2012 7月

El Bulli
 
ああ、私のあこがれのレストラン「エル・ブリ」
45席しかなくて半年しか営業してないのに、200万件の予約殺到。
いつかいってみたい!!とおもっていたら、昨年なくなっちゃったのよね、この店。
 
El Bulli
 
新メニューの開発から、厨房まで、すべてをナレーションも一切なし、
オーナーシェフのフェラン・アドリアとほかのシェフたちの姿だけを追ったドキュメンタリー。
 
El Bulli
 
El Bulli
 
El Bulli
 
開発って、研究所のアトリエでやるんだけど、まさに科学の実験のような、感じ。
 
El Bulli
 
この人たちは、研究者たちそのものだ。
 
フェラン・アドリア、天才だ。
 
El Bulli
 
魔法の舌をもっているに違いない。
 
試作品を次から次へと切っていき、採用していく。すごい。
 
El Bulli
 
シェフもハンサムぞろいです。個人的にはオリオール・カストロ、優しそうで好き。
 
El Bulli
 
みんないい人そうだな。ってかフェラン・アドリアと並ぶと、みんないい人にみえる(笑)
 
 
前衛的な料理。まさに芸術。味にもあれだけこだわっている。
一体、このコースいくらなんだろう?
 
El Bulli
 
El Bulli
 
El Bulli
 
ちょっと植物のような、昆虫のような、不思議な感じなんだけど、ひとつのコースに40品並ぶといわれている。
 
レストランっていろいろ働いたけど、こんなところで働いてみたい。
厳しいけど、あの緊張感、結構好きです。
 
それより何より、とにかく、ここに行きたい!!!
 
まさに、エル・ブリの秘密、この妥協しない姿勢、と魔法の舌にあるんだ、とわかりました。
店が閉まったから、秘密が公開されたのか?
 
あのセンス、すごいです。

 

KEE




 
<ストーリー>
独創的なシェフとして評価の高いフェラン・アドリアと共同オーナーのジュリ・ソレールが経営するレストラン「エル・ブリ」。世界中から予約がひっきりなしにくるこの店では毎年半年間休業し、シェフたちはバルセロナの研究用アトリエで来期用新メニューの研究に没頭する。そこでは多彩な食材を用いて、真空化やフリーズドライなど思いがけない手法が試される。
 
<キャスト>
フェラン・アドリア
オリオール・カストロ
エドゥアルド・チャトルック
ユージニ・デ・ディエゴ
ルイス・ガルシア
ジュリ・ソレール

 
<沖縄での上映劇場>
リウボウホール
那覇市久茂地1-1-1 パレットくもじ7F
098-867-1171
 
期間:7/18(水)〜29(日)
上映時間:11:30、14:00、16:30、19:00
料金:●一般前売:1,200円 ●当日:1,500円
   ●リウボウ友の会・リウボウカードセゾン会員様当日:1,200円
 

2012 7月


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古民家に学ぶ、暑くて湿気の多い沖縄の気候風土に合わせた、シンプルな木造住宅の造りかたと実例紹介。
 
日時:7月29日(日) 10:00-12:00
場所:㈱クロトン 建築設計事務所(事務所内のcroton cafeスペース)
費用:FREE
講師:下地洋平 ㈱クロトン
対象:家づくりを考えている方、もしくは木造に興味のある方
   定員15名の予約制。
ご予約・お問い合わせ先:㈱クロトン建築設計事務所
TEL:098-877-9610
FAX:098-878-9613
mail:croton@croton.jp
HP:http://www.croton.jp
担当者 小林・ 下地
 

2012 7月


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rubodan(ルボダーン) 儀間朝龍(ギマトモタツ)さんのワークショップ!
 
7/27(金)午前10-午後12時
若狭公民館でやります。
残り数名、受付てますよ〜。

 
関連記事:rubodan(ルボダーン) 儀間朝龍(ギマトモタツ) 「みんな真似してほしい」 家庭でも作れる、廃ダンボール発のポップなステーショナリー
 

2012 7月


 
「綿花などにくらべるとヘンプ(麻)はすごく強い植物なんです」
 
ヘンプを使用した衣類を中心に扱う理由を、オーナーの服部さんはそう語る。
 
「花や穂に含まれるTHC(テトラヒドロカンナビノール)という化合物のおかげで虫が寄ってこないから農薬も化学肥料も必要ないし、放っておいても約3ヶ月で2mほどにまで成長するほど生命力が強い。
今では茎の繊維から衣類だけでなく紙(ヘンプペーパー)やプラスチックが、茎の芯からは建築材料などもつくられるなど、多方面で活用されているんですよ」
 
肌に触れるもの。
無農薬ですくすく育った植物由来ならより安心できる。
 
「でも、ヘンプ素材の服っていわゆるナチュラル〜っていう感じが多いですよね。
そうではなくてもっと普通にしゃれていたら多くの人に着てもらえるんじゃないかと思い、ナチュラルすぎない服を置いています」
 
FABRIC
 
FABRIC
日焼け防止にも活躍しそうなトップス
 
FABRIC
首にまけばストールになる
 
大阪出身の服部さんは沖縄に移住して9年目になる。
 
洋服に興味をもったのは高校生時代。
専門知識もないままに、自分で服をつくったりしていた。
 
「洋服好きの友だちが趣味で服をつくっていて、それを手伝い始めたのがきっかけ。服のことは何もわかってなくて型紙すら知らず、生地に直接チャコペンでラインをひいたり…(笑)。
コンバースのスニーカーをヒョウ柄にしたりなどリメイクもやってました。
それが楽しかったんです」
 
高校卒業後、文化服装学院に進学。3年間服作りに没頭した。
 
FABRIC
もとは一枚の四角い布。伸縮性が高く、腰で巻けばスカートに
 
FABRIC
さっと羽織ればショールにも。天然素材、自然染めのオーガニックウェアブランド「Lunati Canapa(ルナティカナパ)」のもの
 
「本当に毎日毎日つくり続けていましたね。デザイン描いてパターンひいてシーチング(テスト用の生地)縫って本番の生地で縫って…の繰り返し。
1年生ではパンツ、スカート、シャツを、2年生では革を使った服やスーツ、ドレスを、3年生の時には毛皮を使った服を、というふうに3年かけて大体のものは縫えるようになり、自分でも満足していました。
もともと服作りは好きですから学校自体は楽しかったけど、卒業後は有名なブランドに入ろう!とか、こういうのをつくりたいんだ!という熱い気持ちがあったわけではなく、のんびりした気持ちのまま卒業。
東京のミセスブランドにパタンナーとして就職しました」
 
FABRIC
 
FABRIC
 
FABRIC
 
FABRIC
 
FABRIC
 
FABRIC
沖縄のブランド「be clad.」のアクセサリー
 
FABRIC
 
FABRIC
 
会社の夏休みに旅行で沖縄へ。それが人生の転機となった。
 
「専門学校時代の先輩をたずねて行ったのですが、すっかりハマってしまいました。座間味や慶良間の海の美しさにめちゃくちゃ感動したんです。
仕事を辞めて一旦沖縄に行ったものの資金が尽きてしまったので大阪に戻り、1年間縫製の仕事をしてお金をため、24歳のころに沖縄に移住しました」
 
沖縄でもアパレル企業に就職してパタンナーとして働いたが、アパレル業界に疑問を感じていた時期でもあったと言う。
 
「洋服の世界ってサイクルがすごく速いんですよ。
当時は年に6回くらい展示会をし、お客様から受注を頂いて生産、またすぐにサンプルを作って展示会…の繰り返しで。しかも相当数の服をつくるので、在庫数も膨大。そういうのを目の当たりにしているのが疲れてしまって。
会社に所属していると、どうしてもそういう仕組みからは抜け出せない。
でも、自分の店なら好きなものを必要なぶんだけ作れて無駄が出ないんじゃないかと考えるようになりました。
とはいえ早く自分の店を持ちたい!と強く思っていたわけではなく、いつかできたら…とうっすら思っていたぐらいでした」
 
自分のショップについて具体的に思いをめぐらせていたわけではないが、物件に関してはすでに理想的な建物があり、早くから目をつけていたと言う。
 
「北谷の海が好きでよく行っていたのですが、近くの閑静な住宅街に外階段のついたお店があって。
当時は花屋さんだったのですが、その後洋服屋になって…」
 
物件の動向を見守っていた服部さん。
空き店舗になったのを見てすぐに不動産屋に連絡、今年(2012年7月) FABRIC をオープンさせた。
 
FABRIC
 
FABRIC
 
FABRIC
 
FABRIC
 
FABRICの服はどれも、のびやかに深呼吸しているようだ。
ヘンプを使った生地は軽く、まとえばふわり風になびく。
水分の吸収率も高く、さらさらとした肌触りが心地よい。
暑い季節が長く続く沖縄にもぴったりの服たち。
 
ヘンプやラミー(苧麻:ちょま)、オーガニックコットンなど素材にこだわった服が並ぶが、セレクト商品だけでなく、服部さんがデザイン、縫製まで手がけるオリジナル商品も。
 
「デザインする時に心がけているのはラクに着られる服。
着ていて気持ちいいな〜と思ってもらえるようなラインや素材にもこだわっています。
これから色んな服をつくっていきたいですね。メンズ商品も増やしたいし。
僕はマウンテンバイクに乗るんですが、バイクにのっても邪魔にならないようなかっこよくて着心地のいいパンツとかいいな〜って。
そうそう、子供服も作りたいんですよ」
 
FABRIC
 
FABRIC
 
FABRIC
 
FABRIC
 
FABRICではオーダーメイドやお直しも行っている。
 
「雑誌に掲載されている服や手描きのイラストからでもパターンを起こしてお作りできます。お好きな生地を持ち込んで頂いても大丈夫。
デザインも行っていますから、細かい部分のご提案などもできます」
 
 
服部さんご本人もFABRICの雰囲気そのまま、自然体で気取らず、飾らないひとだ。
服部さんにオーダーメイドをお願いしたときのメリットは?という質問にしばらく考え込み、こう答えた。
 
「つくるものにもよりますが、完成までに2〜3回は当店に来て頂かないといけないというデメリットはあります」
 
それはつまりデザインにも縫製にもしっかりこだわり、納得いくものを作ってくれるという、依頼者にとっては最大のメリット。
 
強い日射しが照りつけていた撮影日、いかにも気持ち良さそうにFABRICの服を着こなしていて、うらやましくなった。
FABRICの洋服の心地良さに包まれたら、暑い日々だってきっと爽やかに、健やかにすごせる。
 

写真・文 中井 雅代

 
 
FABRIC
FABRIC(ファブリック)
北谷町港7−10
 
*FABRICでは各種お直し・オーダーメイド・衣装作成・縫製業務(少ロット生産、ユニフォーム・バッグ・シャツ・パンツ等々)を承っております。
ご要望の際はお気軽にSTAFFまでお問い合わせください。

 


 

2012 7月

琉球弧の島唄
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7/28(土)
開演時間:18:30
一般:3,000円(全席指定)
 
西表島出身の「池田 卓」を案内役に、唄とトークでめぐる琉球弧の島々。
 
-演目-
 
~ 古から伝わる島唄の魅力を探求する者 ~
~ 島唄に影響を受けつつ新たな唄の華を咲かせる者 ~
~ それぞれが語り伝える「我が島の唄」の魅力 ~
 
琉球弧の島々では、人々の暮らし、喜怒哀楽、雄大な自然への感謝などが民謡として唄い継がれてきましたが、島の暮らしの近代化とともに、次第に忘れられつつあります。
 
本公演では、唄で琉球弧の島々を巡り、古をたずね、かつてあった人情、風情を回想しながら、島唄の魅力をお伝えします。
 
今回は、沖縄の本土復帰後に生まれ、古からの島唄の影響を受けながら活動するた若い唄い手に着目し、西表島出身の「池田 卓」を案内役に、トークを交えながら「我が島の唄」の魅力を伝えます。
 
琉球弧の島唄
 
【出演者】
◇池田 卓(西表島) 「月ぬ美しゃ節」「高那節」「あがろーざ節」 案内役
◇横目 大通(石垣島) 「うるずぃんじらば」「とぅばらーま」
◇横目 大哉(石垣島) 「うるずぃんじらば」「とぅばらーま」
◇仲本 陽兵(宮古島) 「なりやまあやぐ」「古見の主」「トーガニーあやぐ」
◇堀内 加奈子(沖縄本島) 「下千鳥」「恋ぬ花」「屋慶名くふぁでーさー」
◇知念 こずえ(伊江島) 「ましゅんく節」「砂持節」「雨降い花染」
◇川畑 アキラ(与論島)「甦る人々」「与論サヨサ節」「辺戸岬」「与論小唄」
◇内里 美香(南大東島) 「渡海ふぃじゃみ」「東島」「アバヨーイ」
 
※演目、出演者等は都合により変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。
 

2012 7月

宇茂佐テラス

 
2012年7月21日(土)・22日(日)
10時〜18時(お好きな時間にいらしてください。)
TEL 0980 – 43 – 8000
 
メールでもご予約を承っております。
info@umusaterrace.com
 
■説明会会場・お問合せ
株式会社ケイ・プランニング北部営業所
TEL 0980-43-8000
沖縄県名護市大西5丁目16番2号
(名護高校隣)
宇茂佐テラスHP:http://umusaterrace.com
 
関連記事:一級建築士 塚本裕樹 明朗会計でこだわりの住まいを。コーポラティブハウスという選択肢
 

 

2012 7月

 
 
蕎麦猪口のような形の器。
これが私の器に心をもっていかれた始まり。
 
一つあれば活用の幅が広がる。
例えばヨーグルトや果物用に。
朝はほぼ毎日果物を頂きます。
手に収まりのいい器は忙しい朝にもってこい。
 
tous les jours
 
 
サラダ用に。
スプーンでザクザク食べるサラダカップ。
きゅうりやパプリカ、トマト等、すくいやすい大きさに切って好きな野菜やお豆を頂く。
ドレッシングもお好みな簡単サラダ。
 
この日はお豆腐入り。
 
tous les jours
 
 
アイスクリーム用に。
バニラアイスにカルーアをかけるだけ。
さあ美味しいデサート時間が始まります。
 
tous les jours
友人曰くカルピスのオレンジ味をかけてもおいしいとのこと。是非やってみたい。
 
 
飲み物用に。
暖かいお茶。きりっと冷えたお酒。
オンとオフが切り替わるふっと力が抜けて軽くなる時間。
どちらの場合にもしっくりおさまりますよ。
 
この日は母のつけた梅酒を頂く。果肉をつぶして濁しても美味しい。
 
tous les jours
 
 
言い出せば用途はもっとたくさんあって、
使えば使うほどこのタイプの器が好きになった。
そんな一つに出会ってはから暮らしに関わるものやことがぐんと身近に、
それまで「暮らしを意識する」という脳裏で勝手に別枠にしていた事が
私の内にストンとおちてきた。
 
tous les jours
 
きっかけは、一つの器。言うなればたかがカップである。
幾度となく手にとって、ひいてみて、ぐるっと回って姿を確認して。
どんな善し悪しがあるのか想像する。
そして想定以上のことも期待する。
 
この先出会うものやこと、いつも同じ気持ちで向き合える自分でいられるように。
たくさんの内なる思いと、少しだけ襟をただすことも忘れずに。
もらたしてくれる時間に敬意を払いつつ、でも臆せず使い続けよう。
おそらくこれが私にとって肝心な事なのだ、と思う。
 
写真・文 占部 由佳理(tous les jours店主)


 
tous les jours(トレジュール)
那覇市首里儀保町2-19
098-882-3850
open:水~土
12:00-18:00
(変更あり。毎月の営業日をブログでお知らせしております。)
blog:http://touslesjours.ti-da.net


関連記事:ひとつ先のくらしを提案するtous les jours(トレジュール)

2012 7月


 
開催日:2012年07月22日 日曜日
場所:star child
住所:沖縄県中頭郡北谷町浜川234
ライブチャージ:1,000円
開場:17:00
開演:18:00
電話:090-4236-2276
 

2012 7月

文/写真 関根麻子

 
shoka:
 
 
 
 
8月から始まる赤木智子さんの道具店を前にふと思う。
 
私が思う、道具って?
 
 
 
色々考えていたら幼少時代を思い出し、私の道具の原点は台所にあると思った。
 
時は高度成長期、イーグルスの「ホテル カルフォルニア」の曲がラジオから流れる中、
台所で母はみそ汁よりもシチュー、焼き魚よりもソースが乗った肉料理を作ることが多かった。
欧米化の加速が著しい時代、母の感覚にもそれが反映していたのであろう。
今思い起こせば、おやつもクレープもどき?みたいなものをよく作っていたような気がする。
 
ピカピカのボウルにホイッパーをぐるぐる回すところを、じっと見るのが好きだった。
そんな原風景。
 
衣食住の観点から道具を思えば、おしゃれ、ましては住まいのことなんぞ全く興味のなかった小さなころ、
私は母の使う台所の道具たちが、魔法のステッキのように見えていたのだった。
 
 
 
 
 
 
 
 
shoka:
 
 
身の周りの、台所道具。
 
 
台所には道具があふれている。
食材以外は、全てが道具といってもいいだろう。
そんな中、身近で誰の家にも必ずある、便利で頼もしいと思う道具に瓶がある。
瓶好きな人って多いのではなかろうか?
 
毎年のようにいただいていた手作りの杏ジャムの瓶、粒マスタードの瓶、海苔の佃煮の瓶、などなど、などと。
空き瓶も、積極的にとっておく。
わざわざ買うことは、最近皆無。
少しずつ貯まった瓶たちは、サイズもまちまちである。
 
何をいれても一目瞭然、密封機能もお手の物。
我が家の乾物、スパイスなどは、この使い回しの瓶に所狭しと、きっちりかっきり収まっている。
そう、何をかくそう、私も無類の瓶好きなのだ。
 
 
 
 
前回の原稿の際、家を大片付けして身軽になったと書いたが、実は台所の道具たちに関してはいっさい手をつけてはいない。
 
食べ物の匂いがとれず焦げついて色の変わってる木杓子や、20年近くの付き合いになる火に溶けた取っ手がトホホな直火用エスプレッソメーカーなど、数えたらきりがない。
いろんな時間が染み付いた道具たち。
 
食事をすること、料理をすることは、私の中の本能から来る作業。
そんな本能的な作業に道具たちは日々つきあい、愛おしい時間とものがたりを共有している。
そう、私の友なのだ。
 
 
 
 
 
shoka:
shoka:
 
 
 
一人暮らしの頃、火を使う料理は全て中華鍋ひとつでまかなっていた。
煮る、焼く、揚げる、蒸す、全てに活躍してくれた。
今では取っ手のまわりに油かすがガチガチとへばり付き、写真として載せるのは絵にはならない、それでも現役。
揚げ物専用となり、あつあつの油を抱えながら美味しい天ぷらやフライを産んでくれている。
 
 
 
中華鍋や木杓子、その他たくさんの私が持つ使い込んだ道具たちは、はたから見れば「新調した方がいいんではないの」と、思われるものたちなのかも知れない。
しかしながら、口笛を吹きながら炒め物をした時も、泣きながらスープを作った時も、その時の私の気持ちを支えてくれた友なのである。
そんなささやかながらも大切な時間を共有した道具たちを「これを手放すなんて!」なぞと大げさにひとりごち、今に至っている。
 
 
 
 
shoka:
 
野菜や梅を干したり、水切りしたり、根野菜の保管をしたりと、大活躍の大かご。
 
 
 
 
 
shoka:
 
 
 
料理する過程に使用する鍋やまな板、そんな道具たちと、フィニッシュを飾る器とは、なぜか向き合う意識が違う気がする。
前述の道具たちは、タフネスな親友。一緒に目標に向かって頑張る同級生みたいな感じ。
ごくごく身近な存在。
 
器ももちろん道具なのだが、その後の食卓の時間をより楽しくしてくれるし、自然に会話を生み出してくれる。
そんな想像力をともに膨らましてくれる夢先案内人ならぬ、すてきな食卓案内人だと思う。
 
作家の背景を表情に含んだ器が、料理を受けとめる懐の広さに、私は尊敬の念を抱く。
盛りつけ、テーブルに運び「ああすばらしい」と、自画自賛。
味はさておき、器に賞賛。
 
ちなみに我が家の器たちは、料理以上の賞賛を受ける事も多く、私を嫉妬させることもしばしばある。
 
 
 
shoka:
 
 
 
 
私はどうも「もの」を、擬人化するクセがある。
それは、もの、つまり道具に愛情があるからだと思う。
 
そして信頼もある。
 
静かに自分の暮らしに寄り添ってくれ、いざという時は本領発揮。
長い時間寄り添って来たからこその信頼関係。
 
時にはそんな道具たちに「はーい、これよろしく」と、頼りきってしまう場面もある。
昨日までは美味しく炊けてた玄米が「あれ、今日はちょっと違う、何だかぱさぱさしてる!」なんて、圧力釜をギロリと見たりもするのだが、ここは私のミス、反省。
何がいけなかったのかと、鍋に歩み寄る。
答えを発見し、関係修復。
 
歩み寄るということは、道具を長く愛せる要素のひとつではないのだろうか。
修繕し、工夫をほどこす。
そして同じ時間を道具たちと共有してゆく。
 
人との関係と同じだな、と思う。
 
 
 
 
shoka:
 
古道具の椀かごは、器の欠けを気にせず、優しくうけとめる。
後ろは父が作ったイチョウのまな板。
長年使っていてけばだってきたものに、近所のおじさんがやすりをかけてくれた。
 
 
 
 
 
 
8月3日から始まる展示会「赤木智子の生活道具店」がとても楽しみだ。
 
 
智子さんとは電話でしか話したことは無く、顔合わせはしていない。
けれども、ご本人への想像がぐんぐんと広がってゆく、そんな方だ。おおらかで、話していると楽しい。
電話の「はじめまして」の一声から、私の緊張の垣根をとっぱらってくれた。
 
もちろん仕事の話をしているのだが、ころころと電話口で笑い「あ、それでね、これはねー」と、今回の道具たちを楽しく説明してくれる。
その説明からは、作家さんの背景を熟知する深いおつきあいがあり、そしてその道具たちと、長い時間愛情を注いで接してこられたのがよく分かる。
 
 
以前智子さんの執筆された本を読んだ時、自分の身の周りの関係を常に自然に正直に表現していること、そして生活をより気持ちのよい方向に持ってゆく姿勢に感激したことを思い出した。
 
 
 
素直な目線を持った智子さんが、実際の生活の中で使ってみて、納得したお気に入りの道具たちが沖縄にやってくる。
会場に足を運んだ人はきっと、智子さんのゆたかな暮らし、楽しい暮らしが感じられるだろう。
 
 
 
そして私はといえば、新しい道具との出会いがこれから先の自分の暮らしに、どんな時間、どんなものがたりを紡いでくれるのかと、
今から気持ちはわくわくと弾んでいる。
 
 
 
 
 
 
 
 
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Shoka:の改装工事も始まり、8月24日から新たに常設としてスタートする空間も、着々と形になっています。
ブログは、楽しく更新していますので、ぜひのぞいて見てくださいね。 http://shoka-wind.com
ひとまずは8月3日から始まる企画展「赤木智子の生活道具店」でみなさまと再会出来るのを楽しみにしています。
 
 
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赤木智子さんと語る会 「暮らしの中の道具たち」
 
「赤木智子の生活道具店」に合わせて、座談会を開催します。
輪島の暮らしの中で、道具たちに支えられて工房の女将をこなす、智子さんのお話を聴きたい方へ朗報です。もの選びの視点、それを使う楽しさや工夫、使い続ける事によって美しく変化していく道具のお話や、作り手と使い手のお話など、加賀棒茶をお供にゆったりとした雰囲気の中で聞いてみたいと思います。
智子さんの暮らしをのぞいてみたい!と、私たちも今からわくわくしている座談会のご案内です。
 
 
日時:  8月3日(金)
開場:  18:30
座談会: 19:00~20:30
<完全予約制> 定員に達し次第閉め切らせていただきます
 
*当日Shoka:は18:00にてクローズいたします*
 
会場:  Shoka:  沖縄市比屋根6-13-6 098-932-0791
参加費:加賀棒茶、軽食付き1000円
*当日は智子さんが応援している米麹を使ったおにぎりと、加賀のお菓子などをRoguiiのミカちゃんが用意してくれます。お腹がグーグーいっていてはお話に集中出来ないかもと、準備しました。一緒にいただきながら、わいわいと座談会をいたしましょう。*
 
予約方法(必ず8/3座談会の予約と明記ください) 
1 全員のお名前
2 人数
3 メールアドレス
4 携帯番号
5 車の台数(駐車場スペースに限りがございますので、乗り合わせのご協力をお願いいたします)
6 住所(Shoka:からイベントの案内が欲しい方のみ記入をどうぞ)
 
shoka.asako@gmail.com  関根までメールでご予約ください。
 
 
 
◯Shoka:の展示期間中はお子様連れも大歓迎ですが、お話に集中していただきたいことから大人のみのご参加とさせていただきます。ご理解のほどお願い申し上げます。
◯当日は立ち見の可能性もございます。予めご了承ください。 
◯先着順で定員に達ししだい、締め切りとさせていただきます。
◯ご予約のメールをいただきましたら、こちらから返信をもちまして予約完了といたします。
 2日たっても返信がない場合は080-3221-8135までご連絡ください。
 
 
 
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「赤木智子の生活道具店」
 
2012年 8月3日(金)~12日(日)
 
 
「日日是好日」をモットーとしているという、赤木智子さんは、
エッセイストで、塗師 赤木明登さんの伴侶。
 
家族とお弟子さんたち、次々と訪れる来客を迎える輪島での暮らし。
新潮社から出版されている「赤木智子の生活道具店」を読んでいると、
 
食べること、着ること、住まうこと、
そのすべてを支えてくれている生活道具たちと、
まるで友人のように共に暮らしている
赤木家の様子が生き生きと伝わってきます。
 
大好きなものと暮らしていると、一日一日が特別に感じられる。
 
智子さんが選んだとっておきの生活道具たちを迎えて、活気ある夏到来!
 
全国で人気の「赤木智子の生活道具店」沖縄で初めての開催です。
 
 
 
入荷するラインナップは以下のものです。
みていてわくわくしませんか?
 
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及源の南部鉄フライパン
早川ゆみのスカート
白木屋伝兵衛のちりとり・ほうき・たわし
上泉秀人の大きな湯飲み
小野哲平の小皿
花月総本店の原稿用紙とカード
mon SakataのTシャツと小物
大村剛の小さな片口
安藤明子のよだれかけとガーゼもの
晴耕社ガラス工房のコップ
リー・ヨンツェの角皿
野田琺瑯の洗い桶
ギャラリーONOのガベ
井畑勝江の湯呑み
佃眞吾の我谷盆
ヤオイタカスミの子供服・ワンピース
輪島・谷川醸造の「塩麹くん」「米麹みるくちゃん」
秋野ちひろの金属のかけら
広川絵麻の湯呑みと蓋物
岩谷雪子のほうき
村山亜矢子の塗り箸
而今禾のパンツ・スカート・ワンピース
壺田亜矢のカップと片口
新宮州三の刳りもの
丸八製茶場の加賀棒茶
高知谷相の和紙
輪島のほうき
赤木明登のぬりもの
輪島のお菓子
 
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2012 7月


 
7/3-29
 
Lampにて。
スザンニとはウズベキスタンの女性たちによって全て手刺繍された生地。古くからの
伝統で、花嫁道具として刺繍します。
大きな布をこれだけの刺繍で埋め尽くすのは気の遠くなる作業です。
オールドキリム同様に、1点1点手作りのスザンニ。
作った人の背景を想像するのも楽しいです。
 
 
http://chapi3hanaku.ti-da.net