こんにちは、CALENDスタッフの石黒です。
事務所のまかないでうちなー料理を覚えよう企画、3品目は「ソーメンチャンプル」です。
ソーメンチャンプルーは、使う材料が大事と吉田は言います。
「ソーメンチャンプルは簡単だよ。簡単ていうか、材料次第だね〜。シーチキン(ツナ缶)じゃなくってマグロのお刺身を使うこと、ソーメンはできるだけ『揖保乃糸』を使うの。これでもう美味しくできるよ」
私が沖縄で驚いたことのひとつに、ツナ缶の重宝されっぷりがあります。ギフト用だという、箱詰めのツナ缶はこちらで初めて見ました。しかし、このレシピではあえてツナ缶を使わないそうで…。
「シーチキンって、魚なのか!って気づいたときに、代わりに魚使えばいいのかと思って、刺身で作ってみたら美味しかった! それで、お刺身ならばなんでも美味しいのかと思って、カツオでもやってみたけど、それは食感があんまりだった…。あ、サクでなく、お刺身で買うのは単に安かったからだよ(笑)」
そして、揖保の糸。これ以外だと吉田はうまく作れないのだそうです。なぜでしょう?
「ソーメンチャンプルの何が決め手かって、ソーメンと具材がちゃんとカラむことよ。ソーメン同士がくっついちゃうと具とうまくカラまないから美味しくないわけ。いろんなソーメン試したんだけど、『揖保乃糸』が一番くっつかずにできる。やっぱり値段高いは高いけどね・・・。他のソーメンでもくっつかずできるならいいけど」
ということで、材料はマグロのお刺身と揖保の糸に、ニンジン、ニラも用意してスタートです。分量は適当ですが、ソーメンよりも具材が多い方が好みのようで、具材を多めに作ります。
まず、ニンジンはしりしり。マグロのお刺身とニラも適当な大きさに切っておきます。
そして、吉田のレシピ恒例、油ドバー(笑)。たっぷりの油でニンジンとニラをさっと炒めます。本当にささっと。
これも味付けは塩(ぬちまーす)。パラパラッと入れます。
「ソーメンは早めには茹でないでね。具材を先に作っておいて、ソーメンは後から茹でるの。茹でてあげといちゃうと、フライパンに入れようと思ったときにはくっついてるから」
マグロも、表面の色が変わったらもうお終い。
「作っている間に火は通るし、火を通し過ぎると、いくら油どっさり使ってもパサパサになって美味しくないからね」
ここでようやくソーメンを茹で、取り出します。
「しつこいけど、くっつきにくいように、説明書きに1分半~2分で茹でてって書いてあるとしたら、1分半にしてね」
くっつかないようにとこだわっただけあり、確かに、小さな具材がソーメンにからまります。
最後に風味づけで醤油を垂らします。醤油の良い匂いが立ち上ったら、完成。
ヤキソバもそうですが、麺と具が良い感じに混ぜ合わさると美味しいものです。それには、麺を柔らかめに茹でればいいのだと思いっきり勘違いしてましたが、少し強度のある方がフライパンにもくっつかないので、結果的に味が均等になるのですね。マグロの旨みとニラが効いて美味しい主役の一品。ニンジンも入って栄養バランスも良く、食べ応えがあります。
文 石黒 万祐子(編集部)