D’spec (ディ・スペック)「ヴィンテージ」「海・川が近い」「デザイン」高感度不動産屋

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「ヴィンテージ」「海・川が近い」「デザイン」、
物件をくくるカテゴリーがなんともユニーク。


「不動産屋の情報発信の仕方は昔から決まってるんですよね。
駅やバス停から何分、間取り、築年数・・・
どれも明確な数字で表されるものです。
でも、それ以上の良さが絶対にあると思うんです。」


数字で表すことのできない物件の魅力を
抜群の感度でキャッチしてとりそろえた不動産屋がある。



古謝さん(右)とスタッフの沢岻さん


代表の古謝淳也さんは、不動産屋で10年以上勤務し、独立。
自分たちの目線や感度で「面白い」と思える、こだわり物件ばかりを紹介する不動産屋を始めた。


例えば、「借り手と共に改装する物件」。
築年数45年以上の古い外人住宅、
改装が決まっているけれど、その前に借り手を募集。
借り手の意見をとりいれつつ、オーナーさん負担で改装を行うという驚きの物件。
つまり、賃貸だけれど、借り手の好みを取り入れたおうちを「作れる」のだ。


「費用は借り手負担で、好きに改装していいよ、という物件は時々ありますが、
オーナーさんが負担する事例は初。
見えないお客様の好みを想像して改装するのと違い、
相手が決まっているというメリットもある。
借り手としても、細かい希望まで考慮してもらえる。
改装を丸投げするのではなく、
借り手とオーナーでその過程を共有するという、参加型の改装ですね。」


言われてみれば確かに、両者にメリットのある企画、
斬新だが、効率的でもある。


他にも、
ふすままでピンク色の部屋、公民館がおまけでついて来る家、境界線も定かでない広大な敷地にぽつんと建つ古民家・・・
他の不動産屋ではまず見かけない、
売り文句だけでも「なにそれ?!」とのぞいてみたくなる物件ばかり。


また、賃貸や売買物件だけでなく、宿泊施設の紹介も。
(もちろんもれなくマニアック!)
物件紹介ページをクリックするのがこんなに楽しいホームページは初めて。





入居者のその後を追う「取材ノート」という企画も斬新。


「単純に、『元気かな?』って気になるんです。親心みたいな感じですかね(笑)
ご紹介したおうちで、お客様が笑っててくださると嬉しいし。」


スタッフ側からのアプローチだけでなく、お客様側からも。


「物件関連の用事がなくても電話をかけてきてくださったり。
『ブログ見たよ〜』なんて(笑)」
と、沢岻さん。


「多くの不動産屋では、契約後にお客さんから電話がかかってくると怖くて取れないんです、クレームなので。」
と古謝さん。


確かに、契約後に不動産屋に電話をかける用事はまずない。
しかしディ・スペックでは、成約はゴールではなく、むしろ、おつき合いの始まりだという。





「女性でも気軽に入って来られる不動産屋を目指してるんです。
ほら、不動産屋さんってなんだか怖くないですか?
女性一人ではなかなか入れないっていうか。」


笑いの絶えない事務所は、とてもオープンな空間。
ここならふらりと立寄りたくなる。
ディ・スペックは、インテリアショップ「MIX life-style(ミックスライフスタイル)」の二階に事務所を構える。


「建てものがハードだとしたら、インテリアや雑貨などのソフトもここでそろいますから、成約後のお付き合いが長く続くんですよ。
『元気ねー?友達つれてきたよ〜』『これ、旅行のお土産、食べて〜』なんて、
皆さん気軽に来てくださって。」


これまではショップに来たついでに、と立ち寄る人が多かったが、
最近はその逆、ディスペックに来たついでに、インテリアショップをのぞいて帰る人も増えてきたという。


「求める人に応えることが使命」
だと言う古謝さん。


成約の9割くらいは県外の方、海外からの問い合わせも多いが、
沖縄にだって「スペシャル」を求めている人はきっと少なくない。
自分の感性に「ぴぴっ」とひっかかる物件を求めてアンテナを張っているひとの「求め」に応えるため、
今日もディ・スペックはスペシャルな物件を求め、沖縄を駆けまわっている。

写真・文 中井 雅代

 

ディ・スペック株式会社
宜野湾市新城2-39-8 MIXlife-style 2F
098-893-5015
open 10:00〜19:00
close 水曜日
HP:http://www.dspec.jp/index.html
blog:http://orange.ap.teacup.com/dspec/