吉田

 

2018年11月23日(祝・金)〜12月2日(日)<会期中無休>

 

時間_13:00〜18:00 場所_RENEMIA

 

展示会の案内用の撮影のため、制作途中の作品を預かった。

 

荒削りにされた木目の美しいガジュマルの木。

 

西石垣が木と向き合う創作と葛藤の手跡、鉛筆のたび重なる線。

 

「今の自分がやってみたいことです。」と。

 

未知なる想いを大切に受け取った。

 

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11/23(祝・金)と12/2(日)RENEMIAのカフェでは、木皿にあわせて

 

「森井スイーツ」と「Alexanders Debritto Tea」の特別メニューをご用意。

 

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吉田

 

>>> もうじきクリスマス <<< あなただけの「花」空間。贈る方への「花」時間。 好きな色と好みの量で作りましょ。

 

<日 時>12月1日(土)1回目10:00-12:30 2回目14:00-16:30
<参加費>3800円 (講習費・材料費込み・おやつ付き)
<持ち物>はさみをご持参ください。
<定 員>各回4名限定

 

※ご予約制

お名前・ご連絡先・ご希望の回(時間)をご記入の上、メールにてお申し込みくださいませ。
tekutekumama☆gmail.com ☆を@に変えてください。

 

<お申し込み締め切り>
11月29日(木) 定員数に達しましたら締め切ります。

 

場所:布あそびcaféてくてく
住所:那覇市首里石嶺町2-92プラザ石嶺Ⅱ101
電話:070-5698-2187

 

布あそびcafeてくてく http://tekutekumama.jugem.jp/

 

 

吉田

年に2回のお祭り。がじゅまるの木の下でたき火を囲みましょう。ものづくり体験や飲食の出店、バザーもあります。「自然学校ってどんなところ?」「見て見たいな〜/遊びに行きたいな〜」という方、ぜひお越しください。

開催日:11/23(金・祝)
時間:10:30〜17:00
場所:よみたん自然学校

 

http://yomitan-ns.org

 

吉田

 

“Las Luces Feliz”(ラス ルセス フェリス) ~ようこそ 光あふれる幸福のヴィラへ~ を冬のテーマに、2018年11月1日(木)より随時イベントを開催します。

 

“Las Luces Feliz”(ラス ルセス フェリス)とは、スペイン語でたくさんの光(Las Luces)と、幸せ(Feliz)を意味します。陽が沈み、瞬く星や黄金色の月が姿を見せると楽園の夜は光あふれるときめきに包まれ、幸福のヴィラ(アリビラ)は訪れる人に驚きと感動がいっぱいのFeliz(幸せ)をお届けします。

 

期間:2018年11月1日(木)~2019年2月28日(木)
場所:ホテル日航アリビラ
https://www.alivila.co.jp

 


ひかりのストーリー “しあわせの果樹”
パティオに流れる音楽とともに輝くオブジェは幻想的な光を放ち、約16 万色のグラデーションで空間を演出します。
「ひかりのファウンテン」から流れる煌めくアクアのエネルギーを受けた「しあわせの果樹」には果実が実り、やがて緑色から赤色へとゆっくり実が熟し収穫を迎えたとき、やさしい音楽と光がシンクロし、パティオを幻想的に包み込みます。
<演出時間> 19:30~、20:30~ (各30 分間)

 


ラスルセスコンサート
毎週金曜日の夜は、幻想的なパティオの空間でギターやチェロなどの生演奏をお届けします。
< 開催日> 2018 年11 月2 日(金)~2019 年2 月22 日(金)までの毎週金曜日
<開催時間> 19:00~、20:00~ (各30 分間)

 


ランタンの丘
サウス棟前のガーデンにある大きなガジュマルの木を囲むように、約150 個のランタンを装飾。あたたかなランタンの光がくつろぎの夜を演出します。

 

 

吉田

 

染織物をいろいろな「形」からご提案する、企画展を開催します。

 

沖縄の染織物を中心にしながら
・着物に仕立てる前の反物(琉球絣、花織、紅型など)
・帯になる生地(同上)
・仕立てられている琉服(ドゥジン、カカン)
・仕立てられているビンテージの着物(昔の絣や花織)
・琉球絣や花織のはぎれ
・琉服に適した染織物の残反(ざんたん)
・タペストリーやファブリックパネルなどインテリア
・ポーチや名刺入れ、小物
などなどの品を一堂に集めて展示販売。お仕立ての受注も行います。

 

幅広い「形」になった沖縄の染織物が、ゆいまーる沖縄 本店に集合します。
あなたの暮らしの中にぴったりなのは、どんな形でしょう。
ぜひ会場にて見つけてください。

 

また、期間中は着付けのワークショップをはじめ、染織物に関わる体験やトークイベントを実施予定です。

 

期間は10月12日(金)〜17日(水)の6日間。
営業時間は11:00-18:00となっております。

 

詳細は、順次情報をアップしてまいります。
沖縄はまだ暑い季節ですが、秋めいてくる10月ごろ。
ぜひ手仕事の染織物に触れにいらしてください。

 

期間:10月12日〜10月17日
時間:11:00-18:00
場所:ゆいまーる沖縄 本店
住所:南風原町宮平652(国道329号線沿、宮平交差点。 ほっともっと隣。)
大きな目印としては、近くに南風原イオンや丸亀製麺があります。

 

———- お問い合わせ先 ———-
ゆいまーる沖縄 本店
営業時間 11:00-18:00
定休日  木曜
tel 098-882-6995
担当 嘉陽

 

詳細はFacebookイベントページにて
https://www.facebook.com/events/292398951544352/

 

吉田

irose イベントフライヤー

 

上質なレザーと細部までこだわりを見せるメイドインジャパンのブランドirose。

 

ブランドを代表するシームレスシリーズは、一枚の革を縫製せずに折りこんで組み立てたり、日本の職人技術を用い、立体的な構造で建築物や折り紙を想起させる、他にはないデザインが特徴です。

 

今回はこのシームレスシリーズにフォーカスした展示即売会を開催いたします。
おサイフをはじめ、キーホルダーやマルチケースなどの小物が一堂に揃うこの機会を、是非お見逃しなく。

 

期間:9月22日(土)〜28日(金) 
※期間中は定休水曜も営業
場所:HiNN 那覇市壺屋1-6-18
営業時間:12:00〜19:00
電話:098-959-9035
HP:www.i-am-hinn.com
instagram:@i_am_hinn

 

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吉田

ichigusuku

 

石垣島を含む八重山のアートやカルチャーを発信する新コンセプトのギャラリーショップ「The ART SHOP」がオープンしました。オープン記念に石垣市出身アーティスト・池城安武氏の過去最大規模のエキシビションを開催。

 

・本会場壁面に合わせて制作された、幅4mの「十三夜の星々」を含めた5つの新作の展示
・2017年沖展賞受賞作品などシルクスクリーン作品を計15作品展示
・池城氏オリジナルブランド「イチグスクモード」35商品を一堂に展示・販売

 

期間:2018年7月22日(日)~9月30日(日)
時間:7:30~21:45
入場料:無料

 

エキシビジョン詳細:https://www.art-ishigakijima.com/news/detail.php?id=253

 

アートホテル石垣島
〒907-0022 沖縄県石垣市大川559
TEL:0980-83-331

 

吉田

nakamuratakuya

 

会 場:新宿 THE GALLERY 1+2、大阪 THE GALLERY

 

展示期間
新宿 2018年9月11日(火)~10月1日(月) ※日曜休館
大阪 2018年10月11日(木)~10月24日(水) ※日曜休館

 

開館時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)

 

トークイベント
新宿 2018年9月17日(月・祝)14:00~ 中村卓哉×むらいさち(写真家)
2018年9月22日(土)14:00~ 中村卓哉
大阪 2018年10月13日(土)14:00~ 中村卓哉
※各回、申込不要・参加費無料。トーク終了後サイン会。

 

THE-GA-LLERY

 

本展示について写真家からのコメント

 

辺野古は普天間基地の移設予定地で、現在は基地建設のための埋め立て工事の準備が進められている海として広く知られていますが、2001 年に私が撮影で通い始めた頃は、海の中や周囲の自然について必ずしも周知されていませんでした。

 

「埋め立て予定地となっている海の中にも必死に生きている命があるはずだ」と思った私は、いてもたってもいられなくなり辺野古の海へ潜り始めました。以来17 年もの間、海の中やその海とつながる周囲の自然を記録し続けています。

 

三千年もの歳月をかけて育ったサンゴの大群落が存在し、五千種類を超える生き物たちが暮らす生物多様性の海。ここでは雨の一滴、落ち葉の一枚、砂の一粒までもが主役になるべき大切な命の源となります。

 

辺野古は基地の隣にあるサンクチュアリであり、海と森をめぐる川の流れとともに無数の命が未来へとつながっていく場所なのです。(中村卓哉)

 

プロフィール
中村 卓哉(なかむら たくや)
水中写真家
10歳の時に沖縄のケラマ諸島でダイビングと出会い海中世界の虜となる。ライフワークの辺野古の海へは17年以上撮影で通い続けている。海中の世界の命のドラマをテーマにコラムなどの執筆や講演、カメラメーカーのアドバイザーなどもおこなう。最近ではテレビやラジオ、イベントへの出演を通じて、沖縄の海をはじめとする環境問題について言及する機会も多い。

 

著書
「わすれたくない海のこと 辺野古・大浦湾の山・川・海」(偕成社)
「海の辞典」「パプアニューギニア 海の起源をめぐる旅」(共に雷鳥社) など。
パプアニューギニア ダイビングアンバサダー

 

公益社団法人 日本写真家協会 会員

 

吉田

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広告やファッションの世界で活躍する写真家、長濱治が「創造する魂 沖縄ギラギラ琉球キラキラ 100+2(ワイズ出版)」を刊行。現代沖縄で活躍する102組の人物を収めた写真集だ。

 

長濱治の写真はプライベートのものがとにかくおもしろい。写真集の発表はいつだって話題をよんだ。

 

長濱治

左)「地獄の天使(勁文社)」 中・右)「MY BLUES ROAD(マガジンハウス)」

 

ヘルズ・エンジェルス(アメリカの国際的バイカーギャング)の懐に飛び込んで撮った「地獄の天使(勁文社)」は、日本だけでなくアメリカでも大きなインパクトを与えたし、復帰前の沖縄に通い撮りためた「暑く長い夜の島(芳賀書店)」は、報道写真でしか伝えられることのなかった沖縄を詩的に表現し、新鮮さをもって迎えられた。

 

代表作は他にも「MY BLUES ROAD(マガジンハウス)」「猛者の雁首(ワイズ出版)」などいくつもあるが、いずれも内なる情熱によって撮られたもの。

 

長濱治が、今、再度撮りたいと情熱を抱いたのが沖縄だった。「創造する魂」で写したかったのはきっと、人々を通して見えてくる沖縄の今のうねり。創造する102人のポートレイトからは、彼らの湧き上がるエネルギーを見ることができる。

 

長濱治「創造する魂 沖縄ギラギラ琉球キラキラ 100+2」
3700円+税
ワイズ出版 http://www.wides-web.com

 

取扱店
Booksきょうはん安謝店(那覇市)
宮脇書店(沖縄市)
Amazon

 

吉田

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たとえばシャツひとつ。素っ気ないくらいにシンプル。あると言っていいのは胸のポケットくらい。リラックス感に溢れているけれどラフすぎず、このまま高級リゾートホテルにだって行けそうなほどに上品。このシャツは、ベーシックなアイテムを多く取り扱うセレクトショップショップORRS(オールズ)のオリジナル。東京のアパレル業界に長くいた佐藤陽介さんと妻の和歌子さんがディレクションして作ったものだ。

 

「ずっとアパレルでやってきて、たくさんの物とか人を見 てきたんですけど、やっぱり、シンプルなのが個人的には一番カッコ イイと思う。人が着る。人で着る。服に着られるんでなくて」

 

そう言われると、服が似合う体型にならなくちゃ!と思ってしまう。だが、佐藤さんは違うという。

 

「服って、同じものを着てても、人がでるというか、体がでますよね。だからって、体つくってくのかっていうとそうでもない。ぽっちゃりしてる人でも、自分の体型を分かっていて、すごいかっこいい人はいますよね。色々な土地で色々な体型方と会うんですがとってもかっこいいなと思う方がいるんですよね。自分の体を分かって着ているのがかっこいいですよね。無理に細く見せようとして似合ってない人もいるし」

 

orrs 長袖シャツとカットソー

 

きっと、着る人の個性を生かすのがシンプルな服。ただ、シンプルを極めるということは、デザイン偏重になりそうだとも思う。けれど、佐藤さんは機能性も重視して服を作っている。夏物シャツでいうと、長い袖丈に、全体的にゆったりなシルエット。これらにはちゃんと理由がある。

 

「沖縄だと、夏は長袖着る方が涼しくないですか?陽が直接当たらない方がいいでしょ。身幅も袖幅も大きいと、着やすいし動きやすいし、風が通って涼しい。これは、沖縄に暮らすようになってから作ったシャツです」

 

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着てみなければ気づかないような、細かなところまで気を配っての服作り。沖縄という地方での制作とあって、パターン引きや縫製も自身で行うのかと思いきや、そこは専門の人に任せるという。

 

「服飾の専門学校に通っていたので、最低限のことは一通りできるんです。でも自分でやるよりも、何十年も専門にやっている人にお願いした方が絶対にきれい。縫製工場も金額が高くてもレベルの高いところに頼みます。その方が上品に見えるから。その違いって、分からない人も多いのかもしれないけれど、すごい細かいんですよ。パターンについても同じです」

 

orrs

 

佐藤さんの服への関心が強くなったのは、中学生の頃。アメリカに留学していたお姉さんからリーバイスの501をお土産にもらい、とても嬉しかったという。その頃から現在に至るまで、流行には流されず好みは変わらないというから驚く。

 

「ネイティブ系が昔から好きでしたね。サンタフェとかナバホとかのカントリーな感じが好きなのはそこから来てるのかな。海も昔から好きですね。リラックスする感じでサーフィンもたまにやってます。頻繁にしてたわけではないんですけど。店の雰囲気もそこから勝手に考えたんです。カントリーな町が海沿いにきたみたいな。ミックスしてつくってます。海っぽくもないし、山の中にある感じでもない。そういうのが好きです」

 

中学生の頃に芽生えた服への関心はしぼむことなく、専門学校入学時に東京へ。そして、Ralph Lauren(ラルフローレン)とドメスティックブランドのPhigvel Makers Co.(フィグベル)に合わせて12年勤めた。勤め先を辞め沖縄に来たのは、自身の店を持ちたくてのこと。

 

「妻が沖縄の人で、僕が沖縄に行こうって言ったんです。住んでてこんないいところないじゃないですか。それに沖縄だと好きなことが出来ると思うんです」

 

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orrs-器

 

佐藤さんの言う好きなこととは、自身の店とブランドを持つことで、全て叶えたのかと思いきや、なんと5年前から陶芸まで始めている。店に並ぶブルーと白の器類、実は全て佐藤さんが焼いているものだ。形は無駄なくすっきりしていて、ヴィンテージにも見えるそのかすれた風合いと、琉球藍を使って入れた濃淡のあるブルーがその魅力だ。初めは、服同様に年配の陶芸家にイメージとデザインを伝え作ってもらっていたそう。だが、その方が病気のために制作を離れることになる。その際に佐藤さんへ陶芸を教えてくれたのだという。だが、ずっとアパレル一本で来た佐藤さんが陶芸をと聞くと意外な気もする。

 

「服でも器でも、いつも欲しいもののイメージが頭にあるんです。アメリカで出会ったダイナミックでどしっとした陶器、頭の中でこの陶器でこのデザインなら買ってたなとか、あの生地の柄を入れたいとか常に考えてしまうんです。思い通りのが無かったから妥協して買うんじゃなくて、じゃあ作るかとなったんです。それはシャツも同じで、開襟シャツってありすぎるくらいあるけど、自分の欲しいものってなるとない。欲しいものが無いので作っちゃうんです」

 

オールズ宿

 

何についてもイメージが頭にあるのは、空間でも同じこと。だから、店舗のデザインももちろん自身で手がけた。そして、店の隣で営んでいる一部屋の宿も佐藤さんの好みを表現して自身で作りあげたもの。無骨さを感じるベッドや照明が白い壁に映えるインテリアデザインで、店舗と同じく海とカントリーを感じる空間になっている。

 

佐藤さんが生み出したものを振り返ってみると、シャツに限らず器も空間も全てがシンプル。それと、海とネイティブのいかにもなモチーフを使わずに、しっかり海とカントリーを表現している。これは、佐藤さんが創った新しいミックススタイルと言ってよさそうだ。この新しさは、「シンプルが一番」「昔から好みが変わらない」という佐藤さんのぶれない価値観から生まれているに違いない。

 

 

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ORRS(オールズ)
住所:沖縄県中頭郡北谷町宮城1−142
定休日:火曜日
営業時間:13:00〜19:00
電話:098-988-5180
HP:www.orrs.okinawa
instagram:@orrs_okinawa

 

吉田

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cafeNY-7458

 

読谷村から恩納村へ抜ける西海岸沿い。車中から海と空に見とれていると、うっかり見落とす小さな小さな店がある。名前はcafeNY(カフェニューヨーク)。掘っ立て小屋のような風貌のバインミー屋さんだ。

 

客席からは海と空の広がりを眺められて、爽快。気分よくバインミーを食べていると、訪れる客に外国人が多いことに気づく。

 

「日にもよりますが、お客さんの8割は外人さんなんですよ。アメリカ人とかヨーロッパの人が多いです。こんな田舎だけど、アジアも南米もアフリカも、本当にいろんな人がいらっしゃるんです。すっごいインテリ風だったり、ワイルド系だったり。自転車にカヌーと荷物をくくりつけて走ってるオーストラリア人とかもいました(笑)。日本人には怪しまれてるのかも。この外観を見て『大丈夫かな』って思われてるのかな(笑)」

 

NY

 

外国人が多いところも少し変わっているけれど、そのバインミーもベトナムのものとは一風異なる。たとえば、定番のレバーパテを使ったメニューが無い代わりに、さっぱりした鶏ハムとクリームチーズを挟んだものがある。それと、パンは本場のような軽いものでなく、しっとりとしていて適度に重い。

 

「最初はやっぱりレバーペーストでやってたんです。でも特にアメリカ人のお客さんにこれが苦手な方が多かったんです…。あまり出なくて(笑)。それでクリームチーズに変えてみたら反応が良かったんです。パンも最初は、ベトナムのものに近づけたくて“おとなりや”さんにお願いしてたんです。でも、せっかく“おとなりや”のパンがお気に入りでお願いするのに、なんか違うよなと。それで“おとなりや”さんの得意なもっちり系にすることにしました」

 

cafeNY-7392

 

加奈子さんは料理に対して柔軟で、それが常連さんに受けてるんだなと思う。でももう一つ、常連さんに聞くと人気の秘密が。皆、何より野菜がたっぷりなのが好きだと言う。加奈子さんが店を開くにあたり、メニューにバインミーを選んだのも実はこの野菜が大きな理由だ。

 

「おじいの野菜を食べてほしくてバインミーにしたんです。おじいっていうのは義父のことなんですが、昔からヤギ飼っててブタ飼ってて、畑やってって生活をしてるんです。ヤギ小屋の下には肥やしを作るシステムを作っていて、それを畑に使っているんですよ。ベトナムって、沖縄と食材が似てるから、バインミーだったらおじい畑の野菜を使えていいなって思ったんです」

 

cafeNY-7501
oi

 

おじいのロハスな暮らしを話す口ぶりから感じるのは、尊敬と憧れ。表情にはおじいに対する愛情がにじみ出ている。

 

東京出身の加奈子さんは、海と温暖な気候を好んで沖縄へやってきた。そして、読谷に住むようになったのは、移住後知り合ったご主人さんと結婚してすぐのこと。子どもが生まれてしばらくは、結婚前からの仕事、食品や薬品の研究助手を続けていたが、子育てとの両立に無理を感じ退職する。その機に始めたのがcafeNY。家族の協力あってこそできた店だと加奈子さんは言う。

 

「店はダンナとダンナの弟が作ってくれたんです。何にもなかったおじいの家と道路の狭いスペースに『ここでやったら?』って(笑)。おじいとおじいの友達までもが手伝ってくれました。おばあも色々アドバイスをくれるんです。この近くで食堂をやっていたこともあるおばあで『もっとお客さんに早く出しなさい。時間かけすぎ、待たせすぎ』って(笑)」

 

cafeNY-7440

 

家族の話となると、始終にこやかな加奈子さんの表情は一段と明るくなる。

 

「おじいもおばあもとってもいい人なんです。うちだけじゃなくて、沖縄の、家族をすごい大事にする感じが好きですね。うーん、私は沖縄の人が好きなのかな。なんか、シャイだけど親切じゃないですか。あのねえ、このファミリーがとっても好きなんです」

 

青い海の目の前、出しているものはベトナムのバインミー。なのに名前はNY? ちぐはぐな名前を付けたなーと、実は思っていた。店の横に弟さんのバーがあると聞いて目をやると、そこには木の立体文字で“NY”とある。正式な店名は“倉 LOVE NY”というらしい。あ、弟さんのお店になぞらえてつけたんだ! と気がついたとき、店に立つのは加奈子さん一人でも、本当に家族で営む店なのだなと腑に落ちた。

 

cafeNY-460
cafe NY(カフェニューヨーク)
住所:沖縄県中頭郡読谷村字長浜135-3
営業日:木・金・土曜日
営業時間:11:30~15:00
fb:https://www.facebook.com/Cafe-NY-1632878013706095/