「私は金城です。」中国語では「きんじょう」ではありません。


 
毛沢東は「もうたくとう」、
李白は「りはく」、
と、日本では読んでいますよね。
 
では、英語圏では彼らはなんと呼ばれているか?

毛沢東は
Mao Zedong(マオ・ザードン)
李白は
Li Bai(リー・バイ)
と、それぞれ中国語読みで表記され、呼ばれています。
(中国語の正しい発音とは違うと思いますが。)
 
中国語は、
「漢字なので日本人にはとっつきやすい言語」
とも言えますが、
日本語とは読み方が異なるため、
こういう中国の偉人や地名などは、
ゼロから中国語読みを覚え直さないといけないというデメリットもあります。
英語圏の中国留学生が、すらすらと中国の地名や偉人名を中国語で言えるのを目の当たりにし、羨ましいと思ったことも。
 
ということはもちろん、私たちの名前もそれぞれ中国語読みする必要があるということ。
英語であれば、
「私は金城です」
という時も、「金城」をそのまま「きんじょう」と発音して
I’m Kinjo.
と言えますが、
中国語ではぜひ、名前を中国語読みして自己紹介してほしいところ。
せっかく同じ漢字文化なのですから。
実際、中国では漢字で名前を書けば必ず中国語発音で名前を呼ばれます。
 
金城さんは
金城 jīn chéng(ジンチャン)
 
赤嶺さんは
赤岭 chì lǐng(チーリン)
 
(*赤嶺さんのように、漢字表記が中国語の「簡体字(かんたいじ)」に変わる場合もあります。)
 
となると、ご自分の名前が中国語でなんと発音されるのか気になりますよね☆
是非、中国語の辞典やオンライン辞書で漢字をひいて調べてみてください。
 
私は大学で中国語を学び始めたとき、
「きっと、『リン』とか『メイ』とかついて可愛い名前になるのね〜!」
と期待感いっぱいで、教授に自分の名前の中国語読みを尋ねたところ、
 
「あなたの名前は『ヤーダイ』ですね!」
 
との返事。。

授業初日に中国語学習への意欲が半減したのをかなり鮮明に覚えています。。
ヤーダイ・・・ヤーダイ・・・(涙)
 
がしかし、中国へ留学したときに驚く現象が。
私が名前を名乗る度に
 
「へ〜!すっごく綺麗な響きの名前だね!」
(你的名字真好听呀!)
 
と必ず褒められるのです。
しかもそれが社交辞令でない証拠に、
一緒に名乗った他の友人の名は褒められない。  
中には
「自分の子どもにも同じ名をつけたいくらい素敵な響きよ」
と言ってくださった方も。  

響きの美しさの基準は国によって違うようなので、
ご自分の名前の響きにガックリなさいませんよう。
一打逆転の可能性もあります(笑)。
ヤーダイという名前の中国語読み、今では大変気に入っております。
 
(*ちなみに、名前に「美」が入っていると「メイ」と読みます。)
 
 
閑話休題。
 
 
中国語で名乗るとき、
「名字だけ名乗る」場合と、「フルネームを名乗る」場合では言い方が違います。
 
名字だけの場合は
我姓◯◯:wǒ xìng 〜〜
フルネームなら
我叫◯◯◯◯:wǒ jiào 〜〜
 
(*“ 叫 ” という字は、「叫ぶ」ではなく「〜と呼ぶ、呼ばれている」という意味です。)
 
例)比嘉由美(bǐ jiā yóu měi)さんの場合。
 
我姓比嘉。(wǒ xìng bǐ jiā ):「私は比嘉です。」
 

 
我叫比嘉由美(wǒ jiào bǐ jiā yóu měi):「私は比嘉由美です。」
 

 
ただ、中国は少数民族でなければ殆どの場合名字が一文字なのですが、
日本人の名字数はそれぞれなので、
ここまでが名字だよ、とわかりやすくするため、
 
我姓比嘉,叫比嘉由美。
(名字は比嘉で、フルネームは比嘉由美です。)

と言うと相手に伝わりやすいでしょう。
 

 
また、中国人はフルネームで呼び合うことが多いので、
名字だけ、名前だけではなく、しっかりフルネームを伝えましょう。
(フルネームが2文字か3文字が大多数である中国人と違い、
日本人の名前は4文字、5文字の場合も多いので、
フルネームが3文字を超えると『長いから』と名前だけ、名字だけで呼ばれることも多いです。)
 
発音ですが、
「私は〜」の意味の “ 我 “ が、先週勉強した「第3声」です。
文章の頭にあり、文末ではないため、
「低いところに軽く置くように発音」するのがコツ。
3声は後ろを上げるのだと思い込んで発音すると、
2声のようになってしまうので要注意。

” 我〜 ” で始まる文章のときは、よくよく気をつけましょう。

 
「自分の名前はひらがななのよ」という方は、
中国語用にお好きな漢字を使って表記しましょう。
「さおりさん」なら
沙織でも佐緒里でも、なんでも良いのです。
中国語の響きを調べ、好みの音の漢字を選ぶのもいいでしょう。
 
 
「是非中国語読みで!」と熱弁しましたが、
日本語の読みは大切な日本文化。
自己紹介が済み、打ち解けて来たら、
 
「金城は、日本語では『きんじょう』と読むんだよ」
 
と伝えるのも良いでしょう。
きっと相手の方は
「じゃあ自分の名前は日本語だとなんと読むの?」
と、日本語に興味を持ってくれるはず。
私たちが自分の漢字の中国語読みを知りたいと思うのと同じ欲求です。
 
これぞまさしく異文化交流。
 
 

来週も、すぐに使える一言を
発音のコツを織り交ぜてご紹介するのでお楽しみに☆
 
那,今天到此为止了。
(今日はここまで。)
下周见!!
(また来週!!)
 
 
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