***軽いネタバレあり****
この映画、短くていい。
なんというか地味なんだけど、セリフも間もおもしろい。
このゆるい笑いが大好き。
団長さんが、迎えがこなくて何度も電話を市役所にするんだけど、「アレキサンドリア警察音楽隊の・・」というだけで、保留にされ、何度も切られるところが気の毒だけど、大笑い。
思ったのがやっぱり英語は世界の共通語なのね。
みんな母国語と、英語を話すのでコミュニケートできるんだよね。
空港の案内係に行きかたをきいたはずなんだけど、聞きにいったのが、色男のカーレド。
サーレフ・バクリが演じてますが、確かにかなりかっこいい。
空港の案内係にも、「マイファニーバレンタイン」などを歌って口説いてしまう。
結局たどり着いた街の食堂の女主人、ディナの好意で、みんなはそれぞれ数名ずつ分かれて宿泊させてもらう。
このディナがなかなかかっこいい。
ちょっとデミ・ムーア似である。
なぜかディナは団長、トゥフィークに興味を持つんだけど、何せトゥフィークはとってもまじめなんだよね。
二人はでかけて結構いい感じなんだよね。
カーレドは、地元の若者パピがデートに出掛けるというのに無理やりついていくんだけど、ここもえらく笑える。
パピが女の子が苦手で、色男カーレドが手取り足取り。
ここはかなり笑ったけど、温かい感じ。
食堂の常連イツィクの家では、3人の団員がお世話になる。
ここなんか奥さんの誕生日だから気まずい気まずい。
お互いが母国語で、本音をしゃべるところが面白い。
段々、ここも和むんだけどね。
それぞれのストーリーが温かくて、そのままでおわるのかと思ったけど、最後はホロ苦い感じ。
私なんか、切なくて切なくて。
現実はこんなものだよね、と思った。
温かいままで終われないのが、またこの映画の良さなのかな。
団長さん、悲しすぎます。
それでも、演奏会は団長さんが歌まで歌ってかっこよかった。
アレキサンドリア警察音楽隊に栄光あれ。
KEE
<ストーリー>
1990年代のイスラエル。空港に水色の制服に身を包んだ男たちが降り立った。彼らはアレクサンドリア警察音楽隊。文化交流のためにエジプトからやってきたが、何かの手違いか出迎えが来ない。自力で目的地へたどり着こうとした彼らは、間違えて一文字違いの別の小さな町に着いてしまう。途方にくれる彼らに助け舟を出したのは、カフェの女主人ディナだった。やがて、国や宗教を超えた交流が始まるが…。
<キャスト>
サッソン・ガーベイ
ロニ・エルカベッツ
サーレフ・バクリ
カリファ・ナトゥール
イマド・ジャバリン
ターラク・コプティ
ヒシャム・コウリー
フランソワ・ケル
エヤド・シェティ
シュロミ・アヴラハム
ルビ・モスコヴィッチ
ヒラ・サージョン・フィッシャー
ウリ・ガブリエル
アフヴァ・ケレン