文/写真 関根麻子
安藤明子さんのサロン展「はたらきものの衣服」が、6日(土)から始まります。
サロンを腰にしっかりと巻き付けて、紐できゅっと結ぶ。
自然に背筋が、ピンとなる。
身体と気持ちがいきいきと、
動きたくなる、働きたくなる、
そんなサロンたち。
台風が去った秋晴れの今日、たくさんのサロンがShoka:に届いた。
色とりどり、テキスタイルの種類も豊富。
うきうきとした気分になるものが、たっくさん。
「この黄色と青の組み合わせ素敵。こっちは透けるようなウールの織りが何とも美しい。ああ、早く着てみたい!」
そんな心の声を押さえて、まずは展示会の準備。
でも、箱を開けるたび気になるものたちがわんさかと。
なかなか思うように作業が進みません。
ミナ ペルホネン とコラボレーションしたサロン。
秋の光の中で蝶が舞う。
織りの表情がゆるゆかにでこぼこしているギンガムチェックとの組み合わせ。
このサロンをきゅっと履いて、秋の落ち葉をお掃除、なんていい。
楽しそうな風景が広がってゆく。
家事が楽しい遊びに変わってゆくような、そんな気分をもたらしてくれる。
うきうきした気分にさせてくれるミナ ペルホネン のテキスタイルを使ったサロンは、他にもいろいろ。
ぜひ手にとって自分だけの一着を選んでくださいね。
明子さんの作っているサロンの素材は、リネン、シルク、綿、ウールとさまざま。
季節にあわせ1枚でももちろんだが、これから冬にかけて重ね履きすることで
下半身にきっちり暖をとってくれる。
自分のサイズにぴたっとあわせられるので
お腹の大きさが日々変わる妊婦さんにもおすすめだ。
サイズも明子さんが日々試し、考えられたもの。
身幅は、日本人の体型、その暮らし方に添うよう、様々な工夫からたどり着いたサイズ。
丈も一段、二段、三段など、短めのものから、ロングに至るまで多様である。
丈の異なる薄めの綿も何枚か重ねたら沖縄の冬は楽々越せそう。
その日の気分にあわせての色選び、柄選びも、とても楽しいはず。
ベーシックな色から、こんなカラフルなものまである。
自分流の着こなしで毎日を過ごす。
明子さんのサロンをはじめて着たのは、一年半前のShoka:での展示会。
たくさんのテキスタイルの中、やや興奮気味の私は迷いに迷ったあげく
裾だけにボーダーが織られたものを選んだ。
驚いた。
サロンは着慣れてなかったため、難しいのかなというイメージがあったが
そんな先入観がみるみるうちに、ぱあっと、取り払われた。
このサロンだったら気軽に着れる!というのが第一印象だった。
そして履くと、なぜかきりっとしてくる自分を感じた。
それからは、はたらきものになる日や展示会の初日などなど、日常のここぞというシーンで登場することになる。
私にとって、気持ちを静かにすくいあげてくれ、支えてくれる、そんな衣服。
今はくったりと自分に馴染んできて、いかにも日常着という感じになっている。
もちろん、お出かけの日にも。
そう、いろいろな場所にお供してくれた。
これからも、よろしくねと声をかけたくなる一着なのです。
ウエストを紐できゅっとしばって仕上げる、筒型のスカート、サロン。
アジアを中心とした各国にサロンは根付いているのだけど、
明子さんが作るサロンは、日本の文化やその暮らしに添うよう作られたもの。
着物がスカートに変わったような、気軽な着物のような、そんな印象。
時代は洋服が主流になっているが、こんな新しい日本のサロンを
毎日の日常着として楽しめたらと思う。
さてさて、着物のようと書いたが、着方はいたってシンプル。
コツさえつかめば実は簡単なのだ。
では。。
まず、肩に紐をぱさりと乗せ、左の脇をきっちりあわせる
その後、ウエストに添わせたサロンを左で揃え、
折りたたみ、右にきゅっと持ってくる。
サロンを身体のラインに沿って、きつめに巻き付けるのが上手に着るコツ。
紐だけで固定するのではなく、平面の布で腰を支えるようにぴったりと巻いた後に、ウエストの細いところを紐で結んで仕上げると一日着崩れする事無く快適に過ごす事が出来ます。
右手でサロンがずれないように押さえながら左手で紐を取り、右手に渡す。
肩に乗せておいた紐をぐるりと、ウエストの一番細いところにきつめに巻き
後ろから、前に戻した紐を二回くぐらせた後、
紐を反対へ返して平らにし、
結んだ紐の端を対角方向にきゅっとひっぱり、余分な紐は巻いてある方の紐に巻き付けておく。
おはしょりの部分をウエストにかぶせるように返し
全体を整えたら出来上がり!
こちらは違うサロンを着た時のものですが、こうやって下履きに重ねる色や、素材感で全く違う雰囲気になります。
このサロンはminä perhonenと安藤明子さんのコラボレーション。
裾にねじりを入れてあるのでふんわりと仕上ります。
お出かけの時には、ブーツにあわせても可愛いな。
写真では、少しわかりにくいかと思いますが
今回の展示会で、田原や私が皆様に着付けを伝授させていただきたいと思っています。
この機会にサロンをお気軽に試してくださいね。
さて、最後にこのメロンのようなグリーンのショール。
実は、丈の短い木綿の薄手サロンなのです。
二回くるくるっと巻いただけ。
夏は汗をとってくれ、冬は首元を温かくしてくれる。
便利で、それでいて、着こなしに素敵なアクセントをくれる。
いろいろな使い道ができるのが嬉しい。
そうそう、こちらは首からぱっと取ったら、エプロンにも出来るすぐれものです。
装うだけでなく、さまざまな暮らしに重宝する機能を持ち合わせる「サロン」
いつもの日常がより楽しくなる。
さぁ、6日からいよいよです。
他にもやわらかな木綿ガーゼのタオルやベビー用品なども勢揃い。
触れて、着て、お気に入りの1枚が見つかりますよう。
そして、家事が遊びに変わるような、
そんな生き生きとした日常の時間が広がりますように。
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安藤明子のサロン展 「はたらきものの衣服」とお話し会のおしらせ
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安藤明子のサロン展 「はたらきものの衣服」
10月6日(土)~14日(日)
筒型の布を身体に合わせて巻き込み、一本の紐で固定するという明子さんのサロンは
よし今日ははたらくぞ、とか、ここ一番という時に着たくなる働きものの衣服。
腰が布で支えられ、しゃんとする感覚は本当に気持ちがいい。
麻子さんが着ているのは、ミナ ペルホネンとコラボーレーションした巾着スカート。
こちらもサロンと同じく、うきうきせっせと働きたくなる楽しい衣服。
布を重ねて色を楽しむことの出来る、様々なテキスタイルで作られたサロンたちが
Shoka:に集まります。
もし、明子さんのサロンを持っているけれど、うまく着れていないという方がいましたら、
この機会に持って来てくださいね。うまく着れるよう私たちが着付指導いたします。
またサロンは妊婦さんの腰を支えてくれるのにとても良いそうです。着込むほどにサロンの良さが
身体に馴染んでくるのを、一人でも多くの方に体験していただきたいと思っています。
期間中、どうぞ体験しにいらしてください。
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サロンのKIMAWASHIワークショップとお話会を開催します
10月6日(土)18:30~
岐阜のギャルリ百草から、安藤明子さんがやってきます。
明子さんのサロンの着回しや、着付けのワークショップを開催します。
サロンを着たことのある人も、持っているけれどうまく着れていない方は特に、是から着てみたいな、と思っている方も、みんなで集まってわいわい楽しく着てみましょう。
平面の布と紐で、どうしてこんなかわいく素敵に着れるのか不思議なサロンを体験してみてください。また妊娠期間中のサロンは腰を支えてくれてとても良いと聴いています。当日妊婦さんの腰を支えるサロンの着方についても指導していただきますので、妊婦さんもぜひご参加下さい。
そして、どうして明子さんがサロンを作ることになったのか、いろいろなお話を田原のインタビューで聴くいつものスタイルのお話会も後半に予定しています。
今年の5月に夫の安藤雅信さんのお話を聴いた方にも興味深いと感じます。
日時: 10月6日(土)
開場: 18:30
座談会: 19:00~20:30
<完全予約制> 定員に達し次第閉め切らせていただきます
*当日Shoka:は18:00にてクローズいたします*
会場: Shoka: 沖縄市比屋根6-13-6 098-932-0791
参加費:無料
予約方法(必ず10/6ワークショップの予約と明記ください)
1 全員のお名前
2 人数
3 メールアドレス
4 携帯番号
5 車の台数(駐車場スペースに限りがございますので、乗り合わせのご協力をお願いいたします)
6 住所(Shoka:からイベントの案内が欲しい方のみ記入をどうぞ)
shoka.asako@gmail.com 関根までメールにてご予約ください。
◯Shoka:の展示期間中はお子様連れも大歓迎ですが、お話に集中していただきたいことから大人のみのご参加とさせていただきます。ご理解のほどお願い申し上げます。
◯当日は立ち見の可能性もございます。予めご了承ください。
◯先着順で定員に達ししだい、締め切りとさせていただきます。
◯ご予約のメールをいただきましたら、こちらから返信をもちまして予約完了といたします。
2日たっても返信がない場合は080-3221-8135までご連絡ください。