お椀の中に花が咲いたような華やかなお吸い物を紹介しますね。
卵でできた花びらに、おいしい肉団子が包まれてるのよ。
材料はつぎの通り。
肉団子:
豚ひき肉100gに対し、卵液大さじ1、水大さじ1、塩小さじ1/2、しょうが汁小さじ1、片栗粉小さじ1
薄焼き卵:
卵3個(大さじ1は肉団子に使う)、塩少々、片栗粉大さじ1(同量の水で溶く)
そして、干し椎茸5枚、青菜100グラム、かつおだし5カップ、塩小さじ1、醤油小さじ2です。
薄焼き卵を作り、型抜きをします。
私は、コーヒー用粉末ミルクが入っていた瓶のふたを使っていますよ。
この大きさが私にはちょうどいいの。
卵3個から約13枚取れます。
残った部分は刻んで錦糸卵に。お寿司にいれたり、お吸い物に使ったりしてね。
次に肉団子を作ります。
材料をすべて入れ、フードプロセッサーにかけます。
ポイントはしょうが汁。できあがった時によく香ります。
また、お水を大さじ1入れることで団子がふんわりと仕上がるんですよ。
しっかり混ぜたら、必要な数になるよう大まかに分けます。
5人分なら約10等分ね。
一杯のお椀に二つは入れられるように。
一つずつ、手で丸めます。
先ほど型どりした薄焼き卵の面のきれいな方を下にして、少し凹凸のある方を上に。
片栗粉か小麦粉を水で溶いたものを片面に塗ります。
指でもいいんだけど、刷毛のほうがまんべんなく塗れますよ。
縁のほうに沢山つけるようにね。
中央に肉団子を置いたら、薄焼き卵のふちを指でつまみ、花びらの形に整えていきます。
まずは薄焼き卵どうしをくっつけて、最後に肉につけて固定するとうまくいくわよ。
最後にぎゅっとひと押し。
ほら、うまくついたでしょう?
たくさん作って冷凍しておけば便利よ。
私はお弁当に入れることも。
クッキングシートを敷いた蒸し器に並べ、約8分間蒸します。
待っている間に他の具を準備します。
しいたけは戻し汁と砂糖、醤油で下煮しておき、半分に切ります。
花しんすうは見た目も華やかなので、お正月に限らずお祝いの席にはとても喜ばれますよ。
薩摩からやって来た奉行をもてなした人が、日本料理から学んだものと言われています。珍しいので、「初めて見ました」とおっしゃる沖縄の方も。
さあ、蒸し上がりましたよ!
たくさん並ぶとお花畑みたいで可愛いわよね。
お花としいたけ、茹でた青菜をていねいにお椀に並べます。
今日はほうれん草を使いましたが、からし菜でも何でも青菜であればいいんですよ。
かつおで取っただし汁を煮立て、塩、醤油で味をつけたすまし汁をゆっくり注いでできあがり。
これがね、子どもだけでなく大人の方にも「かわいい!」って喜ばれるのよ。
きんかんの甘煮、フーチャンプルーを添え、ミヌダル、ちんびんとポーポーも一緒に並べたら…。
お正月にもピッタリな御膳のできあがり。
しょうがのパワーでからだもぽかぽかに温まる一椀。
ぜひ作ってみてくださいね。
今日のレシピは「沖縄友の会」が出版したこちらの本に紹介されています。ぜひご覧ください。
「私たちが伝えたい琉球料理」
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写真 中井雅代