ドナルド・O・クリフトン、トム・ラス(著) 高遠裕子(訳)
”ポジティブシンキング”と聞くと「う〜ん」頭を抱えたくなる。
「あ、あれでしょ。コップの水がもうないとかまだあるって言い回し。正直聞き飽きたかも。ごめんなさい。」
でもちょっと待って!この本は違います。
『人は誰でも心にバケツをもっている。
他人に何かを言われたりされたりするたびに、このバケツの水は増えたり減ったりする。
そしてバケツのほかに、ひしゃくも持っている。
心のバケツに水が一滴注がれるたびに、人は強くなり楽観的になる。
自分とかかわる人の心のバケツに水を注ぐのか、それとも水をくみ出すのか。
人はみな、日々あらゆる場面で選択を迫られている。
まわりの人との関係性や生産性、健康、そして幸福に大きな影響を与える選択なのだ。』
すーっと心に入る、わかりやすい内容とイラスト。 こどもでもすぐ読めそうな厚さ。
真実はいつもシンプルなのかも。
相手のために褒めるとか認めてあげるとか難しいことはよくわからないけれど、
日々接する相手の心のバケツと自分のひしゃくならイメージできる。
大好きな人たちを思い出すと、いつも「わたしのバケツ」に水を注いでくれていることに気付いて、
そして、読み進めると、なぜか、今度は「わたしのひしゃく」でも水を注ぎたくなる。
嬉しいのは、相手に水を注ぐと自分のバケツにも水がたまるということ!やった〜!
『魔法の比率 ネガティブ:ポジティブ = 1:5 』 もわかりやすい!
これは、パートナーにでも、こどもにでも、水をくみだす1回に対して、注ぐ5回があればいい。というもの。
はーい、1:5ね!!これなら覚えられる!
「ずっと注ぎ続けなさい!」じゃない、それもまた嬉しい。 だってムリだもの。
心のバケツはからっぽになってもまた注げばいい。
なんてったってバケツの水なんだから、いつでも挽回できます!
で、早速試してみました。
1回の小言に対して5回のありがとう。
これ、効きます!(特にパートナーに!)
それから、それから、最後に思いがけない贈り物が。
この本のカバーの裏にあるIDナンバーで、『ストレングスファインダー』というwebテストが受けられる。
これは、34の資質の中から自分の上位5つの強み、才能を診断してもらえるというもの。
大人になったら弱みは見る必要はなく、強みだけを伸ばしていけばいいそう。
(後日結果を友人に見せると「あー当たってる!」といわれかなりびっくり。
自分で自分って案外わからないものなのね・・)
『心のなかの幸福のバケツ』
薄い本ですぐに読めますが、なんだかすご〜く得した気分です。
Written by Rico