「ニーハオ」
と、日本語発音してしまうと、
中国語の
“ 你好 ”
とは違う音になってしまう、
という話。
ニーハオ、ニーハオ
というたびに
「違うんだけどな・・・」
と思われないために!
ではまず、実際に
「ニーハオ」
と言ってみましょう。
「ニー」
を高く平らにのばし、
「ハオ」
を低く発音したのでは?
これは、日本語の「高低アクセント」にそって発音している音。
この発音をむりやり中国語のアクセントである「ピンイン」に置きかえてみると、
本来は
nǐ hǎo
(3声・3声)
なのに
nī hao
(1声・軽声)
になってしまう。
それをまた漢字に置きかえると、
「あなた」という意味の “ 你 ” ( nǐ )が
「女の子」という意味の “ 妮 ” ( nī )に変わってしまうのです。
では正しい発音は??
今日のポイントは「第3声」の発音。
日本人がつまづきやすい声調なので、しっかり覚えましょう。
2つの肝を押さえればカンタンです。
まず、3声そのものの発音を見てみましょう。
日本で販売している中国語テキストの多くに、
こういう図が掲載されています。
低めに抑え、最後は少し音が上がっているけれど、
点々表記になっています。
実際に発音するとこうなります
日本のテキストに必ずといっていいほど載っているこの図が
日本人の中国語学習者にとって大きな問題の一つ。
図自体が間違っている、とは言えないのですが、
これを見るとどうしても
「3声は最後を高くするのだ」
と頭にインプットされてしまいます。
しかしそれは
・(基本的には)語末の3声
だけのこと。
・文や語の途中の3声
は、
「低いところに軽く置くように発音する」
ことが超重要なコツの1つ。
それにしても、この声調記号も問題だと思うんですよね〜。
nǐ
まさに「下がって、上がって」ますもんね。
いっそ、3声はこうして
ni̱
ピンインの下に表記する記号に変えれば
わかりやすくなるんじゃないかと思うんですが。どうでしょう。
気持ちとしては、この表記のように下に低く置いて発音するように心がけましょう。
では、発音の具体例。
先週の笑い話で用いた「お尋ねします」という意味の
请问 qǐng wèn
请が3声なのですが、発音するとこうなります。
qǐngの音が低く抑えたままなのがわかりますよね。
図にするとこういう発音です。
これを、わざと間違えて3声の最後を上げて読むとこうなります。
こうするとqingが3声(qǐng)でなく2声(qíng)になってしまうので、
またまた相手に通じなくなります。
「文末以外の3声は、低いところに軽くおくように発音する」
と覚えましょう。
しかしこのセオリーを “ 你好 ” に当てはめると、
ある問題が発生します。
(正しい“ 你好 ” への道のりはなかなか険しいのです・・・)
発音してみると、わかります。
なんだか怖いですよね・・・
3声が2つ以上続くと、
低く抑え続けないといけないので、なんとも発音しづらくなるのです。
そのため、3声にはほかの四声にないある約束事があります。それは、
「3声が連続する場合、前の音節の3声は2声に変わる」
というもの。
(表記は3声のままなので、自分で変調して読む。)
そうすると、すんなり発音できるからです。
前の音節である “ 你 ” は2声に、
後の音節である “ 好 ” は、文末でもあるので最後を少し上げています。
これこそが、本来の “ 你好 ” の発音です☆
しかし、この「最後を上げる」というのは必ずしもそうではなく、
文末であっても「下に低く置くように発音」しても構いません。
その時はこういう発音になります。
3声のポイントをまとめると、
①最後を少しあげるのは文末の3声だけ。
(あとは低いところに軽く置くように発音する。)
②3声が連続したら、最後の3声以外は2声に変調する。
私は今まで何度も、このクセモノ「3声」に惑わされている生徒さんを見てきました。
テキストの図と、3声の基本の発音(最後が上がるタイプ)だけが頭にインプットされ、上記ポイント①を知らないまま他の教室で何年も勉強し続けてしまい、3声を見ると文末でなくても必ず語尾を上げ、2声として発音してしまっているのです。
私はこれを「3声のお尻問題」と呼び、つねづね教室の生徒さんたちにも呼びかけています。
中国人の先生がヘルプで入ってくれたとき、この3声問題の話になりました。
3声のお尻を必ず上げてしまうクセがついた日本人が多いのは、
テキストにこうやって載っているからだと説明すると
「それはおかしい。どうしてそういう教え方をするのだろう?」
と、いぶかっていました。
途中の3声は軽く下に置くだけ、お尻をあげない!
これが、私のクラスの合い言葉です。
でもまあ、「ニーハオ」といのは超基礎的あいさつだし、
你はともかく好のアクセントは日本語のアクセントと近いこともあって
日本語発音しても全く通じないということはないでしょう。
しかし、これがいったんあいさつというシーンを離れ、
他の言葉でも同じように適当に発音してしまうと、
びっくりするくらいカンタンな言葉でも通じなくなります。
一事が万事、しっかり3声をマスターしましょう☆
来週も、すぐに使える一言を
発音のコツを織り交ぜてご紹介するのでお楽しみに☆
那,今天到此为止了。
(今日はここまで。)
下周见!!
(また来週!!)
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