夏休みが始まると同時に、Shoka:の庭の木々で蝉の大合唱がいっせいにはじまりました。
ちいさないきもの達がいのちを謳歌する賑やかなシーズン。
そんななかShoka: で藤田匠平さん・千里さんご夫婦の「スナ・フジタのいきもの陶器展」が始まりました。
小さな器のちいさな物語に生き生きと描かれた、いきものたちの愛くるしさがたまりません。
スナ・フジタの陶器たちの特徴である、触れる人をほっこりとさせる日常の中の景色たち。
これを引き立たせているのは、彼らの持つ確かな技術と細やかさ。
色や絵を際立たせるために少なくとも3回焼成をしているとのこと。多いものは4回焼くこともあるのです。
だから、この細やかで生き生きとした絵が陶器の上に広がっているのですね。
「夏休みカップ」
ひとつのカップに夏休みの”わくわくな前半”と”あわあわな後半”の様子が2コマ漫画で表現されたカップ。
その周りには、夏のいきものたちとスイカやビーチサンダルが楽しげに描かれています。
前半戦は、遊びに夢中で毎日が天国のようですが・・・
くるっとカップを回すと、必死な様子で宿題に取り組む少年。
あぁ・・わかるよ。 よくよく見ると、後ろのカレンダーは8月31日。
ふふっと笑いがこみ上げるのは、誰もが経験したことのある景色がそこにあるからでしょうか。
なんだかあのドキドキが蘇ってくるではありませんか。
こちらは、「駄菓子屋さんぐい飲み」
おじぃちゃんとおばぁちゃんが営む町の駄菓子屋さんは、ほわほわ豆大福と柏餅が名物で色とりどりのキャンディーやおもちゃが大人気。老若男女でいつも賑わっているのです。
このスタイルのお店やさんがどんどん消えていくのは少し寂しい気もしますが、器の中でいつも楽しげな世界が繰り広げられていると思うとなんだか嬉しい気持ちでいっぱいに。
銭湯での楽しい風景が描かれたポットは、その名も「お背中流しポット」
並んでゴシゴシ背中を流しあっている子たちや、小さい子を洗ってあげているお母さん
ポットの蓋には、湯上りのおじさんと仲良しのアヒル。なんて平和でしあわせな日常の景色
スナ・フジタの器は、裏や内側もほっこり楽しいのです。
そっと、手にとって器の底や蓋の裏をのぞいたりしてみてください。力が抜けちゃうようほほえましい光景が待っています。
こんなにも、コアラに好かれてみたい。。夢のような状況です。
スナ・フジタの器はどれもとにかく、いきもの達とヒトが仲良しな世界。
金魚と手を取って池を泳いでみたい・・
現実ではないかもしれないけれど、幸せな世界に連れて行ってもらえるのです。
じっくり器を見ていると、つい「こんにちは!」「こっちだよー!」などとセリフをあてたくなるのは絵本を読んでいる気分になるからでしょうか。
そうやって作品たちを見つめていると、なにやら視線がふたつ・・
器の海から、ボートの仲良し二人組がこちらへ漕ぎ出してきた。なんてかわいらしい人たち。
箸置きのこの子たちは、眺めているだけでも楽しい
このほかにもたくさんの、楽しくてしあわせな器たちがShoka:へ届いています。
器の中の平和な日常や、いきもの達との不思議でしあわせな世界をぜひぜひ、手にとって見てほしいです。
あなただけの、新しいたのしい発見が待っているかもしれませんね。
比屋根の丘に繰り広げられている、動物や虫と暮らすほのぼのとした世界。
お茶の間の上のほっこりとした楽園「スナ・フジタの生きもの陶器」へどうぞ。
麻紀
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スナ・フジタのいきもの陶器展
スナ・フジタ ( 旧フジタ・チサト)の作品の中には、私たちの心の中に ほっこりと息づく、平和な世界が宿っている。 動物たちとお茶の間でくつろいで、ふふっと笑うしあわせなひと時。
遠い未来にスナ・フジタの作品が発掘された時、『あの時代にはこんな平 和な気持ちも息づいていたんだね』、と思ってもらえるといいな」と語っ たのが印象的だった藤田匠平さんと千里さん夫婦が手がけるスナ・フジタ の作品たちが6年ぶりに Shoka: へやってきます。
私たちもとても待ち遠しく、楽しみにしていました。
場所:暮らし楽しむものとこと Shoka:
沖縄市比屋根6-13-6
日時:2017年7月29日(土)〜8月6日(日) 12:30~18:00 *会期中無休*
TEL:098-932-0791
H P:http://shoka-wind.com/
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暮らしを楽しむものとこと
Shoka:
http://shoka-wind.com
沖縄市比屋根6-13-6
098-932-0791(火曜定休)
営業時間 12:30~18:00
info@shoka-wind.com