***ネタバレあり***
とっても可愛い映画でした。
これって一体、どこの州のお話なのかしら?アメリカだよね?
ラースはとってもSWEET(かわいらしい、素敵)なんだけど、街の人々も本当にSWEET。
ネットで注文した、ビアンカ。
彼女は、ブラジルとデンマークのハーフ。元宣教師で、看護師の資格を持つ。
人を救うことを使命にしている車椅子の女性、というのがラースにみえているビアンカ。
ラースの兄夫婦がとってもいいんだよね。
兄嫁のエミリーは本当にラースのことを心配して、食事に招待したりいろいろするんだけど、ラースはなかなか同じ敷地内にすむ兄夫婦とも顔を合わせたりしたがらない。
それがビアンカが現れてからは、人が変わったように兄夫婦と付き合うようになる。
もちろんビアンカも一緒なんだけど。
ラースから「ネットで知り合った彼女がいて、今彼を訪ねてきている」と聞かされたときは、ガスもエミリーも大喜び。
でも、実際紹介されたのがビアンカで、二人はパニックになる。
弟は頭がおかしくなった!というガスをなだめ、ビアンカを医者に診せるという名目でみんなで病院にいくんだよね。
このときの二人がよかった。
頭ごなしに「それは人形だ!!」とかいわずに話をあわせるところが本当にすごい。
この夫婦をエミリー・モーティマーとポール・シュナイダーが演じてます。
温かくて素敵な夫婦。
ダグマー医師はパトリシア・クラークソン。
すごく素敵な女医さんです。
ラースは妄想でビアンカを人間だと思っているので、原因を探るためにも、話をあわせるようにいう。
二人は教会にも相談して、街をあげてビアンカを歓迎。
小さな街なのに全然閉鎖的でなく、すごいと思った。
こんな優しい街に私も是非、住みたい!!!
学校でビアンカにボランティアさせたり、本当にすごい。
ビアンカはエキゾチックな顔立ちで、ラース、こういうのがタイプだったのか??とびっくりした(笑)なにせ、SEXドールだからね。
ラースを想う同僚マーゴにケリ・ガーナー。
かなり特徴あるルックスですが、観てると段々可愛く思えてくる。
ライアン・ゴズリングはやっぱり天才的。
このひとは、変わった役しか演じない気がするけど、今までとはまた全然違った感じです。
カーネーションがついた服とかピンクの服とか、彼にしか似合わないんじゃないか?という服きてるけど、すごく可愛い。
ラースの心の変化を、見事に演じきってます。
この映画って、やっぱり心に何か問題を抱えちゃった人を周りがどう対処しなければいけないのか?というところだよね。
自分にも起こることだから、やっぱり否定でなく、肯定で、対処していくのが一番。
でもひとりじゃ絶対無理だから、みんなで協力できることが理想だよね。
この映画のなかでも「苦しんでいる人がいたら駆けつけて、何も話さず、ただ寄り添うようにする」といって、年配のご婦人方がラースの家に来てラースのそばにいるんだけど、これって本当だとおもった。
ひとりじゃつらい、でも人にあれこれ言われるのはもっとつらいとき、ただそばにいてくれたら、こころが落ち着くものです。
そういう人の痛みがわかって、寄り添える人間にならなくては、と思いました。
ラースがテディベアに心臓マッサージをするシーンが個人的にツボでした。
途中、ちょっとだれてしまった私は本当に集中力のない人間ですが、おススメ映画です。
KEE
<ストーリー>
幼いころのトラウマから人とのつながりを避けて生活し、毎日地味な仕事に従事する青年ラース(ライアン・ゴズリング)。
そんなある日、彼はガールフレンドを連れて自分を心配する兄夫婦(エミリー・モーティマー、ポール・シュナイダー)と食事をすることに。
しかし、ラースが連れて行ったガールフレンドとは、インターネットで注文した等身大のリアルドールだった
<キャスト>
ライアン・ゴズリング
エミリー・モーティマー
ポール・シュナイダー
ケリ・ガーナー
パトリシア・クラークソン
他
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