中国人は謝らない? 「ごめんなさい」じゃなくて・・・なんと言う?

 
中国人が「ごめんなさい」と言っているのを耳にしたことがあるひとはきっと少ない。
実は、私も記憶にあるのは1回だけ。
待ち合わせの時間から40分遅れでやって来た中国人女性に言われたのだ。
 
謝罪に対する意識の違いはさておき、
中国語でごめんなさいは
对不起 duì bu qǐ
 

 
对 duìの間には本来eが入っていますので、
dueìと言う気持ちで、隠されたeを意識して発音すると、ネイティブ発音に近づけます。
 

 
しかしこの对不起、滅多なことがない限り耳にすることはできません。
もし言われたら、相手は相当申し訳なく思っているということになります。
 
じゃあ、自分に非があると認めた上で、
“ 对不起 ” というまでもないと判断した場合、
中国人はなんというのか。
 
不好意思 bù hǎo yì si
不好:良くない
意思:気持ち
ですから、「きまりが悪い、心苦しい、恐縮だ、申し訳ない」というような意味。
自分の言動に対して謝罪する 对不起 duì bu qǐ とは違い、
状況に対して「いや〜、こんなことになっちゃって、悪いね!私も心苦しいよ。」
という、少し軽い雰囲気があります。
 

 
ですから、私に対して唯一謝罪してくれた中国人女性も、
遅れたのが40分でなく10分とか20分程度だったら、
“ 对不起 duì bu qǐ ” ではなく “ 不好意思 bùhǎoyìsi ” どまりだったのではないかと推測。
 
しかし、だからといって私たちがいちいち
「ここは对不起 duì bu qǐ を使うべき?
それとも 不好意思 bùhǎoyìsi ??」
と、シチュエーションごとで思い悩む必要はないのです。
自分が悪かったと思ったら、日本語同様、素直に
对不起 duì bu qǐ(ごめんなさい)
と謝ればいいのです。
 
とはいえ、気をつけなければいけない点もあります。
日本人はとかく謝ることに長けた(?)人々。
謝罪の必要がない場面でも「すみません」「ごめんなさい」を使いがち。
たとえば、仕事関係の知り合いとバッタリ出くわし、世間話をして別れるとき、
「ではまたー、すみませーん。失礼します〜。」
ここで、不好意思 bùhǎoyìsi や 对不起 duì bu qǐ を使うのはおかしい。
 
また、「ごめんなさい」と「すみません」の混同使用にも注意が必要。
たとえば人に呼びかける時の「すみません」に、不好意思 bùhǎoyìsi や 对不起 duì bu qǐ を当てるのはおかしいし、
日本語でもそうだけれど、「すみません」よりも「ありがとう」が気持ちの良い場面も多い。(人に何かをしてもらった時など。)
 
落としたものをさっと拾ってもらったとき、
ドアを開けてもらったとき、
「すみません」じゃなく「ありがとう」。
 

 
中国語教室の生徒さんが、仕事で中国人の同僚と会話したときのこと。
日本ではよく使われる「お手数をおかけします」、
中国語では
麻烦你了má fan nǐ le
 

 
麻烦má fan:面倒、迷惑
なので、「あなたにご迷惑をおかけします」という意味になりますが、
これを日本語の「お手数おかけします」と同じ感覚で多用していると
「今、ここでこの言葉を使うのはおかしいよ」
と指摘されたのだとか。
つまり、その中国人の同僚にとっては当然やるべき仕事であって、
それは「面倒」でも「迷惑」でもないのだから、と。
 
外国語学習は、それが何語であっても必ず母国語の見直しに繋がります。
普段決まり文句のように使っている日本語が、
外国語に訳すとちぐはぐな印象を与えることは多いのです。
 
不好意思 bùhǎoyìsi 、对不起 duì bu qǐ 、麻烦你了má fan nǐ le
のどれでもなく、
谢谢!
がピッタリくるという場面は、結構多いのです。 
 
那,今天到此为止了。
(今日はここまで。)
下周见!!
(また来週!!)
 
 
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