暮らしの中の旅日記  「布使っていますか?」

写真/文 田原あゆみ

 
 
Shoka
 
 
私たち人間は、火を使うことで他の動物達とは一線を画しているらしい。
「火」を使いこなすという行為は文明の萌芽だったのかもしれない。
 
ある意味「火」を操る術とともに文明は発達してきたといえるだろう。
文明が生産性や仕組みなど人の外部活動の産物だとしたら、文化は内面的な活動による産物であると定義づけられている。
「美しさ」を見据えて、より洗練された行動をとることを目指した人の社会的活動全般が「文化」とされているようだ。
 
今から20年くらい前、ある人々が織った布に出会った時に、布こそが文化の発端であり私たちを人たらしめているのだと勝手に納得したことがある。
そう感じさせるほどその布たちは生命力に溢れていた。
 
 
Shoka
 
 
 
私たち人の身体は鳥のような羽でおおわれている訳でもなく、他のほ乳類のようなふかふかの毛が生えている訳でもない。
象のような分厚い表皮におおわれている訳でもなく、個人差はあるものの人の肌は比較的薄くて繊細だ。
 
その私たちの肌や身体を、外部からの摩擦や気温の変化、陽射しから守るという基本的機能を持つ衣服。
そして衣服の原型は一枚の布を身につけるところから始まった。
布の持つ基本的機能の他に、色や質感、形で美しくみせるということを始めた時に、私たちは「美」を意識し、自分と美を結びつけようと手を伸ばし始めたのではないだろうか。
 
 
 
 
何だか難しそうに書いているのだけれど、要するに人は布が好きなのだと思う。
特に女性で布に魅了される人は多い。
 
そこに布があると巻きたくなる。
きっと様々な布が飾られている部屋に一人っきりでいたなら、殆どの人が鏡の前に立って自分をより美しくみせてくれる布を探し続けるだろう。
 
 
そんな訳ですからみなさん、きっとタンスの中や引き出しの中に色んな布を持っているのではないでしょうか?
 
その布たちを使っていますか?
 
今日はShoka:に入ってきた春ものの布を使って、ベーシックな巻き方を紹介しますので、もし最近使っていない布があったら引っ張りだして使ってみてくださいね。
参考になるとうれしいです。
 
 
 
 
ARTS&SCIENCEのリネンのシャツブラウス。
薄手のニットの上に羽織ってシンプルに。
 
Shoka
 
 
 
そこに布を巻いてみると?
 
 
Shoka
 
 
 
ぱっと顔が明るくなる。
何だかうれしくなるものです。
印象もずいぶん変わります。
 
 
巻き方も色々。
Shoka
 
 
 
肩の周りを一周したら、反対側の肩に乗っている布の端っこと内側の端を軽く二度結びします。
 
 
Shoka
 
固く結ぶと生地を痛めたりほどきにくくしてしまうので優しく空気を含ませる感じで、きゅっと結びます。
 
 
 
Shoka
 
 
こうやって結ぶと、布がずれて落ちてきたりしないので動きやすくていいのです。
見た目も楽しいし、暖かいのが何より。
シンプルなワンピースを着た時に、シルクの布でこの巻き方を試してみるととても素敵です。
 
是非最近身につけていない布があったら是非試してみてください。
 
ただ、とても繊細なシフォンや、目の粗い手織りの布はきつく結ぶと布自体を痛めてしまうことがあるのでご注意を。
 
 
 

 
 
こちらは左右対称に羽織った布の真ん中あたりを優しく結んで。
布の縁が楽しいので、ドレープがきれいに出ています。
 
この巻き方のコツをつかむと、カーディガンよりも布の方が活躍するかもしれません。
 
 
 
 
Shoka
 
長方形で長めのストールだとこんな風に巻いてもかわいいです。
ただ、腕を動かしづらいので、手を動かしたい時には下の方をたくし上げて、
 
 
 
 
Shoka
 
こんな風にするとかわいいし動きやすいのです。
 
 
Shoka
 
 
 
やはり眺めのストールで出来る巻き方。
前でクロスさせた布を後ろで結んでいます。
前から見るとカシクール。
 
後ろ姿はこんな感じです。
まるでブラウスのようなシルエット。
 
 
ストールは平面だからこそ、形が変わってゆきます。
ちょっとした遊び心と、余裕があると色んな巻き方を楽しむことが出来るのです。
 
 
布の巻き方はほんとにたくさんあって、こうやって写真と文章だけでお伝え出来るのはほんの一部。
Shoka:では布の巻き方をお教えしていますので、いつでもどうぞ。
 
 
 
 
Shoka
 
minä perhonenの濃い色のデニムにARTS&SCIENCEのコットンネルのジャケットを羽織って。
 
 
Shoka
 
スタイリッシュな印象になる無彩色での組み合わせ。
一緒にcafeでコーヒーを飲んで、ささっと用事を済まそう!
そんな景色が浮かぶ、行動的な印象です。
 
 
Shoka
 
女性は赤い色を身につけると優しくなると言われていたんだとか。
明るくて柔らかな印象になります。
 
 
 
 
Shoka
 
ARTS&SCIENCEのウールのストールを巻いて庭にて。
 
同じ時間帯でも、室内とずいぶんと光が違います。
 
 
Shoka
 
ボンボンが四隅についているので、そのチャームポイントをどう引き出そうかとちょっと考えながら巻き巻き。
楽しいものです。
 
後ろ姿のボンボンに心が和みます。
 
 
 
 
Shoka
 
同じスーツでも布の色でこんなに印象が違うもの。
だんだんと日も暮れてきて、寒くなってきたのでこの続きの布談義はまたいつの日か。
 
 
ウール・カシミア・アンゴラ・シルク・コットン・リネンなど、様々な素材を単一で、または組み合わせて織られた布はそれこそ星の数だけ存在していることでしょう。
色や織り方、サイズや混紡する対比の違いを考えると、無限の表現方法が布にもあります。
 
首にくるくると巻いたり、大きめに広げてみたり、クロスしたり、時には腰に巻いてみたり。
使い方も色々。
 
タイミングを見て、ブログにもアップしていきますね。
 
 
もしなかなか使っていない布があったら、手で触って素材と対話しながら鏡の前で色々巻いてみてください。
きっと布にも、巻く人にとってもうれしい時間になるでしょう。
 
 
 
さあ、今日は布の巻き方のほんの一部を紹介してみました。
Shoka:にも春のストールがいろいろと入ってきています。
 
普段どんどん巻けるものが揃っているので、見に来てくださいね。
HPにも紹介しておきます。
 
 
 
 
Shoka
 
 
私が書き終わるのを待っててくれた姪っ子。
なぜか私が記事担当の締め切り日に来Shoka:することが多いのです。
隙間からじっとプレッシャーをかけているので、筆を進める原動力になりました。
 
ノアさんお待たせさん。
いつかストールをかわいく巻いてあげるね。
 
 
 
 
 
Shoka
 
暮らしを楽しむものとこと
Shoka:
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