2012 1月


 
「タイ古式マッサージ」という単語から連想されるような、
身体をえびぞりにしたり、
両腕をぎゅっとひっぱったりというような
アクロバティックな技は一切登場しない。
 
むしろ、指圧やオイルマッサージと比べても、さらに穏やかな手技。
ゆっくりとゆすったり、優しくさすったり。
一番強くても脚をグッとひっぱる程度。
それも痛みは一切感じない。
 
「殆どの方が半覚半眠の不思議な感覚なんです。」
 
と、セラピストの上原ルナさんは言う。
 
私は身体にいくつかの慢性的な不調を抱えているが、
中でももっとも頭を悩ませているのが偏頭痛。
ひどい時には週に何度もひどい頭痛に見舞われ、痛み止めは常備。
同様の症状を訴えて訪れる人は多いと言うが、
「あくまでもリラクゼーションなので症状改善を大々的にうたってはいないんですが、症状改善に繋がる方が多いです。」
 
結果的に私の場合はどうだったかというと、
確実に改善がみられた。
施術を受けて1ヶ月以上、一度も偏頭痛は起こらなかった。
頭痛の予兆はあるのだ。
このまましばらくすると痛み始めるぞ、という確実な予感まではするのだが、
実際の頭痛にまでは至らない。
薬を飲まずにこんなに長く過ごせたのは久しぶりかもしれない。
 
「施術後3日目くらいから、実際の効果を実感できると思います。
殆どのお客様がリピートしてくださいます」
 
というルナさんの言葉が腑に落ちた。
 

 
– – – 触れること、相手が喜んでくれることに魅せられて。 
 
最初からタイ古式マッサージをしていたわけではなくて、
これまで色んなマッサージの勉強をしてきました。
もともと自分もマッサージを受けるのが好きで、
疲れがたまったら行くという感じだったんです。
 
それを仕事にしようと思ったきっかけは長男のぜんそく。
薬ばかり飲んでいたので自分にも何かできないかと。
自然療法スクールで勉強したり、アロマの学校に通ったり。
オイルは勉強して7年になります。
もともと精油とかまったく興味はなかったのですが、
アロマの授業で実習があったんですね。
そのときに触れることの心地よさを知り、
また、相手にも喜んでもらえることが嬉しかったんです。
実習の相手になってくれる人が
「すごく気持ちがいい」「優しさが伝わる」
なんて言ってくれて。
それに魅せられたんですね。
 
あれよあれよといううちにハマって、
東京に行ったり、柔道整復師の先生についたり。
色んなセラピーを試していた時に、タイ古式マッサージに出逢いました。
 

 

「痛くないのに気持ちがいい、何度受けても不思議です。」 
 
– – – 初めて受けた手技に一目惚れ、その場で受講を申し込みました。 
 
私の手技にはストレッチが足りないと感じていたので、
タイ古式マッサージを取り入れようと思っていました。
子供が3名いることもあり、
自宅から近いところじゃないと受講しないというのが私のポリシーで
難なく勉強に通える場所のお店をすでに決めていたのですが、
タイ古式マッサージに詳しい方に
「今まで色々と行ったけれど、沖縄市の『サマディ』が一番」
という話を聞いて。
遠いから通えないけれど、そんなに言うならとマッサージを受けにいって、
結局、「受講させてください」とその場で申し込みました(笑)。
 
今まで受けたことのあるタイ古式マッサージとは感覚がまったく違ったんですね。
不思議な感じが面白くて。
指圧やストレッチですっきり感をだすのではなく、
弱い指圧の中にふわふわと浮くような。
終わったときには「え? 終わったの?!」という感じだったんですが、
それから爽快感がやってきて。
 
そうやって、沖縄市まで2年間通いました。
 


 

霊感は一切ない、霊視ももちろんできないと断言するルナさんだが、施術しながら「どうしてそんなことまでわかるのだろう?」というようなことを時々口にし、その全てがズバリ当たっている。「お客様の風を探っていくと、時々ギフトが降りて来ることがあるんです」とだけ明かす。
  
– – – 第三者も共有できる、曖昧ではない手技 
 
タイの医学理論では、リンパ管や中国医学の経絡(けいらく)のように、
体中にSen(セン)と呼ばれるエネルギー経路が流れていると考えられています。
そこにLOM(ロム)と呼ばれる風が流れていると言われていて。
それはもちろんレントゲンにも映らないし科学的証明はなかなか難しいけれど、
私が行う「ナーブタッチ」という手技ではそれをつかむことができるんです。
また、体内の風に触れることで人間本来の治癒力や免疫力を高めることが可能だといわれています。
 
ナーブタッチの特徴の一つは、その効果を第三者も共有することができるということ。
例えば、気功だったら気を入れますよね。
それは気功師と施術された人は「温かくなった」とか「元気になった気がする」という感覚を共有できるけれど、見ているだけの人、第三者には実際どうなのかというのはわからないですよね。
ナーブタッチでは手に触れると風を感じることができるんですけど、
そこに触れている術者(私)と受けている人と、その人の腕を触る第三者も
今ここにしびれがきたというのをちゃんと共有できるんです。

風が集まりすぎたり少なすぎたりすると症状が起こると言われています。
例えば腱鞘炎だと手首のあたりに風が集まっている。
それは血液でもリンパでもないんですね。
ツボともちょっと違う。
 
ナーブタッチ最大のポイントは、イメージを一切使わないんですよ。
例えば気功でも気をイメージしますよね。
瞑想も「誘導瞑想」などは「今目の前に草原がありますよ」というふうにイメージするように促します。
タイマッサージにはそれがない。
そこにあるものだけをつかみ、みていく。
なので、施術する側としても曖昧ではないのです。
 

「お腹に触れると色んなことがわかります。ほら、中井さんはドクッドクッと脈を打っているようでしょう?これが風です、脈ではなくて。」確かにドクドクと感じたし、その後自分で手を当てたらそれが脈ではないことがわかった。「こちらの方は脈のような風ではなく、熱をもった感じ。人それぞれ出方が違うんですよ。」
 
– – – 関節や首、肩の痛み、目の疲れ・・・すべてにアプローチし、妊婦も子供も受けられる。
 
今の主流はアクロバティックな技を重視したタイ古式マッサージ。
それももちろん腱を伸ばすので気持ちがいいですが、
ナーブタッチで得られるのはまた別の爽快感です。
「なんだかよくわからないけど気持ちがいい」とか、
「身体だけじゃなくて心も軽くなった感じがする」など、
感想は人それぞれです。
 
ナーブタッチは2500年前から口伝によって受け継がれてきました。
タイ本国でも受け継いでいる人が少ないらしく、
消えかけているかもしれないという技法です。
 
身体の様々な症状、
関節の痛み、首の痛み、肩の痛み、目の疲れなど、すべてにアプローチしていきます。
妊婦の方やお子様、ご高齢の方、どなたでも大丈夫。
熱がある方でも受けられます。
 
お子様の場合、皆様様々な理由でいらっしゃいます。
小学生くらいですと発達障害、多動性障害、アスペルガー症候群、夜眠れない・・・
症状は様々です。
感覚が鋭いと、「ふわふわしてきた」「熱くなってきた」と、敏感に感じとる子もいます。
みなさん「気持ちが良い」と言ってくれますね。
それが実生活でも良いふうに影響したり。
ぜんそくの子は鼻のつまりが改善したりとか。
 
一番最近の例で言うと、私の娘がぎっくり腰したんですよ。
私が施術してもいいんですけど、親子だと甘えが出ちゃうのでサマディまで行ったんですね。
すると、施術直後から
「すっごく気持ち良かった〜」
と元気になっちゃう。
 
現代人は忙しいので、
サッとやってサッと帰るというのももちろん大事だと思いますが、
風をとらえて最後までしっかり施術するとなるとどうしても最低90分かかるんです。
できれば120分。慣れていただけると3時間とか。
タイでは4時間くらいかけているみたいです。
 

「右の腰に風が集中してますね。左の首に何かがあるのかもしれません。」
 

「膝の裏にコリコリするものがありますよね? この感じを覚えておいてください、これは腰の神経と繋がっているので、これを解除すると腰がラクになります。こうやってしばらく膝の上に手をのせておく。これだけなんですよ(笑)。」 施術したあとに再度膝裏をさわると確かにコリが消えている。
 
– – – 忙しい現代人、ONとOFFをしっかり分けて、本来のリズムに気づいてほしい。
 
ナーブタッチは、その方本来のリズムに戻していくことも目的の一つです。
今は何もかもがスピーディーですから、
「ゆっくりでもいいんだな」
というのを、ご本人が改めて理解し直せるように。
 
みんな昔からこんなにはハタハターしてないですよね?
働く女性すべてに言えることは、ONとOFFをしっかり分けること。
仕事は何時まで、何時からは家族との時間、この日は絶対休む、というふうに。
「休めって言われてもどうして良いかわからない」
という方も多いんですが、
休むというのは何もしないということじゃなくて、好きなことをするということ。
例えば映画を観に行く、大好きな本を読み直す、散歩にでかける、という風に。
 
人生って短いけれど、せっかくだからすべてやりたいんですよね。
仕事も家事も育児も。私だってそう。
でもキャパは決まってますから、
今日はこちらをONにして家族DAYにしようという風に時間を配分する。
なにごとも塩梅が大事なんですよね。
それを、ナーブタッチを通して再認識して頂けたら嬉しいです。
 

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

 
ルナさんは、
「最低これくらいは来てもらわないと・・・」
というような頻度の制約を一切口にしない。
 
「好きな時に受けるのが一番良いんです。
それに、『今まさに痛い!』っていう時の方が効果もわかりやすいですから。」
 
本人がそう言っても、リピーターになる人は後をたたない。
大体1ヶ月くらいで再度訪れるという。
 
 
施術が始まってすぐ、私の脚を持った瞬間、
 
「ほら、今ここに力が入っているの、わかりますか?
普段からこれくらいの力を常に入れてお過ごしなんです。
脱力しても良いんだってことを忘れて、
いつも自分に緊張を強いて毎日を過ごしてらっしゃる。
ずっとこうだと普通に考えて疲れますよね。
だから、楽にしていいんですよ。」
 
と言われ、思わず涙が溢れそうになった。
 
私たちは忙しい。
今日もやることリストはいっぱい。
仕事を終えて帰宅しても家事が山積み・・・
 
本当の意味で自分にお休みを言い渡せるのは自分しかいない。
風をつかむルナさんと、自分の中の風がそれを教えてくれる。
 

写真・文 中井 雅代

 

Lunasunchi(ルナサンチ)
那覇市天久2-28-28-3F
090-3192-1104
lunasunchi@nirai.ne.jp
HP http://www.lunasunchi.com
*女性専用ルームですが、お子様の場合は男の子でも大丈夫です。
 
営業時間 ※要予約
・月〜土 9〜17時
※土曜を除く平日の9時、15時予約は割引あり!
・金・土曜ナイトタイム 19〜23時
・日・祝日 休み

 


 

2012 1月


 
「音正月」ねしょうがつ

 
本部町在住のミュージシャンたちを中心にした、本部発のロックイベント。
豪華な出演陣でお楽しみください。
出演 三宅洋平 もとぶソバボーイズ  あじさい音楽村 他
 
開催日:平成24年1月22日 
時間:15:00開場 16:00スタート 19:00まで
場所:本部町渡久地4 本部町営市場2F 本部町営ホール
ブログ:http://neshowgets.ti-da.net/
 

2012 1月


小林エリカ・著 リトルモア ¥1,680/OMAR BOOKS
 
―ある個人的な旅の記録 ―
 
人ひとりの一生は誰のものであってもドラマになりえる、
というのがこの本を読んで最初に思ったこと。
そしてこの本の帯に
「ひとりひとりが、その人生の選択の余地を、握っている」
と書かれているように、
その選択してきた結果が「今」であってそれはもう、人の数だけバリエーションがある。
それって本当にすごいこと。だからこそ面白いと言える。
 
最近、個人の記録(日記、エッセイ他)を読む機会が重なったこともあって、
今回紹介しようと自然と手にしたのがこの『親愛なるキティーたちへ』。
 
内容は30代の著者が、ある日見つけた父親の昔の日記と、
著者が子供の頃読んで思い入れのある『アンネの日記』を軸に、
自身がドイツ・ポーランド・オランダを旅した記録をまとめたもの。
3つの日記と国、時代が交差し合い不思議な読後感を残す。
 
二冊の日記を抱えて、成田エクスプレスから空港へ向かう著者のモノローグから始まる物語を読みはじめてすぐに引き込まれた。
あり金をはたき家族から協力を得て旅だった彼女。
旅に出たのは、戦争に飲みこまれた同時代を生きた
著者の父とアンネ・フランクに興味を持ち、
アンネが生きて、日記を書いた場所を自分の目で確かめたいというただそれだけの理由。
とても個人的な旅。
 
読者は彼女の目に映った街やホステルでの朝食のメニュー、
バスを逃して長い道のりをてくてくと歩いている様子が淡々と綴られているのを読むうちに、一緒に旅をしている気分になる。
 
また著者がアウシュビッツを訪れたその夜、泊っている宿に帰ると、
相部屋の外国人の若者は夜遊びに意気揚々と出かけるところ、
など、悲惨な歴史とのどかな現実とのコントラストが
胸に何がしか訴えてくるものがあって、
読む人それぞれに様々な想いを抱かせるはず。
 
著者は1978年東京都出身、
作家、漫画家として海外滞在も多い若手アーティスト。
「平和」を声高に叫ぶよりもこういう光の当て方が私たちの心に響く場合もあるなあ、
ともっといろんな人に読んでもらいたいと思った一冊です。
 
2012年が始まったばかり。
今年初めて読む本は何ですか?
いつも選ぶ本とは少し変わった本を読んでみるのも
あなたの世界を少し広げてくれるかも。

OMAR BOOKS 川端明美




OMAR BOOKS(オマーブックス)
北中城村島袋309 1F tel.098-933-2585
open:14:00~20:00/close:月
駐車場有り
blog:http://omar.exblog.jp
 

2012 1月


 
4月1日の開校に向けて、豊見城市立豊崎小学校の「校章」並びに「校歌」を募集することになりました。
ふるって応募ください。
豊崎小学校開校準備室ホームページ
 
募集内容 ①校歌の作詞 ②校歌の作曲 ③校章のデザイン
募集期限 平成24年1月20日(金)
応募資格 どなたでも応募できます
作成要領 ・夢と希望が象徴・表現されているもの
     ・子ども達や地域に親しまれるもの
     ・新しい息吹にあふれ、明るく、温かさのあるもの
 
応募方法 校章:所定の応募用紙にて応募して下さい※別添
     校歌:歌詞・楽譜を任意の用紙にて応募して下さい
*応募者は住所・氏名・電話番号を明記して下さい
 
応募条件 次の条件に同意の上、応募して下さい
     ・応募作品はオリジナルに限ります
     ・応募作品は返却しません
     ・採用された作品については部分的に修正を加える場合もあります
     ・採用された作品に関する一切の権限は豊崎小学校が有します
選  考 豊崎小学校校章・校歌選考会で行います
表  彰 作品が採用された方には直接連絡し、謝礼を進呈します
校章デザイン3万円、校歌作詞作曲各3万円 
 
応募先  豊崎小学校開校準備室 (豊見城市役所2階学校教育課内)
      豊見城市字翁長854番地1
      TEL 098-850-0961 FAX 098-850-1860
 

2012 1月


 
フランスでは1月に食べる風習があるというガレット・デ・ロワ、
(関連記事:pour vous(プール・ヴー)のガレット・デ・ロワ
今年の幸運は誰の手に? 新年に食べるのにふさわさしい、贅沢な味わいの楽しいフランス菓子

こんな寒い日は、お茶のお供にもきっともってこい! 
 
というわけで、今日もまた、(これで2ホール目♪)
濃い目の紅茶を淹れていただきま〜す☆
 

 
う〜ん、このアーモンドクリームのしっとり加減、
初めてじゃないのにやっぱり衝撃的。
そしてパイ生地のサクッと感と香ばしさ、たまりません!
 
ここ最近急に冷え込んだ沖縄、
温かい紅茶がドンピシャ合います。
パイ生地のさっくり感、写真で伝わりますでしょうか?
 
初めてガレット・デ・ロワの写真を見たときから
「いーはずいーはず」
してるカレンドスタッフ吉田に
「いーでしょ〜」
の電話もしときました☆
 

 
見て〜!
中はこんなにぎっっしり!!
隅から隅まであますところなくまるっとぜ〜んぶ美味しいんです。
 
私、アーモンドクリームなるものを
プールヴーのガレット・デ・ロワで初めて食べた気がします。
だって、こんなに美味しいんだったら絶対覚えてるはずだから・・・
初めて食べたアーモンドクリームはまさに衝撃的な美味しさでした。
アーモンドってこんなにジューシーなんですね。
じゅわじゅわっと中からアーモンドのエッセンスが出てきそうなほど。
 
 
さらに、今回は源河さんから嬉しいプレゼント☆
ガレット・デ・ロワをご購入のお客様に、
 「カレンドを見ました」
の一言で焼きドーナッツをプレゼント!!

 
毎年、年末年始しか販売しない限定品。
今年の販売は1月21日まで。
 
私たち大人女子はもちろん、
小ちゃい子やおじいちゃんおばあちゃん、
み〜んなきっと喜んでくれるお菓子です。
(我が家では、3歳の娘も主人もぺろりと平らげておかわりしてました〜☆)
 
正月料理に飽きた頃、
フランスの風習にそって、みんなでゲームとお菓子を楽しんでは☆
 

pour vous(プール・ヴー)
豊見城市字上田543-3
098-856-8007
ガレット・デ・ロワをご購入のお客様に
「カレンドを見ました」の一言で焼きドーナッツをプレゼント!!

open 10:00〜20:00
close 木(祝日の場合は営業)
 

2012 1月


 
 
新しい年がはじまりました。
あけましておめでとうございます。
 
12月の西洋的な空気から一転して日本らしさが漂う1月。
正月からはじまって七草がゆ、成人式など、
日本古来の行事やしきたりがつづくこの時期はその雰囲気と
新年特有の「あたらしく何かがはじまるカンジ」、もあって
好きな月のひとつだったりします。
 
 
 

*あたらしい一年の気分が左右されるおみくじは、「吉」と出ました。(普通。)
 
 
それにしてももう2012年、なんですよねえ、早い。
小学校の頃を思えば2012年ってかなりの「未来の世界」で、
実際にマンガの中にあった便利な道具は次々とカタチになって
目の前にあったりするわけですが
意外とハイテクなものやデジタルなものだけに囲まれているであろうと
小学校の頃に想像していた図の通りになっているでもなく
手仕事から生まれるモノや昔ながらの道具も身の回りにはちゃんとあって
それぞれの使う過程や生み出す効果の違いを楽しめています。
 
 
 

*まずはカタチから、なので道具を一式(こじんまりと)揃えてみました。
 
 
今年は木版画をはじめる予定でいます。
むしろ「今年一年の抱負は『木版画』です」と
言ってもいいかもしれません。
 
 
 
簡単で便利な現代の道具と素朴な味わいのある昔ながらの道具、
それぞれのいいところをバランスよく取り入れて
2012年の毎日も過ごしていこうと思っています。
 
今年も雑貨屋[そ]をどうぞよろしくお願いいたします。
 
 
写真・文 タナベユウヘイ(雑貨屋[そ]店主)

雑貨屋[そ]sso
住所: 沖縄県宜野湾市大謝名1-24-18
TEL:098-898-4689

OPEN: 12:30-19:30 (CLOSE/Wed & Thu)[臨休あり]

HP:http://sso.shop-pro.jp

ブログ:http://sso.ti-da.net
 

2012 1月

文 関根麻子

 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
元旦。
静かな心内になる。
 
 
 
 
おだやかな暮らしの中に、楽しい発見と美しい景色が皆様に訪れるますように。
 
 
 
 
 

 
 
 
 
おだやかな暮らしと書いたが、
元旦の朝は実際のところ、おせちにお雑煮、年賀状書き。
それに加え、あれれ、まだ終わってませんよ、という掃除が少々。
新年だけど、新年にたどりつけない。
これ、毎年の常。
 
 
でもこの時間はとても大切なことだと思っている。
手をちゃきちゃき動かしながらも、昨年を振り返る時間となる。
 
右往左往どたばたやりながらも、笑顔と出会いに囲まれた。
その循環に、確かに私もいた、いる。喜びだ。
回想する。
そしてうんうんとうなずきながら、あらかたのことを終えた瞬間。
 
家の中が、すっと静かになり、凛とする時間がやってくる。
 
 
 
 
 
身支度をし、松をしつらえ、新年を迎える。
新しい年、ようこそ。
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
社会人になるまで、元旦は家族そろい、皆でおめでとうを言い、
おせちやお雑煮を食べながら、今年はどうしたい?と話すのが恒例だった。
この行事は思春期の頃、まだ寝ていたいのにさと思いつつ、
無理に抱負を作り出し(そして1ヶ月もしない間に忘れる)
なんて、やらされている感がぼんやりとあったものだったが、
今振り返ると、とてもいい習慣になっていたように感じる。
 
 
 
習慣といえば、やはりおせち。
沖縄に来て、ものすごく気にいっているものがある。
ドゥルワカシー。
お友達の家でごちそうになりひどく感動し、それ以来お正月や
何かの祝いごとの際、作ってきてるものだ。
あ、本当の作り方はわからないので、なんちゃってドゥルワカシーだけれども。
 
普段はちゃちゃっと作るものが多いせいか、じっくりと向き合うおせちが楽しい。
しかしながら!どうしても地味なのです、出来上がるものたちが。。。
地味とりどり。
 
 
なので、うつわが重要。
息をふっと止めて、盛りつける。
おいしいうちにと、少々のはみ出しもうつわさーん、フォローよろしくです。
 


 
 
 
 
 
おせち作りや松を飾るのもそうだが、
 
季節を実感し、生活にしつらえること。
 
それは気持ちが豊かになること。
 
 
 
 
 
いつもの暮らしの中でこそ、と思うときが多々ある。
質素でも、浮かれていても、焦っていても、
落ち込んでいても、笑っていても。
 
気持ちよい暮らしの方に、自分で変化させられることっていっぱいあるなぁと。
そして発見、実りの多い日常を感じていたいなぁと思う。
仕事も暮らしの中の一部。
そこからもたくさんのすばらしい出会いと発見がある。
 
決してストイックな感じではなく、そこにある自分の暮らしと
向き合うと、きっと楽しくなる。
 
 
 
 
おだやかな日常の暮らしから生まれるひとつひとつのものごとから
心躍るきっかけが
今年も皆様に訪れるますよう願っております。
 
 
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ganga 手仕事のやさしい布たち
 

 
 
2012年1月27日(金)~2月5日(日)
Shoka:
住所:沖縄市比屋根6-13-6
電話:098-932-0791
HPとブログ:http://shoka-wind.com

2012 1月


 
〜愛の島 恋の島 幸せの島 瀬長愛ランド〜
第2回 愛と幸せを結ぶ 瀬長島2人3脚トリムリレー大会

 
大会期日:3月11日(日)
場所:豊見城市 瀬長島

 
この2人3脚トリムリレーは、自分の体+相手の事を気遣って、
労りや優しさを心掛け自己申告タイムに、より近い方が優勝となりますので、
どなたでも参加することが出来ます。
また、今大会より「“速さ”にもチャレンジしてみたい!」という方の為に
速さを競う部門も設けましたので、申告タイムに向けて楽しみながら走る方から、
2人3脚世界最速を求める方まで、幅広く楽しめるイベントとしました。
是非この機会に、ご家族やお友達とお誘いあわせの上、
春の陽光を浴びながら瀬長島の愛と幸せのパワーを感じていただければ幸いです。

 
イベント用ウェブサイト http://www.tomiccha.com/senagailand/
スタッフブログ http://lovesenaga.ti-da.net/

 

 

2012 1月


 
「この麺がすっごい好み!
つるつるっとしてて、すーって入っていく感じ。
沖縄そば、基本的には好きなんだけど、
お店によってはちょっと食べづらいなーっていう麺もあって。
でもここの麺は私的には100点!」
 

 
「この看板がすごく目立つよね。
ずっと気になってて、美味しいっていう噂も聞いてたんだけど、
実は、来たのは今日が初めて。
うちから徒歩圏内だよ〜、
こんなに美味しいんだったらもっと前から行っておけば良かった!」
 

 
取り分け用のお皿をお願いすると、
スープとかまぼこ、ネギ入りという親切さ!
 
「おそばの種類も色々あるから、
友達と別々の頼んで味見するときも良いし、
子供に分けてあげるときも助かるね。」
 

 
「店内もこんなに広いなんて思わなかった〜。
外から見てたらもっとこぢんまりした感じだと思ってたから。
しかも平日の12時前にこんなにいっぱい!
やっぱり美味しいところってみんなよく知ってるんだね。」 
 

 
「ここはリピート確実だな。
絶対旦那さんも連れてきてあげよう〜。
本土から友達来たときもお勧めしよう!
北部とかまで行かなくても美味しいおそばが食べられるんだね、嬉しい☆」
 
けんぱーのすばやー
那覇市おもろまち4-9-11
098-869-9281
open 11:00~19:00
close 正月のみ
 


 
「見て〜!
新都心にヤギがこんなに沢山いるって知ってた?!」
 
「那覇市役所の銘苅庁舎敷地内にいるの。
この辺の雑草を食べてもらうために放してあるっていう話も聞いたことがあるけど、
本当のところはどうなんだろうね?」
 
 

おじさんが舌を鳴らしてやぎを呼び、
品定めするような視線を送りながら、
 
「あい、このヒージャー美味しそうだね〜〜」
 
とつぶやいているのが聞こえたりもする・・・。
 
「・・・沖縄的だね(笑)。」
 

 
「金網をちょっとゆらしてカチャカチャって音させると、
えさがもらえると思って近づいて来ることもあるんだよ〜。」
 

 
庁舎の隣には那覇市消防本部があり、
訓練風景が見られることも。
 
「ヤギともふれあえるし消防車も見られるし、
甥っ子が遊びにきたら連れて来てあげよう。
子供は絶対喜ぶよね。
私も動物大好きだからすごく癒される。
新都心で半分野生のヤギとふれあえるなんて
なかなか想像つかないよね。」
 
新都心銘苅庁舎
那覇市銘苅2丁目3番1号
 

 

 
「ヤギを見たら、庁舎の近くにあるこのコースを歩くのも気持ちいいよ。」
 
銘苅庁舎の裏手には、330基以上の墓によって構成される「銘苅古墓群」がある。
 

 
中でも最も大きいのが「伊是名殿内(いぜなどぅんち)の墓」。 
南北約30m、東西約22mと
沖縄県内でも最大規模の亀甲墓だ。
 

 
「あれ?
前来たときはこんなに草は生えてなかったんだけどなぁ。
亀甲墓っていつ見てもすごいよね。
本土では考えられない大きさ。
伊是名家って琉球王朝時代に伊是名と伊平屋の総地頭をつとめたんだって。
それでこのお墓の立派さなんだね。」
 
墓を出てさらに上へとのぼる。
 

 
「春はね、この道沿いに沖縄のピンクの桜が咲いてすごく綺麗なの。
お弁当もって来たくなるよ〜。」
 

 
小高い丘を登ると、この景色。
安謝方面まで見渡せる。
 
「新都心ってさ、こうして見ると緑が結構たくさんあるんだよね。」
 

 
「自宅の前は道路だし、
普段生活していると緑を目にすることがあんまりないから、
こうして癒されに来るんだ〜。」
 
伊是名殿内の墓と裏の丘
銘苅庁舎裏手 
 

 
「『Tacos-ya』は北谷店と国際通り店がよく知られてると思うけど、
新都心にもあるんだよ〜。
皮がパリッとしてて大好き!」 
 

 
「具沢山なのも嬉しいよね。
そしてチーズが濃厚!
辛いのが好きなひとにはソースも追加してくれて言うことない。
 
ここのタコライスも美味しいし、
サイドメニューのオニオンリングも大好き!
そのすべてが味わえる『タコスヤプレート』がお勧めだよ〜。」
 


 
「美味しいお店だから満席に近いこともあるんだけど、
あんまり待たずに食べられるのも良い。
回転が速いっていうか。
並んでたらテイクアウトにしちゃっても良いしね。」
 

Tacos-ya
那覇市おもろまち4-12-13
098-867-2644
open 11:00~22:45
無休
 

 
「泊近くの黄金森(くがにむい)公園の向かいにある、歩道橋へ向かうこの道も好き。
この歩道橋、『なんの為にあるんだろう?』ってちょっと思うけどね(笑)。
だって、歩いてる人あんまりいないよね。
でも私は好きで結構渡ってるよ。」
 

 
沖縄県立博物館・美術館前を通る、
新都心のメインストリートとも言うべき道路を一望できる。
 
「この道路っていつも結構混雑してるでしょ?
そういう車の流れを見るのもなんか楽しい。
ずっと見てても飽きないんだよね。」
 
向こうまで降りると新都心公園につながっている。
 
「新都心公園にはウォーキングしに行ったり、
あ、あと美味しいおそば屋さんがあるんだよね、公園内に。
そこに旦那さんと行くこともあるよ。」
 

 
来た道を戻る。
 
「ほら、ここから道が長ーく向こうまで伸びてるでしょ?
この感じが好きなの。
広々としていて、開放感があって。」
 

 
歩道橋横にある趣のある建物は「那覇第2地方合同庁舎1号館」。
国土交通省による「営繕(建築物の営造と修繕)技術コンクール」において、
平成19年には優秀賞も受賞している。
 
「建物自体は古いのに、
古くさい感じがしないよね。
緑が植えられてるからかな〜?」
 

 
「この可愛い街灯もお気に入り☆
沖縄の花笠を模してるんだよね。
夜になってあかりがついた時もきれいなんだよ〜。」
 
おもろまちの歩道橋
那覇市おもろまち2丁目7 黄金森公園向かい
 

 
「ここはね、私みたいに新都心に住んでる友達から教えてもらったの。
コーヒー専門店でコーヒーが美味しいのはもちろんなんだけど、
コーヒーが飲めない人も大丈夫。
紅茶も美味しいんだよ。」
 

 
自家焙煎のコーヒーはもちろんハンドドリップで淹れてくれる。
ヨーロッパでは第一級コーヒーとして名高い「ケニアAA」。
上品な艶をたたえたそのコーヒーを一口飲むと
ふくよかな香りが一瞬で口の中に広がる。
驚くほどコクがありながら、のどごしはすっきり。
 

 
「これ、お客様から頂いたお土産のお菓子とチョコレート。
美味しいのでよかったらどうぞ。」
 
スタッフの温かな心遣いも嬉しい。
 

 
JCQA(全日本コーヒー検定)認定コーヒーインストラクターでもあるオーナーのTAKAKOさん。
 
「豆にしっかりこだわった、
本格志向のコーヒー専門店というのが沖縄には殆どなかったので、
本当においしいコーヒーを沖縄の方にも味わって頂きたくて始めました。」
 
また自身が習得した技術を惜しむことなく、
カルチャースクールで教えたり、
カフェ内で講座を開いたりもしている。
 


 
エチオピア、キューバ、グアテマラ、ボリビア、コロンビア・・・
世界各地からとりよせた選りすぐりの豆が並んでいる。
 
「匂いをかいでみてください、
違いがすぐにわかりますから。」
 
と言われてかがせて頂くと、
 
「わ〜!すごい、濃厚!
コーヒーっていうと苦いイメージだけど、
なんだか甘い香りもする。
コーヒーの概念が変わりますね。」 
 

 
目の前は公園という住宅街の一角にひっそりとたたずむカフェ。
都会の喧噪から逃れ、自分と向き合うのも良し、
友達や恋人と静かに語り合うも良し。
 
コーヒー豆の購入も可能だ。
 
Cafe de cantate(カフェ・ド・カンタータ)
沖縄県那覇市天久2-4-1
098-867-6388
10:00-22:00
定休日 月曜日
 

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紹介した全てのスポットすべてを徒歩でまわることもできる。
新都心は規模のコンパクトさも魅力。
 
車で乗り付けてショッピングを楽しむことが多い場所だけれど、
モノレールおもろまち駅で下車し、
一日散策してみるのも楽しい。
 
住宅街にあるカフェやパン屋といったおしゃれスポットだけでなく、
亀甲墓やヒージャ(ヤギ)にも出逢え、沖縄そばまで楽しめる。
 
那覇市の中でも都市化の進んだ場所でありながら、
実は沖縄の魅力が凝縮されたスポットでもあるのだ。
 

写真・文 中井 雅代

 

2012 1月

 
1月6日(金)
14時~
@那覇市消防本部(那覇市銘苅2丁目3番8号)
*一般駐車場はございません(公共交通機関をご利用ください)
 
お問合せ:消防本部総務課 098-867-0119 (担当 宮城)
*雨天時等での中止は当日の早朝に決定します
HP http://www.city.naha.okinawa.jp/fire
 
出初式内容
①職員・団員・女性防火クラブ員による特別点検
②市長訓辞
③優良職員・団員表彰
④特殊消防車両紹介、消火・救助隊による展示訓練 etc・・・
 

 
消防出初式の由来
万治2年(1659年)1月4日、4代将軍徳川家綱は、
老中をはじめ主な家臣を上野東照宮に集めて、
定火消(武家によって組織された火消)の顔見儀式を行いました。
これが、出初式の始まりといわれています。
出初式は、江戸幕府の崩壊とともに廃止されました。
 
明治8年(1875年)1月4日、「消防の父」といわれた川路利良警視総監は、
警視庁練兵場において消防組による出初式を復活させました。
 
那覇市においては、明治20年(1887年)に石門通り有志たちが
私設の石門通り消防団を結成し、
翌21年1月に出初式を挙行したと伝えられています。
 
本市における戦後第1回の出初式は、
昭和25年(1950年)1月6日に行われました。
その後毎年続けられ、平成24年に第63回目を迎えます。
 
昭和25年、本市の消防力は、常備消防団員6人、水槽付きポンプ車2台でした。
平成23年12月現在、1本部・5課・2消防署・6出張所・1消防団を配置し
消防職員273人、消防団員数87人となっています。
消防車両は、水槽付きポンプ車15台・軽ポンプ車2台・梯子車2台・化学車2台・救助工作車3台・大型 タンク車2台・高発泡車1台・照明車1台・指揮車3台・水難救助車1台・後方支援車1台・高規格救急車 8台(非常用3台含む)、消防活動二輪車2台、その他の車両等36台の合計79台を配置して
約31万余市民の生命、財産を火災やその他の災害から守るため日夜活躍しています。