「冬から春へとうつろう季節」

 
 
皆それぞれ視点は違えども、目は春らしい華やかな色をとらえ、手は感触の良いものを探しているはず。
 
 
tous les jours
クロス:R&D.M.Co
 
 
今月も中旬になりました。
皆さまいかがお過ごしでしょうか。
今年の沖縄の2月は、夏日のように暑く、気温が上昇した日もあったり。
このタイミングの旅行者には、沖縄の冬はやっぱり暖かいのねーと土産話のひとつにでもなったでしょうか。
一方、いやいやまだ冬ですよといわんばかりに突然寒くなった日にいらした方にとっては、あ、沖縄も結構寒いんだねなんて、会話があったかどうか。
そんな気温の変動が激しい2月。
 
 
tous les jours
桜を楽しめるのもあと少し
 
 
最近、お客様と話しているとたびたび出る話がこれ。
「今の季節、何着ていいかわからない」とな。
意図にも2パターンあって、こちらへ移住して一年くらいの方の場合は答えを求めていて、長く住んでいる方の場合は会話の一部として。
まあ、装いのヒントがつかめたならラッキーみたいな。
 
いずれの場合にせよこの話が出てくるようになると、ああ、ちょうど季節の変わり目だなと感じる。
桜が咲いて、その横から若い緑が見えて春を感じるように、こんな会話もまた季節の風物詩のようなものなのだろう。(と私は思っている。)
 
今日は暑くなりそうだなあ、薄手のお洋服にしよう、とか、今日は冷えそうだなあ、念のため羽織ものを持とうかどうしようか等…。
 
気温の振り子にあっちへこっちへとふりまわされつつも
また一年、とここで四季を共にするうちにそんなゆさぶりにも慣れてくるものかと。
「何着ていいかわかんないよねー」なんて軽くこぼしながら。
とはいえ季節を意識したカラーを身にまとって。
暮らしていくってそんなものですよね。
 
 
さて、暖かい日にお店で人気だったお洋服をご紹介しますね。
 
 
tous les jours
チュニック:fog linen work
ネックレス:センテニアル

 
 
フレーズと名前のついたカラー。
ピンクと赤と混ざったようなとても発色のいいお色。
ブーゲンビリアといい勝負。
 
 
tous les jours
 
 
寒い日はというと…。
 
 
tous les jours
器:城進
 
 
手が伸びる器もの。
城進さんの白灰釉のそばちょこにお茶を入れて体を温める。
 
 
食生活に目を向けると、野菜が豊富な沖縄の1、2月。ファーマーズマーケットも活気にあふれているように感じる。
私はというと、実家の母の畑からちゃっかり恵んでもらっています。
 
 
セロリはお好きですか。
 
 
tous les jours
 
 
母菜園では、春菊やほうれん草に続いて、今はこちらのセロリが一押しらしいです。
私は大人になった今も生のセロリが苦手なので食しませんが、加熱したセロリは好きです。
 
 
赤く色づいたトマト。2陣目の収穫を待つ楽しみ。
 
 
tous les jours
 
最近の楽しみはアスパラガスの成長。
日ごとにのびる様をチェックしていると、小学生の頃のアサガオの観察日記を思い出す。
 
 
tous les jours
 
 
2月。
陽春を待ち遠しく思いながら、身近な変化に目と耳を向けて過ごす毎日も案外よいものです。

 
 
写真・文 占部 由佳理(tous les jours店主)


 
tous les jours(トレジュール)
那覇市首里儀保町2-19
098-882-3850
open:水~土
12:00-18:00
(変更あり。毎月の営業日をブログでお知らせしております。)
blog:http://touslesjours.ti-da.net


関連記事:ひとつ先のくらしを提案するtous les jours(トレジュール)