『 腸がよろこぶ料理 』まずははじめてみることから。腸がよろこぶ料理。

腸がよろこぶ料理
たなかれいこ・著 リトルモア  ¥1,500(税別)/OMAR BOOKS     

 

習慣を変えることは難しい。食生活も同じで、毎日のことなのに、いや毎日のことだからこそ、これは変えないとなあと思いながらずるずると続けてしまう。惰性にまぎれて身体自体はサインを出していても聞き逃がしては後悔する、ということを昔から繰り返して来た。

 

—虚弱体質だった私が、「今が一番健康!」を毎年更新中なのは、腸がよろこぶ料理を食べているからです。—

 

というコピーに惹かれて手にした、たなかれいこさんの『腸がよろこぶ料理』。本の前書きによると、子どものころ身体が弱く、病院と縁が切れることがなかったという著者。それもあって自然と身体と食に向き合う生活、そして今の仕事に繋がっているそうだが、前作『生きるための料理』に続いて本書は「腸がよろこぶ」ことに焦点をあてて、腸に効くレシピ75が紹介されている。「腸を落ちつかせるための基本」からはじまり「腸をいたわる食材」「腸を冷やさない夏野菜の食べ方」と、著者のこれまでの経験から基づく「腸がよろこぶ料理」が続く。
レイアウトがとても見やすく、使い勝手がいい。

 

ページをめくっていると、「これならできそう」という料理初心者にも安心感を与えてくれそうな内容。材料、行程がシンプル、簡単というのがいい。食習慣を変えるというハードルを低くして、まずはじめてみるという気にさせてくれる。

 

食生活を改善しようと思ってはいても、無理がどこかにあるとなかなか続かない。ストイックになるのは避けたい、身体の調子を効きながらマイペースで食生活を変えていきたい、という人にはおすすめのレシピ本。
夏の疲れた身体に効きそうな一冊です。

 

OMAR BOOKS 川端明美

 


OMAR BOOKS(オマーブックス)
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