2012 7月

nel beach
 
「沖縄には景色が素晴らしい場所が沢山ありますよね。
だから建てて終わりではなく、色んなリゾートロケーションを楽しめる建物をつくりたいと思ったんです」
 
2010年、塚本さんは移動型ホテル「NEL Beach hotel(ネルビーチホテル)」を屋我地島に建設、2011年5月にはその場所を名護市呉我に移した。
 
「屋我地島にあったときは周囲は森、その先に海があるというロケーションでした。一方、呉我は建物の真下が海。まるで海の上に寝泊まりしているかのような気分を味わえます」
 
基本的に大きな家具はそのままの状態で、クレーン車で建物をつり上げてトラックに積み込んで移動させた。
 

移動の様子
 
NEL BEACH
現在、名護市呉我で営業中のNEL Beach hotel
 
NEL BEACH
 
塚本さんが沖縄にやって来たのは2007年。
東京で勤務していた会社での仕事で沖縄のホテル開発に携わった。
その後、住まいを沖縄に移して2011年に独立、NEL Beach hotel を建設した。
 
「一日一組限定なので、完全なプライベート空間として楽しんで頂けます。
10月頃には一階の一室をトリートメントブースとしてオープンさせる予定。
美しい海の眺めを楽しんでいただきながらトリートメントが受けられる、素晴らしい空間になると思います」
 
NEL BEACH
 
NEL BEACH
1階部分はカウンターのあるカフェ
 
NEL BEACH
 
塚本さんが建築士を目指したきっかけは、高校時代の自宅の建て替えだ。
 
「新しくなった家は親が大金をローンしてまで建てたにも関わらず全然魅力を感じられなかったんです。まるでただの箱のようで。
その家に35年かけて住宅ローンを返済していく現実を知らされた時、こんな家のために親の人生が縛られてしまうのが納得いかず、フラストレーションを感じました。
それは何もうちに限った話ではなく、人生の中で収入の約3分の1を住まいに費やす人が殆ど。そこで安くて良い住まいをつくることができれば、その余力で人生をより豊かに過ごすことができるはずだと考えるようになりました」
 
もともと手先が器用で、ものづくりや絵を描くことが大好きだった塚本さんは建築士を志すようになり、高校卒業後に専門学校で二年間建築を勉強した。
しかし卒業後すぐには就職せず、学校で専任講師として勤務する道を選んだ。
 
「講師として学校で働く間に、建築に携わる多くの方々から勉強をさせてもらいたいという思いもあったことと、
自分が学生の時に感じたことで、いざ就職活動に取組んでみると、学校で教える授業内容は建築士という資格取得を前提とした授業で構成されていること。また担当の講師によって伝わる情報には偏りがあり、現実的に進路を判断できる情報を与えてくれるものではなかったことです。このような自分の経験から、これから社会に臨む学生たちに対して、進路を判断する上で必要な情報を伝え、効率よく進路を判断してほしいと思い、専任講師を務めることにしました」
 
講師として勤務を始めて3年目に、教員研修の研修先でコーポラティブハウスのことを知った。
 
「コーポラティブハウスとは、事前に募った入居者による組合が事業主となり、共同でつくりあげる集合住宅のことなのですが、知れば知るほど『これはすごい!』と思いました」
 
この研修がきっかけとなり、専任講師を6年務めたのち、コーポラティブハウスのリーディングカンパニーだった同企業に就職した。
 
塚本裕樹
 
就職後はコーポラティブハウスだけでなく、コーポラティブ方式を用いた戸建て数十世帯による街づくり、「コーポラティブヴィレッジ」のプロジェクトに携わったり、ホテルをデザインしたりするなど、活動の幅を広げた。
 
「住宅はそこに住まう方、個人のための空間づくりですが、街並みをつくり出すコーポラティブヴィレッジは周辺環境に影響を与える公共的な側面を持っています。またホテルのような商業施設になると不特定多数の人が利用するため公共的な役割が高まります。デザイナーズホテルの設計はそういった意味でも住居設計とは違った魅力がありました」
 
しかしホテルを設計する際も、住まい作りを検討している人のことを忘れなかった。
 
「自由設計で家を手に入れられる方の場合、『ガラス張りのお風呂をつくりたい』『螺旋階段にしたい』『リビングに吹抜けがある家に住みたい』など、その方の住まいに対する想いが強く現れます。しかし実際にそのような住まいを体験しないまま家を建てしまうと、後から『大金を掛けてここまでしなくてもよかったかな?』ということもあります。理想の住まいを体感して納得した上で、住まいづくりをしてもらいたいし、そんな場所があったらいいなと思い、デザイナーズホテル設計を担当させてもらった時には、理想の住まいを体験できる客室をホテルの設計に盛り込みました」
 
塚本裕樹
 
グッドデザイン賞の受賞経験もある塚本さんは現在、名護市「宇茂佐(うむさ)の森」に建てるコーポラティブハウスの設計を行っている。
 
「東京を中心に大都市圏ではいくつもの建築例がありますが、沖縄では殆どみられません。
コーポラティブハウスには多くの利点があり、ぜひそれを知って選択肢の一つとしていただけたらと思っています」
  
一つ目の利点はコスト面。
 
「一般的な分譲マンションは、売れ残りのリスクを回避するため広告や宣伝のために多くの経費が必要となり、販売価格に反映せざるを得ないことがあります。
しかし、コーポラティブハウスでは買い手を募ってから事業が始まるため売れ残りのリスクがなく、余計な経費がかかりません。その浮いた分を参加される方々の取得費に反映しています。
また、入居者自らが発注者となって事業を進め、費用の内訳を把握しながら住まいづくりを進められるため、納得のいく、透明性の高い価格で住まいを取得できます」
 
そのため、同等の分譲マンションと比べると販売価格が割安になる。
 
「また、今回の物件はオール電化となるため、金利優遇も受けられます。
住宅ローンを組んだ際の総支払額が大きく違ってきます」
 
塚本裕樹
 
居住者同士のコミュニケーションがとりやすいという利点も。
 
「地鎮祭や棟上げ式では食事会が行われたりミーティングの場を設けたりなど、入居前から入居者同士の接点が多く全員が顔なじみとなるため、入居後もコミュニケーションがとりやすい。
これまで設計したコーポラティブハウスでは、入居者全員で年に1回飲み会を行うなど、入居後の関係性も良好なようです。
また、大規模な修繕等の必要が発生した際も合意が得やすく対応しやすいため、将来的にも安心です」
 
塚本裕樹
 
建築予定地も魅力的だ。
 
宇茂佐の森は名護市の区画整理地でできた新しい街で、公園や商業施設、医療施設などの生活インフラが数多く点在するため、本土から移住されてきた方々にも生活しやすい地域。 
6世帯の個々のライフスタイルがあらわれるような外観デザインで、住戸のプランは3LDK。
各部屋にはデザインウォールを設け、好みの壁紙をセレクトして個性あふれる住まいづくりを楽しめる。
また仕事で家を留守にされる方のために宅配ボックスを設けたり、電気自動車が各駐車場で利用できるようにするなど、将来を見据えた配慮も怠らない。
 
「変動金利で住宅を買ってから数年後の金利上昇で毎月のローンの支払いが難しくなり、持ち家を手放さざるを得ない方々が日本にも数多くいます。
人生は長く、また色々な面でお金がかかりますから、住まいにかかる費用を賢くおさえて人生を豊かに暮らすお手伝いができればと思っています。
ある意味では割り切った価値観かもしれませんが、それによってなにかをあきらめるわけではなく、自分の理想の住まいも手に入れられる。
是非、住まいの選択肢の一つとして検討していただきたいですね」
 
 

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

 
お話を伺いながら手渡されたパンフレットの最後のページを見て面食らった。
そこにはローンを組んだ際の金利や月々の支払い額だけでなく、総支払額が大きく明記されていたからだ。
分譲マンションでも建て売り住宅でも、一般的には月々の支払い額のみを前面に押し出し、「今支払っている賃貸価格と変わらない金額で家が手に入りますよ」と購買意欲を刺激する場合が多い。
しかしその実、ローンを組めばもちろんそこには金利が発生し、同等の金額なら賃貸し続けるよりも多くの金額が必要となる。 
また、「貯金ゼロでも購入可能」などとうたわず、住宅ローンとして借り入れできない諸費用についても赤い文字ではっきりと記している。
 
入居者のメリットを追求し、明朗会計を貫く塚本さんらしいパンフレット。
いつも住むひとのことを考えているんですね、と言うとうなずいた。
 
「本来なら住まいや暮らしを豊かに、というのは国や公的な立場にある人間がやる仕事だと思うんです。
でも実際、僕はそういう仕事がしたいんだと思います。
みんなの生活を良くしていきたいという思いがいつもあるんです。

新しいことに変化していくのには時間がかかります。そして新しいものを目の前で見ないとなかなか一歩が踏み出せません。社会的な変化は大手企業などが取組むようになって、ようやく多くの人々が変化していくようになります。そんな大きな事業が行われるようになるまでの背景には、必ずそのニーズ開拓と前例をつくっているパイオニアがいるものです。
つくったものが人の目にふれ、徐々にみんなの価値観が変わっていくと市場も変化していくんですね。
例えば10年前の賃貸マンションで、入居者の好みで壁紙を変えられるなどといった、住み手目線の賃貸マンションがあったでしょうか?ライフスタイルが多様化する中、部屋の壁紙が選べたり、シェアハウスの要素を取り入れるなど、住み手目線のサービスを考えた賃貸物件ができ始めているよう。
 
そういう意味では、これまでいい前例をつくる仕事に携わってこられたと感じています。
だから仕事に対するモチベーションも保たれる。
みんなにとって良いことと、そしてその仕事が自分にとってやりたい仕事であること。この2つがマッチングする仕事をするよう心がけています」
 
塚本さんという誠意ある建築士の存在は心強く、コーポラティブハウスという新しい選択肢を検討する後押しとなる。
 
家づくりだけが人生じゃない。
おいしいものも食べたいし旅行もしたい。
でも、理想の住まいもあきらめたくない。
コーポラティブハウスなら、そのどれもが手に入る。
 

文 中井雅代

NEL BEACH
株式会社ケイ・プランニング
那覇市真嘉比237番地3
HP:http://k-survey.co.jp
 
NEL beach hotel & cafe
名護市呉我1335-1
0980-58-4200
チェックイン 14:00
チェックアウト 10:00
HP:http://nel-beach.com
宇茂佐テラスHP:http://umusaterrace.com 
 
宇茂佐テラス
コーポラティブハウス
宇茂佐テラス個別説明会開催

 
2012年7月21日(土)・22日(日)
10時〜18時(お好きな時間にいらしてください。)
TEL 0980 – 43 – 8000
 
メールでもご予約を承っております。
info@umusaterrace.com
 
■説明会会場・お問合せ
株式会社ケイ・プランニング北部営業所
TEL 0980-43-8000
沖縄県名護市大西5丁目16番2号
(名護高校隣)
宇茂佐テラスHP:http://umusaterrace.com

 

2012 7月

麹と酵素作り 沖縄県糸満市
 
おいしく、楽しく、美しく。
沖縄のフルーツで作る酵素液と、有機玄米で起こした自家製玄米麹で作る塩麹のワークショップを開催します。
 
せっかく身体に良い食べ物も、おいしく食べられないと効果がないどころか、ストレスにより逆効果になってしまいます。
今回のワークショップを通して、みなさんがもっと楽しく日々を過ごせるようなお手伝いをしたいと思っています。
 
どちらも簡単な作業なのですが、ちょっとしたこつをつかめば失敗なしで、よりおいしく作ることができます。
また、酵素や酵母のお話や、利用方法、試食などを通して楽しく「発酵」について学びませんか?
  
酵素作り(すべて事前予約制)
8月24日(金)11時、14時 
25、26日(土日)14時 
 
塩麹作り(すべて事前予約制)
8月25、26日(土日)11時 
 
場所:道の駅いとまん 遊来楽にて
ブログ:http://binfood.ti-da.net/e3997526.html
 
麹と酵素作り 沖縄県糸満市
 

2012 7月


 
世界の演劇をみる事ができるキジムナーフェスタ in コザ。
 
鑑賞前にコザ・ゲート通りにあるタコス屋、オーシャンでランチ。
ランチの後は、コリンザ特設会場で沖縄の演出家、役者によってつくられたお芝居「太陽の糸」を鑑賞。
鑑賞後は役者さん達に質問タイム。
 
参加費は1500円(キジムナーフェスタチケット、ランチ代込)
 
参加のお申込みはニライ大学HPから。
http://niraidai.net/class_detail/id0062.html
 
開催日:平成24年7月29日(日)
時間:11:00-14:30
場所:コリンザ特設会場(沖縄市)
 

2012 7月

スヌーピーたちの人生案内
 
チャールズ・M・シュルツ/著 谷川俊太郎・訳  主婦の友社  ¥1,300/OMAR BOOKS
 
―長年愛されるのにはちゃんと理由がある―
  
 大きな黒い耳を持つ、どこか飄々とした出で立ちの白い犬。
スヌーピーを最初に知ったのはいつだろう?全く思い出せない。
 
知った時にはもうすでにこの喋る犬はスヌーピでしかなかったし、その彼の飼い主は弱音をはいているいつも何だか頼りないチャーリー・ブラウン、またそんな彼とは正反対の気の強いルーシー、といった感じで漫画『ピーナッツ』の登場人物たちを少しずつ知っていった。
他にもライナス、サリー、ペパーミント・パティにシュローダーと魅力的な人物たちが登場する。
誰でも友達同士でどのキャラクターが好き?という話をしたことがあるはず(ちなみに前はシュローダーが好きだった。今はチャーリー派)。
 
数多くあるスヌーピー本の中でも特におすすめしたいのが今回の『スヌーピーたちの人生案内』。原題は「GUIDE TO LIFE」。
目次には人生・自助(self-care)・用心・愛・生きる味わい、などと並んでいてその項目ごとに場面とセリフが配されている。
ウィットに富んだ言葉の数々が笑いを誘い、時にじん、とくる。
そして肩の力の抜け具合が絶妙だ。
 

 
シンプルかつ分かりやすい言葉で人生を楽しく生きるコツを伝授してくれるこの本。
訳者にも注目。
日本に漫画『ピーナッツ』が紹介されてから40年もずっと手がけている谷川俊太郎さんによる日本語訳によるところも大きい。
一見能天気で、気楽に聞こえるセリフも実は人生の深いところを突いている。
 
○ときにはいい気分になるためにちょっと自分を甘やかすことも必要だね/ライナス
○見つめていてもご飯皿はいっぱいになったためしがない/スヌーピー
○人生という本にはうしろのほうに答えが書いてあるわけじゃない/チャーリー・ブラウン
 
機嫌の悪い時には美味しいものを食べればすぐご機嫌になる彼ら。
調子のいい時もあれば、失敗して落ち込んだりもする。
それでもめげずに笑いとばして起き上がる。
スヌーピーとその仲間たちは私たちの仮の姿だ。
それがスヌーピーたちが長年愛されてきた理由。
不器用な彼らの姿に出会うとどこかほっとして、また次がんばろうかな、と思えてくる。
 
この本にはもう一つ、「物」としての魅力も。
コンパクトな正方形に、白黒のコントラスト、紙ざわりもいい。
ついつい何度もめくりたくなる仕様。
 
ちょっと元気のない友人に何か本を贈るとしたらこの本。
また自分のためにも手元に置いておきたい、人生の明るい指南書です。

OMAR BOOKS 川端明美




OMAR BOOKS(オマーブックス)
北中城村島袋309 1F tel.098-933-2585
open:14:00~20:00/close:月
駐車場有り
blog:http://omar.exblog.jp
 

2012 7月

Day1 
沖縄スナップ
ワンピース、ショールともに:インポート、詳細不明
 
 
Day2 
沖縄スナップ
ワンピース:kalyan(カリアン)
ショール:アンティーク
ジーパン:OMNIGOD by Domingo
靴:不明 
ネックレス:シェルネックレス
 
 
Day3 
沖縄スナップ
羽織り:nitca(ニトカ)
インナー、パンツ、靴ともに:不明
ネックレス:ヴィンテージ
 
沖縄スナップ
 
 
 
Day4 
沖縄スナップ
ワンピース:KERRY GRIMA(ケリー グリマ)
ショール:不明
レギンス:無印良品
ネックレス:アンティークのオニキス
靴:Melissa(メリッサ) 
 
 
Day5 

沖縄スナップ
トップス:MARGARET HOWELL(マーガレット・ハウエル)
インナー:NO CONTROL AIR(ノーコントロールエアー)
パンツ:インポートもの、詳細不明
 
沖縄スナップ
沖縄スナップ
ブレスレット、ネックレスともに:アメリカのアンティーク、ベークライト素材
 
沖縄スナップ
サンダル:不明
 
  

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「着やすさ一番! カットソー素材が好き。
アイロンがけが嫌いだから、パリっとした素材の服は着ない、シャツも着ない。
ゆるコーデが一番好き」
 
服の好みがはっきりしているしょうこさん。
着る、着ないの線引きも明確だ。
 
食堂かりか(関連記事:本格ネパール料理を新原ビーチのパーラーで)で働くときは、動きやすさ重視のパンツスタイルがほとんど。
 
「仕事中も基本的には普段とあんまり変わらない格好をしてるんですけど、ひらひらした服を着ていると(食堂かりかのシェフの)主人が怒るんです(笑)。だから、シンプルなパンツコーデが多いですね」
 
沖縄移住前は黒い服ばかり着ていたという。
 
「上から下まで黒一色のコーデも多かったんですよ。
でも、沖縄に来たら太陽がまぶしいから明るい色が着たくなって。
赤やオレンジの暖色系アイテムが増えました」
 
今後挑戦したいスタイルは?と問うと
 
「(デザイナーの)マーガレット・ハウエルさんが着てるようなスタイル!」
 
とにっこり。
…え〜っと、それってどんなスタイルですか?
 
「マーガレット・ハウエルさん、見たことありません?!
よく雑誌にのったりもしてるんですけど、シャツ着てるけどヨレっとしてて、雰囲気があってカッコイイ。あんな格好したいなーって。
パリっとしたシャツは苦手だけど、マーガレット・ハウエルさん見てると洗いざらしのシャツをさりげなく着こなしたいなーって思うんですよ。
上質な服をさらりと着られるようになりたいですね」
 
 
おまけ
沖縄スナップ
 
この日のランチはしょうこさんが「一番好き」だと言う「豆カレー」に。
ふんだんに入れられた多種多様なスパイスが次々と口の中でその存在をアピール!
ゆっくりと時間が流れる静かな新原ビーチで、冷たい水と交互に口に運ぶスパイシーなネパールカレーは病み付きになるおいしさ。
暑い日ってどうしてカレーが食べたくなるのかなぁ。
また行きます☆
 

写真・文 中井 雅代

 

2012 7月

ソムリエナイトvol10
 
オーガニックワインの楽しみ方や、ワインに関する知識などを分かり易くレクチャーするセミナーを40分程度やった後に、
オーガニックワイン5種類をテイスティングしながらマクロビオティックディナーを楽しむイベントです。
 
料金は、ワインセミナー、オーガニックワイン5種、マクロビオティックディナーすべて込みでお一人様¥3500です。
 
開催日:7月25日(水)
時間:19:30~
場所:浮島ガーデン2階
定員:12名様
ご予約:浮島ガーデンまで
電話:098-943-2100
HP:http://ukishima-garden.com

2012 7月

『ターチ祝い』展
 
7月12日(木)〜24日(火)
tituti OKINAWAN CRAFT
那覇市牧志1-2-6
 
『ターチ祝い』展
クリックで拡大します
 
tituti OKINAWAN CRAFT
那覇市牧志1-2-6
TEL&FAX 098-862-8184
営業時間 11:00~19:00
定休日 水曜日
www.tituti.net
 

2012 7月

ホタルノヒカリ
 
もう何も考えずにみれる映画が見たい!と「一枚のめぐり逢い」と迷ってこっちにしました。
 
一枚の、、、ももちろん見る予定ですが、面倒くさそうな恋愛そうなので(笑)今日はこちらに。
 
 
ドラマファンなら楽しめる出来。
 
わざわざ映画館にくるほどのものか?といわれれば、別に、な感じ。
 
私はドラマが好きだったので楽しめました。
 
蛍は抜群にかわいいし、ぶちょおも素敵☆
 
ホタルノヒカリ
 
ホタルノヒカリ
 
イタリアの名所もみれますが、別にイタリアでなくても???という風でもある。
 
まず、必見なのは、ぶちょおのダンス。
 
お相手は、あの 我らが、JONTE☆MOANING(ジョンテ モーニング)ですよ!
 
ホタルノヒカリ
  
私、出てるのも知らなかったので驚きました。JONTE、普通に男性役でスーツ着てるんだけど、小さい(笑)。
 
ハイヒール姿しかみてなかったので、びっくり。
 
この二人のダンスが意味はないんだけど、面白い。藤木直人が意外にダンスがうまい。
 
一番の見どころはここ??
 
イタリアで会う、干物女は 松雪泰子。
 
ホタルノヒカリ
 
ホタルノヒカリ
 
ホタルノヒカリ
 
このひとも、最近コメディづいてますが、そつなくこなしております。
 
日本のシーンでは、 板谷由夏 安田顕 の二人も相変わらず素敵カップルの役を好演。
 
ホタルノヒカリ
 
ホタルノヒカリ
 
ぶちょおと蛍の息もぴったり。
 
ホタルノヒカリ
 
so what?(だから何?)と言われればそれまでですが、息抜きに気軽にみれる映画です。
 
綾瀬はるか、かわいいっす。
 
ホタルノヒカリ
 
ホタルノヒカリ

KEE

 

 
<ストーリー>
紆余(うよ)曲折を経て、同居人にして上司である高野部長(藤木直人)と結婚した蛍(綾瀬はるか)。しかし、すてきな奥様を目指して家事や料理に励むどころか、干物女としてさらなるパワーアップを遂げてしまい、家でゴロゴロしてばかりいた。そんな蛍たちも普通の夫婦のように新婚旅行に行こうと、イタリアへ。旅先でイタリア版干物女とでもいうべき莉央(松雪泰子)と弟の優(手越祐也)と出会って奇妙な親睦を深める中、高野部長が何者かによって誘拐されてしまう。
 
<キャスト>
高野 蛍 – 綾瀬はるか
高野 誠一 – 藤木直人
冴木 優 – 手越祐也
二ツ木 早智子 – 板谷由夏
二ツ木 昭司 – 安田顕
冴木 莉央 – 松雪泰子
 
<沖縄での上映劇場>
シネマQ
098-951-0011
那覇市おもろまち4-4-9 那覇メインプレイス2F
HP:http://www.startheaters.jp/cinemasq
MIHAMA 7 PLEX+ONE
098-936-7600
中頭郡北谷町美浜8-7
HP:http://www.startheaters.jp/mihama7plex

2012 7月

サンゴなうつわ
 
山上學デザインのhotaruというブランド名で、価格を抑えたカジュアルなシリーズをつくりました。
今回は、サンゴのイメージのうつわです。
 
期間:7月20日(金)~8月5日(日)
時間:月 – 金: 10:00 – 22:30
   土 – 日: 9:30 – 22:30
入場無料
会場:ZUK3Fギャラリー(国際通り三越デパート隣)
電話:098-943-2109
 

2012 7月

おおやぶみよ
 
きらめく気泡に目を奪われて思わず手に取ったコップを、つい手から離せなくなってしまう。
吸い付くような感触、なめらかな質感、すっぽりと手におさまりの良いカタチ。
ガラスのうつわというとシャープでクリア、クールでドライな雰囲気を想像するが、日月のうつわから受けるイメージはそのほぼ対極にある気がする。
柔らかなフォルム、気泡を閉じ込めた部分は美しく不透明、温かみとみずみずしさをあわせもったガラス。
 
日月 おおやぶみよ
日月 おおやぶみよ
 
おおやぶみよ
 
日月 おおやぶみよ
 
全国に多くのファンを持つ「日月 -HIZUKI-」。
作家のおおやぶみよさんは吹きガラスという技法を用い、たった一人でひとつひとつ作品を生み出している。
その工房にお邪魔すると、強力な扇風機の風すらその役目を果たさぬほどの熱気に一瞬で包まれる。
 
「一度作り始めたら途中でやめられないんです。
この熱気だから食べ物を胃に入れると気分が悪くなっちゃう。
だからいつも、お昼ご飯は抜き。
一段落つくまでは手をとめず、作りつづけます」
  
みよさんの仕事をいつもそばで見守るギャラリー担当の由紀子さんをして
「みよさんは本当にストイック」
と言わしめる働きぶり。
  
今はガラス一筋のみよさんだが、その経歴をきくと
  
「私、実はモード学園を卒業しているんですよ(笑)」
 
と、思わぬ答えが。
京都出身。高校卒業後に大阪のモード学園に進学、4年間は服作りに没頭して過ごした。
 
「でも、ファッションの世界ってコレクションも毎年春夏と秋冬の2回あるし、どんなに新しいものを買って着ても、いつの間にか古くなって着なくなっちゃう。在学中もコンテストばかりで常に斬新なものを追い求めて過ごして…。そうやってめまぐるしく変わっていく世界が果たして自分が本当に求めている世界なのかな?って疑問を感じて、卒業後も就職しなかったんです」
 
そんな折、素材としてのガラスに興味を持ち、全日制のガラス講座を開講している石川の「能登島ガラス工房」の門を叩いた。
 
日月 おおやぶみよ
 
日月 おおやぶみよ
 
「他の機関だと何年も勉強が必要なのですが、吹きガラスだけを集中して1年で習得するというコースがある学校だったんです。
また、全寮制なので集中して勉強できました。
服作りを学んですぐにガラスを学び始めたわけですが、服もガラスも素地から作り出すもの。そういう意味では共通点があったのかもしれませんね」
 
ガラス工芸といえど、その技法は吹きガラスのほかにも電気炉を使うキルンワーク、ガラスに砂を吹きかけて磨りガラス状にするサンドブラスト、カット、ミルフィオリガラスなど様々。
その中からみよさんが吹きガラスを選択した理由は、
 
「せっかちな性分に合うから(笑)」
 
熔解炉で溶かしたガラスを吹き竿で素早く巻き取り、息を吹き込んで成形する。
 
日月 おおやぶみよ
 
「技法によっては冷めるのに3日かかったりと完成まで時間を要するものもあるのですが、吹きガラスは吹いた次の日には結果がわかるのが良い。
また、素早くつくらないと冷めて固まってしまうし、即興的な要素が強い技法でもあります。
そういうところが私の気性に合ってるみたい。
他の技法も学びましたが吹きガラスが一番楽しいし、ずっとやってるのに飽きないんです」
 
ガラス工房でのコースを修了後、大阪のガラス会社に就職した。
 
日月 おおやぶみよ
 
日月 おおやぶみよ
 
日月 おおやぶみよ
 
「20名ほどいる職人の多くは雪駄にはちまき姿が似合う60歳前後の方ばかり。集団就職の時代を経て若いころからガラスを吹いてきた熟練の職人に囲まれて仕事ができたのは、私にとってとても良い経験でしたし、その後の制作活動にも大きな影響を与えてくれました。
当時は実家のある京都から始発に乗って出勤、先輩方の吹き竿を磨くことも仕事のひとつでした。休日は練習していいと社長に言われていたので休みもなく毎日出勤していましたが、本当に楽しかったしすごく勉強になった。
今は気泡を入れた作品を多く作っていますが当時は泡ひとつ入れてはいけなかったり、グラム単位で寸分違わず同じものを作らないといけなかったりと、規格に対しても厳しい会社だったんです」
 
会社に勤めながら、みよさんは独立したときの青写真を描くようになった。
 
「京都出身なので骨董市などにもよく通いましたし、割烹料理店を営む実家も古さのあるたたずまいなので、もともとアンティークの雰囲気が好き。
それでアンティークに似た質感が出せる再生ガラスを見にいってみよう!と」
 
沖縄は本土と比べると廃ガラスを扱う業者が多く、量も沢山手に入る。
 
「本土ではこうはいかない。
沖縄の青い海や澄んだ空に憧れてというわけではなく、再生ガラスが入手しやすいということが一番の理由で移り住んだんです」
 
日月 おおやぶみよ
 
日月 おおやぶみよ
 
日月 おおやぶみよ
 
日月 おおやぶみよ
 
みよさんの作品のコンセプトは、そのブランド名「日月-hizuki-」にも表現されている。
 
「地球という規模でみると沖縄という場所は小さな点に過ぎないわけですが、狭い視点にとらわれて作品を作らないようにしようと。と言っても沖縄じゃなくて『日本全体』というのでもなく、もっと別の視点で。
日と月ってどんな場所でも上り、沈みますよね。そうやって太陽と月が上るところであればどんな場所にもしっくり馴染む作品を作りたいと思っています。そのためにはひとりよがりではなく、客観的な視点が必要だと思うんです。
作る際、『使い勝手がいいように』ということは意識しますが、使う人や使われるシーンについては考えません。県外にお住まいのお客様も多いので、自分が沖縄に住んでいるからといって沖縄の風土にだけ合うように作ってしまわないよう、またあまり突拍子のないものは作らないように、どこで使ってもぴったりくるようなものを作ろうと思っています」
 
日月のガラス作品は琉球ガラスではないとみよさんは言い切る。
 
「技法も違いますし、作品をつくりだすときの意識も違うと思います。
私は自分が作りたいもの、お客様に使って頂きたいものを作っています。
ずっとガラスと向き合い、毎日作っていても飽きないけれど、ガラスとは何ぞや?!というような重厚な探究心のもとで制作しているわけではないし、自分の興味が服からガラスへと移ったように、今後ガラスから何かへと興味が移っても不思議ではないと思っていて。それくらいのラフさでガラスと付き合っています」
 
日月 おおやぶみよ
 
日月 おおやぶみよ
 
日月 おおやぶみよ
 
日月 おおやぶみよ
 
日月のうつわは食卓で一層その魅力を放つ。
自身もコップや皿などを愛用しているギャラリー担当の由紀子さんは言う。
 
「何しろ使い勝手がよくて。
何を盛っても食材の色を引き立ててくれるし、大きさも丁度良い。
お皿ってデザインは良いのになんだか使いづらくて登場しないものってありますよね。みよさんのはもう常に出しっぱなし! しまうのが寂しいくらいで。
大きめのボウルには果物を盛っていつもリビングに出しているし、グラスも定番で子どもも一緒に毎日使ってます。これで飲むと何でもおいしく感じちゃう。お客様からも同様のお声をよくいただきます」
 
その高いデザイン性だけでなく、使い勝手の良さから飲食店からのオーダーも多い日月のうつわ。
理由はみよさんの育った環境にも由来するようだ。
 
「実家が京都で割烹料理店を営んでいるので、鉢、蓋物、蒸し碗、さしみ用皿…と様々ななうつわが大量にあり、うつわ用の倉庫があるほど。京都のお膳って数がもう半端ないんです。
また、両親の仕事が忙しいと『料理を皿に盛ってー!』と手伝わされたり、『昼ご飯は自分で作ってね』と小学生の時から料理を作ったりしていたので、おのずとお皿のサイズ感や高さについての感覚が備わった気がします」
 

みよさんの制作現場を見ていると、それが一朝一夕にできるような技法ではないとわかるのに、「やってみたい、なんだか自分にもできそう」とつい思い込んでしまう。みよさんがいとも簡単にひとつひとつの過程をこなしていくからだ。
それはもちろん、これまでの努力と経験に裏打ちされた熟練の技。
  
日月 おおやぶみよ
 
日月 おおやぶみよ
 
日月 おおやぶみよ
 
日月 おおやぶみよ
 
日月 おおやぶみよ
 
まるで楽しい音楽に合わせてステップを踏んでいるかのように、軽やかにリズミカルに、みよさんは作品を作り続ける。顏だけでなく腕や首筋と身体中に浮かぶ玉のような汗を目にしてやっと、溶解炉と真夏の沖縄が生むもわっとした熱気はやはりみよさんをも包んでいるのだという当たり前のことを意識する。
 
私も同様にその熱を肌に感じながらも、みよさんの動きから目が離せず、その場から足を動かせなくなってしまう。
 
「子どもたちにとってもすごくおもしろいみたいで、もう食い入るようにして見てますよ(笑)」
 
日月 おおやぶみよ
 
最近はパリでも企画展に参加した。
クリスタルなどシャープなフォルムのガラスに親しんでいるパリっ子たちにも日月のガラスは人気で、多くの人が買い求め、「太陽と月がのぼるところならどこでも馴染む」という日月のコンセプトが実現されていることを証明した。
 
「海外での個展もまたぜひやりたいですね。
ゆくゆくは色んな表現方法を試してみたいと思っています。
素材も再生ガラスにだけこだわっているわけではないですし、技法も違うものを取り入れてみたい。
組み合わせたり二次加工を加えたりして表現のバリエーションを増やしたいと思っています」
 
その見事な仕事っぷりはなんだか男らしささえ感じるほどだが、生み出される作品は女性的でやわらかな雰囲気に包まれている。
 
手に吸いつくように馴染む作品を手離したくなくなるのは私だけではないようで、ギャラリーを訪れる多くの人が並べられている商品を片っ端から手にとり、大事に両手で包み込んでその感触を確かめる。
そしてみな、自宅の居間やキッチンを思い浮かべて真剣に悩み始める。
 
「こっちの色合いのほうが家に合うんじゃない?」
「あのコースターにはこれがピッタリだと思うんだけど…」
 
日々のくらしにすぐに持ち込みたくなる。
日月にあるのはそんなうつわ達。
 

写真・文 中井 雅代

 
日月 おおやぶみよ
日月-HIZUKI-
読谷村渡慶次273
098-958-1334
open 10:00〜17:00
close 土、日 
 
※日月では土日にギャラリーで働けるスタッフを募集中。
詳しくは上記連絡先、担当平井さんまでお問い合わせください。

 


 

2012 7月


 
男6人によるグループ展を開催します。
テーマは「女たち」。
 
普段様々な活動をしている6人が「女たち」をテーマに集まりました。
表現したくてウズウズしている6人。それぞれの視点でうみだされた、それぞれの「女たち」。
絵画、彫刻、陶芸…と表現方法もそれぞれです。
 
初日の19:00~はオープニングレセプションを予定しております。作家も在廊予定ですので、作品に対する質問等々、気軽に来場下さい。
少しではありますが、ウェルカムドリンク等用意してお待ちしております。
 
 
期間:7月17日~29日
時間:L’ABBRACCIO営業時間内
L’ABBRACCIO営業時間
月曜日定休日
火曜日~日曜日12:0021:00(lo) 22:00(close)
場所:L’ABBRACCIO
住所:那覇市前島1-1-1 3F
LE DONNE「女たち」展 http://abbraccio.ti-da.net/e3984483.html