なんだかすごい映画だった。
面白い。
「桐島」がめっちゃ気になる。しかし、映画の中ではずっと桐島が不在なのだ。
「桐島」という言葉がとにかく出てきて、話は桐島中心にまわってるのに、桐島はいないままだ。
一人の人間が周りに影響を与える力ってすごいんだな~と思いつつ、「桐島」という人物が、何でもできて、かっこいいという人物だから特別なのか?とも思う。
「できるやつは何でもできて、できないやつは何にもできない」
と劇中、やはり「できる」側の宏樹がいう。
「そんなことはない」と思いつつ、「いや、そんなことあるかな」と思う自分がいる。
これはある意味、事実だよね。
「桐島」事件が起きる金曜日、をいろんな人物の視点から何度も観客は見せられる。
点と線がつながったりもする。
しかし、私の周りには高校生などいないので、日本の高校生の会話が聞き取れない(笑)
おそらく、この映画の高校生たちは、かなりリアルな会話をしているとおもわれるが、アクセントの違いか、言葉の違いか、女子高生たちの会話が私の耳にはいってこないのだ。
これはかなりの問題だ。
私がおばさん化してるのか? 日本語が変化しているのか?
私は、いつも邦画のセリフがききとれず、DVDで鑑賞するときは、字幕を出して鑑賞する。
映画館ではそうもいかないので困ってしまう。
今どきの高校生、恐るべし。
それにしても、神木隆之介はどんどん存在感のある、器用な役者になっていく。
この人、いつの間にすっかり子役から、若手俳優になったのだろう。
映画部、っていうのもそそられる。
アメリカのコメディに出てきそうな、オタクな集団。
私が高校生だったら是非、映画部に入って、彼らがつくっているような、ゾンビ映画をつくってみたいものだ。
とにかく、予告で、「衝撃のラスト10分」とか流すのはやめてほしい。
期待をしてしまう。
衝撃は、私には少なくともなかった(笑)
なかなか面白い作品ですよ。
機会があったら是非観ていただきたい。
KEE
<ストーリー>
田舎町の県立高校で映画部に所属する前田涼也は、クラスの中では静かで目立たない、最下層に位置する存在。監督作品がコンクールで表彰されても、クラスメイトには相手にしてもらえなかった。そんなある日、バレー部のキャプテンを務める桐島が突然部活を辞めたことをきっかけに、各部やクラスの人間関係に徐々に歪みが広がりはじめ、それまで存在していた校内のヒエラルキーが崩壊していく。
<キャスト>
映画部:神木隆之介(前田涼也)、前野朋哉、岩井秀人(顧問)
バドミントン部:橋本愛(東原かすみ)、清水くるみ
吹奏楽部:大後寿々花、藤井武美
帰宅部:山本美月(飯田梨紗)、松岡茉優(沙奈)、落合モトキ(竜汰)、浅香航大(友弘)
バレーボール部:太賀(小泉風助)、鈴木伸之、榎本功
野球部:東出昌大(菊池宏樹)
<沖縄での上映劇場>
桜坂劇場(10月上映予定)
那覇市牧志3-6-10(旧桜坂シネコン琉映)
098-860-9555(劇場窓口)