こんにちは。
沖縄は梅雨が明けて、街ゆく人々がこんがりと美味しそうなトースト色に染まる季節がやってきました。
はじめまして、スタッフとしてshoka:に入ることになりました桑田さやかです。
奈良という味わい深い町からやってきて、沖縄で暮らし始めてから8年が経ちました。
はじめてshoka:を訪れたのは、5年ほど前の夏の時期。
まだあゆみさんと胃袋の麻子さんがふたりでお店にたたれていた頃でした。
はじめて、すすめてくれたarts&scienceのお洋服に袖を通したときの嬉しさを、いまでも鮮明に覚えています。
ぎゅっと密のあるコットン生地のワンピース。
小さな貝釦がたくさん。
たっぷりのギャザーがもう愛おしくて愛おしくて。
少しの緊張と一緒に羽織ったとき、ぽろぽろと嬉しい気持ちがこぼれました。
知らなかった。
上質な服に袖を通したときに、似合ったときに、こんなに心が踊るなんて!
少し背伸びをして手にしたこの子を、胸にぎゅうっと抱きしめて帰りました。
それからずっと、いまでもわたしの宝物。
たくさん着て、たくさんお洗濯しても、生地も思い出も色褪せず、あの時の心踊る気持ちのまま羽織ることができるのです。
そして、おでかけがより一層楽しみになったこと。
これは、わたしだけが持っているこのお洋服の小さな物語。
あゆみさんの目を通して、shoka:に並ぶものたちは、まるで雨上がりの植物のように生き生きしていて、連れて帰った子たちはわたしの生活の中でそれぞれが欠かせない存在になっています。
漆のあの子も、陶器のあの子も、硝子のあの子も、レザーのあの子も、柔らかなリネンのあの子も、カシミヤのあの子も、ぜーんぶぜんぶ、わたしの一張羅!
そして、この空間でゆっくりとお茶をいただいたり、じっくりと話を聞いてもらい、自分に似合うものを選ぶ。
日々の仕事でぐったりと疲れていたことをすっかり忘れて、心をざぶざぶと洗う大切な時間だったのです。
生活することを豊かにする方法のひとつに、『もの』や『知ること』があって、それらを育てることができるということを知りました。
暦の上で初夏(shoka:)は、芽吹きの時期。
いろんな感情が芽吹く季節と場所。
あゆみさんの目に惚れこんで、数年。
心の中に、芽吹いたのです。
ここで自分の目を育ててみたい!と。
決めたらそわそわと心が落ち着かなくて、あゆみさんに会いに走りました。
仕事を変えるという決断は、とても勇気がいることでした。けれど、いざ心に決めるとおもいがけず清々しい気持ちに。
みんながこの思いをガシッと受け止めてくれて、こうやってshoka:で一緒に働くことになりました。
それは、わたしの人生において、とてもとても有難いことなのです。
これが、わたしのshoka:との出会い。
つたない文章ですが、新しい世界に喜んでいるって気持ちが伝わればいいなと思っています。
さてさて、春夏のお洋服がひとしきり揃っているshoka:、せっかくなのでみんなの大好きな一枚を選んで着てもらいました!
(女の子の写真撮るの大好き!)
めぐちゃんは、ARTS&SCIENCEの Back long kimono dressを。
これが合うかな、いや、違うな。こう着ると可愛いかも、うん、これだ!なんて、コーディネートを探すのもまたひとつの楽しみ。
今昔変わらず大事にされ続けている日本の文化に寄り添った独特の美しさは、大人の艶っぽさを引き出してくれます。
そして、涼やかなリネンがベランダで風に揺れる姿を想像するだけでうっとり。憂鬱なお洗濯も、きっと楽しくなります。
まきちゃんが選んだのはこちらのチェックのワンピース。
艶やかで、上品な印象に。
憧れのお洋服を身につけて、ころりと笑顔もこぼれおちる。
ARTS&SCIENCEのドレスは長いものもあって、背が低いから、なんて着ることを躊躇してしまうこともあると思いますが、袖を通すと彼女らしさがでてしっくりと。
お洒落をすることの醍醐味だなあと、しみじみ。
洗濯するたびに、柔らかく育っていく肌触り。これは、手にしたひとだけの特別な楽しみなのです。
彼女にはもう一枚、mina perhonen tambourineのワンピースを。
柔らかな墨黒のリネンに刺繍が映えて、きちんとした印象にも。夏のおでかけ着にぴったり。
季節が変わってもインナーに長袖のカットソーや、カーディガンを羽織って楽しめそうです。
ゆかちゃんは、mina perhonenの赤いワンピースを。
なんてアンデルセン!
童話の少女のよう。
ブラウスを着ると、少女らしさが。
Tシャツやカットソー、タンクトップでカジュアルにも。
一枚のワンピースが、靴やインナーで表情豊かに変わります。
ヘアアクセサリーにもなるストール。
rain grassというテキスタイル、この時期によくある突然の夕立のような情緒が。
テキスタイルに甘い匂いが立ちこめています。
アンティークの版画と一緒に。
これからわくわくが止まらない楽しみな展示会がひかえてます。
そして、いまもとっても素敵なものがそろっています。
ぜひ、お時間がある時に遊びに来てくださいね!
ゆっくりお茶でもいただきながら、一緒にお話しましょう。
そして、みなさんが持つお洋服や暮らしの宝物、たくさん聞かせてくださいね。
shoka:でお会いできるのを、とてもとても楽しみにしています。
写真・文 桑田さやか
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7月29日(土)~8月6日(日) 12:30~18:00(会期中・無休)
スナ・フジタのいきもの陶器展
小さな動物たちが、踊るように描かれた陶器。
きっと、そばにあるとこちらの心も踊る。
みなさまも、どうぞ楽しみにいらしてくださいね。
12:30~18:00へ営業時間が変わりました。(定休日は火曜日です)
営業時間については今までいろいろな取り組みをしてきましたが、より良い就業環境とサービス向上のためにみんなで話し合って、このようにすることにいたしました。
メールでのお問い合わせに応えるためや、ブログやHPの充実、店舗をより楽しい場にするために、朝の時間を有効に使いたいということで12:30からのオープンとさせていただきます。
いいお仕事をするためには、私たちがリフレッシュして健康的な生活をすることはとても大切なことだとつくずく感じています。
皆様、どうぞ宜しくお願いいたします。
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暮らしを楽しむものとこと
Shoka:
http://shoka-wind.com
沖縄市比屋根6-13-6
098-932-0791(火曜定休)
営業時間 12:30~18:00
info@shoka-wind.com