「田芋は世界一美味しい芋だと思っているよ。他の芋はあまり食べたことないけど。(笑)
ナーベーラー(へちま)もね、とっても美味しいから。本土でも今はみんなゴーヤーを食べるけど、やがてナーベーラーの美味しさに開眼するはずよ!
だから、私が美味しさを知ってほしいなーと思うものを今日のメニューしたよ!
ナーベーラーの味噌汁と、田芋の素揚げと、シークヮサージュースの3つです」
今日の生徒さんはご主人の転勤で沖縄にいらした本土出身の奥様たち。
先生はレシピのコーナーに二度ご登場いただいた高安さんです。
「味噌を溶いたらニラも入れてね。これまたうちの子たちは、ここではネギを入れてはいけないと言うわけよ。あるので良いと思うんだけど。ナーベーラーは夏になったらよく要求してきよったよ〜」
「ナーベーラーの皮を剥いているとき、なんかヌルヌルしたんじゃない?あの成分が上等だからへちま化粧水とかにしているんだよ。化粧水にしても上等だったら食べても上等よー。お肌もツルツルなるかもね。ならんかね。
卵焼きを乗せてできあがり! 卵焼きを汁に付けて食べると美味しいからね!」
「お次は田芋。本土でもこれは食べたりするのかしら? 昔は田楽作ったり、田芋パイ作ったりしたけど、最近はいつもこの素揚げ。
田芋は高いから今もご馳走だね。食べられる日は嬉しいさ。
安い時期に買ってから冷凍しているよ、うちは」
「作り方は簡単過ぎて説明要らないかもね…。
切って、塩で下味を付けて、チャラチャラ〜って。おしまい」
「はい、食べてみて! 世界一美味しい芋だから。(笑)」
「そしてデザート代わりのシークヮサージュース。
小さいから絞るの大変だけど、今日は小さな助っ人が沢山いるからすぐだね〜」
「夏はねえ、シークヮサーとパッションがなんくるみーしてたくさん採れるから、ジュースも贅沢に飲めるね。
水にちょっと絞るだけでも美味しいしね。
炭酸割りもいいね。次回は炭酸にしようかね」
「子供は真剣になって絞るね〜。かわいいさ〜。
つまみ食いもして、酸っぱい顔までかわいいね〜。
もう大人の出番はないね〜」
「砂糖入れて、水で割って氷入れておしまい!
まともな料理だったのは、ナーベーラーだけかね?
次は中身汁にしようかね。
私が作るのは美味しいよ〜」
お話 高安のお母さん