沖縄の文化と自然を体感できるテーマパーク、琉球村。
観光客だけが楽しめる場所だと思っている人も多いのでは?
なんのなんの、うちなんちゅだって老若男女問わず楽しめる、
エンターテインメント性あふれるスポットなのだ。
敷地内に一歩足を踏み入れると、
目の前に広がるのは古き良き沖縄の風景。
沖縄各地から古民家を移築し、保存してある。
緑に囲まれてたたずむ古民家に囲まれると、
数十年前にタイムスリップしたような感覚に陥る。
沖縄の伝統的なパレード「道ジュネー」は絶対に見逃せない。
王と妃が入場し、席につくと、
「ミルク(弥勒)」が登場。
人々の幸せや豊作、繁栄をもたらすといわれる神様だ。
手に持った大きなうちわをゆっくりと振りながら、観客の前を悠然と歩く。
続いて古武道の「棒の演舞」や「ジュリ馬」の舞が披露され、
滑稽ななりをした「チョンダラー」が、どこからともなく登場。
ユーモラスな見た目と動きに大人も子どもも大笑い。
チョンダラーが鋭い音の口笛を吹くと・・・
鮮やかな獅子が登場!
行儀よく観客の前を一回りし、ご挨拶。観客にかみつく一幕も。
獅子にかまれると「無病息災」「招福駆邪」などのご利益があると言われているのだ。
獅子が帰って行くと、観客を巻き込んでのカチャーシーが始まる。
一升瓶を頭に乗せて踊るおばあは一番人気。
カチャーシーに難しい技術は必要ない。
「みんなで楽しく踊ろう!」
という気持ちさえあれば誰でも踊れるハッピーな踊り。
外国人観光客もニコニコと輪に入っていく。
これにて道ジュネーはお開きとなる。
敷地内と外では、時間の流れ方が違う気がする。
どこからともなく流れて来る三線の音が心地よい。
穏やかなまなざしのおばあが売ってくれるサーターアンダーギーは
市販のものよりずっと美味しい。
広大な敷地には池もある。
いかにも南国らしい植物も生い茂り、
自然と遊ぶのが大好きな子ども達が、思うぞんぶん走り回って遊べる。
迫力あるエイサーはもちろん必見。
若い男女が威勢の良いかけ声とともに太鼓を叩き、踊る。
沖縄の子どもたちは、そんなニーニーやネーネーの姿に憧れて大きくなる。
この他に、文化体験コーナーやお土産コーナーも充実している。
沖縄の原風景を堪能するために、
是非お弁当持参で出かけ、一日かけて琉球村を散策してほしい。
写真・文 中井 雅代
琉球村
沖縄県恩納村字山田1130
098-964-3411
HP:http://www.ryukyumura.co.jp/