2012 6月


 
2012年9月にデビュー10周年を迎える 矢野沙織。
10th Anniversary を記念してCOTONOHAにて、スタンダードなJazz Nightを開催。
モダン・ジャズの起源である“ビ・バップ” に真摯に取り組み
日本にとどまらずニューヨークでもライブを重ねる
矢野沙織のスタンダードを中心とした
密度の高い力演が、堪能できるジャズライブ!
心より御待ち申し上げます。

出演者
矢野沙織(As) 
城間巧介(Gt)
西川勲(Ba)
スティーブ・ジーオービー(Ds)
 
 
開催日:2012年7月8日(日曜日) 
開場19:30 
開演20:30
場所:COTONOHA artspace+cafe(コトノハ アートスペース プラス カフェ) 
   宜野湾市赤道1-5-7 
 
 
料金:前売り券 2500円  
    当日券 3000円 
(ご飲食代は別途お支払いとなります。)
 
チケット販売オンラインサイト&詳細
http://shop.cotonoha.com/?pid=44031587
問い合わせ:info@cotonoha.com
 

2012 6月

浮島ガーデン
 
浮島ガーデンでは冷やし中華や自家製酵母パン、
ピザ、クラッカーにも伊江島小麦を使用しています。
と言うと、よくお客様からは「伊江島に小麦があったの?」と驚かれます。
 
「むじぬふ=麦の粉」と方言で呼ばれる
貴重な貴重な全粒小麦、伊江島小麦。
無農薬で風味があって、安心とおいしいがそろった国産小麦の最高峯ですよね。
 
浮島ガーデン
 
そんな伊江島小麦をお母さんの代から作っている
イージマヤー産業・大城さんに話を聞くと、
伊江島では100年以上前から江島神力(えじまじんりき)という種類の麦を
栽培していたそうです。
最近はニシノカオリという九州由来の小麦も作っているそうですが、
江島神力はやはり香りが高く味も良いということで、
大城さんは江島神力をメインに栽培しているそうです。
確かに大城さんの小麦は風味豊かで一度食べたらクセになる味。
しかも全粒粉なのですこぶる体にいい!
 
でも残念なことに伊江島では小麦を栽培する農家さんが
今どんどん減っています。
というのもこの数年続く鳥の被害はかなり深刻で
収穫を前にほとんどすべて鳥たちに食べられてしまうため生計が成り立たず、やむを得ず別の作物にシフトしているというのが現状のようです。
私も2年前に小麦を栽培したとき、ほぼ全部食べられてしまい
とってもガッカリしました。
これが本業ならガッカリどころでは済みません。
 
大城さんにその話をしたら
「私は食べられても大丈夫、鳥の食べる分も作っているからね」と
軽やかに笑っていました。
 
小麦は意外と手がかからない作物で、
年を取った人たちが難儀せずに栽培できるとあって、
大城さんは儲からないのを承知で島の仲間のために続けているとも言ってしました。
確かに麦を収穫してから干して粉にして、
さらには麺になるまでの過程を見学させてもらうと、
これはこの金額では見合わない。
 
鳥も人間もおいしさの輪でつなぐ大城さん。
その結いの心がイージマヤー産業のむじぬふには詰まっている…
大城さんの豊かな味わいの伊江島小麦を一度召しあがってみて下さい。
クセになりますよ~
 
今回は
うちなークレープ、ちんびんをむじぬふたっぷりで作ってみました。
卵も牛乳も使わないヴィーガンちんびん。
試みにニンジン粉を入れてみました。
すっごく簡単でおいしいです。冷やして食べてもGOOD☆
 
「ヴィーガンちんびん」
 
<材料>
伊江島小麦 50g
地粉(中力粉)50g
豆乳 200cc
水 50cc
菜種油 大さじ2
黒糖 適量
塩 小さじ1/4
 
 
<作り方>
1 粉と塩をふるいにかけておく。
 
浮島ガーデン
 
2 豆乳と水、菜種油を混ぜ合わせたものを①に少しづつ流し入れ、かき混ぜる。
 
浮島ガーデン
 
3 つぶ感を残した黒糖を入れてさっと混ぜ、油を敷いて温めておいたフライパンでゆっくりと焼けば出来上がり~☆
 
浮島ガーデン
 
浮島ガーデン
 
浮島ガーデン
 
浮島ガーデン
 

Text by 中曽根直子(浮島ガーデン フードデザイン)




浮島ガーデン
那覇市松尾2-12-3
098-943-2100
open:14:00~24:00
close:火
HP:http://ukishima-garden.com
ブログ:http://ukishima.ti-da.net
 

2012 6月


 
2007年のホクレア号沖縄来航から5年。時代も、私達を取り囲む環境も大きな変化の途上にあり、何よりも311以来私達一人一人の心のありようが大きく変わりつつあります。
 
2012年も丁度折り返し。日常に埋没し、自然に生かされている事を忘れがちな私達にとって、もう一度自然と調和し、全ての同胞と手を取り合い、ともに新たな航海に旅立つ時期がやって来ているように感じます。
 
情報化社会の中で外部からの情報に頼り切り、感覚を麻痺させてしまうのではなく、大いなるこの星の営みの中で自らの位置を知り、星と風、波、自らの内側にあるコンパスを目覚めさせる事。古代から続く先人の知恵と勇気を学び、分かち合い、それらを自らの人生、この星の未来に活かす事は益々重要になって来ています。

 
今回はハワイイ在住のニック加藤さん撮影によるホクレア号2007年日本航海時の素晴らしい映像とともに皆様と語らい、学び合い、そしてともに祈りたいと思います。
 
皆様のご参加をお待ちしております。
 
7月1日(日)  午後6時~9時  「ホクレア号2007年日本航海の映像(by ニック加藤)とトークの夕べ」 
 
参加費 2000円  定員 25名 ※ご予約をお願い致します。

開催日:7月1日(日) 
時間:午後6時~9時
場所:Heart of Earth cafe 北谷町字桃原5番地の1
地図:http://goo.gl/maps/JkjD
ブログのURL:http://heartofearthcafe.ti-da.net/e4068294.html
フェイスブックのイベント案内https://www.facebook.com/events/241989952570417/
 


 

 

 

2012 6月

写真/文 田原あゆみ

 

 
 
 
梅雨があけて気持ちのいい青空が広がっています。
ずっと待っていたこの時期。
 
外の風のように、クリーンな空気を家の中にも呼び込みたくなります。
 
 
「麻子さん、前からしたかった木と漆のうつわのお手入れのことを記事にしようか?」
 
 
「お、いいですね~」
 
じゃあ、まずは腹ごしらえ。
みんなで集まった朝は・・・・
パンケーキ!
 
 

 
「あ~、それいい!たおちゃんと一緒に作ろう!」
 
 
 
 
 
 
今週の記事担当の田原はカメラマン&見守る人、食べる人の座を獲得。
涙が出るほどうれしい。
誰かに作ってもらえるって、なんでこんなにうれしいんだろう。
 
 
 
しかも、お料理上手なこの2人のパンケーキをいただける喜びよ!
 
 

 
 
 
庭のミントを摘んで来て、ミントとシークワーサー水を作ろう。
パンケーキはたおが。
 
麻子さんは、トマトの冷たいスープをよそったり、食器を選んだり。
 
 
真剣なまなざしがきらきらしている2人。
 
 
まぶしい。
 

 
その傍らには、後で磨くことになっている木のうつわたちが出番を待って待機中。
 
 
外から吹き込んでくる風は、緑の匂いがする。
 
 
 
キッチンにはバターの香ばしい香りと、パンケーキの甘い匂いが漂ってきました。
ああ、なんだろう、この景色と匂い。
 
今まで生きて来た時間の中にちりばめられている、しあわせのエッセンスがぎゅっと詰まっているみたい。
 
 

 
黄色くて、丸くって、香ばしいしあわせ。
 
誰かが作ってくれる美味しいものを、待っているしあわせ。
 
 
 

 
銀彩の上に生き生きとした命の赤。
それを受け止める純白の肌。
 
 
道具は、見立てる人の意識によって生命を得る。
 
 

 
私が庭で摘んで来たミントの葉は、麻子さんのセンスですっきりとしたミント水に。
今日の風みたいにさわやかな色。
 
 
 
 
 

 
ずっと待っていた、ハヤトウリの蔓。
念願かなって、今日という日にいただけます。
かわいい蔓は今日の私のエネルギーを充電してくれます。
ありがとう。
 
 
 
 
 
その間にたお先生は、着々とうつくしく愛おしいまるいものを焼き上げているのでした。
 

 
ごっくん・・・・
 
 
 
 
 

 
 
駄目ですか?
食べてみちゃ、駄目ですか?
 
 
 
 
 

 
なんて、きれいなんだろう。
なんでこんなにいい香り?
 
 
 
 
お手。
マテ。
 
 
 
 
 
たまらなくなった田原は、これから磨くであろう木のうつわたちを見つめて、気を紛らわす。
 
 

 
この間食べたスープカレーの色、三谷さんのスプーンに移っちゃったなあ。
 
クンクン。
嗅いでみるとカレーの匂いがする。
 
・・・・・、まあ、いいか。
それもうちの食卓の歴史。
 
匂いも色も、そのうち馴染んでくるんだからね。
 
 

 
 
お箸は、東村の玉木工商店の玉元ご夫妻に注文して作ってもらったもの。
沖縄の素材を使った、やさしい形。
玉元ご夫妻みたいにあたたかな風合い。
 
あとで磨いてあげるからね。
 
 
 
 
・・・・・
 
パンケーキまだかな・・・・。
 
 
 
 

 
 
もうすぐですよ~。
 
 
 

 
最後の盛りつけが済んだら・・・・
 
 
って、あれれ?
このお皿だけパンケーキが4枚。
 
ああ、そうですか、焼いた人は一枚多く食べる権利があるんですね。
 
 
了解です。
了解です。
 
 
 
 
 
 
 
私のお皿。
うつくしい!
 
待った甲斐がありました。
 

 
 

 
待っていました!
いただきま~す!
 
 
知っていますか?
食いしん坊さんが、お料理上手になるんですよ。
2人の目線、パンケーキに刺さっています。
 
 
 
食べている時の充実ぶりといったら、もうしあわせのど真ん中。
味わうことに夢中で、会話だって少なかったりするんです。
 
ボキャブラリーも、
「おいしいねえ」とか、
「う〜〜〜ん」
 
とか、全くもって左脳は機能していません。
 

 
おいしいねえ。
表情もくるくる変わる。
 
パンケーキは米粉が少し入っているタイプだったので、もちもちしていて3人はそれはそれは嬉しくなりました。
アカシヤのハチミツをかけた味がお気に入りの麻子さん。
 
私はメイプルシロップのスタンダードな味に溺れました。
ハヤトウリの蔓のおいしいこと!
シャキッとした歯触りと、品のいい軽やかな味わい。
旬のものをいただけるって、いちばんの贅沢かもしれません。
 
 
私たち3人の共通点は、ふわっふわのメレンゲがたくさん入ったようなパンケーキよりも、レトロな感じのものが好き、ということ。
計画が出た時から、作る行程、いただく時間の全部がおいしい時間。
 
 
 
 

 
 
ごちそうさまでした。
 
 
長ーく待っても、食べるのはあっという間。
 
 
料理はお皿の上から消えちゃったけれど、私のお腹と心の幸せは続いている。
もう一度最初から食べたい気持ちも、続いてる。
 
 
 
続いてる、続いてる。
色んなことが続いてる。
今日と明日は別の日だけど、明後日までも続いてる。
始まった日から、最後まで。
色んな時間を乗せて、私たちの暮らしも、歴史も続いている。
 
今日と同じ一日はもう来ないんだろうな。
けれど、また楽しい日を作ってみよう。
 
今日のパンケーキみたいに、おいしいレシピで。
きっと全く違う味になるのかもしれないけれど、そう決めただけで何だかとても優しい気持ちになるから。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
今回は、いつもと趣向を変えてライブな感じを出してみました。
色んなことが続いている日常。
 
当たり前のように繰り返しているようで、全く同じ日は二度と無い。
今日という日にありがとう。
あのおいしさは、もう過去のものとなりましたが、この続きはやってきます。
 
前編後編で記事にすることも考えましたが、それでは私のライブ感が薄らいでしまうので、この続きはShoka:のブログにてどうぞ。
 
29日の朝にアップします。
 

 
あら?
うつわを磨いているはずの麻子さん。
 
楽しそうに何を見つめているの?
そこにあるのは何?
 
気になる「木と漆のうつわのお手入れ方法」と、麻子さんの視線の先にあるものは・・・・?
 
こちらでどうぞ。
 
「Shoka: 暮らしを楽しむものとこと」
http://shoka-wind.com
 
*注*
29日(明日)の朝早起きしてまとめるつもりです。
みなさまより遅くなってしまったら、ごめんなさい。
 
 
 
梅雨があけたのせいか、開放感でいっぱいの田原でした。
 
 
追伸
Shoka:の改装工事も続いています。
8月31日から新たにスタートする空間も、着々と形になっています。
 
ひとまずは8月3日から始まる企画展「赤木智子の生活道具店」でみなさまと再会出来るのを楽しみにしています。
 
 
 
 
 
 
 
*******************************************************************
 
 

 
「赤木智子の生活道具店」
 
2012年 8月3日(金)~12日(日)
 
 
「日日是好日」をモットーとしているという、赤木智子さんは、
エッセイストで、塗師 赤木明登さんの伴侶。
 
家族とお弟子さんたち、次々と訪れる来客を迎える輪島での暮らし。
新潮社から出版されている「赤木智子の生活道具店」を読んでいると、
 
食べること、着ること、住まうこと、
そのすべてを支えてくれている生活道具たちと、
まるで友人のように共に暮らしている
赤木家の様子が生き生きと伝わってきます。
 
大好きなものと暮らしていると、一日一日が特別に感じられる。
 
智子さんが選んだとっておきの生活道具たちを迎えて、活気ある夏到来!
 
全国で人気の「赤木智子の生活道具店」沖縄で初めての開催です。
 
 
 
入荷するラインナップは以下のものです。
みていてわくわくしませんか?
 
*******************************************************************
 
及源の南部鉄フライパン
早川ゆみのスカート
白木屋伝兵衛のちりとり・ほうき・たわし
上泉秀人の大きな湯飲み
小野哲平の小皿
花月総本店の原稿用紙とカード
mon SakataのTシャツと小物
大村剛の小さな片口
安藤明子のよだれかけとガーゼもの
晴耕社ガラス工房のコップ
リー・ヨンツェの角皿
野田琺瑯の洗い桶
ギャラリーONOのガベ
井畑勝江の湯呑み
佃眞吾の我谷盆
ヤオイタカスミの子供服・ワンピース
輪島・谷川醸造の「塩麹くん」「米麹みるくちゃん」
秋野ちひろの金属のかけら
広川絵麻の湯呑みと蓋物
岩谷雪子のほうき
村山亜矢子の塗り箸
而今禾のパンツ・スカート・ワンピース
壺田亜矢のカップと片口
新宮州三の刳りもの
丸八製茶場の加賀棒茶
高知谷相の和紙
輪島のほうき
赤木明登のぬりもの
輪島のお菓子
 
*******************************************************************
 

2012 6月

ポスチュアウォーキング 遠藤美絵
 
【出産】は女性のカラダのターニングポイント!
きちんと自分のカラダと向き合うチャンスでもあります。
産後メタボ、昔から気になっていた姿勢、肩こり、腰痛でお悩みの方、
是非一度レッスンにお越しください。
産前より綺麗になるレッスンがここにあります。
レッスンでは、立ち姿勢~歩き方~負担軽減抱っこ法~バギーウォーキング法etc
など丁寧にレッスンしております!
 
★7月の水曜クラス(3回)
7月4日・11日・18日(水) 10:00〜11:30
レッスン料:2000円(×回数)
会場:豊見城 ダンススタジオスター(旧りゅうぼう近くダンススタジオ)P有
   →http://www.posture.co.jp/lesson/detail.php?id_lesson=6699
 
★7月の木曜クラス(2回)
7月12日・19日(木) 10:00〜11:30
レッスン料:2000円(×回数)
場所:那覇西 男女共同参画センター「てぃるる」 P有
   →http://www.posture.co.jp/lesson/detail.php?id_lesson=6700
 
○レッスンの様子 
CALEND沖縄:「歩くだけで全身整形」
 
ポスチュアウォーキング 遠藤美絵
 
○ポスチュアスタイリスト ディレクター 遠藤美絵
連絡先:mie@posture.co.jp  tel:090-7219-4093 
遠藤美絵 公式HP:http://www.posture.co.jp/mie/
ブログ:【沖縄を美しく歩く!~ポスチュアスタイリストMieのマダム日記】 
 

2012 6月


 
美しい緑に囲まれた外人住宅に広がる、洗練された雰囲気の店内。
一歩入ると、その調和のとれたハイセンスな空間に思わず息をのむ。
 
「ジャンルにこだわらず色んな作家さんの物を集めてお店にしたいと思っていて、器が好きな人には洋服や布も好きになって欲しいし、服が好きで来てくれた方にも、器にも興味を持ってもらえたら嬉しい。
色んなジャンルの作品を楽しめるお店にしていきたいです」
 
頭で考えたのではなく、夫妻の心が導くままに集めたものを置いている。
 
「自分たちが好きなものであるということは間違いありません。
これまで使ってきて『美しいなぁ』『楽しいなぁ』と思った器や服をご紹介しています」
 
それがtenに並んでいるものたちの共通点。
 
ten
ten
増田良平さん 
 
ten
 
ten
 
2012年の2月にオープンしたばかりの ten は、大城夫妻の自宅の一室が店舗となっている。
 
ご主人の功さんは10年前、那覇市のアパレルショップで販売員として働いていた。
 
「すごく自由な気風の店で、店内でお客様に髪を切ってもらったり一緒になって絵を描いたり(笑)。販売と言う仕事もとにかく楽しかった。でも、店が閉まることになって泣く泣くやめることになって」
 
その後はカメラマンとして活動していたが、さゆりさんと結婚後、あることがきっかけで物販の楽しさを思い出した。
 
ten
「日月」おおやぶみよさん
 
ten
 
ten
関昌生さん
 
ten
 
ten
 
「妻の姉・田原あゆみと企画したmon sakata展を僕らの家で開催することになって。のんびりとした田舎にある我が家にお客様がいらしてくれるだろうか?と少し不安だったのですが、おどろくほど沢山来てくださったんです」
 
「主人はそれがすごく楽しかったみたい。物販時代の思い出がよみがえったんでしょうね」
 
自宅で店をやろう。
そう決めたとき、最初に浮かんだイメージは器の店だった。
 
「器はずっと好き。読谷の年末の窯出しには20代の頃から毎年通っています」とさゆりさん。
「好みが似ている姉や妹も一緒に。3人で競うようにして駐車場からダッシュするんです(笑)」
 
功さんも器への想いは強い。
 
「器って家具と似ているところがあると思うんです。毎日使うものだし目につく。洋服だったらおしゃれ着と部屋着というふうにわけるのもアリだと思うのですが、器と家具は常にそこにあるもの。だから、良いものを選びたいなーって」
 
ten
ten
大嶺 實清(じっせい)氏の工房「大嶺工房」
 
ten
 
そういう二人は好きな器を普段づかいにしている。
 
香ばしいコーヒーを淹れながらさゆりさんは語る。
「プラスチック製の皿や好みではない陶器などは使わないですし、置きません。努力してそうしているというよりも、自然ななりゆき。私の実家がそういう家だったんです、母がうつわが好きで。私たちが子どもの頃から作家ものの器もごく普通に使わせてくれていました」
 
ten
ten
 
ten
 
薄い薄い、繊細な器は吉田次朗さんの作品。
手にとると、陶器とは思えない軽さにも心を奪われる。 
 
「四角形の平皿なんて、まるでハガキみたいでしょう?」 
 
使っていて「美しいなぁ」と思えるものを。
 
ten
ten
 
ten
 
ten
 
増田良平さんの作品。
 
不思議な図柄のソーサーにカップを置くと…
 
ten
 
「ユニークでしょう? ソーサーにカップの影がうつっているようなデザインなんです。そして、手の絵はカップの持ち手に指を通すように指示しているように見えませんか?」
 
使っていて「楽しいなぁ」と思えるものを。
 
 
その2つのこだわりは、布・衣類にも。
 
ten
 
ten
 
ラオスで少数民族の方々と布作りに従事している谷由起子さんと、ラオスのひとびとによる作品。
 
「レンテン族の方々が綿花から育て、藍色になるまで何度も染め、刺し子の刺繍をほどこしたもので、ふたつと同じ作品はありません。中には昆虫と思しき柄など『なぜこれを?』と思うような図柄もあって楽しいんです」
 
ten
 
播州織りの作家、玉木新雌(にいめ)さんによるストール。
evam eva(エヴァムエヴァ)の服と合わせて。
 
ten
 
「evam eva は、セールを行わない数少ないアパレルブランドの一つ。
シンプルだけど個性や味があって、気取らず着られるところが好き。
上質な天然素材を使用しているにもかかわらず、相場を考えると破格とも言える値段も魅力です」
 
ten
 
「玉木新雌さんのストールは、クーラーが効きすぎている場所の多い沖縄では夏も重宝します。100%天然素材で織られ、丸洗いできるのも嬉しいですね」
 
ふんわり軽い手触りは、一度触れるととりこになる。
 
ten
 
ten
 
福岡発のブランド「iroiro(いろいろ)」。
 
「色合いの美しさと着やすさが魅力。沖縄では季節問わず年中着られます」
 
ten
 
ten
 
ten
 
普段から着ているからか、それともご本人の魅力によるものか、さゆりさんは ten にある服をどれも見事にまとう。
それは服に限ったことではない。
 
香り高いコーヒーやお茶、飲み物を入れるカップ、お菓子を盛る皿、店内に配された飾り棚(功さんの手づくり!)、どっしりとした安定感とデザイン性を兼ね備えた椅子、実家から譲り受けたテーブル・・・
ten で出逢うものはどれも、功さんとさゆりさんの生活そのものなのだ。
シンプルで上質、美しく楽しいアイテムに彩られたふたりの日々のくらし。 
 
ten
 
今後のことをうかがうと、途端にふたりの顔に笑み広がる。
 
「服も増やしたいしアクセサリー類も置きたい。
オリジナルの服もつくりたいなーって思ったり。
県内外、ジャンルを問わずもっと色んな作家さんの作品をご紹介したいですね。
店のカラーもどんどん打ち出していきたいですし・・・
やりたいことはもう、数えきれないくらい!(笑)」
 
「お客様の興味が広がるきっかけになれたら嬉しいです。そうやって皆様の好きなものが増えていったらいいなーって」
 
取材中に訪れた女性客は、玉木新雌さんのストールに魅了されていた。
 
ten には新たな出逢いが満ちている。
あなたの胸もきっと踊る。ふたりのくらしに触れて。
 

写真・文 中井 雅代

 
ten
ten
北中城村島袋1497
098-894-2515
open 木 金 土 日 + 祝祭日(12:00~18:00)
http://ten-o.net
ブログ:http://d.hatena.ne.jp/ten-diary

 

2012 6月


 
簡単ですぐに実践できるお料理。だけどちょっと幸せのえセンスを加えたおもてなし料理のお教室です。
テーマに合ったテーブルコーディネートもお楽しみくださいませ 。
調理師、食育指導士、ジュニア野菜ソムリエお新崎亜子がとっておきのおもてなしを提案いたします。
 
7月のテーマは 「I LOVE HAWAII」
アボガド&サーモンロールsushi
モチコチキンハワイアンソースで
マンゴープリン
 
こちらの3点を作りましょう♪
 
開催日:
7月7日(土)
7月10日(火)
7月13日(金)
7月18日(水)
 
参加費:4000円10時~12時半
 
エプロン・筆記具・ハンドタオルご持参下さい
1週間前より50%のキャンセル料金かかります。当日は100%になります。
円滑なお教室運営のためにご理解、ご協力願いいたします。

場所:コザの創作キッチン IPPEI 沖縄市越来2-25-3
電話:090-4536-6492
ブログ:http://heartyparty.ti-da.net
 

 

 

2012 6月

料理の旅人
木村俊介・著 リトルモア ¥1,575/OMAR BOOKS
 
―経験の宝庫、良質なインタビュー集―
  
梅雨も明けもうすぐ本格的な夏がやってくる。
暑さには熱さを、ということで今回は熱い料理人の声を集めたインタビュー集をおすすめします。 
 
対談集やインタビュー集の面白いところはその人の「生の声」が聞けるところ。
でもその類の本が全て面白いというわけじゃない。
最近注目しているインタビュワー・木村俊介さん。
まだ若いのに相手の本音を引き出すことに長けていて、インタビューする対象は多岐の分野に渡っている。
その木村さんによる近作がこの本。
身ひとつで料理業界を渡ってきたレストラン界の重鎮たちの熱い声が詰まっている。
  
25人ものベテランシェフたちの料理の世界に足を踏み入れることになったきっかけから、未知の世界に飛び込んだ海外現地修業の様子、戻ってからの挫折と苦難、レストランをやっていく華やかさの裏の現実のシビアな面など、コンパクトな一冊の中に読みどころが沢山。
半端ない仕事量、続けることの大変さ、つぶしのきかない職種である料理人に敬意を覚えるようになった。
 
今では当然のように身近にあるフランス料理やイタリア料理。
それがまだ珍しい時代、どのように日本に定着していったか、その変遷史としても読みごたえがあった。
  
また必ずしも料理に興味がある人だけが読む本というのではなく、いろんな人が仕事論として読むのに十分値する良質な本作。
 
経験の重みをずっしりと感じさせてくれる。
打たれ強さとはもともと備わっているものではなく、何度も打たれ続けることで結果タフになっていく彼らの姿は読む人を勇気づける。
それにしても料理人て、前からアスリートのようだと思っていたらこの本を読んでますますその思いを強くした。
 
一方で名言集としての読み方も。
 
―わからないことは保留にしておく。へんに浅いまま消化してしまうよりも~省略~何度も思いかえす度に深まる(ワインの味について語った言葉)― 
 
といったような経験の言葉の宝庫。
 
誰かの経験を聴くことで自分の力に変える。それがインタビュー集を読む醍醐味。
これから何かを始める人に、あるいは自らを奮い立たせようという時に読むといい熱い一冊です。

OMAR BOOKS 川端明美




OMAR BOOKS(オマーブックス)
北中城村島袋309 1F tel.098-933-2585
open:14:00~20:00/close:月
駐車場有り
blog:http://omar.exblog.jp
 

2012 6月


 
「ニュージーランド、白1・赤1」 「アルゼンチン、白泡1・白1・赤1」
「オーストラリア、赤1」「チリ、赤1」 スパークリングワイン1、白ワイン2、赤ワイン4
合計7種のワインとそれに寄り添うフードを立食スタイルでお楽しみくださいませ。
 
開催日:7月6日(金)19時~22時
 
・とおやま酒店 & STAND BAR コネクト
 
・お一人様¥4,000
 
・定員 20名様(先着順とさせて頂きます)
 
www.toyamasaketen.com / http://www.connect.ti-da.net
 
・とおやま酒店 937-2339
 
・JSAワインアドバイザー 大浜 安彦