クリストファー・プラマーが助演男優賞をとったので、観に行ってきました。
おしゃれな映画です。さすがマイク・ミルズ。
音楽といい、お話といい淡々と進んでいくんだけど、実に心地いい。
キャストもみんな透明感があって、とにかくおしゃれ。
クリストファー・プラマーも元美術館長の役だし、
その息子のオリバーを演じるユアン・マクレガーもアートディレクターというオシャレな感じ。
彼が出会うフランス人美女は、メラニー・ロラン。女優の役。
ああ、なんておしゃれなんだ。おしゃれを連呼してしまうほど、おしゃれです。
オリバーの描くイラストがめっちゃシュールでいい。
壁の落書きも実にセンスがいい。
75歳で父親にゲイだと告白される。
自由でいいね。うちもこれくらい自由だったらいいな、と思う。
この家が実に素敵。本当に素敵。
光がいっぱい入ってくる窓の大きな家で、これを見ただけでカリフォルニアだとわかる。
オリバーは父と母が不仲だったわけには納得するが、
それによって、彼の恋愛観が人と距離をとるものになっているんだよね。
父を介護するオリバー。あんな優しい息子がこの世にいるのか!!というくらい優しい。
相手役のメラニー・ロランは相変わらず美しい。
フランス女優特有の透明感がある。
人と深くかかわることを拒んでいた二人。
なんか、気持ちはわかる。
いくつになっても人生のビギナーズ。
新しい一歩はいつでも踏み出せる。自分を信じて。
人とかかわることを恐れずに、やっぱり人間一人じゃ生きられない…
そんなメッセージを受けとりました。
しかし、クリストファー・プラマー、もちろん素晴らしいんだけど、あまりにもさりげない演技でこれでオスカーをとったのか?とちょっとびっくりしましたが、さりげない演技って一番難しいんだろうな。
とってもチャーミングでした。
あと、犬のアーサー。
最高にかわいいです。会話ができます(笑)
KEE
<ストーリー>
38歳独身で奥手なオリバーは、母に先立たれ5年がたったある日、ガンの宣告を受けた父からゲイであることをカミングアウトされる。衝撃を受けたオリバーは事実をなかなか受け止められず臆病になってしまい、運命的な出会いを果たした女性アナとの関係も自ら終わらせてしまう。しかし、真実を告白した父は残された人生を謳歌し、その姿を見たオリバーは自分の気持ちに正直に生きることを学んでいく。
<キャスト>
ユアン・マクレガー
クリストファー・プラマー
メラニー・ロラン
ゴラン・ビシュニック
<沖縄での上映劇場>
桜坂劇場
那覇市牧志3-6-10(旧桜坂シネコン琉映)
098-860-9555(劇場窓口)
HP:http://www.sakura-zaka.com