» 赤木智子の生活道具店  毎日使いたくなる道具たち「今日もよろしく」

文/写真 関根麻子

 
 
赤木智子
 
 
 
 
 
 
8月3日(金)、そう明日から「赤木智子の道具店」が始まる。
 
 
輪島の暮らしの中で、時間を共にし、一緒に暮らしを彩る、日々智子さんを支える道具たち。
全国各地から海を越え、山を越えてはるばる沖縄に届きました。
 
今回は、智子さんのセレクトした暮らしに寄り添う頼もしい友人たち、
そんな道具たちを、ご紹介したいと思います。
 
 
 
 
さぁ、届いたたくさんの箱を開けていこう。
ひとつずつ開けてゆく時のわくわく感が、たまらない。
 
 
 
赤木智子
 
広川絵麻さんの蓋もの。
塩壺に使ったり、梅干しを入れたいな。
このぽってり具合の曲線をいつまでもなでていたい、そう思った。
釉薬の表情もなぜかほっとする気分にさせる。
 
親しみを感じるお値段も嬉しく、これぞ日常使いに求めていたものだ、と嬉しくなる。
 
 
 
 
赤木智子
 
 
井畑勝江さんの湯のみ。
ひとつひとつ手書きの絵模様が施されていて、楽しい会話が生まれるくる感じ。
中にはユーモラスなウサギさんなんかもいて、クスッと笑みがこぼれ出す。
肉厚な肌がこの手書きとぴったりくる。手の馴染みがすごくいい。
 
お茶だけでなく、切ったフルーツをもりもり盛って、みんなで庭でおやつ、
なんてのもすごく似合うはずだ。
麦茶をごんごん飲むのにもいいサイズ。
涼しい季節にはチャイをたっぷり注いで飲みたいな。
 
井畑勝江さんはどんな人なんだろう?
おおらかそうなカップを手にしていると、ふと、作者の人柄が伝わってくるような気がした。
 
 
 
赤木智子
 
 
大村剛さんの片口たち。
 
 
その昔、趣味の陶芸にはまっていた私は大村さんの陶器が大好きで、
このちょろっと飛び出した愛嬌のある「口ばし」をよく真似したものだ。
 
少しざらついた肌合いも、好みな質感。薄くて軽い。
実はマットでざらついた肌というのは、冷たい飲み物がなぜだか
ものすごく美味しく感じられるのだ。
これで、氷を入れた冷酒をいただきたいものである。
 
昼間なら、ミント水にきらきら陽に光るこおりを浮かべて。
さらにシークワーサーをぎゅっと絞って、きゅっと飲みたいな。
 
 
 
 
赤木智子
 
さてさて、こちらは智子さんの伴侶、赤木明登さんの漆盆。
 
前回3月ではお目にかからなかったもの。
漆を施した肌から見え隠れする木目がなんとも美しい。
美しいものをより美しく作り上げてゆく作業から生まれた、この漆。
毎日使ってゆくうちに、更につやが増し表情豊かに育つことだろう。
 
そして次の世代へと育ちゆく、そんな漆。
 
お弁当箱に、切溜の重ねお盆たち、小さな椀にぐい飲み。
赤木さんの漆器たちは簡潔でうつくしい。
 
今回は智子さん自身が、日常の中で使うなかでもっとも使い勝手の良いものたちを選んで持って来てくれました。
 
 
 
 
 
 
赤木智子
 
晴耕社さんのガラス器。
 
夏はガラス!
おしゃれな飲み物ではなく、麦茶をこれで毎日ごくごくといただきたい。
素朴で、大げさでない美しさの佇まいが気持ちいい。
 
毎日の暮らしにちょうどいい、そんな器だ。
そしてなんて気さくなお値段なんでしょう!
 
この季節に涼感をもたらしてくれるガラス。
家族で、友人と一緒に「暑いね~。冷たいのが最高ね」、
にこにこと、そんな景色が浮かんで来るグラスなのです。
 
 
 
 
 
 
赤木智子
 
小野哲平さんの器たち。
 
高知の山あい、谷相の村に伴侶の早川ユミさん、家族とともに暮らす哲平さん。
この器に触れていたら、大地の息づかいを感じた。
生命力あふれる、力強い器だなと感じた。
 
 
とれたての野菜をざくざく切って、素材そのままをのせていただきたくなる。
きゅうりと味噌をのせて、ばくばくと。
大地と、その大地から生まれてくる木から取れた薪、そして火、その力強さに哲平さんが向かい合う姿が浮かんでくる。
何だかまた今日も、手が伸びてしまう、そんなうつわたちだ。
 
 
 
 
 
 
 
今回届いた数々の道具を見て触れて感じたのは、人に、暮らしに「近しい」ということ。
 
背伸びした生活ではなくて、等身大の生活。
気さくに「今日もよろしく!」なんて声をかけたくなる。
 
そんな身近で親しみある道具たち。
家仕事がとてもよく似合うもの。
 
毎日の家事や暮らしのいろいろを、より楽しく、より気持ちよく過ごせるように支えてくれる。
 
長年この道具たちを愛用している智子さんの暮らしが、垣間見えるような気がした。
 
 
 
 
赤木智子
 
 
岩谷雪子さんのほうき。
 
伐採した楠の枝をそのままの形で柄にし、ひとつひとつ束ね編み上げてゆく。
留めに使われている糸は茜や玉ねぎで岩谷さんが染めたもの。
丁寧に丁寧に作られたほうき。
これなら毎日お掃除することが苦手な人も楽しみに変わるだろう。
 
 
 
鼻歌まじりの掃除時間は、とても楽しいものだ。
このほうきがあれば、暮らしも丁寧に楽しく過ごせるだろうな。
 
 
 
赤木智子
 
 
柄が短いハンドタイプの輪島のほうき。
 
パン屑をさささーっと、玄関口をさささーっと、
いつでもどこでもぱっと現れ、ぱっときれいにしてくれる、
そんな感じを想像させる頼もしく気軽な、お掃除の友だ。
 
 
 
うーん、ほうきって本当に先人の叡智が詰まった道具だと思う。
そして長い時をかけ工夫と知恵を施された道具というものは、
やはり完成された美しさを感じる。
機能性と美を兼ね備えているのだ。
 
 
 
そうそう、見ていてもあきないので、しまって置くのはもったいない。
いつでも出番を待っているほうきは、手の届くところにかけておこう。
 
 
 
 
 
 
赤木智子
 
ギャラリーONOのガベ
 
さて今回はたくさんの道具達が集まってきましたが、
中でも住まいの楽しい友となる予感が、ぱぱぱーんと伝わってきたこちらの「ガベ」。
 
 
南イランの遊牧民の娘さんたちが、手紡ぎ羊毛を草木で染め、
時間と手間をおしまず、手織ったものだそうだ。
ベンチやソファ、椅子のおしり鎮座するぶぶんへ、そして床にも。
 
 
 
これは大きなシリーズですが、小さい絨毯もサイズいろいろで入ってきてます。

とにかく色が幻想的で、うっとりするような世界観が滲んでいます。
私たちが住む沖縄の土地とは、きっと全く違う環境と気候。
このガベを敷いた上に寝転がっていると、お家に居ながらにして遠い砂漠の国にすむ人達のところへ旅にいけそうな雰囲気です。
 
 
 
寝転がって、踏んで、生活の中のガベは人に使われることで艶が出てくる魔法の絨毯。
 
 
 
 
赤木智子
 
ガベのアップ。
美しい茜色の染め。とても緻密にしっかりと手織られている。
裸足で踏むとなんとも気持ちがいい。
 
ガベの端っこの縫い目がまた可愛いのです。
遠い地球の裏側で、地べたに座った娘さんたちがちくちくとしている姿が目に浮かぶ。
こうした細部のちくちくに、どうも女子は心奪われやすく、そしてきゅんとなるようです。
 
 
 
 
 
 
そして、ちくちくと言えば!
 

 
 
早川ユミさんのちくちくスカートがやってきました。
智子さんも長年愛用しているというこのスカート。
おばあちゃんになっても、くたくたになったこのスカートをはいて、
友人達と美味しいものをつまみながら縁側でゆんたくする、
そんな可愛いおばあちゃん像が浮かんで来る。
そして、家事がよく似合いそうなスカートだ。
 
前姿ももちろんのこと、写真にはありませんが後ろ姿も可愛い。
いや、それだけじゃないな。
360度可愛いので、着たらきっとくるくると回りたくなる。
 
1枚1枚、布の組み合わせ、ちくちくの仕方などが違って、
どれにするか本気で迷ってしまうスカートです。
 
 
 
 
そして、
 
赤木智子
 
 
小さい服!
 
子供の服もやってきました。
 
 
赤木智子
  
赤木智子
 
ヤオイタカスミさんの子供服や、百草の安藤明子さんのガーゼ手ぬぐい、
スタイなどとあわせたキッズコーナーも作りました。
 
子供服って見ているだけでも、ときめくんだな。
あ。これあの子に似合いそうと、友達の子供の顔が浮かんできた。
 
 
ヤオイタさんの服はおそろいの大人服もあるので、こちらもお楽しみに。
 
 
 
 
 
 
赤木智子
 
花月総本店の原稿用紙
 
さてさて、こんな素敵な文具もあります。
フリーハンドで書かれた線の、温かみの感じられる花月総本店の「原稿用紙」
その名を聞くと、小学生の頃を思い出し、少し懐かしい気分になる。
最近はパソコンで文章を打ち計算をする毎日だが、姿勢をしゃんと正して
自分の字で筆を取りたくなる。そんな原稿用紙。
 
これで、手紙を書きたいな。
 
 
 
赤木智子
 
 
こちらは高知谷相の手透き和紙。
紙ってとても美しいんだな、と改めて感じた。
大げさでなく、静かに光を放っているような、そんな紙なのだ。
1枚1枚を大事に使う。そして丁寧な暮らしに寄り添ってゆく。
本来、紙とはそういうものだと思った。
 
おもてなしやしつらいの場に。
筆をしたためるのもいいし、大切な人への贈り物を包むのも、
気持ちがよりいっそう伝わることだろう。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
赤木智子
 
親しみの湧く日常使いの道具たち。
 
いつもありがとう、「今日もよろしく」そんな声を日々かけたくなるような道具たちが明日からShoka:で皆様をお待ちしています。
 
 
どうぞ楽しみにお出かけくださいね。
 
 
 
 
 
 
追伸。
他にもたくさんの道具たちが届いているのですが、こちらで紹介するにはかなりの誌面と皆さんの時間を
いただくことになりますので、続きは随時ブログなどでお知らせしていきたいと思います。
ブログ:http://shoka-wind.com
 
 
 
 

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「赤木智子の生活道具店」 Shoka:
 
2012年 8月3日(金)~12日(日)12:30~19:00
沖縄市比屋根6-13-6 098-932-0791
 
「日日是好日」をモットーとしているという、赤木智子さんは、エッセイストで、塗師 赤木明登さんの伴侶。
家族とお弟子さんたち、次々と訪れる来客を迎える輪島での暮らし。
新潮社から出版されている「赤木智子の生活道具店」を読んでいると、食べること、着ること、住まうこと、
そのすべてを支えてくれている生活道具たちと、まるで友人のように共に暮らしている赤木家の様子が生き生きと伝わってきます。
大好きなものと暮らしていると、一日一日が特別に感じられる。
智子さんが選んだとっておきの生活道具たちを迎えて、活気ある夏到来!
全国で人気の「赤木智子の生活道具店」沖縄で初めての開催です。
 
入荷するラインナップは以下のものです。
みていてわくわくしませんか?
 
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及源の南部鉄フライパン
早川ユミのスカート
白木屋伝兵衛のちりとり・ほうき・たわし
上泉秀人の大きな湯飲み
小野哲平の小皿
花月総本店の原稿用紙とカード
mon SakataのTシャツと小物
大村剛の小さな片口
安藤明子のよだれかけとガーゼもの
晴耕社ガラス工房のコップ
リー・ヨンツェの角皿
野田琺瑯の洗い桶
ギャラリーONOのガベ
井畑勝江の湯呑み
佃眞吾の我谷盆
ヤオイタカスミの子供服・ワンピース
輪島・谷川醸造の「塩麹くん」「米麹みるくちゃん」
秋野ちひろの金属のかけら
広川絵麻の湯呑みと蓋物
岩谷雪子のほうき
村山亜矢子の塗り箸
而今禾のパンツ・スカート・ワンピース
壺田亜矢のカップと片口
新宮州三の刳りもの
丸八製茶場の加賀棒茶
高知谷相の和紙
輪島のほうき
赤木明登のぬりもの
輪島のお菓子
 
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