいちばん嬉しいのです。こちらがどうこう言うのではなく、お客様自身で良いところを見つけて、感じて、この物件!と決めてくれる事。その上、その物件の良さやメリットをお客さまから語りだすなんてのはこの上ないしあわせ。

 

デイスペック

 

私たちはご紹介できる物件を提示、ご案内は出来るけれども「これだ!」って思うのは受け手(お客様)次第。発信側の力量ではなく、受け手側の感性に響くか、お眼鏡に叶うか、なのだと思っています。

 

つくづく思うのです。
物件の決め手は人それぞれでいい。使い方、利用方法もそれぞれでいい。あの人にはデメリットでも私にはメリット。古いから可愛いだの、新しいから心地良いだのどちらも結構

 

外人住宅はコンクリートが上等ではない時代の建築物で築年数も経っている。夏は暑いし、冬は冷えるし、音も響く。借地だったり、下水道が設備されていなかったり、ややこしい事も多い。それでもその外観のシルエットや庭の広さ、内装のシンプルさが魅力にも化けやすい。利用している人が笑顔ならば、うれしい。空間をたのしんでいるならば、うれしい。建物が活かされているならば、うれしい。うまく言えないけど、かわいい我が子が嫁ぎ先で幸せにしている姿を確認したようなそんな気持ち。

 

普段通りと言えば、普段通り。決して段取りが良いとは言えないアポイントから取材までのずんどこ道。結局その日も余談に始まり、余談で終わる結果となってしまいましたが、記者ではないし、プロでもないので、しどろもどろでもよしとしよう。

 

デイスペック

 

今回の「ちゅらばな」さんの取材を沖縄不動産文庫の(入居者のその後)カテゴリに掲載します。お客さまの話し言葉をそのままに、それぞれの人となりが分かる様な記事にしています。

 

取材ノート 入居者のその後Vol.16 「ちゅらばな」さんの場合
http://www.dspec.jp/cn59/pg735.html

 

 

churabana 美ら花
沖縄紅茶専門店
http://www.churabana.com

 

 

沖縄不動産文庫 Okinawa Real Estate Library
ディスペック株式会社
http://www.dspec.jp
〒901-2201宜野湾市新城2-39-8 MIX life-style 2F
tel:098 893 5015
fax:098 894 2285

 

 

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a.suo兼城

 

マンションって実はここまで自由!マンションをカスタムしよう!
アスオマンションは「マンションなのにカスタム出来る」「マンションなのにSOHO利用が出来る」「マンションなのに中型犬サイズもOK」これって本当にすごい事!いままで、こんなのなかった。こんなマンションあるんだ~って驚くようなマンション。

 

マンションはどれもありきたり、、、、あの部屋は白くて広くてキレイ。バルコニーもあって学校も近いけど、、、何か物足りない。物足りない何かって何だろう?どうしてそう思うのだろう?それって、落ち着く感じや自分好みのオリジナリティなんじゃないかな。だってね、こんなに大きな出費。人生最大の買い物かも知れない不動産を物足りないなんて、なんか違うなんて、寝違えた時のような違和感じゃないでしょうか。

 

フォーマルよりカジュアルに行こう!デコラティブよりシンプルにしよう!自分のおうちだもの、気取って暮らすなんて疲れちゃう。等身大の私のらしく、楽しい日常を過したいなんてすごく当たり前で、当然の欲求でしょ?そんな、思いを形にしたらこんなマンションになりました。那覇の中心地、泉崎から国道329号線を一直線で行ける南風原の兼城に立地する地上14階建てのマンション「a.suo兼城」が平成27年10月に誕生します。

 

a.suo兼城

 

南風原北インターチェンジや大型ショッピングセンターイオンも近く、交通便利、生活便利な南風原にあって、マンションの室内も自分好みにいろいろ変更(カスタム)出来ちゃう。実はね、キッチンをアイランドにしたり、洋室の床を土間風タイル貼りにしたり、壁をビビットカラーにペイントしたり、そんな事も叶っちゃう。マンションは共同住宅だけれども、室内はもっと自由に出来るってこと。少しでも自分のアイディアが形になるって、こんなにも嬉しくて、こんなにもウキウキするって事を伝えたくて誕生したアスオマンション。ディスペックが胸を張ってご紹介致します。

 

ディスペックでは、新築マンションから中古リノベーション物件まで、資金調達を含めた購入のあれこれも楽しみながら出来るようお手伝いします。真剣に考えている人も、これからの人も、お気軽にご相談下さい。

 

a.suo兼城

 

a.suo兼城マンションモデルルーム公開中
南風原町字兼城586-8 1F
tel:098-888-0380
10:00-19:00毎週水曜定休
http://www.asuo.jp
販売代理:ディスペック株式会社

 

吉田

 

小さなショーケースひとつから始まり、今や沖縄を代表するお菓子屋さんとなった、フルーツタルト専門店 oHacorté(関連記事:oHacortéの誠実なお菓子 孫のまた孫の代まで、チームで100年 続けたい)。そして、オープンからたったの1ヶ月ですでに那覇市泉崎の人の流れを変えている、oHacorté Bakery(関連記事:oHacorté Bakery 暮らし全部をDIY! 食と住のコンセプトカフェ)。この2店のスタッフ、元はお店のファンだったという人がほとんどで、一人ひとりがこの店で働くことを心から楽しんでいます。スタッフ同士がとても仲が良いのも特徴で、人間関係に悩んで前の職場が辛かったというスタッフも、ここではストレスを感じないのだとか。ちょっと信じられないくらい理想的なオハコルテの職場を覗いてきました。

 

 

 

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オハコルテスタッフ
oHacorté Bakery
ホールスタッフ 兼浜知恵子さん
「任せてもらえること、信頼してもらえることが何よりうれしいです」

 

▶入社のきっかけは?
ノリさんとリエさん(社長夫婦)の人柄を知っていたから、楽しく働けると思って
「人と話すことの多い接客業が好きで、以前も飲食店で働いていました。前の職場で社長の奥さんの里絵子さんと一緒だったので、人柄は良く知っていたんです。2人がオハコルテを始めてからは、いつも楽しそうにしいてるなと思ってました。ここで働きたいと思った大きな理由は、2人の人柄の良さですね」

 

▶やりがいは?
仕事に責任を持たせてもらえます
「ここでは一人ひとりが仕事を任せてもらっていて、同時に責任も持たされています。ベーカリーの立ち上げのときには、食器を決めたりだとか、皆で相談して一つひとつ決めました。今は経理も任せてもらっています。ただ収入支出を把握するだけではなく、原価とにらめっこしながら、どうそれば上手にやりくりできるかも考えられるようになりました」

 

ホールスタッフの提案でもメニューに採用してもらえます
「オハコルテの松尾店にいたころに、ヒラミーレモンケーキに使うヒラミーシロップをドリンクにアレンジすることを提案したんです。作ることはできない私の提案を、ああでもないこうでもないと、キッチンスタッフたちが真剣に考えてくれて嬉しかったです。お店のみんなで相談しながら形にしていくのは楽しかったですね。それがシークヮサーソーダとして完成した時は、もう感激でした」

 

社長から信頼してもらえているんだなと感じます
「後輩を指導する際、ノリさんからは『わからなければ聞いて』という感じで、指導の仕方について事細かに指図されません。自分で考えて指導して、悩んだ時だけノリさんに相談します。ノリさんから信頼してもらっているんだなあと日々感じています」

 

▶こんな失敗しちゃいました
オハコルテの顔、ブルーのショッピングバッグを切らしてしまったことがあります……
「楽しいことばかりじゃなくて、失敗ももちろんあります。前に持ち帰り用の紙袋の発注を忘れて、急遽無地の紙袋に店のスタンプを押して対応したことがあったんです。オハコルテの紙袋はかわいいと楽しみにして下さるお客様も多くいらっしゃるのに、そりゃあもう落ち込みました……。もちろんノリさんには叱られました。でも頭ごなしに叱るのではなく、理由を聞いて対応策を考えさせるという静かな諭し方でした(笑)」

 

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オハコルテスタッフ
oHacorté Bakery
キッチンスタッフ 岩渕敬子さん
「経験を幅広く活かすこともでき、学びも多い職場です」

 

▶なぜ入ったの?
「客としてオハコルテに行った時、スタッフの対応がとても親しみやすくて驚いたんです。インテリアが落ち着いていて、まったりのんびりできる雰囲気もすごく気に入りました。ベーカリー店立ち上げスタッフに募集を知ったときは、私もあの中で働けるかも!と、ドキドキしました。 朝のラッシュ時には通勤に1時間半もかかりますが、それでもここで働きたいと思ったんです」

 

▶やりがいは?
「栄養士として食の仕事をしていたことはあるのですが、最初は出来ないことだらけで、ここで学んだことは多いですね。食材は何をどれくらい発注するか、お客さんのオーダーの状況をみて、いつ、何の料理をどれくらい準備するか、挙げればキリがないかも……。スープを作りすぎてしまったこともありましたね(笑)。いろんな失敗を重ねて、最近はスムーズにできるようになったかな。ようやく仕事を楽しめる余裕が出てきました。畑やインテリアなど色々興味があるので、暮らし全般に関わる食と住を扱っているこのお店の仕事内容自体、やりがいがあります。お店の幅が広くて、飽きっぽい私も飽きることはきっとありません(笑)」

 

▶どんな職場?
意見はしっかり言い合い、シコリを残さない
「客として見たときの印象と変わらず、実際に入ってみても、キッチンスタッフに上下関係はなく、和気あいあいとした職場です。もちろん多少の意見のぶつかり合いはありますが、きちんと言い合える関係というか、その都度しっかり話をするので、いい方向へ向かいますね。ノリさん自体が和気あいあいとしてる人だからかもしれませんね」

 

スタッフ同士で質問し合います
「何でも『これはどうすればいいと思う?』と聞かれます。聞かれることで自分はどう思うか考えますし、コミュニケーションを取る機会が増えて仲も良くなります。私の場合は、栄養士の視点からの意見を求められることが多いです。食材の良し悪しの見分け方については、よく質問されます」

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オハコルテスタッフ
oHacorté Bakery
ベーカリースタッフ 金子久志さん
「立ち上げスタッフになりたくて本土から移住してきました」

 

▶入社のきっかけは?
のんびりしている沖縄に、オハコルテの新しさというのが心地よくて
「沖縄には何度か旅行で来ていて、オハコルテにも通ってました。のんびりしてる沖縄にありながら、斬新なお菓子づくり、場づくりをしているオハコルテは、僕にとって程良い感じなんです。沖縄は、東京に比べると完成されたお店が多くないじゃないですか。それをイチから作り上げていくことも魅力でした」

 

▶やりがいは?
自分のパンが採用されて、お客様がリピートしてくれること
「採用されてからの最初の仕事は、ベーカリー店の壁塗りでした(笑)。壁塗りをしていた時、自分で焼いたパンを差し入れに持って行ったんですよ。こういうの作れるんですって見て欲しかったのもあったんですけど(笑)。そしたら『おいしいね』って好評で。なんと僕のパンが商品として採用されることになったんです! みんなで試作を重ねて、完成して、店頭に並んで、お客さんが買ってくれて、リピートしてくれてっていうのが、一番嬉しくてやりがいになりますね。あ、ベーカリースタッフでもたまに販売に回るので、お客様の反応を直に感じられるんですよ」

 

責任が成長に、成長が自信につながります
「僕みたいな、趣味でパンを焼いていた程度の経験者でも、製造の工程にすんなり入れて、成形を任せられたりするんです。日々成長できていることを感じますし、自信にもつながります。試作していて行き詰まったとき『どうすればいいか、自分で考えてやって』と言われたときは少々面食らいましたが、その分、いくらでも試作させてくれるんです。今は、まだお店にはない全粒粉を使ったパンを試作中です」

 

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オハコルテスタッフ
オハコルテ小禄店
菓子製造(パティシエ) 宮里理沙さん

 

「オハコルテの世界観に夢中です」

 

▶入社のきっかけは?
港川店に一目惚れ その日のうちに決めました
「初めてオハコルテ港川店に入った瞬間、時間が止まったような店の雰囲気と、見る人を喜ばせるタルトに一目惚れして、その日のうちにオハコルテで働こうと決めました。それまでホテルでパティシエとして働いていたんですけど、ホテルのケーキとは全然違う、沖縄にはない新しいケーキだと感じました。たっぷりのフルーツもそうだし、かわいい盛り付けもそうだし、もちろん美味しいし! 大きくドーンと作って切り分けるのではなく、1個ずつ手間をかけて作っているのも新鮮だったんです」

 

▶どんな職場?
裏の顔と表の顔、ギャップがあるんです(笑)
「オハコルテに入ってみてわかったことは、スタッフ全員が忙しいのに、その忙しさを全く表に出していないということです。客としてお店を見てるときは、店員さんが楽しそうで時間が止まったように感じたのに、裏ではこんなに忙しかったんだと、まずそのギャップに驚きました」

 

スタッフ同士のつながりもしっかり。みんなで作り上げている
「オハコルテはスタッフ同士がしっかりつながっていて、どこかが欠けてもオハコルテは成り立たない。みんなで作りあげていると感じます。どの部門の人も他の部門の仕事をしっかり把握しているというか。例えばパティシエが作った新しいタルトはスタッフ全員で試食して、全員が商品についてきちんと知っています。だから販売の人も、タルトのことをお客様にしっかり伝えてくれるんです」

 

▶やりがいは?
たくさんある提案の機会。一人ひとりの考えを尊重してくれます
「毎月18日のオハコの日や、クリスマスやバレンタインなどのイベントには、新しいタルトをお披露目するんです。今度の父の日には、私も初めての挑戦で、新しいタルトを提案しようと試作中です。オハコルテらしくお店の雰囲気そのままのメルヘンなタルトにしたいと思っています。周りのスタッフがすごく応援してくれるんですよ。自分の考えを聞いてくれて、その上アドバイスもしてくれます。そんなのはダメとか頭ごなしに否定されることはないですね」

 

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オハコルテスタッフ
oHacorté 小禄店
ヴァンドゥーズ(販売) 田港ゆきのさん

 

▶やりがいは?
ヴァンドゥーズという仕事に誇りを持っています
「私達オハコルテの販売員は、ヴァンドゥーズと言います。”お菓子の専門知識を持った販売員”という意味なんです。入社した時に制服と一緒に、ヴァンドゥーズであることを示すオハコルテの小鳥のペンダントが支給されます。それを身につけると気持ちがキリっと引き締まります」

 

お客様が喜んでくれるのが一番嬉しい
「小禄店はネット販売もしていて、お客様から『届いたよ、ありがとう』とわざわざお電話やメールをいただくことも多いんです。今、ネット販売は大人気で製造が追いつかず、発送が30日後になってしまっているんです。この間、母の日の数日前、「のしに、”お母さんありがとう”と入れてほしい」と備考欄に書いてある注文がありました。発送が30日後であることをご存じないんだと思い、その方にご連絡したところ、案の定、母の日に間に合わないことに気づかれてなくて。でもせっかくプレゼントにお選び頂いたんで、なんとか間に合わせたいと、製造スタッフにかけあって特別に出荷を早めてもらい、無事間に合ったんです。そのお客様は大変喜んでくださって、私も嬉しかったです」

 

▶どんな仕事?
お客様と製造スタッフの間をつなぐ架け橋
「ヴァンドゥーズは、お客様と製造スタッフをつなぐ役割だと思っています。例えばお客様から『今日中にホールタルトがほしい』という要望があれば、台とフルーツがあれば作れないか製造スタッフに掛け合います。どうしてもできない場合は、お詫びした上で、小さいタルトをお皿に丸く並べてもかわいいですよ、とお客様に提案したりするんですよ」

 

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チューイチョーク株式会社は、ズバリ、街を変えていく会社

 

オハコルテを運営するチューイチョーク株式会社は、もともとは内装業を営む会社です(だからお店のインテリアが素敵なんですね)。しかし、代表取締役 豊田規秀(のりひで)さんは、内装の仕事にこだわることはしません。沖縄の街にこんなのがあったらいいのに、という店を作ります。

 

「周りの女子に『なんのケーキが好き?』って聞いたら、だいたいベスト3にタルトが入ってるのに、沖縄にタルトの店ってないでしょう。だからフルーツタルトの店オハコルテを作ったんです。オハコルテベーカリーも同じで、あの辺に街のパン屋さんとか朝ごはんが食べられる店がないでしょう」

 

こんな感じなんです。

 

この街はどんな街か。そこに住む人は何を望んでいるのか。そういうのを嗅ぎとる嗅覚、実現する行動力はピカイチだと感じます。

 

ちなみに、ケーキ店やベーカリーの運営は初めて。そこは、ケーキを作れる人、パンを焼ける人の力を借りて、みんなの力を結集して、イチから作り上げていくのです。

 

 


チューイチョーク株式会社
代表取締役 豊田規秀
アートディレクター 豊田里絵子

 

▶どんな人を求めてる?
一緒に夢を追いかけられる人に来てほしい
「僕達には夢があります。その夢を面白がってくれる人、この夢に乗っかって一緒に追いかけてくれる人と働けたらいいですね。具体的にどんな人かというと、目先のことだけにとらわれずに、その先を見れる人っていうのが第一かな。ここで何ができるのか、自分の特技が活かせるのかが気になる人とか。あと、ミーティングで発言するような積極的な人っていうのも外せないし、自分の仕事としてその仕事に責任を持てるっていうのも大事かな。お客様のためにという気があることもだし、会社と一緒に大きくなろうという気がある人であってほしいな〜。求めること多すぎかな(笑)。でもうちのスタッフって、みんなそんな感じなんですよ。いいでしょ(笑)」

 

▶スタッフの成長のために大切にしていることは?
たくさんの、成功体験をしてほしい
「オープン準備って、何店舗目でも大変なんです。でもベーカリーの時は、問題が起こってもあえて何も手出しをしなかったんです。スタッフが自分達で考えて、乗り越えてほしかったから。成功体験をしてほしかったんです。チームワークを育ててほしかったんですよね。オープンから1ヶ月が経って、ようやく余裕が出てきた頃に感じたんですが、自分の力で大変な時期を乗り越えたみんなは、なんだか一皮むけて自信に満ち溢れているんです。苦労を乗り越えて、今いい状態なのは、全てスタッフたちの努力の賜物なんですよ」

 

▶スタッフとの関係で悩みはある?
みんなと話す時間が減っていくのが寂しいですね
「店舗も増えたし、営業時間も長くなって、昔みたいに一人ひとりと過ごす時間をたくさん取れなくなったことが1番かな。スタッフ同士、全員が顔をあわせる機会を作るのも難しくなってきたし……。できることなら従業員全員で食卓を囲んでお昼ご飯を食べたいんですよ(笑)、オハコルテの1店舗目を開いた頃みたいに。そうやって食事しながら信頼関係を築いて行きたいんですよね。だから苦肉の策で、オハコルテベーカリーでは、店のまかないを僕達のいる休憩室でとってもらうようにしています。それぞれがコンビニ行って買ってきたり、外へ食べに行ったり、ということはせず、ここで少しでも会話する時間を持ちたいんです」

 

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【スタッフ募集のお知らせ】
今回お話を伺ったのは、職種がバラバラな5人。別々に話を伺ったのに、全員から同じ言葉が出ました。それは“自分の意見を採用してもらえる”ということと、“みんなの仲がとてもよい”ということ。

 

仲の良さは、スタッフ同士だけでなく社長である規秀さんや里絵子さんのことも含めてのこと。2人のことを従業員は皆、「ノリさん」「リエさん」と親しげに呼んでいることからも、厚い信頼関係が読み取れます。

 

そんな、やり甲斐もあって雰囲気もよい会社、チューイチョーク株式会社では、oHacortéの那覇空港新店オープンなどの業務拡大に伴い、新しいスタッフを募集しています。

 

規秀さんは、「経験者未経験者不問」と言います。それは、調理をする人、パンを焼く人、ケーキを作る人のような専門職でもそうなのです。

 

溢れるアイディアに、チーム一丸となって果敢に挑戦、だけどおしゃれや可愛さも忘れない。そんなオハコルテのお店たち。あなたもオハコルテの一員になって一緒に夢を追いかけてみませんか。

 

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【oHacorté・oHacorté Bakery 募集要項】

 

【フルーツタルト専門店 oHacorté】
勤務地
製造スタッフ・・ ・・・・・・オハコルテ小禄店・泉崎店
販売・カフェ接客スタッフ ・・オハコルテ 各店舗

 

職種
製造スタッフ
販売・カフェ接客スタッフ

 

給 与:面接にて決定
時 間:6:30-21:00(シフト制 時間帯など相談に応ず)
その他:土日祝祭日の勤務が可能な方。長期勤務が可能な方。
応募方法 : 下記メールアドレスへご連絡頂き、後日面接日決定します。履歴書持参(写真貼付)

 

お問い合わせ メール:recruit@ohacorte.com
タイトル「スタッフ募集について」と記載いただき、
本文に氏名、電話等連絡先、簡単な自己紹介をお書きください。

 

面接日については折り返しご連絡させていただきます。
採用担当/高良・内田

 

 

 

【oHacorté Bakery】
勤務地:那覇市泉崎1-4-10

 

職種:
パン製造スタッフ
キッチン・ホールスタッフ

 

時 間:6:00-22:00(シフト制 時間帯など相談に応ず)
その他:土日祝祭日の勤務が可能な方。長期勤務が可能な方。
応募方法:電話、メールまたは店頭にて受付。後日面接日決定します。履歴書持参(写真貼付)

 

店舗電話番号:098-869-1830
お問い合わせメール:recruit@ohacorte.com

 

メールの場合、タイトルに「スタッフ募集について」と記載していただき、
本文に氏名、電話等連絡先、簡単な自己紹介をお書き下さい。

 

面接日については折り返しご連絡させていただきます。
人事担当/大城

 

吉田

羽地鯉のぼり

 

羽地鯉のぼり

 

こどもの日が近づくと羽地ダムの広場には、真上へ泳いでいるかのような鯉のぼりがお目見えする。風向きの関係か、重いのか、手作り鯉のぼりは、泳がずに垂れたまま。それがまた、なんだか愛らしい。色づかいは、まるで沖縄の海にいる熱帯魚のよう。

 

これは、名護に住む人たちによる、手作り鯉のぼりである。

 

ウロコがひとつひとつ布で作られ、縫い付けられている鯉もあれば、子どもたちが描いた顔のひとつひとつが、まるでウロコのように見える鯉もある。渋い色で絞り染めされたものもあれば、蛍光色でカラフルなものもある。

 

子どもも大人も夢中になって作ったであろう鯉を、じっくりと見る。すると、まるで隠れキャラ探しのように発見があり、楽しい。

 

 

羽地鯉のぼり

 

20年以上の歴史がある名護市の羽地鯉のぼり祭りが、手作り鯉のぼりコンテストを始めて3年になる。参加者たちは、配られた白い鯉のぼりに思い思いの色や飾りをつけるのだ。

 

今回は、保育園、子供会、企業、絵画教室、民泊グループなどの地域グループがコンテストに参加した。その中の、「すだつ羽地保育園」の園児たちは、手形スタンプや指先に絵の具をつけて、鯉のぼりを描いていた。

 

 

羽地鯉のぼり

 

絵の具に手を入れ、「ヌルヌルして気持ちが悪いー」と言いながら、嬉しそうなのは年中組さんだ。ギュッと力を込めて、手形を押す。モミジの葉のようなスタンプがひとつできた。満足気な表情だ。

 

羽地鯉のぼり

 

一方の年長組さんは、指先で、色づけ作業を始める。「文字は、塗りつぶさないでねー」という先生の言葉を、半分だけ理解した子どもたちは、文字の中を丁寧に塗ってしまう。先生は苦笑いだ。子どもたちは真剣そのものだから。

 

羽地鯉のぼり

 

羽地鯉のぼり

 

また、初めは指先で塗っているつもりが、集中していくうちに、手全体で絵の具を混ぜ、大胆に塗っている。体長3メートルほどの鯉のぼりを塗るのは、大がかりな作業だ。途中から、上半身裸での作業となった。

 

羽地鯉のぼり

 

羽地鯉のぼり

 

こんなふうに、みんなが一生懸命作った鯉のぼりは、来場者による投票で、優勝が決まる。賞品もあるため、結果発表はかなり盛り上がる。

 

「身内票でもいいんです(笑) 地域の皆さんが頑張って作った鯉のぼりを、多くの方に、見に来ていただけたら」

 

そう話すのは、羽地鯉のぼり祭り主催の名護市役所観光商工課、宮里力(ちから)さんだ。

 

今では、参加者みんなが楽しく取り組んでいる鯉のぼり作り。実はこれは、「古くなった鯉のぼりの代わりを買う以外で何かできないか」と考えたアイデアだ。

 

21年前、鯉のぼり祭りが始まった当初は、何千匹もの鯉のぼりが、羽地大川沿いや羽地ダム上を泳いでいた。山々に囲まれた広大な自然の中で泳ぐ姿は、圧倒的な迫力であったという。しかし、祭り期間中の雨や風の影響で、鯉のぼりは色褪せたり、破れたりと、年々減ってしまった。

 

「魚の習性なのか、川を下ってしまう鯉のぼりもあって(笑)下流で発見される姿もチラホラ。そんなこともあり、今では、250匹ほどに減ってしまいました。今後は、市政便りなどで市民からのお下がりを募り、少しずつでも数を戻していけたらと思います。それと、手作り鯉のぼりも毎年増やしていきたいと思っています」

 

羽地鯉のぼり

 

少しずつ定番化してきた鯉のぼりコンテストだが、企画した1年目は何もかもが手探りの状態だった。

 

まず、白い鯉のぼりの作り方だ。大きさは?素材は?最初に縫うべき?色付けしてから縫うべき?口の部分には何を入れればいいのだろう? わからないことだらけで、まさにゼロからのスタートだった。

 

宮里さんたちは、地域の手芸屋さんや縫い子さんと相談しながら、鯉のぼりを作っていった。素材は、できるだけ軽くて丈夫なもの、それと描きやすさを優先し、綿の布にした。生地の幅をギリギリまで活用するため、ポッチャリ型の鯉のぼりになった。2年目までは絵付けを先にしていたが、3年目からは、出来上がりをイメージしやすいように、形を作ってから色付けをすることにした。そして、口には、雨でも錆びにくい加工の針金を入れている。

 

羽地鯉のぼり

 

祭り開催中に気づいた失敗もあった。色づけで使った絵の具が水性だったのだ! 

 

「運営側も参加者も、何を使って色づけをしたらいいのかよくわかっていなくて。水彩絵の具で色塗りしてくる団体がいくつかありました。期間中の雨で、隣の鯉のぼりを自分色に染めてしまう鯉のぼりもあったりして(笑)」

 

自分色に染めた鯉のぼり、染められてしまった鯉のぼり。それもなんだか見てみたい。また、鯉のぼりの制作は、市から依頼するのではなく、希望者を募ることにした。

 

「最初の2年間は、こちらから羽地地域の方々に制作依頼をしていたんです。でも、『道具がない』とか、『スケジュールが合わない』というところもあり、鯉のぼりの集まりがあまりよくなくて。または、市からの依頼だから無理矢理作るとか(笑)そこで、募集形式に変えたのです。また、参加地域も羽地だけでなく、名護全域に広げました。そうしたら、今年は、29匹の鯉のぼりが集まりましたよ。毎年少しずつですが、数が増えています」

 

羽地鯉のぼり

 

羽地鯉のぼり

 

羽地鯉のぼり祭りは、昨年の20周年に、2日間で21500人の来場があった。ダム上を彩る鯉のぼりを間近で見ようと、ダムの端から端まで歩く人や、コンテスト中の鯉のぼりに投票をして楽しむ人もいた。

 

祭りでは、ウナギのつかみ取り大会も人気だ。今年は、ウナギをなんと116匹も放流した。獲った後は、持ち帰りができるため、慣れた参加者はクーラーボックスを持参する。子どもたちは、目をキラキラさせて、ウナギを追いかけるのだ。子どもたちはたくましい。足にニュルッとしたものが触れることを想像しただけで、ゾビッとする大人もいるのに。

 

その他にも、カヌーや生き物探検、羽地のおじいによる竹とんぼ作りなど、体験コーナーは、予約いっぱいになるほど人気だ。

 

羽地鯉のぼり

 

羽地鯉のぼり

 

また、地域の人たちの出店にも力を入れた。約10店舗という数は、他のイベントに比べ、決して多くはない。それでも、羽地そばやとれたて野菜、まきやフーズさんのらっきょうドレッシング、しまドーナッツなど、地域で作った食べ物を揃えた。

 

「地元の方の参加が、嬉しかったです。やっぱり地域の魅力を生かせるのは、地域の人ですから。これを機に、羽地地域の特産品となる商品を作り出したり、それをアピールする場になれば嬉しいですね。お金ではなく、知恵を出し合って、地域を活性化していけたら」と宮里さんは願っている。

 

羽地鯉のぼり

鯉のぼり祭り担当宮里さん

 

やんばるの壮大な自然の中で行われる鯉のぼり祭り。アクティブ派のファミリーなら、川で遊んだり、芝生の急斜面でソリ滑りを楽しんだり、一日中遊びながら過ごせる。また、のんびりしたい派は、広い芝生広場でゴロンとしたり、地元食材の食べ物を食べながら、エイサーなどのステージ発表を見て過ごすのもいい。ゴールデンウイークの1日に、そんな豊かな時間の過ごし方をするのも、気持ちがいいものだ。

 

こどもの日って、どう過ごすんだろう?そんな単純な疑問の答えは、ここ羽地ダムにありそうだ。

 

大きな鯉のぼりが家に飾れなくても、鯉のぼりがここには、たくさんある。職人仕立ての鯉のぼりが、並んで一斉に泳ぐ姿は、ただただ美しい。そして愛嬌のある手作り鯉のぼりは、それぞれ味がある。それらを見ながら過ごす家族の時間は、子どもたちにとって特別な思い出になるだろう。

 

これからもユニークな手作り鯉のぼりが増えていくといいなぁ。どんどん盛り上がって、名護の枠を越え、県内、県外からの手作り参加があったら、もっと華やかになって、見応えがありそう。こうして、みんなで作った鯉のぼりを見ながら楽しむことで、子どもたちの健やかな成長を願っていけたら!

 

写真・文 青木舞子

 

羽地鯉のぼり
羽地ダム鯉のぼり祭り
住所 沖縄県名護市田井等1017
毎年こどもの日前後に2日間開催