文/写真 金城由桂
真夏のある午後、笑顔のお客様がご来店。
お茶目なしぐさやくるくる変化する表情が魅力的な、ナオさん。
ナオさんは彫金作家で、毎日金属をトントンカンカンしています。
せっかくなのでShoka:で試着を楽しんでもらおうと、
働きもののナオさんにはまず、ガーゼ素材で着心地の良いボーダーカットソー(ARTS&SCIENCE)を着てもらいました。
ネイビーとホワイトの太いラインは元気いっぱいで、お似合いです。
夏の暑さもかっ飛ばしてくれそう。
2色のシンプルなボーダーですが、素材が柔らかく着けてみるとくったりと体に沿って、こうやって少し大きめのサイズで肩を落として着ても、かわいいですね。
カットソー ARTS&SCIENCE
デニム ミナ ペルホネン
サンダル trippen
「暮らしの道具としての衣服」という観点から作られているARTS&SCIENCEの服は、何十年と長く着られることを考えて所々に工夫がされていて、縫製も美しいのです。
例えば、動きに対して負担がかかるところは当て布で補強され、裏地の縫い目はすべてロックミシンではなく袋縫いをするなど、とても丁寧な仕上がりです。
このカットソーは、リバーシブルにもなる優れものです。くるっとひっくり返して着てみると、綺麗なネイビーの中にボーダーが静かに見えて、大人っぽいシンプルな雰囲気になりますね。
そしてナオさんの笑顔。
この笑顔に、今日もがんばろう!という気持ちになります。
お次は、ミナ ペルホネンのワンピース。
おすまししたナオさんは、どこへお出掛けになるのかしら。
ワンピース ミナ ペルホネン grass window (color:black)
靴 trippen
黒いワンピースをよく見てみると、全体に楕円のモチーフが綺麗に並んでいます。
このワンピースのテキスタイル名は「grass window」
「grass window」とは、草の窓。
草が輪っかになって窓を作った
なんてかわいい名前なんでしょう。
しなやかな大地に、もこもこの草が風にそよぐように並んで生えています。
刺繍の糸が浮き上がった楕円柄のモチーフを、繊細なコットンシルク生地に縫い付けているのだそう。
透け感のある素材に刺繍のモチーフが浮かび、上品な印象です。
着けてみると、草の窓が軽やかに揺れ、着ける前よりもっと表情が出てきます。
トップス ミナ ペルホネン grass window (color:bordeaux)
ボトム ミナ ペルホネン stucco (color:navy)
同じテキスタイルでもカラーの違うトップスです。
ひとつのトップスの中に散りばめられた草の窓たち。
体のラインに合わせて表情が変わる。
着た人の動きによってより表情豊かになる。
そして、シルエットのかわいいボトムですが、その履き心地の良さにもナオさん、きゅん。
ボトムの内側はベルベット仕立て。気持ちの良い肌触りです。
色違いでグレーもあります。
ボトム ミナ ペルホネン stucco (color:gray)
靴 ARTS&SCIENCE
今回着て頂いた洋服たちは一見シンプルな佇まいですが、
どれも身に着けた途端、布そのものの素材から生まれる表情が個性を持ち、
「着てみるとこんなに嬉しくなるんだよ」と話しかけてくるような気がします。
奇抜でなくとも、シンプルでも、よく見ないとわからないデザインであったり、はたまたよく見かけるデザインであったとしても、いざ袖を通してみたら、確かにそこにある個性を感じることが出来るかもしれません。
「おしゃれでしょ?」「かわいいでしょ?」とおしゃべりなお洋服より、
口下手でも芯のところにしっかりと個性を持ったお洋服に出会えると、嬉しいものですね。
7月も下旬になり、ミナ ペルホネンの新しいシリーズが続々と到着してきています。
ディテールにこだわった新作、レギンスやソックスなどいろんなアイテムを揃えてお待ちしています。
明日はどんなお客様がいらっしゃるのでしょうか?
楽しみに待っています。
そういえば、最近田原がソウルへ行ってきました。
その土産話や、写真もShoka:にあります。
一緒にお茶を飲みながら、お話を聴きにきてくださいね。
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