好きなもの、そこから広がる背景

文/写真 関根麻子

 
 
Shoka:
 
 
 
「これ、好きだな」
 
 
出会ったとき、言葉を失う。
理屈ではない、感覚的なもの。
 
 
数えきれない、無限とも思えるほどの「もの」が私達の周りにはあふれている。
その中から自分の心が躍る、その感覚を大事にしながら、みなものを選びとってゆく。
出会った瞬間に、一目惚れのような感覚に落ち入ることもある。
理屈抜きの感覚。
それが「好き」ということ。
 
 
 
いきなり溢れ出たときめきが止まず、その勢いにまかせて大事に抱えて岐路につくときもあるだろう。
またや何度もその「好きなもの」がある場所に通い、「はぁ、素敵」と、感嘆の小さなひとりごとをもらしつつ、様々な角度からじっと見つめ眺める時も。
 
 
 
 
Shoka:
 
 
ワンピースの裾を風がそっとなでてゆく。
サンダルを履く季節。
光に透けるストール。
 
 
 
私の好きな、もの。
 
 
 
 
 
Shoka:
 
ミモザの黄色のポンポンを愛でながら、次の季節に胸躍る。
 
 
 
Shoka:
 
柔らかな光のなかに浮かび上がる貫入の美しさ。
 
 
 
Shoka:
 
記号が連なったような細かで丁寧な刺繍にきゅーと心が鳴る。
 
 
 
 
 
昨日、友人と話していたこと。
自分が好きだないいなと思う「もの」に何か共通点はあるのかと。
「好き」ということはすごく感覚的で言葉にできにくいもの。
けれども、自分の中にそれを選んでゆく共通点や基準はきっとある気がする。
 
さて、その基準とは何なのだろう。
自分が大好きな、もの、時間、シチュエーションなどを心に浮かべながら考える。
 
私の場合、そのものから広がってゆく背景に共通点があると思った。
その「もの」を作るプロセスや作り手を想像しながら、または知っていきながら、好きという熱を重ねてゆく。
目の前に見えるそのものの姿という認識以上に、その背景にある想いに五感が開かれ、惹かれてゆくのだ。
 
 
 
 
Shoka:
 
 
熟練した職人さんが革を丁寧に淡々と編み上げる風景を想像する。
知的好奇心がむくむくと生まれ、背景を知ることで、感動が生まれる。
 
 
 
 
 
 
今、Shoka:では5月6日まで「ゴートメッシュ展」を開催しています。
これからの季節、素足で街をそして海を歩きたいサンダルや靴、
風を感じながら一緒にお出かけしたいバッグなどが
マルシェのように並んでいます。
いずれも出来上がるまでの作り手の背景が見えてくるようなものばかり。
 
 
 
 
Shoka:
 
山羊の革を細い糸状にして、ニットのように編まれたポシェット。
こんなに細く、しかも切れないように裁断すること。
職人さんの技術にため息が出る。
くったりとしなやかに体に寄り添う様に馴染む。
 
 
 
 
Shoka:
 
こちらは細編みではなく、もう少し太めの平たい山羊革で編まれたメッシュのバッグ。
使うごとに深いつやと奥行きが生まれる。
 
軽くて肌になじんでいるせいか、気づくといつもメッシュに手がいってしまう、
最近そんな声を良く聞きます。
何十年も大事に使い続ける方がたくさんいるのは「好き」が積み重なって愛着というものに変化していっている証拠。
とても嬉しくなる変化です。
 
 
 
経年変化のお話は前回のカレンドの記事に楽しく書かれているので、こちらもどうぞ。
http://calend-okinawa.com/interior/shoka/ayu74.html
 
 
 
 
 
 
Shoka:
 
 
今回は楽しくカラフルなメッシュもたくさんです。
うきうきと胸躍る、笑顔になる、ときめきを感じるもの。
 
 
理屈ではない「好き」という感覚と、背景を知り想像し、増してゆく「好き」が交わったとき。
それが自分の中のものを選ぶ時の基準になる。
 
 
様々な想いを含んだ背景から広がり、使うことによって自分とその「もの」の物語も生まれてゆく。
全てが繋がり続いてゆく、そんな気がした。
 
 
 
 
 
Shoka:
 
 
好きが愛着に変化してゆく、
そんな自分だけのひとつの出会いが、みなさまにおとずれたら嬉しいなと思います。
 
ゴールデンウイーク後半、気持ちの良い風を感じながらお過ごしください。
 
 
 
 
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Shoka:
 
 
「ゴートメッシュ展」
5月6日(祝日月)まで。
 
山羊の革を職人さんが手で編んで仕上げた、メッシュの製品がShoka:に集まりました。
バッグ・サンダル・ポーチ・財布・小銭入れ・名詞入れ・キーホルダー etc
 
 
 
 
 
 
5月企画展のご案内・・・・・・・・・・・・・・

Shoka:
 
piece,peace !
ミナ ペルホネンのカケラを集めた10日間
2013.5/18~26 展示会期間中無休

piece.bag や one mile bag・リメイクTシャツやうさぎクッション・Thank you very badge など、
ミナ ペルホネン ピース.ならではのアイテムたちが並びます。
 
ミナ ペルホネンのpiece.の企画展をShoka:にて開催いたします。
開催に伴って、5月17日に皆川明さんと一緒にバッグを作るワークショップをすることになりました。
ミナ ペルホネンのハギレを使って、自分だけのオリジナルバッグをつくるのはきっと楽しいと思います。
皆川さんとともに作る時間。きっとステキな思い出も一緒に形になることでしょう。
 
ワークショップの詳細とお申し込み方法は以下の通りとなります。
また、申し込みが多数となることが予想されますため、抽選とさせていただきます。
お電話でのお申し込みの受付はいたしませんので、どうぞよろしくお願いいたします。
また当日夜19:00より皆川明さんのトークイベントを開催します。
後日追って詳細はご案内いたしますので、トークイベントはその際にお申し込みください。
 
皆川明さんと一緒にミナ ペルホネンのハギレを使ったバッグを作るワークショップ
日時 5月17日(金曜日)
午前の部 09:00~12:00(定員30名)
午後の部 14:00~17:00(定員30名)
 
場所 Shoka:
沖縄市比屋根6-13-6
参加費 ¥5750(piece,バッグ材料費¥5250+お菓子とお茶代金)
申し込み受付 4月30日~5月8日
 
お申し込み方法
1.参加者名(申し込みは一人につき一回.ご本人さまのみとさせていただきます)
2.参加希望の部(午前か午後かを必ずご記入下さい)
3.連絡先(ご住所・携帯電話番号・メールアドレス)
申し込み先 Shoka:スタッフ 金城由桂  pocaaan@gmail.com までメールにてお申し込みくださいませ。
 
以下の点にご注意ください
◯必ずメールにてお申し込みください。
◯Shoka:の展示期間中はお子様連れも大歓迎ですが、ワークショップに集中していただきたいことから大人のみの参加とさせていただきます。ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
◯お席に座れる人数が限られております。床に座布団を敷いて参加する可能性があることを予めご了承ください。
◯申し込みがかなり来ることが予想されておりますため、完全抽選とさせていただきます。
◯以前口頭で参加希望を伝えてくださった方も同様にメールにてお申し込みいただけますようお願いいたします。
◯ご予約のメールをいただきましたら、こちらから返信後に指定口座への参加費のお振込を以て予約確定とさせていただきます。
◯抽選日は5月9日。発表は5月10日より順次メールにてご連絡差し上げます。お電話によるお問い合わせはお控え下さるようお願い申し上げます。
◯お申し込みメールを送った後、2日以上経っても担当からの返事がない場合は、090 9566 4963 金城までご連絡ください。

 
 
 
 
 
 
 
Shoka:
 
暮らしを楽しむものとこと
Shoka:
http://shoka-wind.com
沖縄市比屋根6-13-6
098-932-0791