日本人がつまづきやすい “ e ” の発音。できなきゃお手上げ、でも大丈夫!!


 
「私は水を飲みます」

こんな簡単な一文を、
何度発音しても中国人の先生に聴き取ってもらえない日本人留学生がいました。
 
「飲む」
という意味の
喝 hē
の発音が正しくなかったからです。
 
何度も何度も聞き返され、
最後は先生があきらめてしまいました。
 
その場にいた日本人留学生はきっと全員意味がわかっていたと思います。
喝 hē
に含まれる “ e ” の発音は、
日本語にはない発音なので皆多かれ少なかれ最初につまづくからです。
 
“ e ” の発音については先週少し触れましたが、
正しくない発音を身につけてしまっている人が少なくないので
ネイティブ発音に近づくためのコツをしっかり身につけましょう☆
 
“ e ”
には、2パターンの発音があります。
1つ目は日本語の「エ」とほぼ同じ音。
こちらは問題ないのです。
 
もう1つの発音のしかた、つまり
喝 hē
に出て来る “ e ” が問題なのです。
 

 
まず、親指を口に入れ、上の歯と下の歯でしっかりと噛みます。
すると、自然と口が「エ」と「イ」の間くらいに開かれると思います。
そうやって親指を噛んだまま「ウ」と発音します。
 

 
慣れたら親指を抜いてみましょう。
そして、アントニオ猪木さんのような「受け口」になるようなイメージで、
でも実際は下あごを前に突き出さず、
あくまでもイメージをもちながら発音するとより良いでしょう。
 
しかし、慣れたつもりで親指を抜いてずっと発音していると、
殆どの人が「ア」や「ウ」の音になってしまうので注意
です。
 
先述の留学生の「水を飲みます」が通じなかったのも、
本人は

と発音しているつもりでも、実際は

と発音していたことが原因だったのです。
 
また、歯と歯を合わせないように、
必ず間をしっかり開けて発音することも大事
です。
 
 
“ e ”の前に“ ch ”がつくと、
车 chē:「車」になります。
 
簡単な単語ですが、
これも短いだけに正しく発音しないと相手に通じないという悲しい状況に陥ってしまいます。
 
“ ch ” は舌をそらせる「捲舌(けんぜつ)音」ですから、
発音するとこうなります。
 

 
では、喝 hēですが、
“ h ”はハヒフヘホの音ではありません。
痰がからんだときに「か〜〜、ぺっ!」と喉を鳴らす時の音です。

 

 
そして、この “ h ” の後に “ e ” をつけると、こうなります。
 

 
あくまでも、
「喉を鳴らす音」+「e」
であって
「ハ」でも「フ」でもありません。
ハヒフヘホの音を出そうとした時点で、
“ h ” の音ではなくなってしまう
のでこちらも注意。

では、この音を使って、
うちなんちゅなら覚えておきたい
「私はお酒が飲みたい」
というフレーズを次回勉強しましょう☆ 
 
那,今天到此为止了。
(今日はここまで。)
下周见!!
(また来週!!)
 
 
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